Bigbang 8.29 後楽園ホール:FUMIYA、山際和希に2連続KO勝ち。稲垣澪、亀本勇翔をKOしプロ4連勝。駿太、タイ人選手に逆転勝ち
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Bigbang 統一への道 其の39
2021年8月29日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第11試合 メインイベント2 フェザー級(肘有り) 3分3R
○駿太(谷山ジム/Bigbangキックルール・スーパーフェザー級王者)
×ジョムラウィー[Jhonrawee]・K crony gym(タイ/K crony gym/元タイ9ch&パタヤスタジアム認定バンタム級王者)
判定3-0 (29-27/29-27/29-27)
駿太は昨年、KNOCK OUTで栗秋祥梧と安本晴翔に連敗したが、ホームリングのBigbangに戻ると2連勝しており、3月のBigbangで渡邊涼介に肘でTKO勝ちした。4月には39歳になった。肘無しルール全盛の今も肘有りルールで戦い続けているが、意外にもタイ人との試合は9年ぶりとなる。
ジョムラウィーも35歳のベテラン。昨年、瀧澤博人と朝陽・PKセンチャイムエタイジムとフェザー級で対戦し判定負け。今年は1月のジャパンキックで石川直樹とバンタム級で対戦しドロー。3月のホーストカップでは肘無し・つかんでからの攻撃1回のルールで滉大と54kg契約で対戦し判定負けしている。コロナ禍の影響で外国人が招へいできない今、在日タイ人は各団体から引っ張りだことなっている。
1R、駿太が圧力をかけるが、ジョムラウィーは回って距離を取り、中盤からは首相撲から突き放してすぐ右肘を振るう。終盤は首相撲でコントロールして膝を当て、右ローも的確に当て、テクニック差を印象付ける。
2Rも前に出る駿太に対し、ジョムラウィーが首相撲からの膝、崩し主体で翻弄。距離ができれば右ミドル、ローもきっちり当てる。
だが2R終盤あたりからジョムラウィーは疲れが見え始める。3R、ホームリングのメインイベントを落とせない駿太は、しつこく前に出続けると、右ストレートでのけぞらせてから、右肘打ちでダウンを奪う。ジョムラウィーはダメージが大きく、さらに駿太が右フックでダウンを奪い、点差を広げ判定勝ちした。
第10試合 メインイベント1 67.5kg契約 3分3R
×山際和希(谷山ジム/元Krush&Bigbangウェルター級王者)
○FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)
1R 1’44” KO (左ボディフック)
山際とFUMIYAは10カ月ぶりの再戦。昨年11月のBigbang 10周年記念興行・谷山ジム35周年記念興行の昼の部のメインで、FUMIYAが2R終了間際に右のバックハンドブローで山際をKOし、番狂わせを起こした。
以降のFUMIYAは4月のKrushで幸輝に1R KO負けしたが、6月のKrushでは絢太に1R KO勝ち。山際は1月のKrushで加藤虎於奈にKrushのベルトを奪われ、6月のKrushでも新鋭の寧仁太・アリに判定負けし3連敗。FUMIYAとの再戦は二重の意味で負けられない、山際はまたも黒星を喫することに。
1R、FUMIYAはゴングが鳴ると、バックスピンキックを空振りさせ、その後も左ミドルを当てつつ、バックハンドブローを空振りさせる。当たっていないとはいえ、前回の決着を知っている観客はどよめく。山際のセコンドの城戸康裕は再三「バックブロー狙ってるぞ」と声を出し警戒を促すが、逆に山際は顔面攻撃を警戒し過ぎたか? FUMIYAが左ミドルを空振りさせてからの右のバックスピンキックを山際のレバーにクリーンヒット。ひるんだ山際に対し、FUMIYAは詰め、左ミドル、左ボディ、右フックを連打してさらにダメージを与えると、右フックと右アッパーの連打でダウンを奪う。山際は立ち上がれず、FUMIYAのKO勝ちとなった。山際は担架で運ばれた。
見事敵地で連勝、前回よりも短い試合時間で返り討ちに成功したFUMIYAは「前回山際選手に勝って、もう一回試合するというオファーにマジかって気持ちでしたけど、もう一回倒そうという気持ちで戦いました」と話し、最後は「K-1のベルト狙ってるんで、オファーお願いします」と、リングサイド席にいた中村拓己K-1プロデューサーにアピールした。
第9試合 スーパーウェルター級 3分3R
△ジョージ(T.G.Y)
△松下大紀(BELIEVE MAN)
判定1-1 (28-29/29-28/29-29)
両者は18年7月のKrushで対戦し、松下がKO勝ちしている。1R、松下が開始すぐから、右ストレート、右ロー、ルールで認められる組んでからの膝も当て優勢。だがジョージは耐え、終盤にはパンチを返す。
2Rも松下が手数多く攻め続けるが、なかなか倒せずにいると勢いが落ち、ジョージも頭をつけての展開でパンチを返し、手数では巻き返す。しかしお互い攻撃の精度は荒く決め手に欠ける。
