シュートボクシング 10.13 後楽園ホール:フェザー級に階級アップの山田虎矢太「ツインズで日本のフェザー級を制圧したら一番熱い」×内藤凌太「僕が勝つには倒すかダウンを取るしかない」
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SHOOT BOXING 2024 act.5(10月13日(日)後楽園ホール)で対戦する山田虎矢太と内藤凌太のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。
フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本フェザー級3位、元DEEP☆KICK -55kg王者)
山田ツインズの弟・虎矢太は昨年2月、植山征紀にKO勝ちしSB日本スーパーバンタム級王座を獲得。その後も6月・9月・11月とSBのリングで韓国とタイの選手を下したが、今年3月のRISEで大森隆之介に1R KO負けし、プロ14戦目で初黒星を喫した。6月のSBでの再起戦ではスック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者の森岡悠樹とOFG着用・56.5kg契約で戦い1R右ストレートでTKO勝ち。今回から57.5kgのフェザー級に階級を上げる。
内藤三兄弟の長男・凌太は21年9月に虎矢太と対戦し判定負けしている。今年3月の大森大会で土井涼雅に判定勝ちし、連敗を3でストップした後は3連勝中。4月大会では元WBCムエタイ日本王者の山浦俊一に判定勝ち。8月大会では韓国のMMA選手・ウー・ジウォンに判定勝ち。OFGマッチが続いたが、今回は通常グローブで戦う。
山田虎矢太「より力をつけてパワーが増した。絶対に倒して勝ちます」
―― 前戦を振り返っていかがですか。
虎矢太 自分の中では二連敗はあり得ないことだったので、前回勝てたことで選手としても一人の人間としてもレベルアップできたと思っています。
―― 試合前にプレッシャーはありました?
虎矢太 そうですね。前回、KO負けだったので、またパンチをもらったらどうしようとか、今まで感じていなかったパンチに対する恐怖心があったんですけど、それがあったからこそスキルを磨いてレベルアップできたと思うし、いい経験になったんだと思います。
―― 試合までにそういう克服はできたんですか?
虎矢太 試合に臨むまでの間に悩む時期もあったんですけど、悩んだ末に自分に合ったスタイルに辿り着いた感じです。シーザージムの先輩方や笠原友希君から「新しいスタイルが完成してきてるね」と言ってもらったりしたので試合にはいい感じで臨むことができました。
―― そのスタイルはどう変わったんでしょう。
虎矢太 以前までは、一発当てられれば倒せるという根拠のない自信があったんですけど、一発を当てるためにはどうすればいいのかを考えるようになりました。自分はパンチに自信があったので、どうしてもパンチばかりの攻撃になっていたのですが、パンチを当てるためには蹴りが必要だなみたいな基本的なことを改めて実感しました。そこで蹴りを増やしたり、上中下に攻撃を散らしたり、パンチを打った時に顔の位置をずらして相手のパンチをもらわないようにするといったことを反復練習したり頭を使うスタイルになりました。
―― 負けて得るものは大きかったんですね。
虎矢太 負けて良かったとは思わないですけど、負けを無駄にしないように負けからさらに成長できるように取り組んできました。今思えば、こういうことに気づかせてくれた大森選手には感謝しています。
―― 大森選手は虎矢太選手に勝った後、8月にはRISEバンタム級タイトルマッチで大﨑孔稀選手に挑戦。惜しくも負けてしまいましたが、どのように見てました?
虎矢太 もしあそこで僕が大森選手に勝っていたらタイトルマッチに挑んでいたのは自分だったろうなと思っていたし、大きなチャンスを逃してしまったことに悔しさが込み上げて何とも言えない気持ちになったのですが、ただ単に自分の実力が足りていなかったからその舞台に立てなかっただけなので、しっかり自分と向き合って、またそういうチャンスを獲得できるように頑張ろうと思いました。
―― 変わらず大森選手へのリベンジも考えていますか?
