ONE Championship 1.10 バンコク:ロッタン、ハガティーとの再戦はKO勝ち。三浦彩佳、得意のアームロックでONE 3連勝。健太&高橋遼伍は完敗
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ONE Championship「ONE: A NEW TOMORROW」
2020年1月10日(金)タイ・バンコク・インパクトアリーナ
レポート:井原芳徳 Photos by ONE Championship 中継:AbemaTV
第12試合 メインイベント ONEムエタイ・フライ級(61.2kg)チャンピオンシップ 3分5R
○ロッタン・ジットムアンノン(タイ/王者)
×ジョナサン・ハガティー(英国/挑戦者)
3R 2’39” TKO (3ダウン:左ボディフック)
※ロッタンが2度目の防衛
ハガティーは昨年5月にサムエーを破り王者となったが、8月の初防衛戦でロッタンに判定負けした。ロッタンは10月の両国でウォルター・ゴンサルベスに判定勝ちし初防衛。2度目の防衛戦は母国タイで組まれた。リングサイドでは18年6月にロッタンと戦った那須川天心が試合を見守る。
1R、中盤にハガティーの左の顔面狙いの前蹴りを、ロッタンが左手ですくってから、左ボディをクリーンヒットすると、ハガティーはダウンする。その後もロッタンが随所で左ボディを当ててハガティを苦しめる。
2Rもロッタンが左ボディを時折命中させて主導権を維持する。ハガティーは時折スイッチしつつ左右のミドルを出すが、流れは変えられない。
3R、ロッタンが前に出続け、パンチを当ててハガティーを苦しめる。クリンチの際、ハガティーの目にロッタンの指が入り 一時中断する。ロッタンは不満げで、手を振って場内を煽ると、再開後すぐにハガティーをロープに詰めて、左ボディの連打でダウンを奪う。その後もロッタンが前に出続け、左ボディの連打で2ダウンを重ねてTKO勝ち。再戦はロッタンの完勝に終わった。
第2試合 MMA 女子ストロー級(56.7kg) 5分3R
×マイラ・マザール[Maira Mazar](ブラジル)
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)
2R 3’01” アームロック
三浦は昨年2月、8月とONEに2度参戦し、得意のアームロックで連勝。対するマイラ・マザールはイヴォルブMMA所属。MMA 6勝2敗で、16年9月の中国のクンルンファイトでは、現UFC女子ストロー級王者のジャン・ウェイリーに1R一本負けしている。今回がONE初戦。ブラジルでの散打の大会で多くの優勝実績があり、柔術紫帯を持つ。
試合場はリング。1R、三浦がタックルを仕掛けると、マザールは切ってパンチを当てるが、三浦はもらいながらも組み付いて、首を抱えて倒し、得意の袈裟固めで押さえ、アームロックを狙う。マザールはアームロックを防御するが、三浦は押さえ続け、パウンドを当ててから、肩固めを狙う。だがマザールの腕が入っているため極まりは不十分だ。終盤は袈裟に戻し、押さえ続けて終える。
2Rも三浦は序盤から組み付いて首投げを狙う。投げはできなかったが、潰す形でグラウンドに持ち込み、中盤には袈裟固めの体勢になると、アームロックを極めてタップを奪った。
第10試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg) 3分3R
○センマニー・サティアンムエタイ(タイ)
×健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
判定3-0
健太はONE 1勝2敗で、8月にタイの強豪ムアンタイに判定負けして以来のONE登場。今回もルンピニーとラジャダムナンで4本の王座を獲得したタイの強豪・センマニーとの試合が組まれた。
1R、センマニーはサウスポーに構え、左ミドルを開始すぐから強打し続け、左インローも絡める。健太はもらい続けるも耐え、右ミドル、右ストレートを少し返す。だがセンマニーは動じず、中盤過ぎからは左ミドルを蹴り数を増やし、健太と脇腹と腕に何発も当て続け、右ストレートでも苦しめる。
2Rもセンマニーが左ミドルを当て続けて圧倒する。健太は耐え、右フック、右肘を振るうが、当てさせてもらえない。センマニーは左ハイ、肘も当てていると、健太は左まぶたを切られドクターチェックを受ける。再開後もセンマニーが左ミドルを当て続けるが、終了間際に健太は前に出てパンチを振るい続け、場内を沸かせる。
3Rもセンマニーが左ミドル、ハイを当て続け、健太をサンドバッグ状態にする。健太は時折ひるむが耐え続ける。中盤過ぎ、健太は右ボディと右ストレートの連打を決めるが、センマニーはステップで距離を取り、時折左ミドルを当てて突き放す逃げ切りモードに入り時間切れ。健太は完敗だったが、不屈の闘志で印象を残した。
第9試合 MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
○タン・リー[Thanh Le](ベトナム/米国)
×高橋遼伍(KRAZY BEE/元修斗環太平洋フェザー級王者)
1R 2’51” KO (左ストレート)
高橋は5月にONEに初参戦しケアニ・スッバにTKO勝ちし、ONEには2度目の登場。7月の修斗で高橋孝徳に2R右ローでTKO勝ちして以来の試合となる。
対するリーはテコンドーがベースで、UFCの15年のTUFシーズン22にも参加している。ONEには5月に初参戦し、ユサップ・サーデュラエフを顔面への右膝蹴り一発でKOし、8月の2戦目では髙橋の先輩・朴光哲の1R右フックで沈めている。
1R、リーはサウスポーに構えて距離を取り、左ミドルを当てる。高橋が右のインローを返すと、リーはオーソドックスに切り替えるが、高橋は得意の右のカーフキックを当てる。リーは少しバランスが崩れ、すぐサウスポーに戻す。
しばらくお互い慎重な状態が続くと、高橋はリーの左ミドルを左手でキャッチしてから、離して左フックを放つ。だが空振りし、すぐにリーも左フックをお返し。かわそうとした高橋がバランスを崩し、リーは一気に詰めてパンチを振るい、右ストレートを当てて高橋をダウンさせる。高橋は立ち上がって防御しようとするが、リーが左ストレートをクリーンヒットすると、高橋は前のめりでマットに沈み、レフェリーがストップ。リーのKO勝ちとなった。
第11試合 MMA 女子アトム級(52.2kg)
○スタンプ・フェアテックス(タイ/ONEムエタイ&キックボクシング同級王者)
×プージャ・トーマル(インド)
1R 4’27” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第8試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg) 3分3R
○リアム・ハリソン
×モハマド・ビン・マムード
1R 2’03” KO
第7試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg) 3分3R
○ムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム
×ブリース・デルバール
判定2-1
第6試合 MMA ウェルター級 5分3R
○レイモンド・マゴメダリエフ
×ジョーイ・ピエロッティー
1R 3’50” フロントチョーク
第5試合 キックボクシング バンタム級 3分3R
×ビクター・ピント
○アダム・ソーイ
判定0-3
第4試合 MMA フェザー級 5分3R
×マー・ジャウェン
○シネチャツガ・ゼルトセトセグ
1R 0’55” KO (右フック)
第3試合 ムエタイ バンタム級 3分3R
×ハン・ズーハオ
○メディ・ザトゥー
判定1-2
第1試合 MMA フェザー級 5分3R
×ヨハン・ムリア・レゴウォ
○ロエル・ロサウロ
判定0-3