3Rも頭をつけてお互いパンチを出し続けるが空振りが多いまま終了。とはいえジョージが後半に手数上では巻き返したことがジャッジから評価されたようで、ドローとなった。
第8試合 Bigbangフェザー級王座挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
×亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangスーパーバンタム級王者)
○稲垣 澪[れい](K-1ジム大宮チームレオン)
3R 2’25” KO (左ボディフック)
竹内賢一の持つフェザー級王座への挑戦者決定戦。亀本も稲垣もK-1 JAPAN GROUPを主戦場とする。稲垣は弟の柊(しゅう)と共に活躍する3戦全勝の新鋭。2年前にはABEMA「格闘代理戦争」に出演していた。
1R、サウスポーの亀本が左ミドルや膝を当て続けるが、次第に稲垣が右ストレートを合わせるように。終盤、稲垣が左のフックを効かせると、コーナーに詰めてのパンチ連打でダウンを奪う。
2R、亀本はダメージがしばらく尾を引くが、稲垣も途中でローブローをもらった影響もあってか少し勢いが落ちる。稲垣の手数がやや上だが、クリンチが増え、亀本もつかんでの膝を返し、大差はつけさせない。
3Rもクリンチが多いが、稲垣がロープに押し込みつつ、パンチ、膝を当て続け攻勢。亀本は体が横に流れたり、力が入らない。すると終盤、体をつけての展開で稲垣が顔面へのパンチを当て続けてから左ボディをクリーンヒット。亀本はダウンするとうずくまったまま立ち上がれず、稲垣のKO勝ちとなった。
稲垣はプロ4連勝で王座初挑戦。王座戦はSuper Bigbang! 11月14日(日) 横浜武道館大会となる模様で、稲垣は「11月14日日曜日、皆さん予定空けておいてください」とアピールした。
第7試合 ライト級 3分3R
○琢磨(東京町田金子ジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
×平澤優聖(士道館植野道場)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
1R、お互いパンチも使うが蹴り主体で、琢磨は右ローを当て続け、平澤は右ミドル、ロー、前蹴り等を満遍なく当てる。まだ差は乏しい。
2Rも同じような攻防が続き、なかなか均衡が崩れなかったが、終盤、クリンチの展開から琢磨が右ストレートを当てると、そこから左ボディ、右ストレート等を何発も当て、好印象を残す。
3Rも琢磨が攻勢を維持し、右ローを効かせてから、右ストレート等のパンチ連打で倒すと、平澤がすぐ立ち上がらずダウンが宣告される。これで点差を広げ琢磨が判定勝ちした。
第6試合 フェザー級 3分3R
○戸井田大輝(戸井田ジム/MA日本スーパーバンタム級王者)
×戸塚昌司(C’rush)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
6月のRISEでの拳剛との激闘が話題を呼んだ戸井田が登場。1R、前に出続ける戸塚が右ロー、右ストレートを当てるが、戸井田はしっかり左ジャブ、左右の膝を返し、終盤には左ボディフック、ミドル、膝を強打して好印象を残す。
2R、戸塚も左ボディを当てるが、中盤、戸井田が左ボディを逆に当てると効き目を発揮し、以降はボディ狙いの膝、パンチでダウン寸前まで追い詰める。
3R、お互い雄たけびをあげながらパンチを打ち合う展開が続くが、戸塚のダメージが大きく、戸井田が右ストレートでダウンを奪取。その後も戸井田が右ローも絡め何発も当てるが、戸塚が耐え終了。戸井田は前回同様激闘も、今回は勝利をもぎ取った。
第5試合 ウェルター級 3分3R
×降籏健嗣(士道館ひばりヶ丘道場/MA日本スーパーウェルター級1位)
○野村太一(K.Bスポーツジム)
判定0-3 (28-29/28-30/28-30)
第4試合 バンタム級 3分3R
×佐野佑馬(創心會/WMC日本バンタム級6位)
○鈴木太尊(谷山ジム小田原道場)
判定0-3 (29-30/28-29/28-30)
第3試合 フェザー級 3分3R
△小嶋匠一(湘南格闘クラブ)
△水越夏気(K.Bスポーツジム)
判定0-1 (29-29/28-29/29-29)
第2試合 スーパーフライ級(肘有り) 3分3R
○ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI)
×拓真(治政館)※浦田拓真 改め
3R 0’48” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)
第1試合 52kg契約 3分3R
○大鹿統毅(湘南格闘クラブ)
×増子泰成(大石キックボクシングクラブ)
判定3-0 (30-27/30-26/30-27)