RISE 6.28 後楽園ホール(レポ):基康、憂也からパンチで3度のダウンを奪い判定勝ちしミドル級王者に。島田知佳、タイ人選手に2R TKO勝ち

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RISE 199
2026年6月28日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
基康、憂也からパンチで3度のダウンを奪い判定勝ちしミドル級王者に
第11試合 メインイベント 第6代RISEミドル級(70kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
×憂也(魁塾/2位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
○基康(TAKEDA GYM/4位、NJKFスーパーウェルター級2位、元WMOインターナショナル同級王者、元ジャパンキック・ウェルター級王者)
判定0-3 (和田44-49/小川43-50/豊永43-50)
※基康が王者に
憂也は32歳。RISEでは20年に緑川創、22年に匡志YAMATO、T-98らトップ選手に勝利。昨年1月、サモ・ペティに延長判定負けしたが、8月大会では髙木覚清に2R TKO勝ち。11月のシュートボクシングではSB同級王者の都木航佑と対戦し、本戦から差をつけた上で延長判定勝ち。2月のONEフライデーでモロッコの選手を2R KOし4連勝中だ。
今回、海人が返上したRISE王座を懸け、憂也は1位のペティと再戦することが3月末のRISE両国国技館大会で発表され、ペティも来日までして意気込みを語った。ところがペティは5月2日のイタリアでの試合で5R判定勝ちした際、眼窩底骨折となり、6月28日のRISEのタイトルマッチを欠場することになり、憂也に勝った実績のあるモトヤスック改め基康が憂也と王座を争うことになった。
基康は24歳。ジャパンキックの中量級の主力として活躍し、23年3月にRISEに初参戦し、憂也に延長判定勝ち。10月、T-98に判定勝ち。その後はRWSとジャパンキックでタイ人選手相手に2連敗。24年10月のRISEではサモ・ペティに延長判定負け。昨年4月、治政館ジムを離れ、同ジムが加盟しているジャパンキック所属という扱いになり、5月のRISEでは高木覚清にダウンを奪われ判定負け。その後、治政館時代の先輩・武田幸三氏のTAKEDA GYMに移籍し、今年は武田氏のプロデュースするNJKFの大会で2月と4月に試合をし、クンタップに2R KO勝ち、高橋幸光に判定勝ちした。今回、ペティの欠場により、3年前に一度勝っている憂也とのRISE王座戦の機会が巡って来た。なお、試合前日の1回目の計量で基康は150gオーバーしたが、再計量で70kgジャストでクリアした。
試合は代役出場の基康のパンチが冴えわたる展開となる。1R、憂也が左の前手を突きつつ、右ロー、左右のボディ等を当てるが、まだ手数が伸びない。基康も右ローやパンチを返す場面もあるが攻撃が少ない。記者採点はイーブン。オープンスコアリング方式が採用され、ジャッジ3者もイーブンとする。
2R、序盤から基康が右ストレートを当て、憂也が前に出て来てもかわして左フックを当ててフラつかせ、さらに右ストレートを2連打してダウンを奪う。その後も基康が右ローを絡めつつ、随所で右ストレート等のパンチを当て、優位を維持する。8-10で基康がポイントを取る。
3R、またも基康が開始すぐ右ストレートでダウンを奪う。憂也は立つが、その後も基康が随所で右ストレート等のパンチで憂也を追い詰める。8-10で基康がポイントを取る。
4R、基康も勢いが落ち、憂也がやや持ち直し、憂也が左ボディを強打する場面もあるものの、終盤、基康がワンツーでの右ストレートをクリーンヒットし、またもダウンを奪い、点差をさらに広げる。8-10で基康がポイントを取る。
5R、憂也が序盤、右ストレートを当てたものの、その先の強打が続かない。大幅リードの基康も攻撃が減り、最終的にはほぼ均衡状態で終わる。記者採点はイーブン。合計44-50で基康。ジャッジ3者も基康を支持し、基康が判定勝ちし、第6代RISEミドル級王者となった。
試合後のインタビューで基康は「(武田)先生は(試合紹介の)ビデオとかで『作戦は考えない』と言っていたけど、意外と考えて下さって(笑)、1Rはどうするとか組み立ててくれました。『1Rは(ステップで)動いて、2・3Rから相手の攻撃が見えてきてから(積極的に)動き出そう。5R戦ってもお前のほうが絶対スタミナがある』との言葉をいただいて、そういうゲームプランで行きました」「セコンドの声が滅茶苦茶聞こえて、その通りの攻撃が入って、僕一人じゃ取れなかったベルトです」と試合を振り返った。スピードアップしたワンツーのパンチについて「(武田)先生の紹介で、JBスポーツジムの山田(武士)トレーナーのところで週2回させていただきました。今まで力んだワンツーだったのを修正していただきました」と明かした。
