RISE 8.28 新宿フェイス(夜):宮﨑若菜、大倉萌からダウン奪い判定勝ちし寺山日葵とAKARIに「待っていてください」
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格闘技医学会
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RISE EVOL.9
2021年8月28日(土/夜) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第6試合 セミファイナル 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R(延長1R)
×大倉 萌(大道塾吉祥寺支部/RISE 2位)
○宮﨑若菜(TRY HARD GYM/RISE 3位)
判定0-3 (大沢27-29/和田27-29/豊永27-29)
9月12日にRISEの女子部門「RISE GIRLS POWER」の初の後楽園大会開催を控えるが、新宿フェイスでの選手育成大会「EVOL」シリーズでも女子3試合が組まれた。
宮﨑若菜はRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪の姉で21歳。若菜も大倉も3月、ミニフライ級王者・寺山日葵への挑戦者決定トーナメントに出場した。若菜は一回戦でAKARIに判定負けし、大倉は初戦で山本ユノカに判定勝ちしたが、決勝でAKARIに判定負けした。両者とも女王・寺山への挑戦に向け負けられない一戦だ。
1R、サウスポーの若菜に対し、大倉が右ミドルを度々ヒットし主導権。右のインロー、前蹴りも絡める。若菜も蹴りで応戦するが数で差が大きい。記者採点は大倉。
2Rも大倉がミドルを当てつつ、組んでからの右膝も増やし、優位を維持する。だが若菜も組んでの右膝を返し続けると、終盤、左ボディストレートを立て続けに当ててから、詰めて顔面とボディへのパンチの連打をまとめて好印象を残す。記者採点は若菜。
3R、途中まで大倉が膝、ミドルを当てていたが、中盤、またも若菜が左ボディを効かせると、再三コーナーに詰めてパンチを連打し、終盤には左の膝からのパンチ連打で大倉を棒立ちにさせ、秋谷レフェリーはダウンを宣告する。記者採点は8-10で若菜、合計27-29で若菜。3Rの攻勢が決め手となり、若菜が逆転判定勝ちした。
若菜は「大倉選手に勝ったのでランキングが上がると思います。1位のAKARI選手に近々リベンジし、チャンピオンの寺山選手に挑戦したいです。2人とも待っていてください」とアピールした。
第7試合 メインイベント ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○中島将志(新潟誠道館/RISEミドル級6位、RISEウェルター級2位)
×森 興二(FJ KICK ASS/元ZSTフェザー級(65kg)王者)
1R 1’51” KO (右ストレート)
中島は昨年11月の後楽園大会で、12年ぶりにRISEに登場したベテラン・廣野祐に判定負けして以来のRISE登場。森はベースのMMAと並行して立ち技にも積極的に挑み、松山翔、記村一成にKO勝ちしているが、松倉信太郎、宮城寛克の上位勢には1R KO負けしている。
1R、サウスポーの森が左フックを放ち、オーソドックスの中島は右ミドル、前蹴りといった蹴り主体の攻め。だが森が右ストレートを放った直後、リーチで勝る中島が、かぶせるように左フックを当ててダウンを奪う。森は立ち上がるがダメージが大きく、中島が右ストレートをクリーンヒットすると、森は立ち上がれず、中島のKO勝ちとなった。
中島は「第1試合の同門の細野選手が2R KO勝ちしたので、1Rで勝とうと思いました」と、希望通りの1R勝利だったことを明かし、「10月のナンバーシリーズがあると思うんですけど、空いてる選手がいたらお願いします」とも話し、短いスパンでの試合を希望した。
第5試合 ミドル級(70kg) 3分3R
○康輝(キング・ムエ)
×鈴木清照(ドージョー☆シャカリキ)
1R 2’59” KO (3ダウン:右フック)
1R、鈴木が右ローを散らしつつ、左ジャブを当て続けると、康輝は鼻血を出し苦しい展開に。だが康輝も右ボディ等を当て、中盤に右フックでダウンを奪う。康輝はさらに右フックでダウンを奪うと、最後もパンチの連打からの右フックでダウンを奪いKO勝ちした。
康輝は「RISEでミドル級でやり返さないといけない相手がいるので、その相手と組んでもらえるよう練習を頑張ります」とアピールした。
第4試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○三輪力斗(真正会)
×塩川琉斗(TOP STAR GYM)
3R 0’23” KO (右フック)
1R、両者サウスポーで構え、塩川が右ミドル、右ハイの連打など、蹴り数でやや上回るが、三輪も圧をかけて左右のストレートを当てていると、終盤、左ストレートでダウンを奪う。
2R、塩川はしつこく左ロー、右インローを当てていると、次第に効き目を発揮。ミドルも絡め、終始蹴り続け、三輪はほとんど攻撃が返せなくなる。
だが3R開始すぐ、塩川が詰めて来て右フックを放ってきたのに対し、三輪がカウンターの右フックをクリーンヒットし、またもダウンを奪取。塩川は立ち上がるがフラついたため、和田レフェリーがストップした。
第3試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
×上真[じょうま](ROAD MMA GYM)
○狂猫yokko[クレイジーキャット ヨッコ](BRING IT ONパラエストラAKK)
判定0-3 (和田29-30/長瀬29-30/秋谷28-30)
1R、途中まで上真が回って距離を取りながらも右ストレート、左ジャブを当てていたが、yokkoはしつこく前に出続け、中盤から右ストレート、フックを再三当てて優位を印象付ける。
2R、yokkoが度々上真をロープに詰め、体をつけてボディに左右のパンチ、膝を当て続け、攻勢を維持する。上真はボディに効かされ苦しそうだ。3Rもyokkoは接近戦でボディと顔面にパンチを当て続け、優位を維持し判定勝ちした。
第2試合 女子47kg契約 3分3R
×紗彩[さあや](ドージョー☆シャカリキ)
○撫子[なでしこ](Grabs kickboxing studio)
判定0-3 (和田28-30/豊永28-30/長瀬28-30)
1R、撫子が圧力をかけ続け、ロー、パンチと手数でやや上。2R、終盤こそ紗彩が右ストレートをクリーンヒットする場面があるが、全般的に撫子がミドル、ストレートで手数多く攻め優位。3R、序盤こそ紗彩がパンチをまとめ挽回したが、中盤以降は撫子がパンチ主体で主導権を奪い返し判定勝ちした。
第1試合 ライト級(63kg) 3分3R
×小川悠太(誠真会館 所沢支部)
○細野登弘(新潟誠道館)
3R 2’35” KO (3ダウン:パンチ連打)
1R、小川が左ジャブを振りつつ、右ロー、カーフキックを着実に効かせ、終盤には細野が少しバランスを崩すように。2Rには小川がパンチの打ち合いを制し、終盤に左ストレートを当ててダウンを奪う。
ところが3R、細野が少しずつパンチと蹴りを当て続けていると、小川は手数が落ち下がるようになり、細野が左膝蹴りを効かせてからのパンチの連打でダウンを奪う。その後も細野がパンチの連打で2度スタンディングダウンを奪い、見事逆転KO勝ちした。
RISE 8.28 新宿フェイス(昼):及川道場の18歳・数島大陸が快勝、新設のRISEフライ級の主役取り宣言。龍翔、周葉、松本天志が豪快KO勝ち