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[PRIDE GP] 4.23 大阪ドーム:シウバ、吉田対策でまさかの道衣着用!?

DSE "PRIDE GP 2005 開幕戦" 4月23日(土) 大阪ドーム 【→カード&チケット情報】 [→掲示板]


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(4/22 up) ミドル級GP出場全16選手揃っての記者会見が21日、大阪のホテルで行われた。ヴァンダレイ・シウバは、前回GPのベルトと王座ベルトの両方を肩にかけて登場。吉田秀彦対策で道衣を着て練習していたことも明らかになり、「試合でも着るかどうかは、これから考える」と、道衣着用の可能性も示唆した。これを聞いた吉田は「着ても着なくてもどちらでもいい。胸を借りるで一生懸命にやる」と話し、動じる様子は無かった。
 当日券は13時よりVIP 100,000円、RRS 30,000円、スタンドS 17,000円、スタンドA 7,000円が販売される。

試合順発表。第1試合は中村×ランデルマン

(4/18 up) ミドル級GP開幕戦の試合順が次のとおり決まった。

 (8) ヴァンダレイ・シウバ vs. 吉田秀彦
 (7) クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン vs. マウリシオ・ショーグン
 (6) 桜庭和志 vs. ユン・ドンシク
  〜休憩〜
 (5) ダン・ヘンダーソン vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
 (4) ビクトー・ベウフォート vs. アリスター・オーフレイム
 (3) 近藤有己 vs. イゴール・ボブチャンチン
 (2) ヒカルド・アローナ vs. ディーン・リスター
 (1) 中村和裕 vs. ケビン・ランデルマン

近藤、長期戦想定した新技披露

(4/14 up) 近藤有己が13日、パンクラスのP's LAB東京でスパーリングを公開した。一回戦ではイゴール・ボブチャンチンと対戦。2月のPRIDE.29では先輩の高橋義生が“ロシアンフック”でKOされた。近藤は「ストレートに見えるフックで、軌道が読み辛い」と警戒。スピードも王者シウバを含め「今までやった相手の中で一番早いのでは」と分析する。
 だが近藤は「パンチの当て勘では僕が上」と打撃戦にも自信。5分間のボクシングスパーでは、相手が大振りのフックを放った後、懐に入り込んでパンチを連打する新技“ハヤブサ”を披露した。しかしこの技は菊田をKOした“ブルート”のような、フィニッシュブロー用に考えた技術では無い。長期戦を想定する近藤はこの技の説明で、「一発で倒れる相手じゃないと思うので、連打で対応したい」「殴り合いの中で、タックルに行ける絶好のタイミングも生まれると思う」「打撃戦だけじゃなく、グラウンドにも行くつもり。打撃は打撃で上手く制して闘いたい」「いろんな技術を駆使して勝ちたい」と発言している。つまり“ハヤブサ”をつなぎ技として活用し、勝利の方程式を組み立てていく考えのようだ。
 ちなみに近藤は花粉症に悩まされているといい、スパー直後は関係者にティッシュペーパーを用意してもらい鼻をかんでいた。「試合中に鼻水が出たらなすり付けてやります」と珍しく冗談を飛ばしていたが、これまでの大一番の直前よりも比較的リラックスしているようにも感じられた。(井原芳徳)


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桜庭、柔道家ユンの道衣を意識した公開練習

(4/13 up) 桜庭和志が12日、所属の高田道場で、一回戦の相手となる柔道家・ユン・ドンシクを意識し、道衣着用の相手との練習を公開した。
 ユンが道衣を着て試合をするかは不明だが、桜庭はあのホイス・グレイシー戦でも相手の道衣をうまく活用。この日もガードから道衣をつかんで逃げられない状態にして顔を蹴り上げる動き等を披露していた。だが諸刃の剣にもなることも十分認識。「僕が動くときは7対3ぐらいで有利だけど、守る時は3対7ぐらいで不利。良い意味でも悪い意味でも動きの滑り止めになる」と説明する時の表情は真剣だった。
 コンディションはまずまずで、体重は88〜89kgぐらいをキープ。怪我も軽い突き指程度のものしかないとのこと。道衣問題ばかりに注目が集まるが、強豪ぞろいのGPを制するためには、まずはサク自身がどれだけの動きを見せられるかが重要になるだろう。(井原芳徳)
(写真:会見終盤にはPRIDE中継キャスターのタレント、小池栄子さんが乱入。道衣対策を体感するつもりが、サクのセクハラ攻撃に遭っていた)

