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[PRIDE] 12.31 さいたま:ヒョードル不調?鉄板?|大会後重大発表か

DSE "PRIDE 男祭り2006 〜FUMETSU〜" 12月31日(日) さいたま 【→カード&チケット】 [→掲示板]


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(12/30 up) 男祭りの前日会見が30日、都内ホテルでファンクラブ公開形式で行われ、藤田和之を除く全選手が出席した。
 会見中には、メインイベントのPRIDEヘビー級タイトルマッチ・エメリヤーエンコ・ヒョードル(王者) vs. マーク・ハント(挑戦者)の調印式が行われた。ヒョードルは2週間前のスパーリング中に左足の中指を骨折したことを明かし、「しばらく走る事もスパーリングもできなかった」とも話した。レントゲンも撮っていないが、既に痛みは無く大丈夫とのこと。手術した右拳も完治はしていないという。
 会見後の囲み取材でDSEの榊原信行代表は「昨日のヒョードルの練習を見た関係者から『競馬の有馬記念のディープインパクト並の鉄板だ』という情報を聞いています。本当に怪我をしていたら、怪我の箇所を明かすか?という所も含め、情報戦が始まっているんじゃないでしょうか。ハントもベストコンディションと聞いていますし、試合が何が起こるかわかりませんが、盤石にヒョードルが仕留める気がします」と評した。

郷野、シリアスに抱負

 いつも会見でジョークが付き物の郷野聡寛だが、この日はシリアスモード。「5年前、近藤にボコボコにされ、病院送りにされた。周りの人間は、今は俺が近藤を追い抜いたように言うけど違う。今日向かい合って近藤が大きく見え、その考えを再確認できた。明日はどんなことをしてでも俺が勝ちたい」と話した。対する近藤有己は「明日は最高の相手と最高の試合をしたい」といつものようにクールだった。

逮捕のタイソンとの契約破棄も

 マイク・タイソンがアメリカ・アリゾナ州で29日未明(現地時間)、コカインを使用・所持したまま自動車を運転したところを逮捕された件について、榊原代表は「状況を見守りたいが、やったことは言語道断。契約の破棄も視野に入れる」等と答えた。大晦日の試合場として予定されていた中国のマカオドーム大会は、あくまで「来年6〜7月に延期」だといい、タイソン参戦の有無に関わらず開催する方針だ。

ミルコ移籍の噂について大会後発表へ

 ミルコ・クロコップのUFC移籍の噂について榊原代表は「明日の大会(=男祭り)後に僕らのコメントを出します。UFC側のロレンゾとフランク(=オーナーのファティータ兄弟)とも今日も話をしました。噂をそのまま信じて欲しく無いということを今日は(ファンに)お伝えしておいて、明日の大きな発表を楽しみにしておいて下さい」とコメントした。
 さらに男祭りの地上波中継が実現しなかった件について、「ワールドワイドで考えると、PRIDEを世界最高峰の舞台とし続けるためにも、アメリカの市場を獲得することの方が、日本の地上波の問題よりも重い。ただ、日本の多くのファンに男祭りを見てもらう機会を作れなかったことを心よりお詫びしたい。DSEと僕に向けられている問題が今も尾を引いている。向こう(=地上波局)がなかなか折れてこなければ、2007年はこちら側が何らかの対応策を速やかに断行して、地上波を復活させたい」と答えた。(井原芳徳)

試合順決定。第1試合は田村×美濃輪

(12/29 up) PRIDE男祭りの全試合順が次のとおりに決まった。美濃輪育久は希望通り第1試合となった。

 [10] エメリヤーエンコ・ヒョードル vs. マーク・ハント
 [9] ジョシュ・バーネット vs. アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
 [8] 吉田秀彦 vs. ジェームス・トンプソン
 [7] 五味隆典 vs. 石田光洋
  〜休憩〜
 [6] 藤田和之 vs. エルダリ・クルタニーゼ
 [5] 川尻達也 vs. ギルバート・メレンデス
 [4] マウリシオ・ショーグン vs. 中村和裕
 [3] 郷野聡寛 vs. 近藤有己
 [2] 青木真也 vs. ヨアキム・ハンセン
 [1] 田村潔司 vs. 美濃輪育久


