修斗 10.19 沖縄 音市場(レポ):モンゴルのシンバートル・バットエルデネ、バンタム級世界1位の野瀬翔平に1Rギロチンで一本勝ち。地元沖縄の砂辺光久が初の修斗で7年ぶり勝利

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THE BLACKBELT JAPAN主催「NTTドコモ Presents プロフェッショナル修斗公式戦沖縄大会 Lemino修斗.2」
2025年10月19日(日) 沖縄・ミュージックタウン音市場
レポート:井原芳徳 中継:Lemino プレミアム(990円/月)
Lemino修斗はTHE BLACKBELT JAPAN(TBJ)がプロデュースし、NTTドコモの映像配信サービスLemino(レミノ)で独占生配信される、プロ修斗の新たな大会シリーズ。9月2日に後楽園ホールで初の大会が開催され、メインイベントでは元修斗バンタム級世界王者でTBJ千葉所属の岡田遼が、弥益ドミネーター聡志を相手に引退試合を行い、2R KO勝ちし有終の美を飾った。
引退した岡田はLemino修斗のプロデュース側に回ることになり、弥益戦直後のインタビューでは「(TBJ沖縄の)松根(良太)さんの下でプロモーター見習いとして、第2回、第3回、第4回と内定しているので、その大会を計画的に盛り上げていきたい」と話していた。第2回となる沖縄での大会では、海外勢を招いての国際戦、日本人ランカー対決、地元沖縄のベテランの試合など、多彩なカードが組まれた。
第10試合 バンタム級 5分3R
×野瀬翔平(マスタージャパン福岡/世界1位、環太平洋6位)
○シンバートル・バットエルデネ[Shinebaatar Bat-Erdene](モンゴル/チーム・トンガー・シャンダス/MGL-1FCバンタム級王者)
1R 1’20” フロントチョーク
野瀬は試合当日の10月19日で28歳なった。福岡在住で、昨年2月のRIZIN佐賀大会で瀧澤謙太に2R TKO勝ち。3年連続でRoad To UFCに参戦し、昨年大会では5月の一回戦で元DEEP同級王者のユ・スヨンに判定負け。9月の第13代修斗環太平洋バンタム級チャンピオン決定トーナメント準決勝では人見礼王に2Rアームロックで一本勝ち。12月の大阪での決勝ではダイキライトイヤーに判定1-2で惜敗した。今年5月の修斗TORAO福岡大会のメインイベントでは加藤ケンジに1R肩固めで一本勝ちしている。
シンバートルは22歳。キック、コンバットサンボ、シュートボクシング、散打のモンゴルでのアマ大会で優勝や準優勝の好成績を残してきた選手。元ONEフェザー級王者でかつてK-1 MAXでも活躍したジャダンバ・ナラントンガラグ氏から指導を受け、MMA 5戦全勝。モンゴルの大会で2勝後、昨年10月、Breakthrough Combatへの参戦で初来日し、吉野光に判定勝ち。今年1月、GLADIATOR大阪大会では暫定バンタム級王座決定戦が組まれ、計量で1.9kgオーバーしたため暫定王者となれなかったが、後にRoad To UFCに参戦した吉田開威に1Rシザースチョーク(洗濯ばさみ)で一本勝ち。6月にはモンゴルでのMGL-1FCバンタム級王座決定戦でで3R裸絞めで一本勝ちし王座を獲得した。
試合はあっという間の決着に。1R、野瀬がサウスポー、シンバートルがオーソドックスで構え、野瀬は左ミドルを立て続けに当てる。さらに野瀬は左フックを放ちつつ前に出て、タックルを仕掛けて金網にシンバートルを押し込む。野瀬は幸先のいいスタート化のように見えたが、シンバートルはがぶりながら首と脇を抱えて、倒れてギロチンチョークを仕掛ける。野瀬はハーフガードで頭をマットにつけて防御していたが、シンバートルは足を野瀬の胴体に絡めつつ、首を抱えたままリバースする。シンバートルがハーフガードのままギロチンを極めると、野瀬は落ち、福田レフェリーがストップした。