基康は武田氏も使用していたガウン姿でインタビューに応じ、「このベルトは武田先生と長江(国政)館長のおかげで取れたベルトです。試合前、緊張していたんですけど、先生にガウンを着させてもらったら、背負ってるなって思えて、不安や緊張が全部吹き飛びました」と語った。さらに「これでようやくスタートライン」「世界で戦う」等と繰り返し口にし、GLORYやRWS勢との対戦に意欲を示した。
今回、元々はサモ・ペティが憂也と王座を争う予定だった。RISEの伊藤隆代表は、次期挑戦者はペティか?という質問に「サモ・ペティは(5月の)試合を止めたのに試合をして怪我をして、今回の興行に穴をあけました。サモ・ペティは時間を置きたいです」と語り、ペティを次期挑戦者とすることに難色を示している。
島田知佳、タイ人選手に2R TKO勝ち
第10試合 セミファイナル 女子アトム級(46kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○島田知佳[はるか](team VASILEUS/RISE QUEENアトム級王者)
×パンケック・ソーコンクラパン[Pancake Sor.kongkrapan](タイ/ソーコンクラパンジム)
2R 1’08” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
島田は29歳。伝統派空手をベースとし、24年7月にプロキックデビューし6連勝中。昨年5月の女子アトム級王座決定トーナメント一回戦では奥村琉奈を1Rパンチ連打でKO。8月の準決勝では風羽[ふう]に判定勝ち。12月の決勝では平岡琴に5R判定勝ちし王者となった。今回、半年ぶりの試合で、初の国際戦に臨む。対するパンケックは68戦49勝18敗1分の24歳。
1R、島田がサウスポーで構え、プレッシャーをかけ続け、度々コーナーに詰めパンチを振るう。終盤には左右のパンチの連打でパンケックを棒立ちにさせ、北尻レフェリーはダウンを宣告する。
2R、島田が左右のパンチの連打で倒し、ダウンを奪う。最後は島田がパンケックをコーナーに詰めてパンチを当て続けたところで、レフェリーがストップした。マイクを持った島田は「誰が相手でも倒せる選手になります」とアピールした。
第9試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○伊藤澄哉(戦ジム/5位、ライト級3位)
×ケースケ(HIDE’S KICK)
判定3-0 (大澤29-27/小川29-27/北尻29-27)
1R、伊藤がオーソドックス、ケースケがサウスポーで構え、パンチ主体の攻防が続き、終盤、伊藤が右バックハンドブローでダウンを奪う。
2R、伊藤がケースケをコーナーに詰め、度々右ストレートを当て、ケースケを追い詰める。
3R、伊藤が右ストレートを随所で当て続ける。ケースケも最後は左フックで伊藤をフラつかせるが、すぐに時間切れに。ダウンを奪った伊藤が判定勝ちした。
奥平将太、2年ぶりのRISEでKO勝ち
第8試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
○奥平将太(KSR GYM/Bigbangスーパーライト級王者)
×金ちゃん(K style)
3R 1’42” KO (パンチ連打)
3月のBigbangでK-1 GROUPの弘輝に判定勝ちしBigbangスーパーライト級王座2度目の防衛に成功した奥平将太が約2年ぶりにRISEに参戦し、昨年5月のRISE名古屋大会で髙橋聖人に3R TKO負けした金ちゃんと対戦した。
1R、大振りのフックを振り回して前進してくる金ちゃんに対し、奥平はかわして左右のストレートを的確に当ててダウンを奪う。その後も奥平が攻勢を維持する。最後、バッティングで金ちゃんが左まぶたをカットする。
2R、開始すぐに金ちゃんにドクターチェックが入る。再開後も奥平がパンチや膝を随所で当ててダメージを与えるが、金ちゃんの変則的な動きに手こずり、なかなかダウンを奪えない。
3R、金ちゃんもパンチを当て、場内を沸かせたが、奥平が右膝蹴りでダウンを奪う。金ちゃんは立ったもののダメージが大きく、和田レフェリーは試合を続行したが、奥平が軽くパンチを当ててフラついたところで、レフェリーがストップした。
