Bigbang 11.8(夜) TDCホール:Bigbang&谷山ジム記念大会で城戸康裕、駿太、谷山俊樹が判定勝ち
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スーパービッグバン2020 ビッグバン10周年記念興行・谷山ジム35周年記念興行(第2部)
2020年11月8日(日)TDCホール
レポート&写真:久保与志
第9試合 メインイベント2 72kg契約 3分3R
○城戸康裕(谷山ジム/K-1 WORLD GP 第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント2017準優勝、元Krush同級王者)
×藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定2-0 (29-29/30-29/29-28)
1R、共に相手の出方を伺いながら中盤辺りで城戸が奥足への強烈な左ローを見舞う。一瞬動きの止まったところにさらに奥足ローを重ね、出てきた藤村にダイレクトの左ストレートをヒットさせるが、藤村もひるまず右フックを当て返す。その後も城戸が左ローをヒットさせていくが、藤村はそこにパンチを合わせ始める。藤村はセコンドの指示にしたがいガードを高く保ち続け、城戸の得意のローのフェイントからの左ハイもしっかりとブロックする。記者採点は10-10のイーブン。
2R、城戸の左ローがより深い角度で入り始めるが、藤村はひるむことなくプレッシャーをかけ続け、ローにフック系のパンチだけではなく、右アッパーも駆使して城戸を脅かす。下がらされる場面が増えてきた城戸だが、藤村が距離を詰め過ぎたところで十八番のバックブローをクリーンヒット。グラついた藤村をロープ際に追い込みパンチとヒザでラッシュをかける。記者採点は10-9で城戸。
3R、2Rの失点を挽回しようとコーナーに詰めてパンチをまとめる藤村。城戸は何とか凌ぎつつも消耗の色が見えてくるが、左ハイをヒットさせて藤村をグラつかせる。それでも猛然と圧力をかけ続ける藤村を、城戸は単発ながらダイレクトの左ストレートやミドル、時にはクリンチも駆使して藤村の攻撃を断ち切る。記者採点は10-10、トータルスコア30-29で城戸。判定は2-0で城戸が勝利した。
城戸はマイクを持つと「最後倒そうと思ったんですけど、藤村くんなんかやってますねアレ(笑)。あんだけ奥足効いたら普通立ってられないんで。ウソウソ、藤村君ごめんなさい(笑)」とブラックジョークを交えながら藤村の健闘を称えた。
37歳にして今回が76戦目。当然ながら引退もチラつくキャリアになってきたが、バックステージでは「K-1界のキングカズさんを目指してるんで」とサッカー界のレジェンドに自らを例え、次なる野望として佐藤嘉洋の80戦越え、さらには100戦到達を目標に掲げた。
第8試合 メインイベント1 Bigbangキックルール・スーパーフェザー級タイトルマッチ(肘有り) 3分5R
○駿太(谷山ジム/王者)
×宮崎勇樹(相模原Sジム/挑戦者、MA日本フェザー級王者)
判定3-0 (49-48/49-48/49-47)
※駿太が防衛
1R、駿太が構えをスイッチしながら詰めていき、サウスポーから左ミドルをヒットさせる。宮崎はステップワークを使ってプレッシャーを捌きつつ、駿太の追い足が止まった瞬間に右ストレートを狙う。終盤は首相撲の展開も出始めるが、組んでの攻防はやや宮崎の方がヒザの数が多い。記者採点は10-10のイーブン。
2R、駿太は左ミドルに加えて組み際の左縦ヒジも狙っていく。宮崎もヒジを振るって応戦しつつ、足は止めずに駿太の打ち終わりに徹底して右ストレートを合わせる。ラウンド終盤に入ると、宮崎が右ストレートをヒットさせ、駿太も右のパンチを返して打ち合う。記者採点は9-10で宮崎。
3R、駿太はさらに圧力を強め、左ミドル、ヒザ蹴りで詰めてパンチも放っていく。宮崎はサークリングしながら右ストレートを狙い続け、右のスーパーマンパンチをヒット。駿太はパンチをもらってもひるむことなく圧をかけ続ける。記者採点は10-10のイーブン。
4R、立ち上がりは宮崎がワンツーで駿太を脅かすが、駿太は左ミドルの数、質共に一段ギアを上げ、宮崎はコーナーに押し込まれ苦しい展開が増える。かなりの左ミドルを被弾した宮崎だが、右ミドル、右ストレートをリターンして踏みとどまる。記者採点は10-9で駿太、ここまでの採点は39-39のイーブン。
5R、駿太は少々の被弾はかまわないといった様子で前に出続け、蹴りだけでなく右フック、ヒジ打ちで攻勢をかける。 駿太がヒジをヒットさせれば宮崎もすぐに右ストレートを返し、宮崎のパンチで駿太が一瞬バランスを崩してもすぐに前に出て反撃するなど、両者譲らぬ一進一退の攻防が続き試合終了のゴング。記者採点は10-10、トータルスコア49-49でドロー。判定は3-0で駿太が制した。