ユン、韓国で会見。2回戦以降での吉田戦熱望

(4/7 up) 桜庭和志と対戦するユン・ドンシクが故郷・韓国ソウルで7日記者会見を行った。日本からもDSEの榊原信行代表、高田延彦PRIDE統括本部長が同席。急遽行われた会見にも関わらず、会見場にはテレビ局5社を含む、地元マスコミ約100名が詰め掛け、会場は熱気に包まれていた。PRIDEを放送していないテレビ局からも取材に来ており、韓国におけるユンの人気・知名度の高さを伺わせた。
 ユンは「1回戦が一番厳しい試合になるだろう。1回戦さえ突破すれば自分は必ず優勝する」と宣言。「柔道ではチャンピオンになれなかったが、チャンピオンになるという夢をPRIDEのリングでかなえたい」と語り、「吉田が1回戦を勝ちあがれば、吉田と闘いたい」と金メダリスト・吉田との対決を希望した。
 ブランクを心配する声も挙がったが、「今の柔道の韓国代表と闘っても自分が勝つことが多い。現役のころから比べても力は落ちていない」と断言。「日本にしばらく滞在していて、食べ物が合わず体調がよくなかったが、韓国に戻って食事も出来るようになり体調が戻った」といい、今後母国でどういう調整をするかが楽しみだ。
 会見には大会を放映するCJメディア(韓国にてテレビ局などを有する有力財閥の一つ「CJグループ」のメディアコンテンツ事業)のカン社長、韓国レスリング協会のキム会長も列席。キム会長は「今後レスリング界からもPRIDEに選手を送り込みたい」と発言しており、韓国からもアマチュアのトップアスリートが続々PRIDEに参戦しそうな気配だ。(情報提供:DSE)

全組み合わせ決定。桜庭、韓国柔道家と対戦

(4/5 up) DSEは5日都内で会見し、GPの全組み合わせ(下記)を発表した。最終残り1枠の選手はヒカルド・アローナとなり、ディーン・リスターと対戦。残り2試合はビクトー・ベウフォート vs. アリスター・オーフレイム、桜庭和志 vs. ユン・ドンシクの組み合わせとなった。

 ヴァンダレイ・シウバ vs. 吉田秀彦
 クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン vs. マウリシオ・ショーグン
 ダン・ヘンダーソン vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
 近藤有己 vs. イゴール・ボブチャンチン
 中村和裕 vs. ケビン・ランデルマン
 ヒカルド・アローナ vs. ディーン・リスター
 ビクトー・ベウフォート vs. アリスター・オーフレイム
 桜庭和志 vs. ユン・ドンシク

 今回のラインナップについて榊原信行DSE代表は「全ての人の意見を反映することはできないが、8試合それぞれに何かテーマのある組み合わせができた。世界のトップを決めるのにふさわしいカードが揃った」「2年前のミドル級GPよりさらに実力主義になった」と自信を示した。今大会はGP1回戦全8試合のみが行われる。試合順は未定だが、共催のフジテレビと会議し、桜庭戦か吉田戦がメインかセミとなる模様だ。

 桜庭 vs. ユンについて高田延彦PRIDE統括本部長は「サクは今回の出場メンバーの半分と既に試合をしています。新鮮なカードはないかと模索している中、ユン選手が出てきました。日韓戦の意味合いも含まれます」と決定の経緯を説明した。だが桜庭は師匠の意に反して「(日本代表というは意識)ありません。試合ができて、勝てればいい」とマイペース。ユンが「日本人は楽な相手」と話していることを聞いても「僕は宇宙人ですから」とジョークで受け流した。相手は総合初戦だが、「柔道で豊富な経験を積んでいるので、楽な相手ではない」と警戒。流れ次第では謎の新技「ムギュッ」を出す考えも示した。
 ユンは「桜庭選手は寝技がとてもうまいが、自分のほうが強い」と豪語。道衣着用の有無に関しては「柔道家の誇りを賭けて、道衣を着たいところですが、桜庭選手のホイスとの試合を見て、道衣は不利だと思ったので、これから考えます」と話した。試合は韓国でも生中継され、7日には韓国でも会見。韓国代表として母国民の期待を背負う。

