シュートボクシング 12.3 TDCホール:海人、ベイノアとの5R戦制し「僕は今年もう1試合できます」。町田光・重森陽太・栗秋祥梧がSB日本王者下す
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SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2019
2019年12月3日(火)東京ドームシティホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント ウェルター級(67.5kg) 3分5R(無制限延長R)
○海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝、SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
דブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級(67.5kg)王者、元J-NETWORKウェルター級王者、極真会館2018全日本ウェイト制軽量級優勝)
判定3-0 (平50-48/津山49-48/和田49-48)
海人はチャムアトーン、ザカリア・ゾウガリー、チャド・コリンズといった、パワーで勝る海外強豪相手に敗れていることから、今年後半、本来の65kgよりも上の階級にも戦いのフィールドを広げ、6月には元Krush-70kg級王者・中島弘貴、9月にはRISEミドル級(70kg)王者・イ・ソンヒョンに勝利した。
ベイノアはキック15戦14勝(8KO)1敗。海人は昨年2月にタップロンに4RKO勝ちし、ベイノアは今年3月、タップロン選手に1R KO負けしたが、9月の再戦では延長戦でダウンを奪ってリベンジに成功している。今回はシュートボクシング(SB)ルール初挑戦だ。
1R、海人が圧力をかけ、ボディへのパンチ連打、右ロー、カーフキックを放つ。ベイノアはもらうこともありつつも、ある程度ブロック、カットできており、右ミドル、右ストレートを返し、イーブンを保つ。記者採点もジャッジもイーブン。
2Rも同じ構図で海人が圧をかけるが、ローをなかなか当てられず。中盤、ベイノアがサウスポーにスイッチし、左ハイをヒット。すぐオーソドックスに戻し、終盤には右フックも当てて少し動きを止める。記者採点はベイノア。ジャッジ2者がベイノアを支持する。
3Rも海人が圧をかけ、左ボディを随所で当てるが、ベイノアはひるまない。ベイノアは右ローを随所で返す。終盤、海人が圧を強め、パンチのヒットを増やし、若干優位に。記者採点はイーブン。ジャッジ2者は海人を支持する。
4R、海人はしつこく圧をかけ、ボディ狙いで膝、パンチを当てていると、少しベイノアが苦しそうな表情を浮かべだす。すると中盤過ぎ、海人がボディにパンチ、膝をまとめてからのバックスピンキックも当てる。ベイノアはパンチの打ち合いである程度返しているが、海人に比べるとヒットで劣る。記者採点は海人。
5R、ベイノアも圧をかけ返すが、海人は下がらず、頭を付けて、ボディ狙いのパンチと膝を当て続ける。ベイノアは投げやアームロックを狙うが力が入らない。すると終盤、海人は組んでの膝を連打。ベイノアはJ-NETで戦っていたが、近年は膝が1回のみのRISEの試合が続いたせいか、連打には対応しきれていない様子。すると海人は膝、パンチを当て続け、ベイノアを追い詰めて試合を終える。記者採点は海人。合計49-48で海人。ジャッジ3者も海人を支持し、海人の判定勝ちとなった。
マイクを持った海人は「SBはこれで今年終わっっちゃったんですけど、僕は今年もう1試合できます。つまらない試合をしましたけど。大晦日は格闘技の日やと思うんで、RIZINさん、オファーお願いします」とアピールした。
第8試合 セミファイナル 63kg契約 3分5R(無制限延長R)
×西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級(62.5kg)王者)
○町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)
判定0-3 (北尻28-30/津山28-30/若林28-30)
町田は6月大会でSBに初参戦し、SB所属の村田聖明からバックドロップでシュートポイントを奪い判定勝ちし、SBに再登場した。試合は7月のRIZINで大雅に判定負けして以来となる。迎え撃つ西岡は昨年9月に村田とのSB日本ライト級王座戦で7R判定勝ちし、その後も大月晴明、不可思にも勝利し6連勝中だ。
1R、西岡が圧力をかけ、右のパンチのフェイントからの左ストレートを随所で巧く当てるが、町田はすぐ持ち直す。町田は投げを狙うが西岡は重心を低くしつつ対処する。
2R、西岡は右ボディ、左ストレート等を随所で強打するが、町田は再三組み付き、投げを狙う。胴タックルの形で、ポイントにつながらないとわかっていながら倒すことも多い。
3R、西岡はパンチ主体のファイトから、町田に呼応してか?あるいはポイント狙いか?投げを狙うように。だが両者とも胴タックルのような形で倒すことが多く、平レフェリーから「高い投げ狙ってね。レスリングじゃなくてシュートボクシングだから」と注意される。すると終了間際、町田が背後に回り込むと、バックドロップを決め、2ポイントを獲得。町田の粘りが勝り、SB日本王者も下し、SB 2連勝を果たした。
第7試合 61.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
×笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
○重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者、元新日本バンタム級&フェザー級王者)
4R 2’34” TKO (ドクターストップ:肘打ちによるまぶたのカット)
3R 判定1-0 (若林30-29/茂木30-30/津山30-30)
笠原兄弟の兄・弘希は、小笠原裕典、内藤大樹、深田一樹相手に3連勝。重森はこれまでSBと選手の行き来の無かった新日本キックから初参戦する。