ハント&ジョシュが来日コメント

(12/28 up) 来日したマーク・ハントとジョシュ・バーネットが28日、男祭りの試合に向けての抱負を語った。
(写真:雑誌の企画で会談したプロレス界のレジェンド、カール・ゴッチ氏から習った「クロック・ヘッド・シザース」をハントに仕掛けるジョシュ)

 ハントは対戦相手のヘビー級王者・エメリヤーエンコ・ヒョードルについて「とても素晴らしい選手。弱点はほとんど無い」と評し、「グラウンドの時間が多くなるかもしれないが、できればスタンドでやりたい。長い時間の試合ができれば」と試合展開について語った。
 同席したジョシュは「打撃はマークのほうが優位。ワンパンチでKOする可能性もある。ヒョードルはマークのいい所を消そうと関節技で一本を狙うだろう。マークをKOするのは無理さ。彼の肌を剥いたら、モアイ像のような石の塊が入っているからね」とジョークを交え二人の試合を予測した。
 大一番を前にしながら、ハントは実にリラックスした様子。ジョシュもハントのコメントにいちいちジョークをかぶせ陽気だったが、自分の試合の話になるとややナイーブになる。

 今回の相手・ノゲイラには9月の無差別級GP準決勝で判定2-1で勝利したばかり。だが、ノゲイラは「負けていない」と主張し、再戦を要求した。ジョシュはノゲイラ戦の後、GP決勝でミルコに破れ、万全で無いまま出場した10月のラスベガス大会では格下のナツラに苦戦。2006年は自ら望み、「僕を忘れかけていた人たちに僕を見せるため」試合を積んできたが、「ホントニ、ツカレタ」と日本語で漏らした言葉は本音だろう。
 「白黒はっきりつける。ノゲイラを黙らせる。判定になっても、ノゲイラは判定を認めるべきだ」と話すジョシュ。1年かけて復興させた“誇り”を奪われないためにも、「ツカレタ」と言ってはいられない。(井原芳徳)
 
近藤有己“不動心”パーカーを特別価格販売

 当日の会場グッズ売り場では、近藤有己が所属するパンクラスのグッズも販売される。近藤関連では、新作のKONDO×GRINDコラボTシャツ¥3,500、不動心パーカー¥5,000(会場特別価格)、フィギュア¥1,500(会場特別価格!)。他にもパンクラスロゴキャップ、リストバンド、カラビナキーホルダー等も取り揃える。
 

トンプソン、渋谷109前で“裸祭り”

(12/27 up) PRIDE男祭りの公開記者会見が27日夕方、東京・渋谷の109前にて行われた。
 昨日対戦が発表された吉田秀彦とジェームス・トンプソン、ブラジルから来日したアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、マウリシオ・ショーグン、さらに榊原信行DSE代表と高田延彦PRIDE統括本部長が登場。9月の無差別級GP決勝戦の前に同所で行った時は、通行人が殺到し警察に注意され、選手の顔見せだけで終わった。今回も警察の要請で10分程度で切り上げられたが、前回の反省からか比較的段取り良く進み、全登壇者が一言ずつコメントする余裕があった。
 短い時間の中でも、トンプソンはTシャツを豪快に破き観衆の方に投げ入れるサービス。この突然のパフォーマンスには対戦相手の吉田もビックリ。榊原代表によると「昨日の会見の時、吉田は『思ったよりトンプソン小さいな』と言ってましたが、裸を見て『やっぱデカいな』と話していました」とのこと。
 地上波放映の打ち切りで、一般層へのアピール機会の減ったPRIDEだが、男祭りは首都圏の格闘技ファンの大晦日の風物詩として定着した様子。チケット売れ行きは初動から好調で、去年以上になる見込みだという。
 大会は今年も高田本部長のパフォーマンスからスタート。内容は極秘だが、相当気合いを入れてトレーニングしているという。大会当日の特別ゲスト等に関しても不明だが、榊原代表は「我々なりの来年に向けてのメッセージを、何らかの形で高らかに述べたい」と話しており、試合以外の場面からも目が離せない。(井原芳徳)
 

