ホーストカップ 10.29 京都 KBSホール(レポ):松田龍聖、山田航暉に判定勝ちし10戦全勝の大台に。泰良拓也、麻太郎を3R左フックで粉砕
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HOOST CUP KINGS KYOTO 12
2023年10月29日(日) 京都・KBSホール
レポート:井原芳徳 写真提供:ホーストカップ
第13試合 ダブルメインイベント 59kg契約 3分3R(延長1R)
○泰良拓也(PFP/HOOST CUP日本ライト級王者、元フェザー級王者)
×麻太郎[あさたろう](健心塾/DEEP☆KICK -57.5kg 4位、NJKFスーパーバンタム級7位)
3R 1’38” TKO (左フック)
泰良は3月のホーストカップ京都大会でHOOST CUP日本ライト級王者となり、5月の東京でのKICK BOXING WORLD CUPではCFP推薦の中国人・ジン・フーから右のパンチで2ダウンを奪い判定勝ちしている。今回はDEEP☆KICKとNJKFの下の階級のランカー・麻太郎との試合が組まれた
1R、蹴り主体の攻防が続き、お互い左ミドル、右ローを当てる。麻太郎はほぼ互角に渡り合っていたが、終盤、足を止めてのパンチの打合いの展開になると、泰良の左フックがカウンターでヒットし、麻太郎はダウンする。終了間際にも泰良は右ストレートでダウンを奪う。リングで向き合った両者の体格差はさほど無く見えるが、パワーとパンチ技術では泰良が一枚上のようだ。
2Rも蹴り主体の攻防だが、泰良は随所でパンチも当てる。麻太郎は大崩れはしないものの、パンチをもらいがちで印象が悪い。
3R、劣勢の麻太郎は変わらず蹴り主体で戦い、随所で左ミドルや右ローを当てるが、なかなかペースを握れない。すると中盤、麻太郎が左ミドルを空振りしてからバランスを崩し、少し下がると、泰良が詰めてパンチを振い、またもカウンターで左フックをヒットしダウンを奪う。麻太郎は8カウントでなんとか立ったものの、ダメージが大きく、御座岡レフェリーがストップすると同時に、麻太郎陣営もタオルを投入し、泰良のTKO勝ちとなった。
第12試合 ダブルメインイベント スーパーフライ級(53kg/ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○松田龍聖[りゅうき](大原道場/HOOST CUP日本スーパーフライ級王者)
×山田航暉(キング・ムエ/元WMC日本スーパーフライ級王者)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
松田は京都出身の17歳。3月の京都大会で滉大のHOOST CUP日本スーパーフライ級王座に挑戦し、4Rに左フックでダウンを奪って判定勝ちし初のタイトルを獲得した。7月大会ではタイ人選手のニーローに判定勝ちし、デビュー以来の連勝を9に伸ばした。
山田は5月のNO KICK NO LIFEバンタム級トーナメント準決勝で花岡竜にKO負け。7月の地元名古屋でのホーストカップでの再起戦では、肘有りのEXルールでタイ人のシンラタムと対戦し、延長の末に判定勝ちした。試合後のマイクで松田との王座戦を希望し、今回はノンタイトル戦が組まれた。
1R、山田はミドル、ロー主体の攻め。松田も蹴りを返すが、詰めて左右のボディフックを絡める。中盤には松田が左ボディと顔面への左フックの連打を決める。松田はパンチに固執せず、左インロー、右カーフにつなげる。山田は変わらず前に出て随所で左右のミドル、ローを当てるが、松田は崩れず、右ローを当ててから、左フック、左ジャブ、左ボディを立て続けにヒット。さらに山田の右ミドルをすくってからの右ストレートも当て、差を印象づける。記者採点は松田。
2Rも似たような攻防だが、松田のパンチと蹴りのヒットがやや上回る状態が続く。中盤、お互い頭から突っ込む形になりバッティングとなり、一時中断し、両者に宮本レフェリーが注意する。再開後、山田は右ミドルを執拗に当て、松田は左ボディやフックを当てつつ、近距離での左飛び膝も絡める。組みの展開も増え、山田は組んで左膝も当てるように。松田が若干優位だが山田の返す攻撃も増え、1Rよりは差が縮まる。記者採点はイーブン。
3R、松田は左右のボディを当て、山田は蹴りを当てつつ左フック等のパンチも増やす。山田は変わらず組んでの膝を当てるが、松田も組み際に右膝を当てると、その直後、組んでの右膝を再び当てる。逆転を狙う山田は接近戦でのパンチを多用するようになるが、松田はパンチを返し、右テンカオも絡める。終盤、松田は左右のボディブロー、膝蹴りのヒットをさらに増やし、優位を印象付ける。山田も最後は右フックを当てるが、手数差を埋められないまま終わる。記者採点は松田。合計30-28で松田。ジャッジ3者とも1~2点差で松田を支持し、松田が判定勝ちし、10戦10勝の大台に乗った。
なお、松田は泰良と共に大会前に京都市の門川大作市長を表敬訪問しており、今回は門川市長が観戦。松田の勝利後に門川市長はリングに上がると「まだ10代、京都の宝、京都の誇りであります。ますますの活躍をお祈りします」と、松田を称えた。
第11試合 セミファイナル ヘビー級 3分3R(延長1R)
○滝上正太(聖空会館)
×MAMUTI(ブラジル/ブラジリアンタイ)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
第10試合 63kg契約3分3R(延長1R)
×櫻井祐斗(RICH KICKBOXING GYM)
○成尾拓輝(究道会館)
1R 2’35” TKO (右膝蹴り)
第9試合 52kg契約EXルール 3分3R(延長1R)
×タネ♡ヨシキ(直心会)
○芝宏二郎(キックファイターズ)
3R 1’46” TKO
第8試合 バンタム級(55kg) 3分3R
×THE ROCK MFC(タイ/MFC京橋)
○龍翔(WARRIOR OSAKA)
判定0-3 (28-30/28-29/29-30)
※THE ROCKが計量0.4kgオーバーによりグローブハンデと減点1
第7試合 68kg契約 3分3R
×村木太樹(Lente Plaats)
○ウェズリー・ペレイラ(ブラジル/ブラジリアンタイ)
判定0-3 (28-30/28-29/28-29)
第6試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
△清志(KTF)
△山川敏弘(Maynish Kick Boxing Gym)
判定0-0 (29-29/29-29/29-29)
第5試合 ライト級(60kg) 3分3R
○勝村翔平(Lente Plaats)
×石井宏和(京賀塾)
3R 2’21” TKO (右ローキック)
第4試合 51.5kg契約 3分3R
×岸 佑樹(健心塾)
○雄飛(チームドラゴン)
3R 2’09” TKO
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R
×勝村隆介(Lente Plaats)
○信井鷹志(大原道場)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第2試合 51.5kg契約 3分3R
×サガエ・マテウス(ブラジル/ブラジリアンタイ)
○吉川仁清(WIZARD)
2R 0’49” TKO (右ストレート)
※サガエが計量1.8kgオーバーによりグローブハンデと減点1
第1試合 フェザー級(57.5kg)3分3R
○川口侑氣(BFA SEED)
×Jinya(KICK LAB)
判定2-0 (29-29/30-29/30-29)