RISE 7.16 後楽園ホール:ポスト天心は誰だ?バンタム級王座決定トーナメント一回戦を鈴木真彦、優吾・FLYSKYGYM、結城将人が突破
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RISE 126
2018年7月16日(月/祝) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 セミファイナル 第7代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○鈴木真彦(山口道場/WBCムエタイ日本バンタム級王者&ホーストカップ日本バンタム級(-55kg)王者/54.85kg)
×良星(平井道場/Bigbangスーパーバンタム級王者/54.95kg)
判定3-0 (豊永30-28/和田30-28/小川30-28)
那須川天心の階級アップに伴い空位となった王座を巡るトーナメント。7月8日のBOUT札幌大会で一回戦1試合が行われ、山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/3位)が出口智也(忠和會/5位)に勝利している。今大会で一回戦残り3試合、9月16日の後楽園大会で準決勝、11月17日の両国国技館大会で決勝が行われる。(写真はこのトーナメントに出る結城将人が入場した直後、リング下に集まった那須川らTEAM TEPPEN勢)
鈴木は15年8月のBLADEの-55kgトーナメントで那須川天心にKO負けして以降は10連勝と好調。良星はBigbangとKrushを主戦場として来たが、打倒天心を目指しRISEに初参戦する。RISEの公式インタビューでも鈴木「那須川戦は忘れた日は無いくらい悔しい」、良星「最強である那須川選手に挑戦状を叩きつける」と話しており、ここでもRoad to 天心が裏テーマとなっている。
1R、良星がスピードと回転の速い蹴りで沸かせるが、体格で勝る鈴木の一発一発が重く、左右のローを着実に当てていき、右フックも強打。終盤は少し押し気味で終える。記者採点は10-10。
2R、序盤の打ち合いで、良星は左まぶたをカット。鈴木がパンチで攻め込む。ドクターチェックが入り、バッティングの可能性も無きにしもあらずだが、秋谷レフェリーはパンチの有効打と判断する。良星も右ミドル、左ローで抵抗するが、鈴木が右フック、右ロー、左ボディを効かせ、終盤は良星が下がり気味の展開に。記者採点は10-9で鈴木。
3Rも鈴木が右フック、左ボディ、右ローを強打し、前に出続ける。良星も随所でバックスピンキックや前蹴りを当てるが、鈴木の前進を止められず、時折苦しい表情を浮かべる。記者採点は10-10。計30-29で鈴木。ジャッジ3者とも30-28とづけ、鈴木の勝利となった。
鈴木は「RISE初参戦でいきなりトーナメントで試合を組んでもらって、全部倒そうと思っていましたけど、良星選手が強くて手こずりました。9月、11月、良星選手の分も背負って、全員ぶっ倒して優勝します」と宣言した。
第9試合 第7代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○優吾・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM/RISE 2位/55.0kg)
×堀尾竜司(TRY HARD GYM/元Krushスーパー・バンタム級(-55kg)王者/54.95kg)
判定2-1 (小川30-29/和田29-30/秋谷30-29)
堀尾は4月のDEEPのケージでのキックルール戦で、Krushで勝っている結城将人に惜敗して以来の試合で、RISEには初参戦だ。
1R、優吾がサウスポー、堀尾がオーソドックスに構え、ミドル、ローの蹴り合いが続くが、終盤に差し掛かると、堀尾がスーパーマンパンチを出すようになり、右が一発クリーンヒットし少し優吾がひるむ。堀尾はトリッキーなハイや前蹴りも絡め攻勢ムードを作る。記者採点は10-10。9-10で堀尾とするにはあと一押しが欲しかったところ。
2R、優吾が左ストレートをきっかけにしたパンチラッシュ、左ミドルで攻め込むが、堀尾が中盤、飛び膝の奇襲に成功すると、優吾は苦しい表情を浮かべるようになり、堀尾の攻勢が手数多く攻める状況が続く。記者採点は前半の優吾と後半の堀尾の攻勢の相殺で10-10。
3R、優吾は左ミドルを時折り強打して大きな音を響かせるが、堀尾はひるまず出続け、終盤に差し掛かり優吾のクリンチが増え印象を悪くする。堀尾はやや手数多く攻めるが、なかなかクリーンヒットは出ない。記者採点は10-10。合計30-30のドロー。ジャッジは割れ、2者は優吾を支持した。
負けを宣告された堀尾は涙を流しリングを降りる。勝った優吾も「本当に勝ったって感じじゃないんで。すみません。出直して来ます」と、内容に対する悔しさをにじませた。
第8試合 第7代RISEバンタム級(-55kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×有松 朝(リアルディール/RISE 4位/55.0kg)
○結城将人(TEAM TEPPEN/RISE 6位/55.0kg)
3R 2’22” KO (右フック)
有松は4年前の那須川天心のプロデビュー戦の相手を務め、わずか58秒で左ハイでKO負け。以降も後楽園、福岡などのRISEの大会にコンスタントに出場し続け、5月の後楽園では村山智耶を左ボディを2R KOし、好調ぶりをアピールした。対する結城はKrushの王座戦線で活躍後、那須川の練習するTEAM TEPPENに移籍し、2月にRISE初参戦。4月のDEEPでは堀尾との接戦を制している。移籍後は動きのキレが増しており、今回もその好調ぶりが如実に出ることに。
1R、右ロー狙いの有松に対し、結城はしばらく距離を取って慎重な様子だったが、中盤、一瞬組んだ際に押し離し、左ハイを当てるとペースをつかみ、接近戦でのパンチのコンビネーションを決める場面が増え、主導権を握る。記者採点は9-10で結城。
2Rも結城が左右のミドル、右ハイ等を当てて主導権を維持し、終盤には顔面とボディへのパンチの連打、右ハイで好印象を残す。記者採点は9-10で結城。
