Bigbang 11.8(昼) TDCホール:FUMIYA、Bigbang&谷山ジム記念大会でKrush王者・山際和希をKO。神保克哉、MIKE JOEに判定勝ち
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スーパービッグバン2020 ビッグバン10周年記念興行・谷山ジム35周年記念興行(第1部)
2020年11月8日(日)TDCホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント2 67kg契約 3分3R
×山際和希 (谷山ジム/Krushウェルター級王者)
○FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)
2R 3’00” KO (右バックハンドブロー)
大会名の通り、谷山ジムならびに同ジムが主催するキック大会Bigbangの記念興行に、城戸康裕、駿太、谷山俊樹、山際和希と、K-1・Krush・KNOCK OUT等に上がっている谷山ジムの主力が勢揃いした。コロナ禍で初のBigbangとなり、感染予防も兼ねて合計18試合は昼夜に分けられ、第1部のメインの赤コーナーにはKrushウェルター級王者の山際が登場した。
山際は8月のKrushでのKrushウェルター級(67.5kg)王座決定トーナメントで一吉と近藤魁成に勝利し、王者となっての凱旋ファイト。対するFUMIYAもKrushを主戦場とし、7月のKrushで元スーパー・ライト級(65kg)王者の鈴木勇人に1R KO負けして以来の試合。今回はいつもより2kg上の体重の67kg契約の試合となるが、パワフルなファイトで番狂わせを起こすことに。
1R、山際は左右のミドルを多用しつつ、右ストレートもヒット。FUMIYAも左右のミドルを返し、右のバックハンドブローやバックスピンキックといった回転系の技も多用し、手数で五分に渡り合う。
2R、FUMIYAが圧力を強め、パンチ、左右のミドルの手数を上げる。FUMIYAは階級を上げた側だが、体格とパワーでは山際よりも上といった印象だ、山際も後退しながらパンチ、膝を返し、FUMIYAも息が荒くなってきたが、山際は鼻血を出し、ダメージが溜まり、押され気味に。すると終了間際、右フックを振った山際に、FUMIYAの右のバックハンドブローがクリーンヒット。山際がダウンすると、ダメージが大きく、椎名レフェリーはすぐさまストップした。
FUMIYAは「ここ最近勝ちが無くて、『FUMIYA、終わったんじゃないか?』と言われましたけど…、これがFUMIYAです。これからも柿沼慶、海斗、(秋山)勝也と、ポゴナ・クラブジムのプロ選手増えてきているので、ポゴナ・クラブジムの応援お願いします」とアピールした。
第8試合 メインイベント1 72kg契約 3分3R
×MIKE JOE(フィリピン/BATTLE FIELD/TEAM J.S.A/Bigbangスーパーウェルター級王者)
○神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
判定0-3 (大成29-30/椎名28-30/少28-30)
1R、圧をかけるMIKEに対し、神保は細かくフェイントをかけつつ、左ロー、ミドル、右ストレートを的確に当て続ける。まだMIKEはひるまないが、手数差が大きい。
2R、MIKEも左アッパー、左ジャブを時折当てるが、神保ペースは変わらず、神保がボディ打ちも増やし、顔面へのパンチやローも織り交ぜ手数差を維持する。当ててからも深追いせず、堅実なファイトを貫く。3Rも神保が顔面、ボディにパンチを当て続け主導権を維持し完勝した。
第7試合 セミファイナル Bigbangスーパーライト級タイトルマッチ 3分3R
△昇也(士魂村上塾/王者)
△稲石龍弥(チームOJ/挑戦者、元Bigbangライト級王者)
判定0-1 (松田28-29/椎名29-29/少29-29)
※昇也が初防衛
1R、サウスポーの昇也に対し、稲石はいつものように独特のリズムから右ミドルを随所で当てる。だが中盤過ぎ、昇也が左フック、左三日月蹴りを連続で当てると、稲石は顔をしかめ後退してしまう。
2R、稲石は多様なフェイントや挑発を織り交ぜながら、右フック、左右のミドルを的確にヒット。昇也はひるまず前に出続けるが、攻撃が減り少し印象が悪い。
3R、昇也は圧を強め手数を上げ、左フックのヒットを増やす。だが稲石も右ミドル、バックハンドブローを随所で返し、差はつけさせない。
ジャッジは1者のみ稲石を支持したが、2者はイーブン。延長な無いため、ドロー防衛の昇也は四方に土下座した。勝利者インタビューで昇也は「稲石選手は気が強くてヤバかったです。再戦したいです。ちゃんと決着つけるんでもう一戦お願いします」と話した。
第6試合 Bigbangスーパーバンタム級王座決定戦 3分3R(延長1R)
×戸井田大輝(戸井田ジム/MA日本王者)
○鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定0-2 (西村30-30/松田28-30/少28-30)
※鬼山が王者に
1R、圧力をかけ続ける鬼山に対し、戸井田はステップでかわしながらロー等を当て続ける。だが中盤以降、鬼山に重みのある右フック、右ボディが炸裂し、戸井田は少し苦しむ。
2Rも鬼山が圧をかけ続け、お互いパンチをヒット。終盤、鬼山が右フックの連打で戸井田を追い詰める。3Rも鬼山は執拗に前に出続け、パンチを随所で当て優位を維持し判定勝ち。プロ5戦目でタイトルを獲得した。
ベルトを巻いた鬼山は「桃から生まれた鬼山桃太朗です」と第一声を放ち「KRESTは武尊さんや功也さんやヒロさん(弘嵩)や秀さん(山崎秀晃)とか偉大なチャンピオンがたくさんいますけど、僕もKRESTを引っ張れる選手になります」とアピールした。
第5試合 ウェルター級 3分3R
×政斗(治政館ジム/ジャパンキック1位)
○小川健晴(T.G.Y)
3R 1’44” KO (3ダウン:左ハイキック)
1R、小川がサウスポーからの左ストレートを当て続けやや優位だったが、終盤は政斗も右ストレート、右ハイを返し巻き返す。すると2R、小川は疲れが見え始め、政斗が圧をかけ続け、左ミドル、右ローを効かせ主導権。
3R、政斗は雄たけびを上げ、時折ノーガードも見せながら、威勢よく攻めていたが、中盤、右ストレートのカウンターで小川が左ハイを当ててダウンを奪取。政斗はダメージが大きく、小川はパンチの連打、左ハイで2ダウンを重ね、見事逆転勝ちした。
第4試合 52.5kg契約(肘有り) 3分3R
○奥脇一哉(エイワスポーツジム/WMC日本バンタム級2位)
×渡部ヒロシ(士道館ひばりヶ丘道場/MA日本フライ級2位)
判定2-0 (29-29/29-28/30-29)
渡部の右ローをもらい、バランスを崩しがちだった奥脇だが、左ミドル、膝を返し続けると次第に優位になり、3Rは主導権を維持し判定勝ちした。
第3試合 バンタム級 3分3R
○鈴木太尊(谷山ジム小田原道場)
×星野航大(TORNADO)
判定2-0 (29-29/29-28/29-28)
第2試合 88kg契約 3分3R
×真島達也(谷山ジム)
○鈴木健太郎(E.S.G)
判定0-3 (28-30/28-30/29-30)
第1試合 ウェルター級 3分3R
×松山 翔(菅原道場)
○野村太一(K.Bスポーツジム)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)