RISE 3.17 東京体育館：志朗、田丸辰を相手にRISE世界バンタム級王座初防衛戦。志朗「5Rで55kgは自分が適性」。加藤有吾は大﨑一貴と接戦のジャルンスックと。松本天志×那須川龍心、有井渚海×松下武蔵、KENTA×YURAも決定

　RISE ELDORADO 2024（3月17日（日）東京体育館）の第1弾決定カード発表記者会見が1月19日、東京のシャトーアメーバにて行われた。ABEMAが大会の冠スポンサーとなり、大会の模様はABEMAにて独占生中継される。
　

　RISEの伊藤隆代表は会見の冒頭「今回のRISE ELDORADOのテーマは『強者 vs. 強者＝最強』です」「本日13時からK-1の会見がありましたけども（3月20日のK-1代々木大会で）対抗戦5対5を行い、3月17日のELDORADOでも5対5の対抗戦を行うことが決定しております。ですのでトータルで10対10の対抗戦となります。選手、カードは厳選中でありまして（Krushの）宮田プロデューサーと面白いカードを組んでいきたいと思いますので、ファンの皆様、選手たちの声も聞きたいと思っております」と話した。
　なお、K-1の会見でK-1フェザー級王者の軍司泰斗が「（RISE同級王者の）門口佳佑選手とお互いのベルトを懸けてやりたい」と話したことについて、伊藤代表は「ルールが違うじゃんというネガティブなことは考えていないですからね。ポジティブに考えております。そういう発言は素晴らしいと思う」と話し、両者の対戦実現とダブル王座戦に向けての調整に前向きな姿勢を示した。

　今回の会見では対抗戦以外の5カードが発表された。伊藤代表は「参戦予定選手」として大﨑一貴、宮崎小雪、門口佳佑、鈴木真彦、白鳥大珠、チャド・コリンズ、中村寛の名前も挙げている。

RISE世界バンタム級（55kg）タイトルマッチ　3分5R（無制限延長R）
志朗（BeWELLキックボクシングジム／王者、元ISKAムエタイ世界同級王者、RISE -55kgトーナメント2020優勝）※初防衛戦
田丸　辰［とき］（TRY HARD GYM／挑戦者、RISEスーパーフライ級（53kg）2位、元同級＆フライ級（51.5kg）王者、RISE -54kgトーナメント2023優勝）

　長らくRISEバンタム級の主力として活躍してきた志朗と、昨年の54kgトーナメント優勝者の田丸の初対決が実現する。
　志朗は22年6月のTHE MATCHではK-1の玖村将史に判定負けしたが、年の後半は大﨑孔稀、鈴木真彦に連勝。昨年は3月にディーゼルレックに5R右ハイでKO勝ちし初代RISE世界バンタム級王者になる。7月の-54kgトーナメント一回戦ではルペン・セオアネに判定勝ちしたが、8月の準決勝でクマンドーイに判定負けした。12月の両国大会ではクマンドーイと同門のブンロンに1R KO勝ちしている。今回は昨年3月のRISE ELDORADOで獲得したRISE世界バンタム級のベルトの初防衛戦に臨む。
　挑戦者の田丸は昨年3月の-54kgトーナメント予選で風音に判定勝ち。7月の一回戦ではクマンドーイに勝った実績のあるペッシラーを1R KO。8月の準決勝では大﨑一貴に判定勝ちし、12月の両国大会での決勝ではクマンドーイに判定勝ちして優勝し、賞金1000万円を獲得した。

◆志朗
（田丸対クマンドーイ戦の印象）やっぱりスピードが田丸選手があったなと思います。1・2でポイント取って3でディフェンス重視でポイントアウトして、3Rの戦い方のお手本という感じしたね。5Rで55kgは自分が適性だと思っていますので、そこは自分の方が分があるんじゃないかなと思っています。
（54kgと55kgの1kgの差の影響）練習で疲労が溜まっているのに炭水化物を増やせない状態が続いて、パフォーマンスとかスタミナ的に落ちる部分があるので、1kgって格闘技とかにおいてはすごい重要だなというのは、自分は身をもって分かりましたね。
（格闘技に三段論法は無いとは思うんですが、志朗選手に勝ったクマンドーイに田丸選手が勝っているという部分に関してどう考えていますか？）5Rだったらどうだったのかな、という感じではあったので。自分が田丸選手に勝ったからって言っても、クマンドーイに勝てるとは限らないですし。自分的にはそこまで気にしていないですね。
（相手より上回っているという部分）スタミナと分析力じゃないですかね。
（山場は何R？）1か4じゃないかなと思っています。