吉田、フィリォ戦実現せず。相手はトンプソンに

(12/26 up) 吉田秀彦の対戦相手が、イギリスの巨漢・ジェームス・トンプソンに決まった。これで全カードが決定。当初出場予定メンバーとして発表されていたミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバ、ダン・ヘンダーソン、ヒカルド・アローナ、デニス・カーン、三崎和雄、菊田早苗、桜井“マッハ”速人は欠場となる。
 吉田とトンプソンは26日、東京プリンスホテルにて記者会見。榊原信行DSE代表は吉田の相手として、極真空手とK-1で活躍していたフランシスコ・フィリォを計画していたことを明かし「フィリォからは『総合に挑戦するならPRIDEで』と聞いていた。大みそかは無理だったが、来年は吉田戦を実現できるよう頑張る」と説明した。吉田は「対戦相手のことは全て会社のことに任せている」としつつも、「(フィリォ戦が)決まればぜひやりたい」と話した。

 トンプソンは3日前にオファーを受け、昨日来日。大みそかは家族や恋人と過ごすつもりで、試合の準備はしていなかったが「チャンスがあれば飛び乗るつもりだった」「電話で話を聞いてからは試合が楽しみでならない」と話し、気持ちは充実している様子だ。
 最近はカリフォルニアに渡りジョシュ・バーネットとも練習し、スタミナをつけるため体重も以前より7kg減量し120kgまで落としたというから、さほど体調は悪く無さそう。柔術の帯は無いが、道衣を使った練習は普段からしており、柔術世界選手権優勝経験者のブラウリオ・エスティマとも練習しているというから、吉田の柔道衣にもある程度対応できそうだ。
 一方の吉田は「初めてこんなに遅くカードが決まった。互いに十分な準備ができていないが、大みそかにいいパフォーマンスができれば」と抱負。「カズ(中村和裕)の試合が早めに決まっていたので、一緒に練習はやっていた」ものの、「2週間前になっても決まらず、今年の大みそかは観戦かと思った」という。トンプソンは20kg近く重い相手。気持ちの整理ができるかどうかも、勝敗を分ける重要なポイントとなるかもしれない。(井原芳徳)
 

五味KO勝ち宣言

(12/24 up) PRIDEライト級王者・五味隆典が23日、東京・杉並の久我山ラスカルジムにて、石田光洋戦に向けての抱負を語った。
 ジムをオープンして約半年。オープン時に入会した生徒たちが主な練習相手で「生徒が僕の相手で頑張ってくれている」と労をねぎらう。
 男祭り出場は3年連続。一昨年はパルバーを、昨年はマッハをKOした。だがその後、燃え尽き症候群のような状態に。五味は「今年は我慢の年だった。最後はKO勝ちのいい試合をしたい。来年へのステップになれば」と話す。
 石田が五味対策でボディを鍛えているという情報を記者から聞くと、五味は弟分の帯谷信弘をダミーに右ボディを連打。「これは効くだろよ?」と話しニヤリと笑う。燻ってばかりいられない。「PRIDEの王者として世界へ打って出られると素晴らしい。それが今のモチベーションになっている」と話す五味。2007年の予告編は、きっと大みそかに見られる。

田村「自分の型にハメたい」

 美濃輪育久との再戦まで10日を切った22日、田村潔司が神奈川・川崎のU-FILE CAMPでの練習の模様をマスコミに公開した。
 縄跳びでのウォームアップから始まり、総合形式の10分間のスパーリングと、パンチと左ミドルのミット打ちを披露。合間には外の自販機に水を買いに行くことも。普段の練習のさわりをありのままに見せる。
 近年は出稽古をせず、U-FILEの本部と支部で全ての練習をこなす。リングス時代のヘンゾ戦の前には、ここ登戸の道場で1ヶ月間寝泊まりして練習に専念したという。今回はそこまでしないが、美濃輪を意識し特別にメニューは変えず、U-FILEでいつもの練習を淡々とこなす。
 「総合は練習すべきことが多い」「若い子に比べるとスタミナでは劣る」「向こうのペースにはまった時点で負け。自分の型にハメたい」と話す田村。長い選手生活で熟成した練習法を堅持することの大事さを強く感じているのだろう。『赤いパンツの頑固者』田村の気質の一端の感じられる公開練習だった。(井原芳徳)

