BOM 4.11 横浜大さん橋ホール 第1部:吉成名高、1R左肘でKO勝ちし「やりたい相手がいる」。竜哉&朝陽は判定勝ち。HIROYUKI&健太はKO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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BOM WAVE 04 – Get Over The COVID-19 – 第1部
2021年4月11日(日)横浜大さん橋ホール
レポート&写真:井原芳徳
RIZIN帰りの名高、改めて那須川天心戦を希望「この上の階級で戦える体を作って、やりたい相手がいる」
第10試合 セミファイナル バンタム級 3分3R
○名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/元ルンピニー&ラジャダムナン認定ミニフライ級王者、BOMフライ級王者)
×IBUKI BRAVERY(BRAVERY GYM)
1R 2’24” KO (左肘打ち)
1R、名高がサウスポーに構え、IBUKIに左ストレート、左ミドル、左膝等を当て続ける。詰められたIBUKIも、右の顔面前蹴りを当てて見せ場を作ったが、その後、名高が組み付くと、RIZINでも見せた得意の左肘打ち一発でIBUKIをKOした。
名高は「タイ人選手が来てWBCムエタイの(世界)タイトルマッチを行う予定だったんですけど、コロナの影響で来れなくなって、IBUKI選手に試合をしていただき、ありがとうございます。前回の試合から少し階級を上げたんですけど、この上の階級で戦える体を作って、やりたい相手がいるので、その相手とやらせてもらえるよう、結果を出していきます」とアピールした。
名高は昨年大晦日のRIZINで勝利後も「戦いたい選手がいて、来年キックボクシングを卒業するみたいですけど、僕が勝つことでこれから僕が引っ張るというのを見せたいです」と発言し、那須川天心戦を希望していた。ちょうど今回のBOMの前夜、TBSの番組内で天心が来年3月のRISEでのキック引退、ボクシング転向を表明したばかり。大晦日のRIZINの名高は50kg契約、今回はバンタム級(53.5kg)で、どちらも肘有りの試合だった。今後はもう1階級上の55kg相当の肘無し・首相撲制限ありルールで、名のある相手との試合で実績を残す必要があるだろう。
ONEと契約の朝陽、判定勝ちも魅せきれず
第11試合 メインイベント 56.5kg契約 3分5R
○朝陽・PKセンチャイムエタイジム[品川朝陽](PKセンチャイムエタイジム/IMCインターナショナル・フェザー級王者、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王者)
×ポンチャン・ブレイブジム(タイ/ブレイブジム)
判定3-0 (岡林49-48/大成49-47/北尻49-48)
今年2月にONE Championshipと契約を結んだ朝陽が、BOM昼夜大会の昼の部のメインイベンターを務め、在日タイ人選手と対戦した。(梅野源治、石井一成、福田海斗らの出場した夜の第2部の記事はこちら)
1R、朝陽がオーソドックス、ポンチャンがサウスポーに構え、朝陽は左ボディから顔面への左フックの連打を度々決める。ポンチャンも随所で左ミドルをお返し。まだお互い攻撃は少なめだ。
2R、朝陽が右ハイを当てるが、ポンチャンは左ミドル、ハイのヒットを増やすと、中盤、左ストレートで朝陽を倒す。朝陽はすぐ立ったため、ムエタイ流儀でダウンとはならないが、会場はどよめく。朝陽は右ローを増やし、挽回を狙う。朝陽は右の側頭部をカットしている。左ハイキックで切られたか?