◆田丸
　去年はRISEの大きい大会に全部出させてもらって、5試合して全部勝つことができて、2023年のRISEを引っ張ってきた自負はあります。今年は伊藤代表が言ったように、勝負の年だと思っているんで、しっかりと選手としての価値を高めて、田丸辰を見せていきたいです。
（54kgと55kgの1kgの差の影響）自分自身の動きはあんまり気にしていないんですけど、志郎選手は55kgが適性だと思うので、そこでどのくらい変わるのかなというのはありますね。
（田丸選手は以前に55で55のチャンピオンの鈴木真彦選手に挑んで敗れていますが、以前の自分とどう違う？）あの時僕は17歳で体も子供だと思います。当時無敗で怖いもの知らずみたいな感じで戦っていたと思うんですけど、やっぱりすごい怪我だったりとか、挫折も経験して、今こうやっていい状態でいるので、あの時とは全然違うのかなと思っています。
（54kgの世界トーナメントで優勝して今回55kgの世界タイトルを取ることの意味）正直ベルトだったりとか肩書きで語られる選手になるつもりはないので、結果的に田丸辰が持っているベルトというふうに思ってもらいたいです。この55kgのベルトを取ったからとかじゃなくて、自分の試合を見てもらって評価してもらいたいので、内容が問われてくるのかなと思っています。
（相手より上回っているという部分）スピードと勢いですね
（山場は何R？）1R目でいけるなと思ったらいけると思います。

バンタム級（55kg）　3分3R（延長1R）
加藤有吾（RIKIX／3位、WMC日本スーパーバンタム級王者）
ジャルンスック・ブーンラナームエタイ!<-- Jarernsuk Boonlanna muaythai -->（タイ／ブーンラナームエタイジム／True4uバンタム級王者）

　加藤は22年8月にRISEに初参戦以降、翔磨、大森隆之介、京谷祐希、鷹介相手に4連勝し、昨年8月の大田大会でのバンタム級王座次期挑戦者決定戦では大﨑孔稀に判定負け。12月の後楽園大会では有井渚海に判定勝ちした。
　ジャルンスックは54戦44勝7敗3分の17歳。12月の両国大会でRISEに初参戦したが、RISEルールにアジャストし、大﨑一貴相手に延長に持ち込み判定負けした。

◆加藤
　一昨日ぐらいに相手が決まって、凄い日本人だと思っていたので、凶暴な外国人が相手なのでびっくりしたんですけど、ガンガン前へ来る選手なので、自分も逆らわず前へ出て、面白い試合して勝ちたいと思います
（ジャルンスックの印象）ガンガン前に出て下がらない選手だなと。あと打たれ強さもあって、なかなか引かないんで、自分も同じ感じなので、思いっきり行って倒しにいこうと思っています。大崎選手も倒せなかったので、自分が倒したらインパクトあるし、今年どう行くかにつながるかなと思ってます。

フライ級（51.5kg）　3分3R（延長1R）
松本天志（TARGET SHIBUYA／2位、RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント2023優勝）※HAWK GYMから所属変更
那須川龍心［りゅうじん］（TEAM TEPPEN／4位）

　松本は10戦8勝（4KO）2敗の19歳。昨年2月のRISE NEW WARRIORSフライ級トーナメントでは空龍と塚本望夢を下し優勝。10月の第2代RISEフライ級王者決定戦では数島大陸に判定負けした。今回から故郷の石川県の金沢にあるHAWK GYMを離れ、東京のTARGET SHIBUYAの所属となる。
　那須川天心の弟・龍心は17歳。22年4月に高校進学と共にプロデビューし9戦7勝（2KO）2敗。昨年は2月のNEW WARRIORSフライ級トーナメント一回戦で塚本に判定負けしたが、6月に相沢晟に、8月にJINに判定勝ちし、12月の両国大会では龍太郎に3R TKO勝ち。大晦日のRIZINではMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンに2R TKO勝ちした。

◆松本
　この前、タイトルマッチで負けてしまったんですけど、またタイトルに近づきたいのでここは絶対に勝たないといけないと思いますし、知名度も実力もめちゃくちゃある選手なので、勝ちに行きたいと思います。
　あと、元旦に能登半島で大震災があったんですけど、被災した人たちに勇気と希望を与えられるような試合をしたいと思います。
（龍心の印象）1試合1試合レベルアップしているので、試合の時に対応していける実力は今からつけていこうかなと思っています。
（TARGET SHIBUYAに移籍した理由）人生一度きりというのもあって東京に来てまた頑張りたいなと思いました。前から出稽古とかもさせていただいて、YA-MANさんや常陸飛雄馬さんがいて、環境が整っているのでいいなと思いました。
（地震の影響は？）僕の住んでいる地域は地震だけって感じだったんですけど、能登の方とか断水とかいろいろあって、石川県の人だけじゃなく県外の方からも色々支えてもらって、物資とか能登の人たちは助かっていると思ってます。