藤田、レスリング銅メダリストと対戦

(12/23 up) 藤田和之の対戦相手が、アトランタ&シドニー五輪のフリースタイル・レスリング銅メダリストのグルジア人・エルダリ・クルタニーゼに決まった。クルタニーゼは今回は総合デビュー戦。身長170cm、体重106kgの34歳。ヨーロッパ選手権も6度、世界選手権も2度制している。
 クルタニーゼはDSEを通じコメントを発表。「PRIDEという総合格闘技界の大舞台に立てて本当に嬉しい。グルジアは世界的なレスリングの強豪選手の宝庫で、今は総合格闘技も盛んになってきている。今後もどんどん新しい選手が出てくるだろう。期待して欲しい。ミスター藤田は非常に強い選手だと聞いている。だが悪いが、私のステップになってもらう。この世にはもっと獰猛で、強い野獣がいることを日本のファンにお見せしたい。グルジアの誇りに賭けて必ず勝つことを約束する。年末、日本に行けることを楽しみにしている」
 藤田は04年大晦日のDynamite!!では、五輪金メダリストのカラム・イブラヒムと対戦しKO勝ちしている。PRIDE参戦は7月の無差別級GP準々決勝でヴァンダレイ・シウバにKOされて以来となる。
 

青木真也「Dynamite!!な試合をやりたい」

(12/22 up) ヨアキム・ハンセンと対戦する青木真也が21日、出稽古先の東京・大久保のDEEPジムで公開練習を行った。
 スパーを1分足らずで切り上げると、今成正和を相手に両足を大きく開き「恥ずかし固め」をやりDSEの女性広報を困らせたり、コメントでは「Dynamite!!な試合をやりたい」「毎日“ワァオーッ!”でやってます」と話したりと、不思議なテンション。相手のハンセンのことは「素晴らしいファイターだし、尊敬する」と立てつつも「グラップリングの実力なら三流。向こうはヴィトンのコピー」「意味不明な自信なんですが、膝蹴りは俺はもらわないかな。ある程度の対策は出来てます」と豪語する。
 「大晦日スペシャルのロングスパッツもありますよ。会場やテレビで観て“おい、おい、おい!”と楽しんで下さい。素晴らしいものですから。ニューウェーブが来ますよ!」と話す青木。いい意味でリラックスした気分のまま、大晦日まで突っ走る。(情報提供:DSE)(詳細はPRIDE公式サイトの記事参照

突然の再戦。ジョシュ×ノゲイラ、郷野×近藤

(12/18 up) ジョシュ・バーネット vs. アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、郷野聡寛 vs. 近藤有己の2試合が決定した。
 ジョシュとノゲイラは9月のPRIDE無差別級GP準決勝で激突し、ジョシュが判定2-1で勝利。わずか4か月足らずで再戦が実現する。ジョシュはノゲイラ戦の後、10月のラスベガス大会でナツラに勝利するも、動きに精彩を欠いた。片やノゲイラはそれ以降の試合は無く、前回の借りを返すため準備万端の模様。ジョシュの調整具合が、勝敗を大きく左右しそうだ。

 郷野×近藤は01年12月・パンクラス横浜大会で実現し、近藤が3R TKO勝ち。郷野を病院送りにした。
 両選手は18日、東京・青山のDSE事務所にて会見。近藤が「郷野選手は一番の好敵手」と話せば、郷野は「近藤の口からそう言ってもらえて凄く嬉しい。大晦日は二人で最高の試合をしたい」と応える。

 今年の近藤はPRIDEで結果を残せず、対する郷野はウェルター級GPベスト4に入る等大ブレイク。立場が逆転したと見る向きもあるが、郷野は「それは他人の評価」「俺の中で近藤の価値が下がったことは一度もない。絶対的な価値がある」と話す。その理由の一つを「ほとんどの選手が多少実績を上げると相対的な評価を気にして相手を選ぶけど、あいつはそういうことを一切しない」と説明。「俺もそういう気持ちに多少なっていて、それはいけないという神様の導きだと思った」とシリアスに語る。
 「5年前の借りを返す気持ちは全くない」と郷野は言いつつも、「この5年間、ショーグンとかいろんな選手と闘ったけど、近藤に負けたことが俺のキャリアの中では一番大きい」という。このあたりの厳密な位置づけが郷野らしい。

 とはいえこれだけ重要なカードにも関わらず、ジョシュ×ノゲイラ同様、2週間足らずの準備期間しか無いことが心配。しかも郷野は以前、近藤との再戦について「確実に勝てる力を付けてからやりたい」と明かしていた。この日の会見で郷野は「誰とやっても勝つ確率はある。それが大きいか小さいかの問題。これから早急に大きくする必要があるが、勝てる可能性はある」と答え、近藤は「いつもは思わないけれど、前回(郷野に)勝った瞬間、直感的にもう1回戦う思いました。自分もそのためにずっと準備をしてきて、なまけないで頑張ってきました」と話す。