だが、駿太は試合後のマイクでは涙を浮かべながら「勝って凄い良い試合を見せて、みなさんに勇気を与えられるようなところを見せたかったですけど…こんなにしょぼい試合をしちゃって、自分はいつもYouTubeとかでもけっこうでかいこと言ってるのに本当に悔しくてたまらないです。もちろん宮崎くんだったから、こういう難しい、不甲斐ない試合になっちゃって、すいません、これもキックボクシングなんですけど。ちゃんと自分の気持ちを見せられるような試合をして戻ってきたいと思います」と語り、悔しさを滲ませた。
第7試合 セミファイナル 64kg契約 3分3R
○谷山俊樹(谷山ジム/WKA世界スーパーライト級王者)
×明戸仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定2-0 (30-30/30-29/30-29)
1R、谷山が前蹴りからパンチで詰めていくと、明戸もボディも織り交ぜたパンチのコンビネーションで応戦。明戸が蹴り足を掴んで攻撃し、レフェリーがかなりきつめの口頭注意と共にイエローカードが出される。2Rも蹴りから詰める谷山を明戸がパンチで迎撃する展開が続き、距離が近すぎてクリンチによる膠着戦に陥る。ここまでの記者採点は1R、2R共にイーブンの20-20。
3R、パンチで前に出てラウンドを取りに来た明戸に対し、谷山はヒザ蹴りも絡めながらさらに距離を潰してガチガチのインファイトに。互いに頭から突っ込みバッティングする場面が見受けられ、明戸はその影響か額を腫らし目尻もカット。この攻防で消耗させられたか、明戸は谷山の圧力に押されてロープ際に押し込まれる。記者採点は10-9、トータルスコア30-29で谷山。判定は2-0、先手で前に出続けた谷山が僅差の判定で勝利した。
第6試合 ヘビー級 3分3R
○実方宏介(真樹ジムAICHI/Bigbangヘビー級王者)
×達磨石川(士魂村上塾)
1R 0’31” KO
左ミドルからスタートした実方だが、そこからすぐヘビー級らしい打ち合いに突入。お互いにパンチを振るって石川が実方をコーナーに追い詰めるも、乱打戦から実方のパンチで石川が前のめりにダウン。そのまま立ち上がれず、Bigbang王者・実方が豪快なKOで勝利を飾った。
第5試合 Bigbangフェザー級王座挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
×桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○竹内賢一(Ten Clover Gym世田谷/J-NETWORKフェザー級3位)
4R 判定1-2(10-9/9-10/9-10)
3R 判定1-1 (29-30/29-28/29-29)
1R、足を使いながら左ジャブ、前蹴りを中心に試合の主導権を握ろうとする竹内に対し、桝本は時折被弾しながらも距離を詰め、ショートレンジでのボディフック、ローでステップワークを潰しにかかる。ラウンド終盤には桝本がボディからロープ際に詰めて竹内を捕まえかけるが、竹内は左ミドルの連打で腹を効かせて反撃する。記者採点は10-10のイーブン。
2Rに入ると、桝本のローが効果を発揮し始めたか、竹内の足が流れ始める。桝本はそこから詰めてショートの連打、左ハイなどを狙っていくがビッグヒットはない。竹内がボディへのテンカオ、あるいはティーカオをヒットさせて桝本を後退させる。記者採点はこのラウンドも10-10のイーブン。
3R、桝本はロー、竹内はボディへのヒザ蹴りとお互いにダメージの見える攻撃に絞って削り合う。竹内がボディだけでなく、顔面へのヒザも織り交ぜ、特に組んでのヒザは桝本が対処できずに顔面を捉える。記者採点は9-10、トータルスコア9-10で竹内。判定は29-28、29-30、29-29と三者三様で延長戦へ突入。
延長R、竹内は桝本が対応出来ていない組みヒザを徹底し、桝本はまともに頭を下げてしまい顔面への被弾が増える。苦しい展開になった桝本も左ロー、ボディフックなどで反撃を試みるが、竹内は顔面への前蹴り、右ハイなども散らしつつヒザ蹴りで有効打を重ねてタイムアップ。記者採点は9-10で竹内。延長判定はマストでスプリットに割れたが、竹内に軍配が上がり王座挑戦権を手にした。
第4試合 70kg契約 3分3R
×森田崇文(team.NEWALONE/元RISEミドル級1位)
○高木覚清(岡山ジム/INNOVATIONウェルター級8位)
判定0-2 (29-29/28-29/28-29)
第3試合 51kg契約(肘有り) 3分3R
○谷津晴之(新興ムエタイジム)
×龍太郎(真門ジム)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
第2試合 69kg契約 3分3R
○陽太郎(谷山ジム)
×高橋祥容(菅原道場)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
第1試合 53kg契約 3分3R
×ジョニーMJ(チーム・ピットブル)
○西槇隼汰(パワーオブドリーム)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
Bigbang 11.8(昼) TDCホール:FUMIYA、Bigbang&谷山ジム記念大会でKrush王者・山際和希をKO。神保克哉、MIKE JOEに判定勝ち