虎矢太 そうですね。でも僕は今回から階級を上げるので、大森選手が階級を上げない限り再戦は出来ないと思うのですが、もし今後、大森選手が階級を上げるようなことがあればその時はリベンジしたいです。
―― 前回6月の再起戦となった森岡悠樹戦では1RTKO勝ちでしたが、今試合を振り返っていかがですか。
虎矢太 序盤に森岡選手のパンチを被弾して効いてはいないんですけどバーンとなった時に一瞬大森選手との試合がフラッシュバックしたんです。逆に大森選手との試合の経験があったからこそ、立て直すことができたのでこれも成長です。
―― ダウンを取った右フック、フィニッシュブローの右ストレートは練習していた技だったんですか?
虎矢太 試合中は無我夢中で振り回していたみたいな感じでしたが、映像を振り返ってみると、練習でやっていたパンチのコンビネーションや意識していた顔の位置をずらす動きができていたので、無意識ながら練習の成果が出ていたと思います。練習は裏切らないとよく言いますけど、ほんとその通りで、身体がしっかり覚えてくれていましたね。
―― 今回、フェザー級(57.5kg)に階級を上げての初戦になりますが、いつぐらいから考えていたのでしょう。
虎矢太 結構前から55kgのスーパーバンタム級での試合はきつかったので、前回は56.5kg契約でやらせてもらったんです。階級を上げたらフェザー級には兄の彪太朗がいるし、自分は強い奴らを倒して世界のトップになりたい気持ちもあったので55kgに留まっていたんですけど、大森選手との55kg契約の試合に初敗北してしまい、その敗因は減量が原因だったりもするだろうなと考えました。さらに強くなるためには、減量苦で動けなくなったりしないようなベストコンディションで試合に挑めなければ無理だし意味がないと思って、思い切って階級をアップすることにしました。
―― 今回対戦する内藤選手とは2021年9月にフェザー級で対戦し、虎矢太選手が判定勝ちでした。
虎矢太 その後、僕が階級を下げたことでもうやることはないのかなと考えていたんですけど、時を経て巡り巡って僕が階級を上げて内藤選手と再戦することになったので、前回やった時のことは完全に忘れて、初対決の気持ちで臨みます。
―― 一度対戦してどういう印象がありますか。
虎矢太 あまり怖い攻撃はなかったんですけど、ディフェンスはうまくて、殴りづらいと感じましたね。
―― ここ最近の試合を見てもその印象は変わらないですか?
虎矢太 最近の試合映像も見てるんですけど、ディフェンスは上手だなと思うので、今回はそのディフェンスをいかに砕くか、ぶち壊すかが鍵になってくるかなと思います。
―― 内藤選手はSBタイトル挑戦のために集大成で挑んでくると思います。
虎矢太 内藤選手は長年ずっとトップランカーとして戦っている選手なので、タイトルを目指しているのは当たり前だと思うんですけど、僕と戦う以上は遠回りになるよ、ということは伝えたいですね。
―― 現在フェザー級3位の内藤選手に勝てば、ランキング入りも確実となり、その後は……。
虎矢太 チャンピオンは兄なので、兄弟対決は考えていないんですけど、山田ツインズ2人で日本のフェザー級を制圧する構図になったら、一番熱いかなと思っています。今後、彪太朗のタイトルに僕が挑むのは正直やりたくないんですけど、お互いに小さい頃から世界一を目指して頑張っているので、もし世界一を決める舞台があるのであれば、彪太朗と戦って世界一を決めたいと思っています。
―― 世界の強豪が集まるS-cup世界トーナメントがもしご自身の階級で実施されれば実現すると。
虎矢太 そうですね。S-cupの世界ベルトは小さい頃から憧れていた最高峰のベルトなので、ぜひその舞台でやれたら嬉しいですね。お互いにトーナメントで勝ち上がって決勝戦でできたら一番いいドラマになるんじゃないかなと思っています。
―― 一応、普段の練習から彪太朗選手と対戦することを意識してますか?
虎矢太 練習では彪太朗とスパーすることが一番多いんですけど、お互いに手の内や癖も分かっているのでやりづらい相手ではありますね。ただ、実際の試合でグローブも小さくなって防具もなくなったら、勝つのは僕だろうなとずっと思っています。プロデビュー前に、浅草大会のエキシビションマッチで対戦したことがあるのですが、お互いムキになって僕が彪太朗を眼窩底骨折に追い込んだような激しい内容になって周りが引いてました。実際に試合をしたら同じような結末になると思います(笑)。
―― 兄弟対決の日を楽しみにしています。では、最後にファンにメッセージを。
虎矢太 10月13日、フェザー級に上げて一発目の試合なので、より力をつけてパワーが増した山田虎矢太を皆さんにお届けしますので、僕のパンチに期待してください。絶対に倒して勝ちます。応援よろしくお願いします!