 運命の時は二人に突然訪れた。このタイミングが正しかったのかどうかは、大晦日のリング上で明らかになる。(井原芳徳)
 

田村と美濃輪再戦

(12/13 up) 美濃輪育久の対戦相手が、田村潔司に決定した。両者は02年9月7日のDEEP 2001 6th IMPACT 有明コロシアム大会で対戦し、田村が度々バックを奪い判定3-0で完勝している。
 田村は「僕は(12/17で)37歳で、格闘家としては年寄りの部類。美濃輪選手は30歳で脂が乗りきった時期。4年前と環境が違う」「スピードとかではどう転んでもかなわないが、37歳の戦い方で対処する」と抱負。
 美濃輪は「僕の技のスピード、キレ、テクニック、全てが4年前より上がっている。田村さんもレベルアップしていると思う」「4年前に判定で負けてから、田村選手が心の中に残っていた。夢は思い続ければ叶う。夢を叶えて、夢を操って、その夢に勝ちたい」と熱い思いを表現した。
 美濃輪が今回掲げるテーマは「誕生」。第1試合を熱望し「一発目で全てかっさらいたい」と話す。これについて田村は「大丈夫です」と応え、榊原信行DSE代表は「全体のラインナップが揃った中で、バランスを観ながら決める」と話した。
 両選手とも赤いパンツで試合をすることから、“赤パン対決”という点でもファンの注目を集める。田村は「同じ赤だとお客さんがわかりにくいので、赤以外にして欲しい」と美濃輪に提案し、美濃輪は「それは試合を観てください」とサプライズを示唆した。(井原芳徳)

榊原代表、ヒョードル離脱説を否定

 残りカードは4〜5試合を予定。榊原代表は「今週中に1〜2試合発表できる」と話し、カード編成が大詰めとなりつつあることをほのめかした。吉田秀彦、郷野聡寛の出場は確定的だが、今回出られない予定メンバーが2月24日のラスベガス第2弾興行にシフトする場合もあるという。
 その一人になる可能性が高まったのがミルコ・クロコップ。榊原代表は「GPの後に手術した(足の甲の)怪我の回復状態が捗々(はかばか)しく無ければ、今回は無理せずアメリカ大会でもいい」と話した。

 エメリヤーエンコ・ヒョードルに関しては大晦日の次の試合として、3/3にロシア・サンクトペテルブルグで行われるBodogFIGHTが噂される。だが榊原代表は「3月で噂になっているのは無いですね」と否定。「ただ、契約が守られない業界なので、何が起こるかは分からないですけど」と苦笑いを浮かべ、「どんなスポーツの世界でも選手の移籍とかはついてまわり、これまでも、これからも起こる事」とも語るが、「ヒョードルはPRIDEのチャンピオンとしての誇り、PRIDEへの愛を持ってくれている。そう簡単にPRIDEを捨てるとは考えられない」「ヒョードルに関しては大晦日の後に他団体に出ますということはないです」 と強調した。
 当のヒョードルは自身の公式サイトで、3/3のBodogFIGHTには出場する意向を示しつつも、「今、PRIDEとの次の契約に関する交渉が行われています。私は今後ともPRIDEで戦って、来年も来年以降も私のファンを楽しませたいですし、チャンピオンベルトを守っていければと思います」と話している。

 約1か月ぶりの会見登場となった榊原代表。ラスベガス大会の準備のため、日米を行き来する日々が続く。「2007年以降、激しい競争の中で、PRIDEとして存続し成長するための準備をしていました。UFCがWFAを買収し、WECも傘下に入りました。来年はいろんな意味で淘汰されるんじゃないですか?」とも発言。2007年の戦いは、早くも始まっている。(井原芳徳)

パブリックビューイングを全国5カ所で実施

 10月のラスベガス大会に続き、今回の男祭りもパブリックビューイングが行われる。開催するのは東京、千葉、新潟、大阪、鹿児島の5カ所。料金4,500円。詳細はPRIDE公式サイト内の記事を参照。
 