◆龍心
（松本の印象）スピードがめちゃめちゃ速いなっていうのと、スイッチが入ったら手がつけられないなって印象です。
（今年のMMAの計画は？）今後もやっていきたいと思ってますし、MMAの練習もやってるんで、キックボクシングでも成長を感じているので、いい影響しかないですね。

バンタム級（55kg）　3分3R（延長1R）
有井渚海（AROWWS GYM／9位）
松下武蔵（GOD SIDE GYM／10位）

　有井は15戦11勝（3KO）3敗1分の22歳。及川道場出身で22年春より大阪から東京に拠点を移し、10月に彪司からダウンを奪って勝利したが、12月の両国大会では後にSB日本スーパーバンタム級王者となる山田虎矢太に2R KO負け。12月の後楽園大会での1年ぶりの試合では加藤有吾に判定負けしたが、高い技術を見せた。
　松下は11戦8勝（3KO）2敗1分の18歳。RISE、スック・ワンキントーン、Bigbang等、様々な大会に上がり、KNOCK OUTで昨年3月に古木誠也を、6月に小倉尚也を1R KO。TRY HARD GYM出身でWIVERNを経てGOD SIDE GYMに移籍したのをきっかけに、昨年10月に2年ぶりにRISEに上がると、彪司に判定勝ち。12月の両国大会ではKrushバンタム級（53kg）王者・池田幸司の相手に抜てきされ、敗れたものの判定0-2の接戦を繰り広げた。

◆有井
　前回自分の試合で、やってきたことが見せられなかったので、今回しっかり見せて勝ちに行きます。
（松下の印象）バンタム級で一番スピードがあるんじゃないかなと思っています。結構魅力のある試合をしているので自分とは噛み合うかなと思います。

◆松下
　強者 vs. 強者という言葉に相応しいような試合をしよう、と思っているので、皆さん楽しみにしてください。
（有井の印象）パンチのテクニックもすごいあると思いますし、結構打ち合ってくれると思っているので、面白い試合になるんじゃないかなと思います。

スーパーライト級（65kg）　3分3R（延長1R）
KENTA（HAYATO GYM／8位、元DEEP☆KICK -63kg王者）
YURA［ゆうら］（ダイアタイガージム／ミドル級（70kg）15位、元RKS＆ジャパンカップキック・ウェルター級王者）

　KENTAは宮崎県出身の31歳。18年からRISEに上がり続け、昨年は3月に安彦考真、4月に山畑雄摩に判定勝ちしたが、8月に麻火佑太郎に判定負けした。
　YURAも宮崎県出身の20歳。小学生の時に空手を始め、16歳でキックデビューし12戦12勝（5KO）。21年のK-1甲子園 -65kg級で準優勝し（本名の甲野裕瀬で出場）、今年5月のBreakingDown 8ではベストKO賞を受賞し、その後もBreakingDownに参戦。12月のRISE WEST福岡大会では2Rにねぎ魔神からダウンを先取されたが、3Rに2ダウンを奪い返して逆転判定勝ちし、RISEのミドル級のランキング15位に入った。今回は5kg軽いスーパーライト級に落として戦う。

◆KENTA
　BreakingDownで有名って聞いて、すごいやんちゃな子なのかなと思ったら、すごいいい子なんでちょっとびっくりしました。同じ宮崎出身なんで負けられないなと思っているので、しっかりバチバチな試合をして倒したいなと思っています。
（YURAの印象）ねぎ魔神との試合を見て、パンチがすごい上手だなと思っていたので、打ち合えれば面白い試合になるかなと思っています。

◆YURA
　今回は、このようなめちゃくちゃ大きい大会にご招待いただき、ありがとうございます。この試合で勝てばスーパーライト級のランキングに入れるということで、絶対に勝ちに行きたいと思うので、応援よろしくお願いします。
（KENTAの印象）序盤はテクニックがすごくて、あまりガツガツ行くタイプじゃないのかなと思っていたんですけど、後半はパワフルな殴り合いをするので面白い試合になると思います。

概要

大会名　ABEMA presents RISE ELDORADO 2024
日時　2024年3月17日（日）開場・未定　オープニングファイト開始・未定　本戦開始・未定　終了・未定
会場　東京体育館 [HP]
中継　ABEMA
※チケットは2月上旬発売予定
お問い合わせ　RISEクリエーション 03-5980-7409　https://www.rise-rc.com/