内藤凌太「年内最後の試合になってもいいので、今回は絶対に勝ちたい」
―― 前回8月のウー・ジウォン戦ではフルマークの判定勝ちでした。
内藤 韓国人選手はタフで気持ちが強かったですね。どうしても倒したかったのですが、三日月蹴りで効かせた後に、力んでしまい、倒し切れなかったことで試合が終わった後は悔しかったです。相手を効かせた後の畳みかけ方がまだまだだなというのを痛感しました。
―― 三日月蹴りは狙っていた技だったんですか?
内藤 狙っていた技ではないのですが、6年前ぐらい前から練習している技で、それが普通に出た感じです。
―― 初のオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチに関してはどうでした?
内藤 相手のパンチで効いたものは一発もないんですけど、MMAファイターだったのでOFGでの戦い方が慣れているだけにちょっと嫌な殴り方をしてきて、やっぱり慣れているなと思いましたね。その前の山浦俊一戦の時と比べて大して攻撃はもらってないんですけど、ちょっと頭は痛いなと感じたので、当て方がちょっと巧かったのかなと。
―― ご自身的にOFGでの戦いは向いてました?
内藤 向いていると思います。グローブと比べてやりやすいというのはないんですけど、試合前にトイレ行きたくなったらすぐ行けるので、OFGは楽です(笑)。
―― そっちですか(笑)。今回の試合に関してですが、対戦する山田虎矢太選手にはどういう印象がありますか。
内藤 日本にいろんな団体がある中で55kg戦線でもトップ3か4に入るんじゃないかと言われている選手で、今年3月にRISEで負けちゃいましたけど、すごく強い選手という印象は変わらないです。2022年11月に一度対戦していて(内藤の判定負け)、その時の虎矢太選手もランキングは僕より下でルーキーのイメージでしたが、この2年で完全に立場が逆転したなと思います。
―― 最近の虎矢太選手の戦い方を見て、当時の印象とは変わらないですか?
内藤 そうですね。やっぱり攻撃力は凄くパワフルだなと思います。
―― 虎矢太選手は内藤選手よりも1つ下の階級を主戦場にしていましたが、いつかリベンジしたいとは思ってました?
内藤 虎矢太選手の前日計量での様子を見ると、55kg契約の試合だと減量はきつそうだったし、そのうち計量クリアできない時があるんじゃないかなと思っていたので、いつか階級を上げてくるのかなと思っていました。この前の試合が終わった直後ぐらいに、虎矢太選手がフェザー級に上げるかも? という話をチラッと聞いた時に、次に僕との対戦はあるのかなと思いました。なので、試合の翌日から虎矢太選手の試合動画はもう見始めましたね。
―― 内藤選手はベルトを狙っている中、ここで下の階級の王者に勝てばタイトル挑戦に向けていいアピールになりますね。
内藤 もちろん僕が目指しているのはSBのフェザー級のベルトなので、虎矢太選手に勝てば確実に次の試合はタイトルマッチになると思っているんですけど、先のことを見ずに虎矢太選手に勝つことだけを考えて今は練習しています。もうすでに虎矢太選手の穴は見えているので自信はあります。虎矢太選手の唯一の敗戦となった大森隆之介戦に限らず、自分とやった試合も見返したりして、参考にしています。
―― KOのイメージもバッチリ?