 アローナの人選について榊原代表は「アローナは(5/28-29の)アブダビコンバット(=サブミッションレスリング世界選手権)に出ると聞いていて、最初は16人のリストアップから外していました。でも3/15頃から『どうしてもGPに出たい』と再度言い出して、それとファンの声が相まってという感じですね。最初からアローナがGPに出ると言っていたら、最初のメンバーに選べたんですけど」と経緯を説明した。
 アローナ参戦を待望する声は本誌の掲示板でも大きかったが、PRIDE公式ホームページの掲示板でも「出場署名運動」と題するスレッドがパート8まで及ぶなど、盛り上がりを見せていた。榊原代表は「僕らのジャッジはファンなんで」と“ファン重視”を強調。武士道のラストワントーナメントでアローナと同門のパウロ・フィリォが優勝すれば出場は困難だったが、フィリォが負傷敗退となったことから、アローナにチャンスが回って来た。

 だが今回組まれたリスター戦は、5月のアブダビのスーパーファイトとして予定されていたカード。アブダビでは無差別級の“チャンピオン”が、前回大会の無差別級トーナメント優勝者と“防衛戦”形式で激突する「スーパーファイト」1試合が行われるのが恒例となっている。01年大会のトーナメントを制したアローナは、01年大会のスーパーファイトで勝利したマーク・ケァーを、03年大会のスーパーファイトで下し、いわば“チャンピオン”となり、03年大会トーナメント覇者のリスターを迎え撃つ予定だった。
 この件について榊原代表は、「アローナ、リスターとも、アブダビと契約しているかどうかは知らない」としつつも、カードが発表されていることは聞いていたため、「本人たちと確認した上で、全部クリアした上での発表になっています」と説明。リスターにはラストワントーナメントに出る前から、GPを勝ち上がってアブダビにも出て、6月の2回戦にも出るということは認めないと伝えていたという。さらに榊原代表は「GPの一回戦で勝った選手はアブダビをキャンセルすることになると思いますね。実質アブダビではこのカードは組めないはずです。負けた選手がアブダビに出るのは一向に構わないですけど」と話した。

 ベウフォート vs. アリスターの決定経緯について高田本部長は「前回のミドル級GPの1回戦ではアリスターがUFC推薦のチャック・リデルに敗れました。今回は同じUFC推薦のビクトーに雪辱を賭けて挑みます。ビクトーはシウバとサクとやりたがっていましたが、勝ち進めば願いがかなうかもしれません」と話した。(井原芳徳)


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近藤×ボブチャンチン、中村×ランデルマン決定

(4/4 up) DSEは4日、都内ホテルで会見し、GPの一回戦2試合、近藤有己 vs. イゴール・ボブチャンチン、中村和裕 vs. ケビン・ランデルマンを新たに発表した。残り1名と全ての組み合わせは5日発表予定。

 ボブチャンチンは2月のPRIDE.29で高橋義生をロシアンフックでKO。同門の近藤はパンクラシストとしてリベンジするため、対戦を志願した。4日の会見に出席した近藤は「PRIDEでたくさんの実績を残しているボブチャンチン選手と戦えることがとてもうれしいです」とコメント。特に印象に残っているのが、99年9月 PRIDE.7で行われ、後にノーコンテスト扱いとなったものの、当時『霊長類最強』と呼ばれていたマーク・ケァーを追いつめた試合だという。高橋からはボブチャンチンの打撃の凄さを聞いたといい、「打撃以外の展開にもなるかもしれないですけど、基本的には打撃で戦いたいです」と真っ向勝負にも前向きだった。

