DEEP JEWELS 9.4 新宿フェイス:にっせー、復帰戦の古瀬美月にTKO勝ち。ミッコ・ニルバーナ、ケイト・ロータスに判定勝ち。伊澤星花、グラップリングタッグで2本奪取
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skyticket Presents DEEP JEWELS 34
2021年9月4日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第6試合 アトム級(47.6kg) 5分2R
×古瀬美月(K-PLACE)※Y&K MMA ACADEMYから所属変更
○にっせー(フリー)
2R 4’13” TKO (タオル投入:マウントパンチ)
古瀬は昨年8月のRIZINで浅倉カンナに1R TKO負けした後、結婚と出産を経て約1年ぶりの試合。夫でDEEPを主戦場とする関原翔と同じK-PLACEに移籍しての初戦にもなる。
対するにっせーは6月大会のDEEP JEWELSアトム級GP準決勝で青野ひかるに腕十字で一本負けし、現在3連敗中だ。
1R、蹴りの応酬の後、にっせーから組み付き、差し合いの攻防が続く。古瀬が倒し、にっせーが立つが、その後も古瀬がテイクダウンに成功。しかしにっせーはリバースすると、腕十字を極めて追い詰める。古瀬は防御したが、最後はにっせーがマウントを奪いつつ三角を仕掛け、パウンドを連打して再び古瀬を追い詰める。
2Rも古瀬がテイクダウンを奪い、バックを奪うが、にっせーは向き直してからマウントへ。そのままパウンドを当て続け、古瀬が防戦一方になると、古瀬陣営がタオルを投入。にっせーのTKO勝ちとなった。
寝技勝負を制したにっせーはマイクを持つと「沖縄から世界チャンピオンを目指しています。古瀬選手、RIZINに出ている選手で、怖かったんですけど、世界チャンピオンの目標、RIZIN出場の目標に一歩近づけたと思います。これから世界チャンピオンになります」とアピールした。
第5試合 フライ級 5分2R
○ミッコ・ニルバーナ(AACC)
×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)
判定3-0 (豊永20-18/橋本○19-19/福田20-18)
ミッコは昨年10月にプロデビューし2連勝したが、3月大会で奈部ゆかりに判定負け。ロータスは昨年12月にプロデビューし熊谷麻理奈に腕十字で一本勝ちしたが、3月大会ではHIMEに判定負けしている。なお、ロータスは今大会の開会式の代表挨拶を務めた。
1R、ミッコがパンチを振りながら組み付いてコーナーに押し込んでからテイクダウンに成功する。ミッコがトップをキープすると、ロータスは腕十字を狙うが、ミッコは上からパウンドを落とし続け好印象を残す。終盤、今度はミッコが今成柔術仕込みの足関を狙い、フィニッシュに近づく場面もあったが、ロータスも鉄槌を返し印象を残す。記者採点は僅差だがミッコ。
2R、ロータスが左ミドル、左ストレートを当てるが、ミッコが2度目のコーナーの押し込みからテイクダウンに成功する。ロータスが下から腕十字を狙い、パンチも当て、なかなかミッコは攻められなかったが、終了間際にパウンドを連打でまとめ好印象を残す。記者採点は僅差だがミッコ。合計20-18でミッコ。ジャッジ3者もミッコを支持し、ミッコが判定勝ちした。
第4試合 グラップリングタッグマッチ 10分3本勝負
×富松恵美(パラエストラ松戸/元DEEP JEWELSアトム級暫定王者)、長野美香(フリー)
○伊澤星花(フリー/DEEP JEWELSストロー級王者)、青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)
0-2 (×長野 0’50” ヒールフック 伊澤○/×富松 3’51” 腕ひしぎ十字固め 伊澤○)
前回6月大会で本野美樹を1R腕十字で破りストロー級王者となった伊澤星花、同大会のDEEP JEWELSアトム級GP決勝で大島沙緒里に敗れた青野ひかるの新鋭2名と、富松恵美、長野美香のベテラン2名が参加するグラップリングタッグマッチが行われた。
