RISE 12.3 福岡 西鉄ホール（レポ）：BreakingDownでのKO勝ちから10日、YURAがねぎ魔神から逆転の2ダウン奪い判定勝ち。宮城寛克、翔真を1R右フック一撃KO

RISE WEST.21
2023年12月3日（日）福岡・西鉄ホール

レポート：井原芳徳　　写真提供：RISEクリエーション

宮城寛克、翔真を1R右フック一撃KO

第9試合　メインイベント　ミドル級（70kg）　3分3R（延長1R）
○宮城寛克（赤雲會／13位、元TENKAICHIウェルター級＆ミドル級王者）
×翔真（SEED GYM／15位）
1R 1’17” KO

　宮城は沖縄からRISEに長年参戦している32歳。昨年7月のRIZIN沖縄大会で吉野友規に、今年1月のRISEで蛇鬼将矢に判定勝ちしたが、7月のRISEではイランのサーシャ・タダヨニのハイキックで1R KO負けした。
　翔真は今大会の地元福岡の24歳。RISE WESTの常連選手で、ここ1年、WESTでは井原浩之、鈴木清照、龍威地に勝利しているが、後楽園のナンバーシリーズや大阪でのワールドシリーズでは中島将志、憂也という上位勢に敗れている。

　　
　1R、お互いローと前蹴りを出し、距離を測り合うような出だしだったが、中盤に入り、宮城が少しプレッシャーを強めると、翔真が右の前蹴りを放ったたタイミングで、宮城が右フックをクリーンヒットする。翔真は真後ろに倒れると、後頭部を1番下の段のロープにぶつけたダメージも相まってか？意識は戻ったものの立ち上がれず、宮城のKO勝ちとなった。

BreakingDownでのKO勝ちから10日、YURAがねぎ魔神から逆転の2ダウン奪い判定勝ち

第8試合　セミファイナル　ミドル級（70kg）　3分3R（延長1R）
×ねぎ魔神（ネイバーズキックボクシングジム／16位）
○YURA［ゆうら］（ダイアタイガージム／元JAPAN CUPウェルター級王者）
判定0−3（26-28/26-28/26-28）
※2RにYURAが1ダウン、3Rにねぎ魔神が2ダウン有り

　ねぎ魔神は前回10月1日のRISE WESTで1年2か月ぶりに試合をし、MMA選手の野尻定由に2R KO勝ちし、2か月間隔での試合に臨む。
　YURAは宮崎県出身の20歳。小学生の時に空手を始め、16歳でキックデビューし11戦11勝（5KO）。21年のK-1甲子園 -65kg級で準優勝し（本名の甲野裕瀬で出場）、今年5月のBreakingDown 8ではベストKO賞を受賞。同月に朝倉未来のYoutubeチャンネルにも出演し、180万回視聴を記録し、朝倉未来からも「かなり有望」「普通にRIZINとかにも行ける」と絶賛されていた。7月のBreakingDown 8.5では韓国の選手に判定負け。10月15日のKPKB福岡大会では元KPKBウェルター級王者の栗原陵を3R KO。10日前の11月23日のBreakingDownではTARGET SHIBUYA所属の大威にKO勝ちしたものの、激しい殴り合いを繰り広げていた。

　　
　1R、プレッシャーをかけてくる長身のねぎ魔神に対し、YURAは回って距離を取りつつ、左ジャブを度々当てながら、右ストレートや左フック、ボディも当て、パンチ技術の高さを見せつける。

　2R、YURAは細かくパンチを当て続けるが、ねぎ魔神もパンチを随所で返す頻度が上がると、中盤、左フックの相打ちとなり、YURAがダウンする。ねぎ魔神はその後もパンチラッシュを続け、YURAのパンチをもらっても前に出続ける。左フックをもらってYURAがフラつく場面もあるが、ダウンは免れる。

　3R、ねぎ魔神の左フックで、またもYURAはフラつく。YURAは鼻血も出して苦しそうだが、左のテンカオ、ボディフックも絡め、少しずつねぎ魔神の勢いを削ると、顔面のパンチのヒット数でもねぎ魔神を上回るように。ねぎ魔神もダメージが溜まって来た。すると終盤、YURAが右ストレートでダウンを奪い返す。YURAがパンチラッシュを仕掛け、ねぎ魔神もパンチを返していたが、残り10秒を切り、YURAは左テンカオも絡めてのラッシュからの右ストレートで、再びダウンを奪う。場内は大歓声に包まれ、ねぎ魔神が立って試合再開したところで終了のゴング。YURAが逆転の判定勝ちを果たした。

　マイクを持ったYURAは「BreakingDownっていう有名な団体にも出させてもらっていて、知ってくれている方もいるかもしれないですけど、今日は応援ありがとうございました。これからもっと練習して、KO率を増やしていけるよう頑張るんで、これからも応援よろしくお願いします」とアピールした

第7試合　バンタム級（55kg）　3分3R
×クレイジーハスキー尚吾（REVOLT）
○冨永武聖（SBHキックボクシングジム）
3R 0’45” TKO (ドクターストップ：右膝蹴りによるカット)

第6試合　スーパーフェザー級（60kg）　3分3R
×蒼太（リアルディール）
○KOUTARO（RICE GATE）
2R 0’54” KO (右ストレート)

第5試合　ライト級（63kg）　3分3R
△久保田有哉（TARGET）
△涼（ハーデスワークアウトジム）
判定0−1（30-30/29-29/29-30）

第4試合　スーパーフライ級（53kg）　3分3R
○弾丸風太（TEAM KAZE）
×水流添正太（道場373）
1R 0’40” KO (右ストレート)

第3試合　スーパーフライ級（53kg）　3分3R
×岡﨑晃志（NEXT STEP GYM）
○入江直幸（SOLID FIST）
2R 1’40” KO (右ストレート)

第2試合　ライト級（63kg）　3分3R
○森　巧光（REVOLT）
×KENGO（リアルディール）
1R 2’06” KO (パンチ連打)

第1試合　スーパーフライ級（53kg）　3分3R
○俊（GREED GYM）
×柴山　藍（G-face）
判定3−0（30-28/30-28/30-28）