五味×石田、中村×ショーグン決定

(12/7 up) ライト級ノンタイトル戦・五味隆典 vs. 石田光洋、ミドル級・中村和裕 vs. マウリシオ・ショーグンの2試合が新たに決定した。

 日本人3選手は7日、東京・新宿の京王プラザホテルで会見。中村は「越えなきゃいけない壁ですが、越えられる壁だと思っています」、五味は「3年連続大みそかに出られて光栄です。ヒョードル選手らヘビー級・ミドル級の選手も出ますが、石田選手とライト級の地位を確立できるような試合をしたいです」、石田は「チャレンジャーの立場ですが、アウレリオ選手のように見合うんじゃなく、自分からガンガン行って勝ちに行きます」と抱負を語った。

 五味は11月の武士道でライト級王座を防衛。だが4月に一度敗れた相手・マーカス・アウレリオが挑戦者だったこともあり、慎重なファイトとなった。五味は「前回は勝ちに行っていた。今回は自分らしい試合をすることがテーマ」と話す。
 「あの試合が終わって、憑き物が落ちたような気分」「対戦相手のことを考えた練習じゃなく、本来の基本通りの練習に最近は重点が置けるようになった」といい、心身ともにリフレッシュした様子。囲み取材で某記者が「石田選手がケンカ腰だったが?」と尋ねると、五味の口から「ケンカは買う方が絶対に強い」という、去年のライト級GPの頃のような熱い言葉も飛び出した。

 とはいえもちろん、対戦相手の石田を軽視はしていない。五味は「後輩に『石田選手の爪の垢を煎じて飲め』と言っているぐらい、他の選手のお手本になる選手」と讃え、「元々僕とスタイルが似ているところがある。どっちがスタミナとパワーがあるかの勝負になる」と予想した。
 特に警戒するのはタックル。冗談めかして「タックル禁止にして欲しい」と話す一幕もあったが、「絶対に切れないタックルは無い」とも付け加え、対応に自信を示す。その言葉を聞いた石田は「じゃあ、パンチ禁止で」と話したが、パンチの威力に警戒しているというよりも「スイッチしてくるんでやり辛い」とのこと。直球型というイメージの強い両者だが、どういう対策で試合に臨むか注目だ。(井原芳徳)

インターネット生中継も実施

 今大会の模様がスカイパーフェクTVでのペイパービュー生中継以外に、デジタルメディアマートのDMM.comでもインターネット生中継される。料金はスカパー!のPPVと同じ3,150円(税込)。本日より予約受付を開始する。詳細は同サイト内のページ参照。(上写真右端はデジタルメディアマートの松栄立也代表取締役)

川尻×メレンデス、青木×ハンセン決定

(12/6 up) ライト級2試合、川尻達也 vs. ギルバート・メレンデス、青木真也 vs. ヨアキム・ハンセンが決まった。

 これまでの経緯を考えれば、11月の武士道で中止となった青木×メレンデスが組まれる予定だったが、違う組合せに。
 マッチメイクの経緯について佐伯繁PRIDE広報は「DSEといい関係にある修斗さんで、(今年2月)川尻選手がハンセン選手の金的を喰らい消化不良に終わっている。二人の再戦を組むのはこの時期じゃない。組み替えても面白いんじゃないかと考えた。来年に開催の噂されるライト級GPの前哨戦になる」と、5日のDSEでの会見で説明した。
 青木本人も「ファイターだから戦うのが仕事。ハンセンだから、メレンデスだからどうという気持ちはない」と納得し、メレンデスも「本来ならば前回流れてしまった青木との対戦になると思うが、私は誰とでも闘う。川尻も素晴らしいファイターなので、彼とならエキサイティングな試合が見せられると思う」とのコメントをDSEを通じ発表している。
 
 川尻は「今年は何を言われても自分の道を信じて試合をこなそうと思っていた。ベネット戦では極めを見せ、ブレナン戦では打撃を見せ、修斗の試合ではパウンドを見せた。大みそかはその集大成を見せる。打投極の修斗の理念を全部使う。自分が来年のGPの本命になることを示したい」「年越しそばを食べる手が止まり麺が伸びるぐらい、目の離せない緊張感のある試合をしたい」と堂々とコメント。
 メレンデスについては「若くて無敗で勢いがあり、自分にパンチが効くことすら想像していない状態だと思う」と評したが、川尻も王者・五味隆典に対するライバル心を聞かれても、「今、ないですね」「五味戦の頃と今の僕は別人」と発言。二人の勢いのぶつかり合いはどういうファイトを生み出すか? 