3Rも結城が有松に着実にダメージを与え、セコンドの那須川弘幸氏の指示通りに攻め続けると、左ハイをクリーンヒット、有松がひるむと、右の飛び膝を続けて当てて、ダウンを奪う。有松は立ったもののダメージが大きく、最後は結城が右フックでマットに沈めた。
なお、今大会のメイン終了後、山川も参加して、9月16日の準決勝の組み合わせ抽選会が公開で行われ、結城×山川、鈴木×優吾に組合せが決まっている。
第11試合 メインイベント ライト級(-63kg) 3分3R(延長1R)
○北井智大(チームドラゴン/RISE 3位/63.0kg)
×クリス・ショー [Chris Shaw](英国/POS-Gym/ISKAムエタイ欧州ライト級王者、POS 8to1 Tournament -63.5kg級優勝/62.55kg)
4R 判定3-0 (豊永10-8/和田10-8/長瀬10-8)
3R 判定1-1 (豊永30-29/和田29-30/長瀬29-29)
北井は2月の後楽園で直樹に延長判定勝ちし、5月のRIZIN福岡ではダルビッシュ黒木と引き分けに終わるも、好勝負を繰り広げた。
対するショーはスコットランド出身で初来日。戦績は37勝(22KO)7敗の28歳。16年11月には地元英国で現WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者の北野克樹を破っている。
1R、北井は前に出続け、顔面とボディへのフック、右ロー主体で攻勢。ショーも時折スイッチしつつ、左ミドル、右ローを返すが、鼻血を出し、少し苦しそうだ。記者採点は10-9で北井。
2R、ショーがサウスポーからの左ミドルを当て続けていると、北井はなかなか詰められず攻撃が減り少し苦しそうな表情を見せるが、中盤過ぎに左ボディを当てると、ショーを詰め挽回する。終盤はショーが持ち直し左ミドルを連打し少し優位に終える。10-10か迷うところだが、記者採点は9-10でショー。
3Rもショーが回りながら左ミドルを強打するが、北井は耐え、時折右ストレートでショーをのけぞらせ、一進一退の展開が続く。記者採点は10-10。合計29-29。ジャッジも三者三様で延長に突入する。
4R、北井は開始すぐから前に出て、コーナーに詰めてのパンチラッシュで先手。ショーは耐えると、左ミドル、膝蹴りを当てて挽回。北井は少し苦しそうだが、ショーが左のテンカオを放ったタイミングで左フックを合わせ、ダウンを奪う。ショーも膝蹴りを返し逆転を狙うが、最後は北井が雄たけびをあげながらパンチを当てて終了。北井がダウン分ではっきり差をつけ、激闘を制した。
第7試合 ライト級(-63kg) 3分3R(延長1R)
×一輝(OGUNI GYM/RISE 4位/62.9kg)
○川島史也(BattleNation/RISE 6位/62.85kg)
4R 判定0-3 (8-10/8-10/8-10)
3R 判定0-1 (29-29/29-30/29-29)
※4R右飛び膝蹴りで一輝に1ダウン
第6試合 -53kg契約 3分3R
×KING剛(ロイヤルキングス/MA日本バンタム級王者/52.85kg)
○田丸 辰(平井道場/53.0kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第5試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R(延長1R)
×津田鉄平(新宿レフティージム/RISE 9位/57.5kg)
○皇貴(チームドラゴン/RISEスーパーフェザー級(-60kg)12位/57.45kg)※インスパイヤードモーションから所属変更
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
第4試合 女子-49kg契約 3分3R
○寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級1位/48.55kg)
×喜多村美紀(テツジム/48.7kg)
判定3-0 (30-29/29-28/29-28)
第3試合 バンタム級(-55kg) 3分3R(延長1R)
×佐藤九里虎(PHOENIX/RISE 13位/55.0kg)
○京介(TOP DIAMOND GYM/54.75kg)
4R 判定0-2 (10-10/9-10/9-10)
3R 判定1-0 (30-29/29-29/29-29)
第2試合 RISING ROOKIES CUP フェザー級(-57.5kg)準決勝 3分3R(延長1R)
○YA-MAN(TARGET SHIBUYA/JAPAN CUP選抜トーナメント-57kg級優勝、第17回J-NETWORK アマチュア全日本選手権大会ライト級優勝/57.4kg)
×甲斐康介(HAYATO GYM/2016年KAMINARIMON全日本大会-60kg級優勝/57.5kg)
判定2-1 (29-28/28-29/28-27)
第1試合 RISING ROOKIES CUP ライト級(-63kg)一回戦 3分3R(延長1R)
×元長(ARUN GYM/62.25kg)
○KENTA(HAYATO GYM/JAPAN CUP 2016 -65kgトーナメント優勝/63.0kg)
1R 0’46” KO
オープニングファイト.3 -58kg契約 3分3R
×小野幹晃(IGGYHANDS GYM/DEEPアマチュアキック賞金トーナメント優勝/57.6kg)
○門口佳佑(TOP DIAMOND×EX ARES/AbemaTV「VS那須川天心」トーナメント優勝/57.5kg)
3R 0’48” KO
オープニングファイト.2 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
×青木朋哉(和術慧舟會駿河道場/57.45kg)
○大日方景都(TARGET/JAPAN CUP 2016 -60kgトーナメント準優勝/57.40kg)
1R 2’00” KO
オープニングファイト.1 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R
○TAEKEUN [てくん](FIGHT CLUB 428/2017年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝/59.9kg)
×仙一(チームドラゴン/59.75kg)
判定2-0 (30-28/29-29/30-28)