 同じく会見した中村は「ハイアン戦を希望していましたが、ハイアンがビビってやってくれないので、それはそれでしょうがないと思っています。ランデルマンには小細工無しで真正面からぶつかりたいです」と意気込みを語った。3/8の出場発表会見の直後からブラジルに渡り約3週間滞在。ファス・バーリトゥードとノヴァ・ウニオンでトレーニングを積み、「技術や体力だけじゃなく、一人で海外に滞在したことで、胆力がついた」といい、開幕戦でその成果を出せるかが見物だ。ちなみにPRIDE.29で「GPは僕が中心で回ります」とマイクアピールしたことについては「あれは言い過ぎたかなぁ」と照れくさそうに反省していた。

 前日の武士道でのラストワントーナメントを制しGP出場権を獲得したリスターも会見に出席。「フィリォ選手との決勝が見せられなくて残念だったが、GPでは素晴らしい試合を見せたい」と意気込みを語った。なお、ドクターチェックで骨折と診断されたフィリォの怪我の詳細については、ブラジルに戻ってから再検査されるという。(井原芳徳)

韓国柔道家参戦。ジャクソン×ショーグン等2組決定

(3/31 up) 韓国の柔道家・ユン・ドンシク(尹 東植:写真中央)がPRIDE GPで総合デビューすることが31日発表された。相手は未定だが、日本人との対戦を希望している。この日組み合わせが発表されたのはダン・ヘンダーソン vs. アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン vs. マウリシオ・ショーグンの2つ。残り1枠と全ての組み合わせは、日曜のPRIDE武士道でのラストワントーナメントの結果を受け、その翌日か翌々日に発表される模様だ。田村潔司は右拳の怪我のためGPに参戦しないことも正式に発表されている。

 ユンは1972年8月24日生まれの32歳。183cm、91kg。国際大会47連勝の記録を持ち、瀧本誠、古賀稔彦、矢崎雄大にも勝利したことがある。96年アトランタ86kg級金メダルのチョン・ギヨン(全己盈)、00年シドニー81kg銀メダルのチョ・インチョル(趙麟徹)とはライバルだが、怪我と学閥の壁に泣かされ五輪出場経験は無く、韓国では「悲運の柔道王」とも呼ばれている。
 かつては投げ技を得意としたが、国内での判定での不利を懸念し、確実に一本を取るために寝技を強化した。得意技は三角絞め。韓国の東亜日報の記事では「現役時代、関節技と締め技において、他の追随を許さなかった」と記されている。PRIDEでの道衣着用の有無はまだ決めていないが、総合の寝技への適応度は高そうだ。
 柔道からは01年7月のミュンヘン国際大会で銅メダルを獲得した後に一線を退き、指導者と解説者として活動していた。しかし04年アテネ90kg級代表目指し復帰。03年6月のリトアニア国際で優勝を飾るも、五輪への切符は逃した。柔道家のプロとの兼業は韓国でも禁止。日本でいえば小川直也も所属していたJRAにあたる韓国馬事会を退職し、柔道界とは決別の覚悟だ。総合および打撃の練習は半年前からスタート。大みそかのPRIDE男祭りの前からDSEに売り込んでいた。

 会見でユンは「韓国の代表として恥ずかしくない試合をしたい」と語る一方、「これまでプロデビューした韓国人はみんな弱い」「吉田秀彦、中村和裕、桜庭和志と闘いたい。日本人になら楽勝だ」と豪語。榊原信行DSE代表によると「寝技でなら吉田や中村に絶対に負けない、と話していた」「初めての総合だから、一回戦は楽な日本人とやりたがっている」といい、「とにかく生意気。舐めていて、気が強い」とビッグマウスぶりに苦笑いを浮かべていた。既に吉田の相手はシウバに決まっているが、近藤有己を含めた日本人との対戦について榊原代表は「ありうる」と話している。