 青木は「いつものように、僕のサブミッションが炸裂するか、僕が意識を失うかの試合になる」と発言。ハンセンの印象について「ヨーロッパ人でハゲというぐらい。体型が自分に似ている。僕、絶対に殴られませんから」と言い切る。とはいえ再三苦しめられて来た金的対策として、スポンサーの公武堂にカーボン製の特注ファウルカップを提供してもらったとのことだ。
 ハンセンはDSEを通じ「久しぶりのPRIDEのリングで、しかも年末に試合をするのは初めてなので、今からすごくワクワクしている。青木は極めが強い選手だが、きっと面白い試合になるだろう。彼をきっちり“処刑”して、五味の持っているベルトを狙いたい」等とコメントを発表している。(井原芳徳)

スカパーのPPV生中継が正式決定

(12/1 up) DSEは1日、PRIDE男祭りを例年通りスカイパーフェクTV!にてペイパービュー生中継することを発表した。180チャンネルにて大会開始の16時より放送を開始。料金は3150円/番組(税込み)。再放送に関しては決定次第告知される。

ヒョードルの王座にハントが挑戦

(11/21 up) 男祭りのメインイベント、PRIDEヘビー級タイトルマッチ・エメリヤーエンコ・ヒョードル(王者) vs. マーク・ハント(挑戦者)が決定した。
 挑戦者候補だったミルコ・クロコップは足の手術直後、ジョシュ・バーネットは今年既に7試合戦ったことから、ベストの状態ではないため、挑戦が見送られたが、今大会の出場予定選手に名を連ねている。
 高田延彦PRIDE統括本部長は21日、東京・表参道のDSEにて記者会見。挑戦者ハントについて「総合一のハードパンチャー。藤田選手のパンチでヒョードルがぐらついたことを考えれば、ハントのパンチが一発いいのが当たれば倒れるのでは?」「ハントはこれまで大晦日にシウバミルコに勝っている。体調も万全と聞いている」と期待。さらにヒョードルについては「以前からジョシュらと一緒にハントの名前を対戦相手として打診していたから、対戦のイメージは既にあると思う」と話した。
 出場予定選手として21日の会見で発表されたのは下記一覧の22名。PRIDEのオールスター勢揃いといった雰囲気だが、試合数は10試合を予定しているため、今後のカード編成次第で外れる選手も含まれる。日本人のうち吉田秀彦と藤田和之の出場は確定しているという。

大会名は「FUMETSU」。地上波中継もまだ不滅?

 今年の大会名は「FUMETSU」に決定。不滅をローマ字書きしたもので、6月のフジテレビの契約解除を受けての会見以来、高田氏が口にしている「PRIDEは永久に不滅です」というフレーズが元になっている。
 その地上波中継について高田氏は「最終調整中です。最後まであきらめません。可能性ゼロという回答が出たわけじゃない。まだまだ調整の余地はあります」とアピールした。DSEは地上波中継の目玉になりうるタイソン戦に備え、中国の会場を仮押さえしているが、地上波中継が実現しない場合は、タイソン戦と衛星中継は無くなる模様。「(さいたま大会の)全10試合がPRIDEルールになるのか?」という質問に、高田氏は「巷で噂されているものもありますが、全て超純粋のPRIDEルールの試合になると思います」と答えている。(井原芳徳)

WBC王者・徳山、参戦を否定

(11/7 up) プロボクシングWBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守は6日、自身の公式ウェブサイトの「今日のひとり言」のコーナーで、PRIDE参戦の噂を否定した。これまでの経緯や心情についても説明している。
 11/3のスポーツニッポンの記事によると、WBCがクロアチアでの総会に出席したJBC関係者に、「徳山が総合格闘技に出る噂がある。このまま引退するなら(暫定王者の)ミハレスを正規王者にするが、本人に真相を確認してほしい」と指示を出したことで、PRIDE男祭り参戦の噂が発覚。JBCの事情聴取は5日に行われ、徳山はPRIDE参戦を否定した。

 この問題についてDSEの榊原信行代表は、4日に行われたPRIDE武士道の終了直後と翌日正午の一夜明け会見で、「WBC、JBCともめることはしたくない。動向を見守る」と発言。徳山が50kg少々の体重で戦っている選手であることから、対戦相手がいないのではという疑問も出たが「いないと思いますよ、現実的に。面白い絵が描ければそのときに考えたい」と答えていた。対戦の噂された五味隆典は「尊敬している素晴らしいボクサーですけど、体重、ルールね。昨日はいい蹴りを見せられたので(笑)。向こうが受けてくれたらいいんですけど。お任せします」と話した。