Bigbangのベルトを肩にかけ、マイクを持った奥平は「次、トップ戦線で試合ができると思うんで、誰とやったら盛り上がるか教えてください」とアピールした。
フェザー級戦線は有井渚海、久津輪将充がKO勝ち
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○有井渚海[しょあ](team VASILEUS)
×松山和弘(ReBORN経堂/CKC2 022 -57.5kgトーナメント準優勝)
2R 2’34” KO (右ストレート)
1R、お互い右ロー、パンチを当て合う中で、有井がじわじわと左フック、ボディ等のパンチのヒットを増やし、最後、有井がパンチをまとめ、松山を下がらせて好印象で終える。記者採点は有井だがイーブンもありうる。
2R、有井が右カーフを効かせ、左ジャブ、ボディフック、膝蹴りを自在に当て、フックも効かせ、松山を追い詰める。松山は苦しそうな表情を浮かべながらも耐え続けたが、ダメージの蓄積が大きく、終盤、有井が右ストレートでダウンを奪うと、すぐさま豊永レフェリーがストップした。
マイクを持った有井は「今までは巧い選手で終わっていたんですけど、怖い選手になりたくて、ちょっとずつ変化しています。倒せる選手になりたいです」と話し、空位のフェザー級王座奪取を目標に掲げた。
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R (延長1R)
○久津輪将充(RMC/9+nine plus lab./8位)
×怜虎[りょうご](PITBULL/KSR GYM/KROSS×OVER KICKフェザー級王者)
2R 2’53” KO (3ダウン:左フック)
KROSS×OVERの王者で、3月のBigbangで1R KO勝ちした10戦10勝(5KO)の怜虎がRISEに初参戦した。1R、怜虎が序盤から右カーフキックで久津輪をスリップさせ、その後も右カーフ、飛び膝で積極的に攻める。終盤には左右のパンチでも久津輪を少しぐらつかせて印象を作る。記者採点は怜虎。
2R、怜虎が左ミドル、フックを当て、久津輪を追い詰めかけるが、久津輪は打ち合いでカウンターの左フックを当ててダウンを奪う。怜虎もある程度持ち直したかに見えたが、終盤、久津輪はまたも左フックを当てて倒し、長瀬レフェリーはダウンを宣告する。最後は久津輪が左フックで怜虎をフラつかせたところで、レフェリーがストップし、怜虎はすぐにマットに倒れ込んだ。
マイクを持った久津輪は「みんな俺の負け予想しとったな。絶対勝ったろうと思っていたんで、一番気持ちいいな。ヤバいっす。とりあえず生き残ったって感じっすね。さすがに次は上とやらせてください。ベルトに絡んでいきたいんで、上位とお願いします」とアピールした。
第5試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○G-REX(TEAM TEPPEN/10位、Stand up King of Rookie 2025 -60kg 優勝)
×健真[たつま](BLACK☆Jr/元DEEP☆KICK -60kg王者)
判定2-0 (豊永30-28/和田28-28/小川30-28)
※2R、健真がブレイク後の攻撃の反則とローブローの反則の累積により減点1
第4試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○奥村琉奈(OISHI GYM/4位)
×綾芽(楠誠会館)
判定3-0 (小川30-28/大澤30-28/豊永30-27)
第3試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
○チョン・ユジョン[Jung Yujung](韓国/ペバンタオジム/Refresh女子-50kg級王者)
×小西江美香(CYCLONE GYM)
判定2-0 (北尻30-29/小川29-29/大澤30-29)
第2試合 女子フライ級(52kg) 3分3R
○山口 恵(RICH GYM)
×樹里(HAYATO GYM)※奥村樹里 改め
判定3-0 (30-27/30-26/30-26)
第1試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○福井萌矢(建武館/14位、Stand up King of Rookie 2021 -55kg級優勝)
×金山恵人(TARGET/15位、Stand up King of Rookie 2025 -55kg級優勝)
判定2-0 (30-29/29-29/29-28)



