 組み合わせの発表されたダンヘン×ホジェリオは、ダンヘンが02年12月にノゲイラ兄に敗れてから、ブラジリアントップチーム(BTT)勢との試合を熱望していたために実現した組み合わせ。ジャクソン×ショーグンは、2月のPRIDE.29でショーグンが対戦を要望したことから決まった。どちらも2回戦以降で実現しても不思議ではない、実力者同士の激突だ。
 残り1枠はヒカルド・アローナ、ハイアン・グレイシーのどちらかとなりそうな情勢だが、榊原代表は「ラストワントーナメントでパウロ・フィリォが残れば(ホジェリオを含めBTTが3人になるため)同門のアローナは選びにくくなる」とも発言。FILA枠については「レスリングの選手の場合、いきなり総合に適応できるかが心配。柔道家なら寝技で一本を取る技を持っている」と語り、消極的な態度を示した。リザーバーは2回戦以降から用意される。(井原芳徳)

ベウフォート、またもトップチーム離脱

(3/27 up) PRIDE GPにUFC枠で参戦するビクトー・ベウフォートが、またもブラジリアン・トップチーム(BTT)を離れたことがわかった。ベウフォートは昨年末に同チームに復帰。2月のUFCで因縁のティト・オーティズと対戦し、接戦の末敗れたが、この1試合のみでBTTを離れることになる。
 25日のADCC NEWSによると、ベウフォートはBTTからマネージャーやトレーナーも兼務することを求められたが拒否し、それが離脱の理由になったと説明する。BTTの総帥・マリオ・スペーヒーもその件を認めたが、今後も友好的な関係は維持しつつ、GPでホジェリオらと対戦する状況になったとしても、普通に闘わせたい考えを示している。
 ベウフォートはリオに新たなジムをオープンし、そこを拠点とする。ボクシングのナショナルチームの選手や、柔術の世界王者も招き入れる。PRIDE GPに向けての準備不足が心配されるが、新ジムで「僕の人生で最高の体調」に整えると豪語している。(井原芳徳)

ベウフォート、アリスター、ランデルマンGP参戦

(3/22 up) PRIDEミドル級GPの出場選手として、新たにビクトー・ベウフォート、アリスター・オーフレイム、ケビン・ランデルマンの3名が発表された。これで13名が決定。4/3の武士道で行われるラストワン・トーナメントまでに、同トーナメントの勝者枠を除いた残り2枠が発表される予定だ。レスリング界だけでなく柔道界からも選手の売り込みがあるといい、DSEの榊原信行代表は全体的な出場者のバラエティや国ごとの配分も考慮して残り2枠を決めたい考えだ。UFC枠はベウフォートの1枠のみ。田村潔司とは依然交渉中。一時名前の上がった滝本誠は準備期間等を考慮し6月以降のワンマッチからの再起となる模様。中村和裕が対戦を熱望しているハイアン・グレイシーの名前は、関係者からもマスコミからも一度も上がらず、残り枠が少ないことからも、出場が微妙な情勢となりつつある。
 UFCを主催するズッファのダナ・ホワイト社長は、前ライトヘビー級王者・ベウフォートの派遣にあたり「彼はUFC選手が世界一であることを証明してくれるでしょう」等とのコメントを発表した。ベウフォートは既にUFCのトップ選手と一通り対戦を済ませたことから、98年のUFCブラジル大会で一度勝っているヴァンダレイ・シウバ、99年のPRIDE.5で敗れている桜庭和志と再戦するため、PRIDE GP参戦を希望した。榊原代表は「サクに負けた時はまだ22歳だった。今27歳(4/1で28歳)で、一番油が乗っている」とその後の成長ぶりを評価する。桜庭との対戦を希望していることについて、高田延彦PRIDE統括本部長は「サクや吉田選手とやりたい選手はたくさんいる。GPの他の組み合わせは半分ぐらい固まっているが、サクのカードは大会の軸になるので、一番悩まされている。もう少し時間をいただいて、最良のカードを組みたい」と話した。(井原芳徳)