シンバートルは大会のMVPに相当する「ゴールデンパフォーマンスアワード」の50万円を獲得した。バンタム級世界1位の野瀬に勝ったことで、シンバートルが代わって世界1位になることが確実となった。9月に同級世界王者となった永井奏多の次期挑戦者候補に一気に浮上した。
第9試合 ウェルター級 5分3R
○西條英成(THE BLACKBELT JAPAN沖縄/世界3位、環太平洋2位)
×クルボン・バトル[Kurvon Battle](米国/プロディジー・トレーニングセンター)
判定3-0 (豊島30-27/福田30-27/橋本29-28)
西條は6月にONEフライデーファイツに乗り込むも、ロシア人選手に1R TKO負けした。今回地元沖縄で米国人選手との再起戦が用意された。バトルはハワイ在住で、キックとボクシングをベースとし、MMAは1戦1勝。
1R、西條はタックルを仕掛け、金網際で押さえる。バトルは膝立ちで背中をつけず耐える。終盤、西條は背後に回り込み、時折右のパウンドを当てる。残り30秒を切り、セコンドの指示を聞いて腕十字を仕掛けるが、バトルは暴れて脱出し、左ストレートを当てて終える。記者採点は西條。
2R、バトルが右ローを当てると、西條はセコンドの指示どおり、タックルを合わせてテイクダウンを奪う。西條は金網際でトップキープする。下からバトルが西條の腕をかかえ、西條はなかなか攻められないものの、時折鉄槌を当てる。バトルは背中をマットに付け続けてしまい印象が悪い。記者採点は西條。ジャッジは割れ、1者がバトルにつける。
3R、西條は開始すぐからタックルで倒して、上で押さえる。サイドで押さえ続けるが、その先の攻めが乏しいと、終盤、バトルは脱出する。終盤、バトルは前に出て左ミドル、フックを当てるが、すぐに西條は組み付き、押し込んだまま終える。記者採点は西條。合計30-27で西條。ジャッジ3者も西條を支持し、西條が判定勝ちした。
マイクを持った西條は「こんな試合で言うのもなんですが、修斗のベルトを巻きたいです。11月(エルナニ・ペルペトゥオと住村竜市朗の世界)タイトルマッチがあるんで、その防衛戦、または、墨吉(涼太)選手の環太平洋の防衛戦やらせてください。欲を言えば沖縄でまたやりたいです」とアピールした。
第8試合 フライ級 5分3R
×宮城友一(DROP/世界5位)
○シモンスズキ(イラン/和術慧舟會HEARTS/世界8位)
判定0-3 (福田27-30/橋本28-29/豊島28-29)
42歳のベテラン・宮城は、Lemino修斗の前身にあたるTHE SHOOTO OKINAWAシリーズのレギュラー選手。シモンは7月の修斗後楽園大会で安芸柊斗に1R裸絞めで一本勝ちした6戦4勝1敗1分・25歳の新鋭。
1R、すぐに金網際での組みの展開となる。中盤、宮城はバックマウントを奪いかけるが、シモンは振り落として上になり、金網際でハーフで押さえてパウンドを当て、バックに回り込む。終盤、シモンはバックをキープし、パウンドと肘を時折当てながら、裸絞めも狙う。シモンは後頭部にパウンドを当ててしまう場面が多く、豊永レフェリーから度々注意される。記者採点はシモン。
2R、両者サウスポーで構え、シモンがプレッシャーをかけるが、お互いパンチを当て五分に近い状態が続く。中盤、シモンが押し込むが、膠着しブレイクがかかる。シモンはタックルで倒し、またも金網際で上になるが、その先に持ち込めない。終盤、宮城は金網を背にして立つと、背中に乗りかけるが乗れない。宮城は突き放すと、金網を背にしたシモンにパンチを連打して追い詰める。シモンが右フックを放つと、前腕で押すような形となり、宮城が倒れるがすぐ立つ。シモンは首投げで倒して上になり、そのまま押さえて終える。記者採点は宮城だが、右フックで倒した場面の評価で割れる可能性がある。
