ONE 10.5 ルンピニー:平田樹戦から9か月。三浦彩佳、アトム級2連戦「当たり前の様にアトムでのオファーがきているんですよね…」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!
ONE Fight Night 25(10月5日(土)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム)に出場する三浦彩佳が現地入りし、インタビューがONE Championshipから届いた。大会の模様は同日日本時間午前9時よりU-NEXTで生中継される。
MMA 女子アトム級(52.2kg) 5分3R
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)
三浦は21年1月のONE 6戦目でション・ジンナンのONE MMA女子ストロー級王座に挑戦し判定負け。その後もグラップリング含め2連敗したが、昨年11月のメン・ボー戦では得意のVクロスアームロック(通称・あやかロック)で一本勝ちし、2年半ぶり勝利した。1月の有明大会ではアトム級に階級を落とし、平田樹を終始押し込み押さえ続け判定勝ちした。
ラズワンはムエタイをベースとし、18年のプロMMA2戦目からONEに上がり続ける選手。22年2月にV.V Meiに判定勝ちし、その1カ月後には平田樹に判定勝ち。同年10月のスタンプ戦では計量で5.75ポンドオーバーした上に判定負け。昨年9月にジェネリン・オルシムに3R三角絞めで一本勝ちしたが、今年3月9日の大会では澤田千優に判定負けした。ラズワンはこの試合でアトム級のリミットを5ポンド(2.27kg)オーバーし、澤田も1.25ポンド(0.57kg)オーバーしていた。
三浦とラズワンは4月6日のONE Fight Night 21で戦う予定だったが、ラズワンの怪我により中止となっていた。
―― 9月17日、34歳の誕生日おめでとうございます。ここまでプロキャリアを続けているのは想像していましたか。
「気づいたら34歳になっていたので、あんまり想像してなかったです」
―― キャリア自体もプロとしては今回が20戦目になります。数字的にはベテランと言われるレベルですが、ご自身は意識しますか。
「いえ、これもなんか気づいたら20戦目になっていて。そんな意識はしてない感じです」
―― 意識しないのは三浦選手の姿勢によるものでしょうか。最近の試合を見ても、現状維持ではなく成長・進化を感じさせる戦いぶりの印象です。
「そうですね。発見が沢山あるので。ベテランとしてどっしり構えるようなタイプじゃなくて色々やっていくタイプなんで。なので、そんなに意識はしてないです」
―― 現在のコンディションは。
「いつも通りいい感じではあります」
―― ラズワン戦は当初4月に決まりましたが延期となり、10月での実施となりました。この事は三浦選手にどの様な影響がありましたか。
「試合はもっと早くしたかったなっていう気持ちでした。ずっと準備をしていたので、今回で決まってとりあえずホッとしてる感じです」
―― 最近の練習状況はいかがですか。
「細かい技術とかやっている感じです。(練習場所は、TRIBE TOKYO MMA、FIGHTER’S FLOWと)週1で佐藤将光さんのFIGHT BASE都立大、週2くらいでKRAZY BEEで練習しています。色々な人たちと組んでやっています」
―― そういった練習環境での手応えはいかがですか。
「全部のポジションで動けるようにはなってきています。どのポジションに行っても極められるし、仕留めるような練習をしてます」
―― ラズワン選手の印象は。
「すごい器用で素晴らしい選手だなと思いますが、前回はすごいコンディション悪そうだとは思っていました」
―― 警戒すべき点は何でしょうか。
「極めが強い選手なので、そこは気をつけようと思っています」
―― ラズワンの直近の試合は澤田選手が勝利しましたが、今回戦う上で戦術の参考にしていますか。
「まず澤田さんがサウスポーなので。その試合は見ましたけど、(自分の場合)どうなるか分からないですよね。どんな風になっても大丈夫なように練習をしてます」
―― 言える範囲で、予想する試合展開など教えてください。
「本当にどうなるか分からないと思います。ラズワン選手はすごい器用な選手なので。」
―― ラズワンのスタンド打撃はどう評価していますか。
「全部がうまい選手だなと思っています。そこは相手を舐めずに練習をしています。」
―― “舐めずに”という表現は警戒まではしていないという印象ですか。
「彼女はFairtexで練習しているので、どうなんだろう?っていう感じではありますけど、相手のことをそれ程気にしない様にしています。相手をあまり見過ぎて自分が萎縮するのを避けたい。いつも通り仕上げてる感じです」
―― 今回の試合は勝つ事以外、何かテーマがありますか。
「これまで色々な技術を習得してきましたが、前回もそうだったんですけど、それがすぐ試合に出るかどうか分からなくて。ちょっとずつ試合で出せれば良い。その上で圧倒する、圧勝するというのがテーマです」
―― 今回は2戦連続でアトム級での戦いですが、この流れでアトムのベルトを狙うイメージですか。
「当たり前の様にアトムでのオファーがきているんですよね…私はストローの選手ですよと言いたいです(笑)でも試合が2階級広がったのでオファーをもらえる幅が広がったっていうのは、凄くありがたいですね」
―― アトムとストローで試合のない通常体重はどのあたりを意識していますか。
「ストローでもそんなに減量はなかったので、そんなに意識はしていないです。変なものはずっと食べてなかったかなって感じです。体重も自然に落ちます。」
―― 例えば、次戦はストロー級でのオファーが来ても、身体作りに関してはそれほどの不安はない感じでしょうか。
「そうですね。自分はずっとストローって言っていますし。ただ、コーチとか師匠からは『お前はアトムだ』みたいなことを言われますが、私はストローの気持ちでずっといます。ただアトムはまだ2戦目ですし、これで固定というより需要のある無しが大きいと思いますが、ストローでオファーが来ても、すぐに試合ができる心構えはしています」
―― アトム級で戦ってみたいトップ選手はいますか。
「誰が来てもいいかなって思っています。これまでストローで戦ってきて、そのストローでも力負けする事は全くなかったので。 もちろんスピードは上がると思いますが、やっても負ける気はしないです」
―― 例えば、アトムのベルトを奪って、その後に2階級制覇という形でストロー球のタイトルに再挑戦するシナリオはイメージしたりしますか。
「私が『自分は何でアトムなんだろう』と思った時に、後輩からそのイメージを言われた事はあります。やっぱり形が欲しいと言うか、一番になりたい気持ちがあるので、意識はしています」
―― その上で、ラズワン戦のフィニッシュのあり方をどう考えますか。
「試合はどうなるか分からないので。ですが、やれることは精一杯やります。しっかり圧勝するというのだけは目標にして、どのパターンになっても勝てるように考えています」
―― 最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「日本のファンの皆様、いつも応援ありがとうございます!1月以来ちょっと間が空きましたが、しっかり勝って、また次に繋がるようにします。過去1番の仕上がりで戦いますので、ぜひ土曜の朝からですが、試合を見てくだされば嬉しいです。応援よろしくお願いします」