ヴァンダレイ×吉田正式決定

(3/17 up) 吉田秀彦がヴァンダレイ・シウバの対戦要求を受諾し、両者のGP一回戦での再戦が正式決定した。他にもクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、ダン・ヘンダーソンの両強豪アメリカ人の参戦が決定。残り6選手は来週中に随時発表され、一回戦の全ての組み合わせは今月中にDSEから発表される。
 吉田は17日、吉田道場で会見。「ここで受けなければ逃げたことになる。2年前の借りを返す」と対戦を受けた理由を語った。怪我については「誰でもすることだから、うまくつきあっていければ。練習は全力でやっています」と問題にしていない。最近のシウバについて聞かれても、「相手どうこうじゃなく、自分がどれだけやれるかが大事」と返答。シウバが一本かKO決着を望んでいることを聞いても「僕はどういう勝ち方でもいい。打撃にひるむことなく、得意のグラウンドに持ち込むか、自分のラッキーパンチが当たるか」と笑顔。「僕はただ全力投球で一生懸命やるだけです」とマイペースを貫く構えを示した。
 チケットは20(日)10:00より一般発売がスタートする。(井原芳徳)

榊原代表、ヴァンダレイ×吉田実現に意欲

(3/16 up) 榊原信行DSE代表は16日、ヴァンダレイ・シウバが吉田秀彦とのリマッチを要求していることに関し、「興行を主催する僕らとしては2人とも2回戦に残って欲しい。だけど『鉄は熱いうちに打て』というように、あえて開幕戦でやるべきかもしれない。出来レースみたいなのはしたくないです」と語り、実現に前向きな姿勢を示した。負傷欠場の恐れの出て来た田村潔司に関しては「選手寿命も大事なので、怪我をおしてまで無理をすることはない」と話している。(井原芳徳)

出場選手半分決まる。田村出場は流動的

(3/8 up) DSEは8日都内ホテルで会見し、PRIDEミドル級GP開幕戦に出場する全16選手のうち、次の8人の出場決定選手を発表した。

 ヴァンダレイ・シウバ、近藤有己、桜庭和志、吉田秀彦、中村和裕、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、イゴール・ボブチャンチン、マウリシオ・ショーグン(順不同)

 残り8名は3/20のチケット一般発売日前後に揃う予定。ラインナップされていない主な選手として、クイントン・ランペイジ・ジャクソン、ヒカルド・アローナ、ダン・ヘンダーソン、アリスター・オーフレイム、ハイアン・グレイシーの名前が上げられるが、笹原圭一DSE広報はこの5人の参戦の可能性があることを認めている。榊原信行DSE代表は会見を出席したが、レスリングのメダリスト級の強豪をGPに参戦させるため渡欧しているという。
 田村潔司はPRIDE.29で右手指を負傷し、出場は流動的。高田延彦PRIDE統括本部長は「怪我の状態次第ですが、基本的には出てもらうことで折衝中です」と述べ、桜庭戦についても「機は熟したと考えています」と発言。笹原広報も「やるなら1回戦でしょう」と話しており、主催者側としては何としても実現させたい様子だった。
 他にもUFCから1〜2名が参戦予定。さらに4/3のPRIDE武士道では、「ラストワン・トーナメント」と題し、4選手による1DAYトーナメントで、GPの最終1枠が争われる。こちらの概要は近日発表される模様。上記のメンバーだけで16人を越えており、今後の人選が注目される。組み合わせはファンの意見を聞きつつ、DSEが決定する。

 会見には出場の決まった日本人4選手が出席。トーナメントに向けての意気込みを語った。
 桜庭は会見冒頭、「間違って来てしまいました」と語るなど、この日も冗談を連発。田村に関しては「怪我で欠場なら仕方がない」と語る一方、「1回戦は怪我で出られなさそうな人を指名しておいて、不戦勝を狙う」と、初戦突破の“裏技”も明かしていた。
 吉田はシウバからの対戦指名に関しては態度を保留。足の骨折が完治したばかりだといい、コンディションの問題が決断に影響しているようだ。
 中村は「新参者で先輩方のいる中で申し訳ないですが、優勝します」と豪語。会見終了後、夕方の飛行機でブラジルへ修行に向かった。
 近藤は「GPに向けて、いつも以上に集中力が高まっている。凄く調子がいい」と発言。会見に同席した桜庭、吉田ら日本人との対戦にも意欲的だった。ショーグンとボブチャンチンとの対戦にも興味を示したが、パンクラスの選手が彼らに負けているからか?という質問には「それはないです」と即答。しかし去年掲げた「勝つパンクラス」というテーマについて聞かれると、「勝たないとパンクラスはもう先はないと思います。負けて言い訳が通じる世界じゃない」と危機感を示した。
 大会の模様はスカイパーフェクTV! Ch.180 完全独占生中継(視聴料2,100円/回)の他に、当日21時よりフジテレビ系列で放映されることも決まっている。(井原芳徳)