3R、シモンが前に出続け、タックルを仕掛けて倒して金網際で上になる。中盤にはハーフバックで制し、立たれてもすぐに倒す。中盤過ぎ、スタンドの展開に戻るが、終盤、またもシモンがタックルで倒し上になる。最後は立たれるが、押し込んだまま終える。記者採点はシモン。合計28-29でシモン。ジャッジ3者もシモンを支持し、シモンが判定勝ちした。
マイクを持ったシモンは「今日、調子こいて言えないですけど、早くタイトルやりたいです」とアピールした。
第7試合 ストロー級 5分3R
○畠山隆称(THE BLACKBELT JAPAN沖縄/世界2位)
×ニシダ☆ショー(BURST)
判定2-1 (福田30-27/豊島28-29/橋本29-28)
畠山は2月にONEフライデーファイツに参戦するも フィリピンの選手に1R TKO負け。同門の西條同様、ホームリングで再起戦が組まれた。
1R、畠山はオーソドックスで構えつつ、スイッチを織り交ぜながら右フックを当てる。ニシダは組み付いて畑山を金網に押し込んでテイクダウンを狙う。ニシダは2分近くタックルを織り交ぜながら倒そうとするが倒せない。終盤に入り、畠山が押し返したところで、豊永レフェリーはブレイクをかける。畠山が左右のストレートを当てるが、ニシダがまたも組み付いて押し込んで終える。記者採点はパンチを当てていた畠山。ジャッジは割れ、2者がニシダを支持する。Leminoの中継の解説を務めた中井祐樹氏は「修斗的には10-10」と評価していた。修斗のルール上は「互角の場合」10-10をつけて問題なく、実際のところ互角の内容だった。
2R、畠山が右フック、カーフキック、左ハイを当て、積極的に攻める。中盤、ニシダはタックルで倒し、バックマウントを奪う。ニシダは少しパウンドを当てるが、裸絞めの形には持ち込めず、正味の攻撃は乏しい。終盤、畠山は体をひねって向き直して上になる。ニシダは三角絞めを狙って足を動かすが、畠山は時折パウンドを当てて印象を作る。記者採点は畠山。ジャッジは意外にも割れ、2者が畠山を支持する。
3R、畠山が右ストレートを当てると、ニシダはダウンする。ニシダはすぐ組み付き、グラウンドに引き込みながら首を抱えてギロチンチョークを仕掛けるが、畠山は極めさせず抜いてスタンドに戻す。中盤も畠山は的確に右のパンチを当てて優位に進める。終盤、ニシダのタックルを潰し、畠山はバックマウントを奪い、裸絞めを狙い続けて終える。記者採点は畠山。ジャッジ3者とも畠山を支持する。記者採点合計30-27で畠山。ジャッジは割れたが、2者が順当に畠山を支持し、畠山が判定勝ちした。3人目の採点が発表されると、敗れたニシダも拍手し、敗戦を認めた。
試合後のマイクで畠山は「田上こゆる選手、アマチュアの時に人生で初めてKO負けしました。辞めようかとも思ったり、怪我もしたけど、田上選手にたどり着くためやってきました。2位にこぎつけたので、修斗関係者の皆さん、僕と田上選手にしかできないストーリーの含まれたタイトルマッチになると思います。試合だけじゃなく色んなところを評価して、僕と試合組んでください」とアピールし、ストロー級王者・田上のへの挑戦を希望した。
すると畠山は「一発ギャグが受けたら(田上の地元の)大阪はお笑いの本場なので、そこで僕がギャグで盛り上げたいです」と話すと、「あの名作に格闘技の技、取り入れてみたシリーズ」と題し、「アルプスの少女ハイジ」のクララが立つシーンのパロディーの独り芝居を展開を繰り広げる。最後、ハイジとクララの蹴りの受け返しを一人で演じ、「いや、クララ、ローキックカットからミドルキックまで、つなげられるのかい」と締めくくり、真顔でカメラ目線を続けていると、場内は笑いと拍手とよどめきに包まれた。
第6試合 フェザー級 5分2R
×内藤太尊(ROOTS)
