DEEP JEWELS 12.11 ニューピアホール(レポ):本野美樹、KINGレイナ、ケイト・ロータスが再起戦で勝利。村上彩、古瀬美月に快勝
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skyticket Presents DEEP JEWELS 35
2021年12月11日(土) 東京・ニューピアホール
レポート&写真:井原芳徳
第11試合 メインイベント ストロー級 5分2R
○本野美樹(AACC/元DEEP JEWELSストロー級王者)
×HIME(毛利道場)
判定3-0 (福田20-18/柴田20-18/和田20-18)
本野は6月大会での初防衛戦で伊澤星花に敗れて以来の試合。10月17日のDEEP新宿フェイス大会での試合が組まれていたが、ARAMIの欠場で中止となっていた。対するHIMEは3月大会でケイト・ロータスに、6月大会で藤田翔子に判定勝ちしている新鋭で、プロ3戦目で元王者との試合、およびメインイベントに抜擢されたが、本野の壁は厚かった。
1R、HIMEが序盤から積極的に右ストレートを放ち当てるが、サウスポーの本野はパンチに合わせて片足タックルを仕掛けて倒す。本野はサイドに移り、腕十字を仕掛け、HIMEを追い詰める。HIMEは洗濯バサミも仕掛けて抵抗し、中盤にも本野に腕十字を狙われたところで脱出するが、最後も本野が倒し、立たれても押し込み、主導権を維持する。
2R、HIMEが右ストレートを放っていると、もらった本野は鼻血を出すように。中盤、ようやく本野はテイクダウンを奪うが、HIMEは下から足を登らせつつ、鼻狙いでパンチを当てる。するとHIMEは立ち上がるが、本野は金網に再三押し込み、抱えて倒す。立たれてもサバ折り等で倒し続け、最後は抱え上げて頭から落とすようにマットに倒して攻勢を印象付け終了。結局2Rともポイントを取り、本野が判定勝ちした。
本野は「去年の12月に負けて、怪我して、ベルトを失って、今年は悔しい1年でしたが、勝ち方は悔しいですけど、勝ててホッとしています。その中でも応援してくださった皆さんや指導してくださった皆さんありがとうございます。負けても続ける大切さをこの1年で学びました。ここからがスタートだと思っているので、もっと強くなります」とアピールした。
大会後のインタビューで本野は「打撃を試したかったけど、寝技に頼る内容でした。極められないのはまだまだだと思いました。もっと上を目指すならこれだと勝てないのでもっと練習しないといけないと思いました。RIZINが目標ですが(ストローの)階級も無いので、体作りもしたいです」とコメントした。
第10試合 フェザー級 5分2R
○KINGレイナ(フリー)
×te-a(AACC)
1R 4’55” 腕ひしぎ十字固め
レイナは6月のDEEPで東陽子に判定負けして以来のMMAで、試合は7月のシュートボクシングで未奈に判定負けして以来。未奈とのMMAルールでの再戦を希望したが実現しなかった。
te-aは9月のDEEP JEWELSでぽちゃんZに判定勝ちし、デビュー以来3連勝の新鋭。その時はライト級だったが、今回はレイナと中間のフェザー級で戦う。前日計量でTe-aは65.7kgのフェザー級リミットとほぼ同じ65.6kgだったが、レイナは1.1kgも軽い64.6kgでクリアしていた。
1R、開始すぐからレイナが距離を詰め、右フックを当ててte-aをダウンさせると、バックからパウンドを連打し裸絞めを狙い追い詰める。te-aは難を逃れスタンドに戻すが、レイナは終盤にも倒すとマウントを奪う。パウンドを連打して追い詰め、立たれてもすぐ倒しまたマウントでパウンドを連打し、最後は残り時間を意識しつつ、腕十字を極めて一本勝ちした。
レイナは涙を流しながらマイクを持ち「減量うまくいかなくて、1週間に7kg落とすことになって、回りに迷惑かけました」と話し、最後は「勝てたんで、またKINGレイナ・ロード、スタートするんで、みんなついて来いよ」と叫んだ。
大会後のインタビューでレイナは「また地上波で活躍できる地位に戻りたいですし、海外の団体の試合に出たいので、それに向けて頑張ります」と話した。
第9試合 ミクロ級(44kg) 5分2R
×古瀬美月(K-PLACE)
○村上 彩(フリー)
1R 4’58” 腕ひしぎ十字固め
古瀬は産休明けの9月大会での試合で、にっせーに2R TKO負け。今回は復帰後初勝利を目指す。対する村上は10月のDEEP新宿大会で玉田育子に1R腕十字で一本勝ちしている。
1R、村上は開始すぐから金網際で抱き着いてギロチンを狙ったり、倒してからバックを取ろうとしたりと、組みで古瀬を追い詰める。古瀬は離れ際の右フックや、首相撲からの膝蹴りを効かせる場面もあるが、村上に捕まる時間が長い。すると終盤、村上は押さえてハーフ、マウントと移行すると、パウンドを何発もヒット。最後は終了間際に腕十字を極めて一本勝ちした。
第8試合 フライ級 5分2R
×栗山 葵(SMOKER GYM)
○ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)
判定0-3 (和田19-19○/豊永19-19/福田18-20)
萩原京平と同門の栗山は、7月のDEEP大阪大会で加賀谷花野に寝技で攻め込まれ、1Rギロチンチョークで一本負けして以来の試合。