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シウバ、吉田に再戦要求

(2/21 up) 2/20のPRIDE.29ではミドル級GPに向け、各選手が様々なアクションを起こした。
 前回GP覇者でミドル級ベルト保持者でもある“絶対王者”ヴァンダレイ・シウバは、2本のベルトを持って休憩明けにリングイン。放送席の吉田秀彦を指差しを再戦を要求した。シウバは吉田に対し、前回GP準決勝で判定勝ちに終わっており、今度は完全決着を目指すつもりのようだ。
 ヴァンダレイを追いかける前回準優勝のクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンは、昨年10月のシウバとのタイトルマッチでの鼻骨骨折の休養明けの急なオファーで調整不良を露呈した。しかし試合後のインタビューでは「次は言い訳はできない」と語り、GP開幕戦での完全復活を約束した。
 マウリシオ・ショーグンは金原弘光を2分足らずでKO。兄・ニンジャがジャクソンに敗れた後、ジャクソンに対戦を要求した。ジャクソンは十分な準備期間があれば対戦しても構わないという返答だったが、ショーグンに対して特に思い入れは無い様子だった。
 田村潔司も勝利したが、ローブローによる対戦相手の戦意喪失で不完全燃焼の試合内容に。憮然とした表情のまま足早に花道から退場していった。するとUインター時代の後輩・桜庭和志がGP開幕戦での田村戦を要求。これには大会後の会見で榊原信行DSE代表も「サクの突発的で自発的な行動」と驚きを隠さなかったが、田村に対しては「今日結果を出せなかった分、GPには出て来てほしい」と参戦を呼びかけた。
 中村和裕は準備期間の短かったステファン・レコをグラウンドパンチで秒殺。マイクを持つと、「今回ハイアンには逃げられましたが、僕は逃げません。4月からのGPは僕が中心で回ります。カズでいいんで、中村和裕の名前を覚えていてください」と豪語した。榊原代表も中村のGP出場にOKサインを出し、改めてハイアン戦実現を目指す考えを示した。なお同じ日本人でもKO負けの金原弘光、横井宏考、高橋義生に関しては「GP出場はありえない」と明言した。
 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ vs. アリスター・オーフレイムはホジェリオの判定勝ち。だが榊原代表は「レベルの高い膠着だったが、不満も残った」とコメントしており、ホジェリオのエントリーに関しては慎重だった。
 さらに榊原代表は出場選手を16名に絞り込むのが困難になった場合、4/3のPRIDE武士道で最後の1枠を決めるための4選手ぐらいのワンナイトトーナメントを実施する案も示している。(井原芳徳)

チケット先行発売は3/6。決勝迄の日程決まる

(2/19 up) ミドル級GPの2nd Roundが6/26(日)、決勝戦が8/28(日)、いずれもさいたまスーパーアリーナで開催されることが決まった。開幕戦のチケットは3/6(日)に特別電話先行予約が実施される。一斉発売は3/20(日)より。お得な2大会、3大会のセットチケットも発売される。詳細は下記チケット情報を参照。

ティト&ビクトーも参戦か?

