ILFJラウェイ 5.17 後楽園ホール:渡慶次幸平、三日月蹴りでKO勝ちし3連勝。真虎斗 a.k.a BASTA、ミャンマー強豪を粉砕。東修平・鈴木槙吾は黒星
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ILFJ「LETHWEI IN JAPAN 12 ~勇者の証~」
2019年5月17日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第5試合 63kg契約 3分5R
○ビャ・カ[Byat Kha] (ミャンマー)
×東 修平(AACC)
3R 2’03” TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる頭部のカット)
東は2月の後楽園でニュージーランド人のフィリップ・レプリスに開始すぐからラッシュを仕掛け、わずか49秒でTKO勝ち。ラウェイはそれまで2試合とも時間切れ引分だったが、前回初勝利をおさめた。今回は初のメインを務める。
1R、東は開始すぐから前に詰め、フィジカルも生かし、右のパンチ、頭突きで攻める。ピャは押される状況が続くが、クリーンヒットは免れ、東の頭突きに左肘を合わせて、前頭部から出血させる。東は止血後も積極的に攻める。
2Rも東が執拗に右のパンチと頭突きで攻め続けると、ピャは左まぶたが腫れ、時折パンチをもらってフラつくようになる。
3R、東はパンチよりも頭突きを多用して倒しにかかるが、これで前頭部の傷口が開いてしまいドクターチェックが入る。レフェリーとドクターが長く話し合い、それでも再開したが、出血が止まらず、ようやくドクターストップがかかった。
第4試合 74kg契約 3分5R
○渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
×ミン・マウン・マウン[Min Maung Maung](ミャンマー)
3R KO (左三日月蹴り)
昨年後半は時間切れドローの続いた渡慶次だが、12月にミャンマーで勝利し、2月の後楽園でのシャン・コー戦では左の蹴りで追い詰め3R TKO勝ち。その試合で右拳を痛めたが、療養中は走り込みを強化したという。
1R、渡慶次はいつものようにサウスポーからの左ミドル主体の攻め。時折左の奥ローを当てる。ミンは右足の甲にサポーターをつけ、少し足を引きずるような動きだが、パンチを返して持ちこたえる。
2R、渡慶次が序盤に左の三日月蹴りを当てると、ミンは悶絶しダウンし、陣営が2分のタイムを要請する。再開後も渡慶次が左ミドル、左ストレートで追い詰めるが、ミンもローを返しながら耐え抜く。
3R、渡慶次が左ミドル、ハイ、膝蹴りを当て続けて圧倒し、最後も左の三日月蹴りでKOした。
完勝の渡慶次は「2月の試合で右拳を折りましたが、今回出させてもらったからには 結果を出さないといけないプレッシャーと毎日戦っていました。今日も1Rにダウン気味に倒した右フックで折れました。この後、握手する方は左手でお願いします。この後、東選手に声援をお願いします」とアピールした。
第3試合 61kg契約 3分5R
×イェ・スィー・ニ(ミャンマー/MLWC 2016-2018 3年連続王者)
○真虎斗 a.k.a BASTA(TEAM BASTA)
4R TKO (棄権)
真虎斗はこれまでラウェイ3戦3分。今回は3月大会で一休そうじゅんをパンチで苦しめ勝利したイェ・スィー・ニを迎え撃つ。
1R、両者ガードを固めつつ頭を近づけ、激しく打ち合う展開。真虎斗は左奥ロー、頭突きも絡め、イェは飛び膝も織り交ぜる。
2R、真虎斗が左奥ローを当てていると、イェはぐらつくようになる。だがイェも回って真虎斗の突進をいなしながら、右アッパーを当て続けると、真虎斗は鼻血を出すようになる。
3Rもその流れが続き、イェが細かくパンチを当て、肘も絡め、手数で上回るように。真虎斗はローが打てなくなり、パンチも返すがイェに劣る。
だが4R、イェの左膝蹴りをもらった後、真虎斗が左ボディ、左膝の連打を決め、イェをダウンさせる。イェ陣営は2分のタイムを要請したが、イェは棄権を申し出て、真虎斗のTKO勝ちとなった。
真虎斗は「ラウェイ世界大会3連覇の選手に勝った俺、どないですか?めっちゃうれしいです。関西からも応援に来てくれて、一人やったら倒れられへんって、みんなの声援が力になります。これから格闘技、かきまわしたろうと思うんで、どこかで見かけたら応援お願いします」とアピールした。
第2試合 83kg契約 3分4R
×鈴木槙吾(フリー/元パンクラス・ウェルター級王者)
○TYウィリアムス[TY Williams](ニュージーランド)
1R KO (3ダウン:右フック)
鈴木は07年のデビュー当時からパンクラスに上がり続け、15年10月に王座を獲得した実績がある。ウィリアムスのキック戦績は15戦12勝(7KO)3敗。5年前にはWKBF K-1ルール世界クルーザー級王座を獲得している。両者ともラウェイは初挑戦だ。
1R、開始すぐ、ウィリアムスのカウンターの右ストレートが当たると、鈴木はフラつき、再びウィリアムスが右のフックをクリーンヒットすると、鈴木はうつぶせでダウンする。通常のムエタイ、MMAならここでKOとなるような倒れ方だが、カウントは進み、鈴木が立ち上がり、鈴木陣営が2分のタイムを要請し、試合は続行する。鈴木も左フックを当ててウィリアムスをふらつかせたが、その後もウィリアムスが右フックで2ダウンを重ねてKO勝ちした。
次回大会は7月25日に後楽園ホールで開催される。
第1試合 75kg契約 3分4R
○ルクク・ダリ(コンゴ/TRI.H studio/GRANDウェルター級王者)
×ウィル・チョープ(米国)
4R 0’39” TKO (レフェリーストップ:頭突きによる左まぶたのカット)