1R、圧力をかけたい弘希に対し、重森は回って距離を取り、左右のミドル、ローを的確に当て続ける。弘希はまだひるまないが、蹴り数で差をつけられる。
2Rも弘希が圧をかける構図で、中盤には左フックが当たるように。重森は右ロー、左ミドルを当てるが1Rよりは減り、弘希の蹴り数は上がる。
3R、重森の右ローで弘希が少しひるむが、中盤、弘希が右肘で重森の左目の下を切り裂き、流れを変える。その後もお互い蹴りの応酬を続け、ほぼ互角のまま終えるが、重森はカットで印象を悪くする。
ジャッジは1者のみ3Rに若林につけ、残り2者はイーブンのため延長へ。4Rも弘希が圧をかけ、重森が回る構図で、弘希がパンチを当てれば、重森も蹴りを当て続け、どちらも一歩も引かない構図となるが、終盤、首相撲の状態で重森が左肘を当て、弘希の右まぶたをカット。傷は深く、一発でドクターストップがかかり、重森のTKO勝ちとなった。
第6試合 56.5kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
○栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元ISSHINキックフライ級王者、元ムエタイ大和フェザー級王者、元stair king 60kg級王者、元PRINCE REVOLUTION58kg級・61kg級王者)
2R 0’16” TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる額のカット)
1R、植山が右のローを効かせ、栗秋が左ボディを効かせる構図。少し植山の蹴りのヒットが増えてきたが、ロープに詰められた栗秋が、オーバーハンドの左フックをクリーンヒットし植山をひるませる。終盤にはパンチで攻めつつ左肘も当てる。すると2R開始すぐ、左の縦肘を当てて額をパックリと切り裂き、見事TKO勝ちした。
第5試合 64kg契約 3分3R(無制限延長R)
○村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級1位)
×東 修平(AACC)
判定3-0 (平30-27/津山30-27/若林30-27)
東はMMA選手だが、ILFJ認定のラウェイ大会の主力選手。1R、村田が距離を取り、左右のボディを効かせてから、終盤に右フックを当て、東をひるませ追い詰める。
2Rも村田が顔面への膝の連打で追い詰めるが、東は耐える。終盤にも村田が右アッパーでひるませる。3Rも村田がパンチで攻め込むが、東はパンチの打ち合いで終盤反撃。ラウェイで培った打たれ強さを発揮し、判定負けに終わったものの最後にしっかり印象を残した。
第4試合 53kg契約 3分3R(無制限延長R)
×伏見和之(シーザー力道場/SB日本バンタム級2位)
○松谷 桐(VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFフライ級王者)
3R 1’20” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
1R、松谷がサウスポー、伏見がオーソドックスに構え、互角の状態が続いたが、終盤、伏見が右ストレートを効かせた直後、松谷が圧を強め、左ハイ、左ストレートを連続で当てて、伏見を追い詰める。
2R、松谷が左ストレートでダウンを奪い、ラッシュを仕掛ける。伏見は右まぶたも切り、窮地に陥るが、パンチの打ち合いで右ストレートでダウンを奪う返し、終了間際には首投げでシュートポイント1を獲得する。このラウンドの集計は8-7となる。
だが3R、松谷は一瞬の隙を突き、近距離からの左飛び膝を顔面に当て、伏見から逆転のダウンを奪う。最後は松谷がパンチ連打で累計3度目のダウンを奪ったところで大村レフェリーがストップ。シーソーゲームを制した。
第3試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
○笠原友希(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)1位)
×ルートチャイ・オーセンスック(タイ/MAX MUAYTHAI -58kg王者)
3R 2’23” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
1R、サウスポーの友希が、オーソドックスのルートチャイに左ミドルを当てるが、ルートチャイも右ミドルを返し続ける。友希が右ボディを絡めるようになると、じわじわ追い詰めるようになり、終盤、右ストレートでダウンを奪う。
2Rも友希が序盤、ラッシュで追い詰めるが、ルートチャイはしぶとく右ミドルを返し続けると、友希は慎重になり、手数が落ちてしまう。
3Rもルートチャイの右ハイをもらってしまったが、中盤過ぎに友希が圧を強め、ロープに詰めてのパンチの連打で棒立ちにさせスタンディングダウンを奪う。同じように詰めてパンチを連打すると、平レフェリーは2ダウン目だが試合を終了させた。ルートチャイはストップに不満気だった。
第2試合 女子49kg契約 3分3R(無制限延長R)
○女神(TIA辻道場/SB日本女子ミニマム級(48kg)王者)
×ゲーオジャイ・ポームアンペット(タイ)
2R 1’57” TKO (レフェリーストップ:左ボディフック)
女神はプロデビュー以来4戦全勝の16歳。1R、女神は慎重だったが、終盤に左ボディ、左ハイを効かせ、ゲーオジャイを追い詰める。2R、序盤からコーナーに詰めてのパンチの連打でスタンディングダウンを奪い、最後はロープに詰めての左ボディを連打し、ゲーオジャイが戦意喪失したところでレフェリーがストップした。
第1試合 CAESARS LEAGUE 2019&ランキング戦 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
○竹野元稀(風吹ジム/2位)
×大桑宏章(シーザージム渋谷/5位)
2R 2’15” TKO
オープニングファイト 68kg契約 3分3R(無制限延長R)
○YUSHI(TEAM FOREST/SB日本スーパーライト級8位)※GSB豊橋から所属名変更
×佐達 淳(シーザージム新小岩)
2R 2’04” TKO