伊澤は3月大会でのグラップリングマッチでも杉本恵を58秒・裸絞めで仕留めており、MMAのキャリアは一番浅いもののグラップリングの技術では頭一つ抜けている。チームの組み合わせは当日リング上でのジャンケンによる抽選で決まった。ファイターの性か?最初は4人ともグーを出してしまうが、2回目はチョキを出した富松と長野のベテランチーム、パーを出した伊澤と青野の若手チームに別れた。
試合は大方の予想通り伊澤の独擅場に。トップバッターは長野と伊澤。同じスポンサーの同じコスチュームのため、見分けやすいよう違うものにしてもらいたかった。試合は長野が引き込んで足関節技を仕掛けるが、伊澤も足関勝負に応じると、ヒールフックを極めわずか50秒で一本勝ちした。
続けて富松と青野がリングイン。富松がグラウンドに引き込むが、青野が自軍コーナー付近でバックマウントを奪い、しばらくして伊澤にタッチする。場内は伊澤がまたもすぐに一本を取って試合が終わるのではというムードになり、どよめき、富松も苦笑い。すると伊澤はあっさりテイクダウンを奪うと、素早く腕十字を極めタップを奪った。
試合後は敗れた2選手も含め4人全員がマイクを持ち、今日の感想や今後の展望を語った。
◆長野「お久しぶりです。私を知らない方は初めまして。また格闘技に関われて幸せです。リングに上がれたのも幸せでした」
◆富松「今日は若者にやられてしまいました(苦笑)。まずはボロボロの膝を治したいと思います」
◆青野「次戦まだ決まっていませんが、富松さん、MMAで戦ってくれませんか?」
◆伊澤「今日も2本取れたので、グラップリングでの強さを見せられたと思います。次は10月23日のDEEPでパク・シウ選手とやります。打撃の強いストライカーと初めてやりますので、今度はMMA・打撃でも強い伊澤星花をを見せられるよう、練習を頑張ります」
第3試合 ストロー級 5分2R
×井上智子(ストライプル茨城)
○竹林エル(総斗會三村道場)
判定0-3 (17-20/17-20/17-20)
井上は昨年2月大会で和田千聖に1R TKO負けして以来の試合。竹林は6月大会に続く連続出場で、音波を打撃でも寝技でも圧倒し判定勝ちしている18歳の新鋭だ。
1R、竹林がプレッシャーをかけ、時折右ローを当てるが、お互い攻撃が少ない状態が続く。終盤、竹林が右ミドル、左インローの蹴り数を上げる。井上はほとんど攻撃が出ない。
2R、井上は相手に指を向ける行為を1Rから繰り返したため減点1。中盤、竹林が右フックでダウンを奪う。終盤には上からパウンドもヒット。柔術ベースの井上が下からの腕十字や足関で竹林を脅かす場面もあったが、竹林は対処を続け、このラウンドもポイントを取り判定勝ちした。
第2試合 ミクロ級(44kg) 5分2R
○村上 彩(フリー)
×ちびさいKYOKA(SAI-GYM)※KYOKA 改め
1R 4’16” 腕ひしぎ十字固め
1R、序盤から村上が組み付いてテイクダウンを奪うと、一度立たれる場面もあったが、すぐグラウンドに戻し、コントロールを続け優勢。ハーフからパスガードすると、腕十字を素早く仕掛けて、ちびさいの両腕のクラッチを切り一本勝ちした。
第1試合 ライト級 5分2R
○te-a(AACC)
×ぽちゃんZ(ねわざワールド品川&パラエストラ東京)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
1R、te-aが時折サウスポーにもスイッチしつつ、圧力をかけ続け、右ストレート、左ミドルを的確に当てて主導権を維持する。ぽちゃんも随所で右ローを返す。
2R、te-aの右のカーフキック、ぽちゃんの右ローが次第に効き目を発揮。中盤のパンチの打ち合いでte-aが連打するが、ぽちゃんも右フックでte-aをのけぞらせ好印象を残す。だが終盤はte-aが左ミドル、右ストレートを随所で当て挽回。te-aが2Rともポイントを取り判定勝ちした。
オープニングファイト アマチュアキック 1分30秒2R
○中村サキ(レンジャージム)
×山本美憂(Y&K MMA ACADEMY)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)