ILFJラウェイ 2.27 後楽園ホール:渡慶次幸平、ミャンマー人選手にTKO勝ち。東修平は秒殺勝利
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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ILFJ「LETHWEI IN JAPAN ~ 一千年の力 ~」
2019年2月27日(水)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
◆ラウェイルール概要(一般的なキックボクシングルールと異なる点)
・グローブは装着せず、バンデージのみで試合を行う
・頭突き、投げ技、手の平以外による首絞めも認められる。
・故意ではなく流れの中で蹴りが金的に当たった場合は有効打となり試合は続行される。
・1Rで3回ダウン、または、試合を通し合計4回のダウンでTKO負け。
・ダウンカウントは1カウント2秒で計測
・判定決着無し。時間切れの場合は引き分け。ダウン数やダメージは無関係。
・インターバルは2分
・試合中に1度だけ、選手又はセコンドがレフェリーに「タイム」を要請すれば、2分間の休息が許される。最終Rはタイムを行使できない。タイムは1ダウンとカウントされる。
第6試合 74kg契約 3分5R
○渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
×シャン・コー(ミャンマー)
3R 2’32” TKO (ドクターストップ:右まぶたのカット)
渡慶次は日本大会で4連続でメインを務める。シャン・コーは17年2月にプロレスラーの奥田啓介にTKO勝ちし、昨年9月大会では元UFCファイターのウィル・チョープと引き分けている
1R、渡慶次がサウスポーからの左ミドルとロー連打し、右フックを当ててダウンを奪う。シャンのダメージは小さいが、規約変更で、以前よりダウンを取るようになった。その後も左ミドル、右フック主体で渡慶次が攻め続けるが、シャンは崩れない。ミャンマー本国でも生中継されているため、シャンも必死だ。
2Rも渡慶次が左ミドル、ローを当て続け、優位に試合を進めているが、シャンも少しずつ左ストレートを返していると、渡慶次は口から出血するようになる。
3R、渡慶次が左ミドルを効かせつつ、左ローを3連打すると、シャンの足が止まるようになり、渡慶次が左ストレート、左ハイも再三クリーンヒットさせ、シャンを追い詰める。シャン陣営は残り28秒でタイムを行使する。その間、ドクターチェックも入ると、右まぶたのカットが深いことがわかり、ドクタストップがかかり、渡慶次の勝利となった。
渡慶次は「11月大会は引分のみの大会になって申し訳なかったので、その気持ちで12月のミャンマーでのチャンピオンシップで勝って、いつも以上に練習し、いつも以上に家族が支えてくれました。ミャンマーラウェイをやってから、スポンサーがたくさんついて、やっとアルバイトを辞めることができました。3月から後援会が始まりますので、僕を後援してください。試合で全てを見せます。今年中にミャンマーに図書館を作って、感謝の気持ちを返したいです」とアピールした。
第5試合 63kg契約 3分5R
○東 修平(AACC)
×フィリップ・レプリス(ニュージーランド)
1R 0’49” TKO (タオル投入)
東は3度目のラウェイ挑戦。これまで2戦は引分だった。レプリスはラウェイ初挑戦の39歳。開始すぐからジャンピングのミドルキックを威勢よく当ててから前に出て、コーナーに詰めてパンチと頭突きのラッシュでレプリスを倒す。東がパンチを当てると、レプリスは右まぶたをカットし出血し、鼻血も出すようになる。東がコーナーに詰め頭突きとてパンチを連打したところで、レプリス陣営からタオルが投入され、東が3戦目で初白星をもぎ取った。
第4試合 60.5kg契約 3分5R
×一休そうじゅん(ゴリラジム)
○イェ・スィー・ニ(ミャンマー/MLWC 2016-2018 3年連続王者)
5R 1’40” TKO (ドクターストップ)
一休はラウェイ初戦こそ般若HASHIMOTOに1R勝利したものの、2度目の挑戦ではミャンマー人選手相手に苦戦し、引き分けに終わっている。
1R、イェが積極的に右ボディから顔面につなぐパンチを放ち、右ハイも出してくる。一休は手数では劣るものの、回ってかわしつつ、肘、ストレート、膝を随所で返し、抵抗を続ける。
2Rもイェが押し続ける状況が続いたが、一休は頭突きも織り交ぜるようになると、効き目を発揮。右ストレートでぐらつかせると、左右のストレート、左の膝蹴りのヒットを増やし、攻勢に転ずる。イェも必死にパンチを振るって抵抗するため、一休も鼻血を出してダメージを負い、消耗戦に突入していく。
3R、2分のインターバルをまたぐと、イェは勢いを取り戻し、序盤から圧力を強め、パンチラッシュで一休を追い詰める。一休も頭突きで応戦するが、イェの勢いは止まらず。一休は鼻血が増え苦しそうだ。
4R開始すぐ、一休はタイムを要請し、ラウンドインターバルと合計して4分の休憩を取る形となる。その間にドクターチェックも入る。再開後、しばらく一休もアグレッシブだったが、次第に元通りになり、イェにコーナーに詰められパンチを浴びる展開が繰り返される。その間にもドクターチェックが1回入る。
5Rも一休は下がる状況が続き、レフェリーから注意を受ける。一休は顔が腫れ出血が激しく、中盤過ぎにドクターチェックが入り、ストップがかかったが、死闘を繰り広げた一休に対しても観客から拍手が起こった。
なお、ILFJの平成の大会はこれが最後となり、次回は5/17(金)に後楽園ホールで行われる。
第3試合 66.5kg契約 3分5R
△ソー・ミン・アウン(ミャンマー)
△ケイン・コンラン(ニュージーランド)
時間切れ
第2試合 74.5kg契約 3分4R
○ルクク・ダリ(コンゴ/ハニートラップ)
×カイ・チー(マレーシア/ISKAマレーシア・ミドル級王者)
3R KO (3ダウン:左膝蹴り)
第1試合 61.5kg契約 3分3R (ILFJルール:インターバル1分・タイム無し・オープンフィンガーグローブ着用)
―後藤丈治(P’s LAB札幌)
―グォン・ドヒョン(韓国)
中止 (ドヒョンの計量1.75kgオーバー)