DEEP JEWELS 3.7 後楽園ホール:大島沙緒里、富松恵美を45秒で仕留めアトム級GP初戦突破。パク・シウと青野ひかるも完勝。村上彩は不戦勝。伊澤星花、グラップリング戦で杉本恵を秒殺
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skyticket Presents DEEP JEWELS 32 ~アトム級GP 2021開幕戦~
2021年3月7日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)GP 2021 トーナメント一回戦(4) 5分2R
○大島沙緒里(AACC/DEEP女子ミクロ級(44kg)王者)
×富松恵美(パラエストラ松戸/元DEEP JEWELSアトム級暫定王者)
1R 0’45” アームロック
8選手参加のアトム級GP一回戦4試合が今大会の目玉。準決勝と決勝は5月5日の後楽園大会を予定している。準決勝の組み合わせは未定。トーナメントの試合はタイトルマッチ同様に5ジャッジ制で、500gの許容体重は無し。
大島は26歳。14年全日本ジュニア柔道体重別選手権大会優勝者。19年9月のアマ修斗全日本選手権で優勝し、昨年1月にプロデビュー。9月のDEEP後楽園大会でにっせーに1R一本勝ちしミクロ級王座を奪取。12月のDEEP JEWELS新宿大会では、今回のGPを見据え、1階級上のアトム級でパク・シウと戦ったが、シウに寝技を封じられ判定負けした。
一回戦はMMAキャリア15年の38歳・富松が相手だったが、試合は大島による一方的な展開に。1R、開始すぐに大島が両足タックルを仕掛けてから、足を掛けて倒し、すぐバックに回り込み、裸絞めを狙う。富松は脱出したが、大島はしがみついてアームロックを仕掛け、そのままグラウンドに引き込むと、サイドで押さえつつ極め上げる。富松は足をバタつかせてギブアップの意思を表示し、大島の勝利となった。
大島は「負けた後の試合は怖くて、阿部(裕幸・AACC代表)さんに心配されるぐらい調子が悪かったんですけど、勝てて良かったです。1年前にプロデビューし、(9月に)ベルトを取った思い入れのある後楽園ホールで、5月に準決勝と決勝があります。同じAACCの本野美樹が伊澤星花選手とのタイトルマッチもあるので、後楽園ホールで応援してください」とアピールした。大会後のインタビューでは「打撃も練習していたんですけど、前回負けたので、得意なケースで行きました。色んな事ができるよう、5月に向けて練習したいです」と話した。
第7試合 DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)GP 2021 トーナメント一回戦(3) 5分2R
○パク・シウ(韓国/TEAM MAD)
×にっせー(フリー)
判定5-0 (20-17/20-17/20-17/20-17/20-17)
大島と戦ったシウとにっせーがGP一回戦で激突。唯一人の海外勢・シウは優勝候補だ。セコンドには日本での練習先だったKRAZY BEEの山本美憂がつく。1R、シウがプレッシャーをかけるが、にっせーは右のカーフキックを当てて少しぐらつかせる。シウはパンチの連打で一気に攻めるが、詰めてからにっせーにテイクダウンを奪われる。しかしすぐ立つと、腰投げでテイクダウンを奪い返し、上からギロチンを狙いながらパウンドを当て、立ち際にも右ストレートを当てて好印象を残す。終盤もシウが押し込んで膝を当て、テイクダウンを奪い攻勢を維持する。
2R、シウが右ストレート、左ミドル、三日月蹴り、押し込んでの膝蹴りを度々当てて攻勢を維持する。にっせーは笑顔を浮かべ強気の姿勢を見せる場面もあるが、流れは変わらず。終盤にはシウがテイクダウンを奪い、マウントからパウンドを連打し、ストップ寸前まで持ち込み終了。シウがレベルの違いを見せつけ完勝した。
第6試合 DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)GP 2021 トーナメント一回戦(2) 5分2R
○村上 彩(フリー)
×さくら(フリー)
不戦勝
※さくらは計量1.35kgオーバー。ドクターストップがかかり試合中止
不戦勝の村上はケージに入り、勝ち名乗りを受けると、「試合を楽しみにしていた皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。皆さんに戦う姿を見せられず残念です。終わったことは仕方ないので、明日から練習を頑張ります。5月は思った通りに試合を進め、成長した姿を見せます」と話した。この日が誕生日で、DEEPの佐伯繁代表から花束が贈呈された。
佐伯代表の大会後の総括によると、さくらは昨日の深夜に退院したとのこと。佐伯氏は「大晦日(のRIZINでの計量オーバー)は1週間前のオファーでしたが、今回は準備する時間があったので、厳しい状況になっている。彼女自身も僕らもどういう対応をするか考えないといけない。体重が合わない以前に色んな問題がある」とコメント。修斗やパンクラスが採用している当日計量や、修斗のような1階級上の体重設定を採用しないのかと聞かれると「当日に試合が無くなれば告知もできないので反対です。選手も当日計量だとキツいと思います」「1階級上になっても、選手は余裕があると思ってその体重に合わせて体を作るようになり、減量が厳しいのは結局変わらないと思います」との考えを示した。