(2/10 up) 榊原信行DSE代表は10日の会見で、PRIDEミドル級GP開幕戦大会を4/23(土)大阪ドームで開催することを正式に発表した。DSE関連興行で同会場に進出するのは00年大みそかの猪木祭以来4年半ぶり。昨年大みそかにはDynamite!!の会場として使用された。
 ミドル級GPのシード権を与えられることも検討された絶対王者・ヴァンダレイ・シウバは、ブラジルで榊原代表と面会した際、自ら一回戦からの出場を志願したとのこと。UFC側との話し合いでも、2/5のUFC 51で対戦したティト・オーティズかビクトー・ベウフォートの片方あるいは両方がミドル級GPに送り込まれる感触を得たという。
 榊原代表はさらに、アメリカで秋にPRIDE.30を開催することを目指しており、4/16(土)UFC 52のランディ・クートゥア×チャック・リデルのライトヘビー級タイトルマッチの勝者を、ヴァンダレイに対戦させるというプランも明かした。開催地はロサンゼルスがラスベガスの2万人規模の会場となる模様。昨秋もアメリカ進出を計画したが、ボクシングのオスカー・デ・ラ・ホーヤのタイトル戦と時期が重なった事などが理由で断念しており、今回はボクシングのビッグマッチの日程と重ならないように用心したい考えだ。(井原芳徳)

 

ドリームステージエンターテインメント "PRIDE GRANDPRIX 2005 ミドル級トーナメント開幕戦"
2005年4月23日(土) 大阪・大阪ドーム
開場・14:00 開始・16:00 (スカパー! Ch.180 完全生中継)


第8試合 1R10分・2R5分・3R5分
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/PRIDEミドル級王者)
吉田秀彦(日本/吉田道場)

第7試合 1R10分・2R5分・3R5分
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ/チーム・オーヤマ)
マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)

第6試合 1R10分・2R5分・3R5分
桜庭和志(日本/高田道場)
ユン・ドンシク(韓国/フリー)

 〜休憩〜

第5試合 1R10分・2R5分・3R5分
ダン・ヘンダーソン(アメリカ/チーム・クエスト)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

第4試合 1R10分・2R5分・3R5分
ビクトー・ベウフォート(ブラジル/フリー/UFC推薦選手)
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)

第3試合 1R10分・2R5分・3R5分
近藤有己(日本/パンクラスism/パンクラス・ライトヘビー級王者)
イゴール・ボブチャンチン(ウクライナ/フリー)

第2試合 1R10分・2R5分・3R5分
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
ディーン・リスター(アメリカ/ファビアノ・サントス柔術)

第1試合 1R10分・2R5分・3R5分
中村和裕(日本/吉田道場)
ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマー・ハウス)


◆入場料金(全席指定・消費税込み)
VIP(ビップ 専用入場ゲート、グッズ付き)100,000円
RRS(ロイヤルリングサイド)30,000円
スタンドS 17,000円
スタンドA 7,000円
日本人応援シート 17,000円(スタンドS・応援グッズ付き・開幕戦のみ。DSEとPRIDEオフィシャルサイトのみで販売。先行発売で既にチケットを購入した方は変更可能。お問い合わせはDSEまで TEL:03-5464-1531)

●3大会セットチケット(開幕戦・2nd・決勝戦)
VIP(ビップ 専用入場ゲート、グッズ付き)240,000円
RRS(ロイヤルリングサイド)75,000円
スタンドS 45,000円
スタンドA 18,000円

●2大会セットチケット(開幕戦・決勝戦)
VIP(ビップ 専用入場ゲート、グッズ付き)170,000円
RRS(ロイヤルリングサイド)55,000円
スタンドS 31,000円
スタンドA 13,000円

◆チケット発売日程
特別電話先行予約 3/6(日)10:00-18:00 [特電] 03-5749-9909
一斉発売 3/20(日)10:00-

◆チケット発売所
ドリームステージエンターテインメント 03-5464-1531  
PRIDE オフィシャルサイト / 携帯端末オフィシャルサイト
イープラス eee.eplus.co.jp
チケットぴあ 0570-02-9999 0570-02-9966 (Pコード=594-700) スポーツ専用:0570-02-9977
ローソンチケット 0570-06-3042 (3/20のみ) / 0570-06-3005 (Lコード=30029) 
CNプレイガイド 0570-03-9944 (3/20のみ) / 03-5802-9999  
楽天チケット
サンクス    
高田道場 03-5749-5030  
公武堂 052-241-2511
新日本プロモーション
ときめきドットコム

◆お問い合わせ:ドリームステージエンターテインメント TEL:03-5464-1531

Last Update : 04/22 03:56

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