○工藤圭一郎(グランドスラムAPP)
1R 0’34” KO (右フック)
第5試合 ストロー級 5分2R
△梅木勇徳(THE BLACKBELT JAPAN千葉)
△平良龍一(THE BLACKBELT JAPAN沖縄)
判定0-0 (豊島19-19/橋本19-19/豊永19-19)
第4試合 バンタム級 5分2R
×ショージン・ミキ(米国/プロディジー・トレーニングセンター)
○水嶋敬志(THE BLACKBELT JAPAN沖縄)
1R 1’25” 三角絞め
第3試合 フライ級 5分2R
○砂辺光久(reversaL GYM OKINAWA CLOSS×LINE/元パンクラス・ストロー級・フライ級・スーパーフライ級王者)
×福島祐貴(BURST)
1R 4’41” 裸絞め
元パンクラス3階級制覇王者で、沖縄のMMAシーンを長年盛り上げて来た46歳のベテラン・砂辺が、記念すべきLemino修斗初の沖縄大会で修斗に初出場した。最近では昨年12月のパンクラスで時田隆成に2R TKO負けし、MMA 6連敗中。18年4月の室伏シンヤとのパンクラスでの王座戦で勝利して以来7年半ぶりの勝利を地元沖縄で目指す。
対する福島は18歳。今年プロデビューしGLADIATORで2戦1勝1敗で、8月の修斗新潟大会・越後風神祭りでの修斗トライアウトで1R KO勝ちし、今回プロ修斗初戦を迎えた。
砂辺の試合は2R制のため入場テーマ曲無しで登場する。セコンドには松根氏、勝村周一朗氏がつく。
1R、福島がサウスポーで構え、オーソドックスの砂辺に対して左のスーパーマンパンチを放ってから組み付くが、砂辺は右脇を差して金網に押し込み、抱え上げて倒す。すぐに福島は立つが、砂辺は背後からしがみつき、ジャーマンスープレックス気味に投げ倒し、場内を沸かせる。中盤、福島は逆にテイクダウンを奪い返し、背後からコントロールし返す。離れると、福島が左テンカオで詰めて来たが、砂辺はカウンターで左の前手でのストレートを当てて福島をダウンさせる。すぐにスタンドレスリングに戻り、砂辺はバックドロップ気味に倒すと、すぐさまバックマウントを奪う。終盤、砂辺がバックコントロールしていたが、福島は体をひねって向き直し、上からパウンドを当てて反撃する。スタンドに戻ると、福島はパンチラッシュで砂辺を追い詰める。だが耐えた砂辺は組み付き、テイクダウンに成功する。すると砂辺はハーフからマウント、バックと一気に動き、裸絞めを極めタップを奪った。
マイクを持った砂辺は「パンクラス王になる男、砂辺光久です。修斗に来ました。4カ月前に親父が亡くなって、親父に勝ちを届けたくて、親父と話しながら、ここまでやってきました。高いお金、大切な時間を使って、自分の応援に来てくれた仲間たち、ありがとう。俺も46歳、7年間ずっと勝てなかったんだよ。この喜びを感じたくて、真剣に格闘技に向き合い、色んなところに頭下げながら練習を積み重ねてきました。ここからまたパンクラス王が連勝します」とアピールした。
なお、この試合の両者は今大会のベストバウト賞に相当する「ゴールデンマッチアワード」の30万円を獲得している。
第2試合 フライ級 5分2R
×輝龍(ROOTS)
○小生隆弘(グランドスラム沖縄APP)
1R 2’01” KO (レフェリーストップ:右膝蹴り→グラウンドパンチ)
第1試合 2025新人王トーナメント・ストロー級準決勝 5分2R
△黒瀬恭平(マスタージャパン山口宇部)
△賢人(BJ MMA SHCOOL)
判定0-0 (豊島19-19/福田19-19/豊永19-19)
※賢人が優勢ポイント0-3により決勝に進出
オープニング第1試合 ジュニア修斗 62kgj契約 4分1R
×高松一喜(カルペディエム三田)
○通事安朋(THE BLACKBELT JAPAN沖縄)
1R 1’14” 腕ひしぎ十字固め