内藤 そうですね。僕が勝つには倒すか、ダウンを取るしかないと思っています。KO勝ちがない僕が言うのは、あんまり説得力がないと思うんですけど、僕はもう倒して勝つつもりでいて、ずっとそういうイメージを持って練習しています。団体の垣根を超えて“山田虎矢太”という名前は結構知られていると思うので、そういう選手に勝てばとにかくデカいですね。12月にビッグマッチがあるので、そこでタイトルマッチという綺麗な流れになればいいですけど、個人的には年内最後の試合になってもいいので、今回は絶対に勝ちたいですね。僕の身内以外は全員、虎矢太選手が勝つと思っている人が絶対多いと思いますし、ここで勝って見返してやりたい気持ちは強いです。ちなみに弟の大樹からは「しっかり自分のやるべきことをやれれば絶対に勝てるよ」と言われてますね。鈴木博昭代表も自信を持ってくれています。
―― ちなみに入場曲は鈴木代表が以前使われていたSEX MACHINEGUNの曲「語れ! 涙!」ですよね?
内藤 そうですね。9年前に、当時所属してたジムの主催興行で僕が人生初めてメインイベントをはることになり、鈴木代表が「俺の入場曲を使うか?」と言ってくれ、使わせてもらうことになりました。
―― では鈴木代表の想いも入っているわけですね。
内藤 そうですね。僕たち兄弟は鈴木代表が最前線で活躍している姿を見て、頑張ってきました。もう本当にSBのベルトが欲しくて、鈴木代表や大樹も獲っているベルトですし、フェザー級のベルトは大樹が獲り損ねたベルトでもあるので僕が獲りたい。今SBのフェザー級戦線はすごく層が厚いので、その層が厚い時に獲るベルトというのはすごく価値があると思います。
―― 現在、内藤選手は29歳ということでキャリア終盤に来ているかと思いますが、ご自身としても今を集大成の時期と考えていますか?
内藤 いつ辞めるかは全然決めてないですけど、次の試合でプロ43戦目になり、今の集大成を懸けてSBのベルトを獲りたいと思っています。
―― ちょうど興行前の10月6日は誕生日なんですね。
内藤 そうです。30歳になります(笑)。若い時は30歳になると、もっと体力的にしんどくなるのかなと思っていたんですけど、昔より、今の方が技術も体力も心技体全て上がっています。年齢はただの数字と言われますが、まさにその通りだなと。次の相手はすごく強くて、人気もある選手なので、会場でも虎矢太選手のことを応援しているファンの方がたくさんいると思うんですけど、その中でも僕の勝ちを信じてくれる方にしっかり勝利をお見せしたいと思いますし、とにかく絶対盛り上がる試合になるので期待してください。
対戦カード
71kg契約 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
ダビッド・キリア[Davit Kiria](ジョージア/チーム・キリア/元GLORYライト級(70kg)王者、クンルンファイト-70kgトーナメント2019優勝)
オープンフィンガーグローブマッチ スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)王者)
長谷川祐也(TEAM FOREST)
58.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
一仁(真樹ジムAICHI/元MA日本&J-NETWORKフェザー級王者)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本フェザー級3位)
59kg契約 3分3R(無制限延長R)
植山征紀(ONE LIFE/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位・元王者)※龍生塾ファントム道場から所属変更
土井涼雅(グラップリングシュートボクサーズ多治見/SB日本フェザー級(57.5kg)5位)
スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
都木航佑[たかぎ こうすけ](キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級1位、元KROSS×OVER KICK -67.5kg王者)
風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級4位)
スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
RYOTARO(龍生塾/SB日本スーパーウェルター級2位)
竜也[たつや](CRISS-CROSS/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位)
63kg契約 3分3R(無制限延長R)
ポッシブルK(K’GROWTH/SB日本ライト級(62.5)1位)
成尾拓輝[ひろき](究道会館/HOOST CUP日本ライト級(60kg)王者)
オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級(80kg以上) 3分3R(無制限延長R)
遊笑[ゆうや](Y’s glow/MA日本ヘビー級王者、元J-NETWORKヘビー級1位)
マック・パパリィ[Mac Papalii](サモア/nico mma dojo/GAMMA 2023 オセアニア・ヘビー級王者)
51.5kg契約 2分3R(延長1R)
片山 魁[かい](TEAM FOREST)
有川翔太(WARRIOR GYM)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2024 act.5
日時 2024年10月13日(日)開場・17:00 オープニングマッチ開始・未定 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席20,000円 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 ※当日券は各500円UP
チケット販売 チケットぴあ イープラス 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/