 男祭りの地上波中継について榊原代表は「今日発表できることはありません。努力はしています」と発言。ラスベガス大会後に行う予定だったマイク・タイソンとの会談については「結局会えなかったが、前向きに進んでいる。今の時点でお伝えできる状況じゃない」と答え、タイソンの試合候補地であるマカオとの二元中継案については「地上波の規模次第としてスタンバイしている」と話した。(井原芳徳)

 

ドリームステージエンターテインメント "PRIDE 男祭り2006 〜FUMETSU〜"
2006年12月31日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
(JR京浜東北・高崎・宇都宮線「さいたま新都心」徒歩すぐ/埼京線「北与野」徒歩7分)
開場・14:00 開始・16:00 (スカパー!ch.180「パーフェクトチョイス」にてPPV生中継)


第10試合 PRIDEヘビー級タイトルマッチ 1R10分・2-3R5分
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル/王者)
マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナ・スーパーファイタージム/挑戦者)

第9試合 ヘビー級 1R10分・2-3R5分
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー/PRIDE無差別級GP '06準優勝・パンクラス無差別級王者)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

第8試合 ヘビー級 1R10分・2-3R5分
吉田秀彦(日本/吉田道場)
ジェームス・トンプソン(イギリス/チーム・トロージャン)

第7試合 ライト級 1R10分・2R5分
五味隆典(日本/久我山ラスカルジム/PRIDEライト級王者)
石田光洋(日本/T-BLOOD/修斗ウェルター級(70kg)環太平洋王者)

 〜休憩〜

第6試合 ヘビー級 1R10分・2-3R5分
藤田和之(日本/「Team Japan」藤田事務所)
エルダリ・クルタニーゼ(グルジア)

第5試合 ライト級 1R10分・2R5分
川尻達也(日本/T-BLOOD/修斗ウェルター級(70kg)世界王者)
ギルバート・メレンデス(アメリカ/ジェイク・シールズ・ファイティング・チーム/修斗ウェルター級世界3位)

第4試合 ミドル級 1R10分・2-3R5分
マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
中村和裕(日本/吉田道場)

第3試合 ウェルター級 1R10分・2R5分
郷野聡寛(日本/GRABAKA)
近藤有己(日本/パンクラスism/パンクラス・ライトヘビー級(90kg)王者)

第2試合 ライト級 1R10分・2R5分
青木真也(日本/パラエストラ東京/修斗ミドル級(76kg)世界王者)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/修斗ウェルター級世界2位)

第1試合 ミドル級 1R10分・2-3R5分
田村潔司(日本/U-FILE CAMP)
美濃輪育久(日本/フリー)


◆入場料金(全席指定・消費税込み)
VIP 100,000円(ビップ 専用入場ゲート、グッズ付き)
RRS 30,000円(ロイヤルリングサイド)
スタンドS 17,000円
スタンドA 7,000円
※1歳以上のお子様も入場券が必要です

◆一斉発売 11月19日(日)10:00〜(先行発売は終了)

◆チケット販売所

イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
ドリームステージエンターテインメント 03-5464-1531
PRIDEオフィシャルサイト(携帯端末オフィシャルサイト)
チケットぴあ 0570-02-9999 
ローソンチケット 0570-063-003 
CNプレイガイド 0570-08-9999 (11/19のみ 0570-08-9966)
楽天チケット http://ticket.rakuten.co.jp/
新日本プロモーション
ときめきドットコム
ジェイロック http://www.j-rock.jp/
(以下店頭販売のみ)
サンクス
高田道場 03-5749-5030
レッスル池袋店 03-3989-0056
書泉ブックマート 03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
後楽園ホール 03-5800-9999
BCG 03-3560-7911
さいたまスーパーアリーナ 048-600-3037
相鉄ジョイナスプレイガイド 045-319-2456
公武堂 052-241-2511
バックドロップ 03-3255-8701
バトルロイヤル 03-3556-3223

◆お問い合わせ:ドリームステージエンターテインメント TEL:03-5464-1531

Last Update : 12/30 22:01

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