3R、朝陽は右ロー、右ミドルを随所で当てるが、ポンチャンは連打を許さず、左ストレート、ミドルを返し、決定打は許さない。朝陽の側頭部の出血は問題無さそうだ。4Rも基本的に似たような構図で、朝陽はなかなか詰め切れない。
5R、朝陽陣営から「行っていいよ」という声が飛ぶが、ポンチャンのフェイントを朝陽は崩しきれない。時折前蹴りで吹き飛ばしたりはするが、ヒット自体は少なく、はっきりした印象を残せないまま終了。3R以降の積極性がジャッジに評価され判定勝ちとなったものの、朝陽の表情は浮かなかった。
ラジャダムナン現王者・竜哉、テクニック差見せつけ判定勝ち
第9試合 51.5kg契約 3分5R
○竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/ラジャダムナン&WBCムエタイ世界ミニフライ級王者)
×MASA BRAVERY(BRAVELY GYM/元WMC日本&スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者)
判定3-0 (50-47/49-47/50-47)
1R、圧力をかけるMASAをかわし、竜哉が組んでからの膝や崩し、右ストレートを当て、蹴り足をつかんで離してからの右ハイもヒット。テクニックの差を印象付ける。
2Rも竜哉が右ミドル、ハイ、ストレート等を当て続け主導権。MASAも組んで膝を時折返すが攻撃数に差がある。
3R、竜哉は首相撲が増え、膝を当て、離れれば左右のミドルを当て続け、MASAに反撃を許さず。4Rも組んでの崩しや膝やミドルや前蹴りでMASAを翻弄。5RもMASAの攻撃をかわして膝、ミドル等を当て続け、大差をつけ判定勝ちした。
HIROYUKI、健太、NOBU BRAVELY、華麗にフィニッシュ勝利
第8試合 バンタム級 3分5R
○HIROYUKI(RIKIX/元新日本バンタム級&フライ級王者)
×小嶋Nor.Naksin(ノーナクシンムエタイジム東京/WPMF日本バンタム級王者、元ルンピニー日本&J-NETWORK同級王者)
4R KO (右ストレート)
1R、HIROYUKIが圧力をかけ、左右のミドル、ローを当て続け、小嶋の蹴り足をすくってから飛び膝も当て、終始主導権を維持する。
2R、HIROYUKIはパンチも絡めるようになり、右ボディ、右フックの連打を決めると、終盤には右フックでダウンを奪う。
3R、小嶋は右ミドル、組んでの膝のヒットを増やし、崩しも決め、ムエタイ式のファイトを貫き挽回する。HIROYUKIは攻撃が減ってしまう。
だが4R、小嶋が組もうと両手を出して近づくと、HIROYUKIが右ストレートを合わせてダウンを奪う。小嶋のダメージは大きく、HIROYUKIが再び右ストレートでダウンを奪うと、うつぶせで倒れ、レフェリーがストップ。終わってみればHIROYUKIの完勝だった。
第7試合 BOMスーパーライト級(63kg)王座決定トーナメント1回戦 3分3R(延長1R)
○健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本ウェルター級王者、元NJKFウェルター級&スーパーウェルター級王者、元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
×晃希(team S.R.K/WMC日本スーパーライト級王者)
2R 2’45” KO (3ダウン:右フック)
1R、健太が圧力をかけ続け、右ロー、カーフキックを度々ヒット。晃希も回りながら、少しずつ右ローを返すようになるが、攻撃数の差が大きい。
2R、晃希もローの応酬でカーフを当て、健太が少しバランスを崩すが、健太もロー、カーフを打ち続けると、耐えきれなくなったのは晃希のほう。健太がローで足を止めさせてから、右フックでダウンを奪う。晃希は立つが、終盤カウントのギリギリで、ダメージが大きい様子。その後も健太が右ハイ、右フックでダウンを重ねてKO勝ちした。
第6試合 BOMスーパーライト級(63kg)王座決定トーナメント1回戦 3分3R(延長1R)
×KJヒロシ(Y’ZD 豊見城ジム/RKAライト級王者)
○NOBU BRAVELY(BRAVELY GYM/元WPMF世界暫定&WPMF日本スーパーライト級王者、KOS王者)
2R 2’06” TKO (レフェリーストップ:右肘打ちによる額のカット)
トーナメント1回戦のもう1試合は九州勢対決。1R、NOBUがプレッシャーをかけ続け、右ストレート、右ミドル等を当て続けると、最後に右肘でKJの額を切り裂く。出血が激しく、インターバル中にドクターチェックが入る。
2R、KJは必死に前に出てパンチや肘を振るうが、NOBUは落ち着いて防御して右ミドルを当て続け、反撃を封じる。3度目のドクターチェックでストップがかかり、NOBUの勝利となった。
第5試合 57kg契約 3分3R(延長1R)
○佐野貴信(創心會/WMC日本フェザー級王者)
×大翔(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
2R KO
第4試合 バンタム級(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○稔之晟(TSK japan/WMC日本バンタム級王者)
×高坂侑弥(エイワスポーツジム/WMC日本スーパーフライ級2位)
判定3-0 (30-28/30-29/30-28)
第3試合 WMCインターコンチネンタル・スーパーフライ級王座決定トーナメント1回戦 3分3R(延長1R)
×佐藤九里虎(FAITH/WMC日本スーパーフライ級王者)
○誓(ZERO)
判定1-2 (28-29/30-29/29-30)
第2試合 フェザー級 3分3R
○大滝真吾(レンジャージム)
×山元剣心(FAITH)
判定3-0 (30-29/29-28/29-28)
第1試合 WMC日本ライトフライ級(49kg)王座決定トーナメント1回戦 3分3R(延長1R)
○響貴[ひびき]・PKセンチャイジム(PKセンチャイムエタイジム)
×中野伊織(ウォーワンチャイ・プロモーション)
判定3-0 (30-28/29-28/29-28)
オープニングファイト 60kg契約 3分3R
○力也(GTジム)
×梅田光一郎(CLIMB GYM)
判定3-0 (30-28/30-28/29-28)
BOM 4.11 横浜大さん橋ホール 第2部:大﨑孔稀、福田海斗との名古屋強豪対決で判定勝ち。梅野源治、キヨソンセンにリベンジ。石井一成、サンチャイをKO