第5試合 DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)GP 2021 トーナメント一回戦(1) 5分2R
○青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)
×佐藤絵実(毛利道場)
判定5-0 (20-17/20-17/20-17/20-18/20-16)
両者は17年12月以来2度目の対戦で、前回は佐藤がデビュー戦の青野に2R腕十字で一本勝ちしている。
1R、序盤から青野がタックルで倒し上になり、ハーフからパウンドをコツコツと当て続ける。だが佐藤のグローブの上のヒットも多く、正味の与えたダメージは大きくない様子だ。
2Rも青野が上になるが、佐藤は下からの鉄槌で抵抗する。腕十字も狙うが、青野は外しサイドへ。肩固めを執拗に狙うが、極めきれず終了。2Rとも青野がポイントを取り完勝した。
第4試合 グラップリング(判定無し) 54kg契約 5分1R
○伊澤星花(高本道場)
×杉本 恵(AACC)
1R 0’58” 裸絞め
今大会でストロー級王座の初防衛戦を予定していた本野美樹が膝の靭帯の部分断裂により欠場。伊澤との防衛戦は5月の後楽園に延期され、今大会で伊澤は本野の所属するAACCの先輩・杉本とグラップリングルールで対戦した。
試合は伊澤が圧巻の強さを見せる展開に。伊澤が組み合うと、すぐに右手で杉本の首をとらえてから足払いで崩す。いったんスタンドに戻り、またも崩してから、がぶると、すぐさまバックを取り、裸絞めを極めてタップを奪った。
伊澤は「初めて一本が獲れてうれしいです。試合で極めきる感覚を得たので、5月、絶対に勝ってチャンピオンになります。来週のDEEPフューチャーキングトーナメントにお兄ちゃん(壱斗)と弟(風我)も出場するので、兄弟そろって応援お願いします」とアピールした。
続けて本野もケージインし、欠場を詫び「前回負けてからより一層気合も入っているので、次はしっかりリベンジします。前回以上にバチバチの試合をします」と宣言した。
第3試合 フライ級 5分2R
○奈部ゆかり(リバーサルジム新宿Me,We)
×ミッコ・ニルバーナ(AACC)
判定3-0 (20-17/20-17/20-17)
奈部は1年3カ月ぶりの試合、1R、開始すぐに奈部が右ストレートでミッコをひるませ、首投げで倒し、バックから裸絞めを狙う。スタンドに戻っても、奈部が押し込み、再び倒し上に。ハーフだが袈裟固めに近い状態で押さえてパウンドを当て続ける。
2R、奈部が押し込むが、ミッコは今成正和の元で学んだ潜り込んでの足関や、立った状態のアームロックで逆転を狙う。奈部も時折倒すが、ミッコは立ち続ける。ジャッジは2R目も奈部を支持し、奈部の判定勝ちとなった。マイクを受け取った奈部は「皆さんただいま、戻って来ました。これからも応援お願いします」と話すと、場内は拍手に包まれた。
第2試合 ストロー級 5分2R
×アミバ(AACC)
○藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)
判定0-3 (15-20/15-20/15-20)
※アミバは計量0.25kgオーバーで減点1。藤田が勝った場合のみ公式記録とする。
アミバは階級を下げての試合だったが計量オーバー。藤田大和の姉・翔子はプロデビュー戦。1R、翔子が極真空手仕込みの右ロー、右ストレート、左ジャブを度々当て、終盤、右ストレートを効かせると、アミバのタックルを潰し、マウントを奪って追い詰める。2Rも翔子が右ストレート等をパンチを度々クリーンヒットしてアミバを圧倒し判定勝ちした。
第1試合 55kg契約 5分2R
×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)
○HIME(毛利道場)
判定0-3 (19-19○/19-19○19-19○)
1R、序盤からロータスが首投げを決め、サイドを取るが膠着ブレイク。その後も四つ組の展開が繰り返される。このラウンドはロータスか。2Rもお互い慎重だったが、最後のパンチの打ち合いでHIMEが右ストレートを連打しやや好印象を残す。このラウンドはHIMEか。ジャッジ3者ともポイントはイーブンで、マスト判定では最後のHIMEの攻勢が評価された模様で、HIMEの勝利となった。
【オープニングファイト】
第2試合 アマチュアSP(セミプロ)ルール 51kg契約 3分2R
×吉川桃加(禅道会駒ヶ根道場)
○堀井かりん(リバーサルジム東京スタンドアウト)
判定1-2 (○19-19/19-19○/19-19○)
第1試合 アマチュアキックルール 53kg契約 1分30秒2R
△サラ(ドイツ/坂口道場)
△ラジーナ(ネパール/コンパス幼保園)
判定1-0 (20-19/19-19/20-20)