ロータスは昨年12月にデビューし熊谷麻理奈に一本勝ちしたが、3月大会でHIME、9月大会でミッコ・ニルバーナに判定負けしている。今回の試合より神戸から上京し、K-Clannを練習拠点にしており、その成果を示したいところ。
1R、序盤からロータスが右フックを当て、栗山を金網に押し込み、右脇を差したまま、左の膝を栗山のボディに度々当てて主導権を維持する。
2Rも同様にロータスが押し込み、再三膝を当て優位を維持。終盤こそ栗山も離れた展開で右フックを当て、少し挽回したが、差は埋めきれず。ロータスの判定勝ちとなった。記者採点は2Rともロータス。
大会後のインタビューでケイトは「結構力負けしたので、来年は1個下(ストロー級)でやりたいです」と話し、上京の効果については「最初1~2週間はキツくてダメかと思いましたけど、2か月経って慣れてきました。K-Clannで続ければもっと強くなれると思います」と話した。
第7試合 ストロー級 5分2R
○桐生祐子(フリー)※鈴木祐子 改め。BRAVEから所属変更
×井上智子(ストライプル茨城)
判定3-0 (柴田20-17/植松○19-19/福田20-18)
昨年7月に引退表明した桐生祐子が旧姓に戻し約2年ぶりに現役復帰。1R、開始すぐから桐生がプレッシャーをかけて押し込む。井上は自ら引き込むが、桐生は押さえてパウンドを落とす。井上が返して上になるも、桐生は下からの三角絞めを狙い、最後はバックで裸絞めを狙い、終始攻め続ける。
2R、桐生が序盤からタックルで倒すと、井上は下から執拗にアキレス腱固め等の足関を狙い続けるが、桐生は防御を続け、パウンドを的確に当て続ける。最後は腕十字を仕掛け、腕のクラッチを切りそうなところまで追い詰め終了。桐生が2Rとも優位に進め判定勝ちした。
マイクを持った桐生は「みんなの愛でここに立つことができました。また格闘家として一から頑張っていきたいと思いますので、改めて桐生祐子の応援をお願いします」と涙を流しながらアピールした。
第6試合 58kg契約 5分2R
○藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)
×ゆりな(フリー)
判定3-0 (柴田20-18/植松20-18/和田20-18)
1R、ゆりなが開始すぐ、右フックを当ててから押し込み続ける。だが藤田はテイクダウンを許さず、金網を背にしながら首を抱え、膝を度々当て、離れても左フックを当てて好印象を残す。
2R、藤田は変わらず膝、左フック、さらに左の前蹴りや右ローもヒットし続け、手数で大きく上回り判定勝ちした。
第5試合 49kg契約 5分2R
×竹林愛留(総斗會三村道場)
○須田萌里(SCORPION GYM)
1R 4’11” 腕ひしぎ十字固め
竹林は10月のDEEP新宿大会で古賀愛蘭に判定負け。須田は音波に判定勝ちしている。竹林も須田も高校生だ。
1R、須田は開始すぐから組み付き、首を抱え、倒してからも足関を狙うなど主導権を握る。中盤には倒してバックを奪うと、終盤には金網際の難しいポジションながらも、腕十字を極めてタップを奪った。
第4試合 フライ級 5分2R
×加賀谷花野(G-face)
○はなこ(パンクラス大阪稲垣組)※澤葉菜子 改め
判定0-3 (和田17-20/橋本18-20/長瀬18-20)
加賀谷は柔道をベースとし、19年12月のMMAデビュー戦で上田真央に判定勝ち。昨年7月の杉山しずか戦は新型コロナウイルスの影響で欠場し、今年7月の復帰戦で栗山に一本勝ちしている。
はなこはレスリングの名門・至学館大出身の22歳。18年世界ジュニア選手権優勝、20年全日本選手権3位などの実績がある。今回がプロMMAデビュー戦で、素質の高さを印象付ける。
1R、開始まもなく、はなこが右フックを振りつつ、ニータップの要領でタックルを仕掛けて一発でテイクダウンに成功する。トップをキープすると、加賀谷が下から腕十字を狙うが、はなこは対処し、加賀谷が立っても金網に押し込み続ける。終盤はバックをキープし裸絞めを狙い、時折パウンドも当てて主導権を維持する。
2Rも序盤からはなこがタックルで倒すが、加賀谷は立って離れる。中盤、はなこは少し疲れると、タックルを切られ、加賀谷が首を抱え続けるが、脱出すると上からパウンドを落として好印象を作り、最後は立った状態で組み付き続け終了。2Rともはなこがポイントを取り判定勝ちした。
はなこは初のMMAについて「楽しかったです」と振り返り「レスリングも57kgでやっていたのでフライ級が一番動きやすいです」とのことで、将来の目標については「格闘技を知らない人でも名前を知っているぐらいに有名になりたいです」と話した。DEEPの佐伯繁代表も「来年3月からフライ級トーナメントをやりますけど、はなこさんは台風の目になる」と今後の活躍を期待した。
第3試合 キックルール(肘無し・つかんでからの攻撃は1回) 50kg契約 3分3R
△音波(AACC)
△山口遥花(仰拳塾)
判定0-1 (29-30/29-29/29-29)
第2試合 68kg契約 5分2R
○熊谷麻理奈(Tristar Gym)※K-Clann/ウィラサクレック札幌から所属変更
×ぽちゃんZ(パラエストラ東京)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
第1試合 アマチュア キックルール 54kg契約 1分30秒2R
○ラジーナ(ネパール/コンパス幼稚園)
×中村サキ(レンジャージム)
判定2-1 (20-19/19-20/20-19)