UFC 10.11 リオデジャネイロ(レポ):チャールズ・オリベイラ、王座戦敗戦からの再起戦で一本勝ち。ホロウェイとのBMF戦熱望。フィゲイレードが連敗ストップ

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UFC Fight Night: Oliveira vs. Gamrot
2025年10月11日(土/現地時間)ブラジル・リオデジャネイロ:ファーマシィ・アリーナ
レポート:井原芳徳
第12試合 メインイベント ライト級 5分5R
○チャールズ・オリベイラ(4位、元王者)
×マテウス・ガムロット(8位)
2R 2’48” 裸絞め
オリベイラはサンパウロ出身の35歳。10年からUFCに上がり続け、21年5月にマイケル・チャンドラーに2R TKO勝ちしライト級王者となり、ダスティン・ポイエー相手に初防衛。22年5月、ジャスティン・ゲイジーに裸絞めで一本勝ちしたが、その試合の計量で0.5ポンドオーバーし王座をはく奪された。同年10月のライト級王座決定戦でイスラム・マカチェフに2R肩固めで一本負けし、連勝が11でストップ。23年6月にベニール・ダリウシュに1R TKO勝ちしたが、昨年4月のUFC 300ではアルマン・ツァルキヤンに判定負け。11月にチャンドラーに判定勝ち。6月のUFC 317ラスベガス大会のメインイベントでのライト級王座決定戦ではイリア・トプリアに1R 右フックでKO負け。今回地元ブラジルから再起を図る。
ガムロットはポーランド出身の34歳。昨年8月、ダン・フッカーに判定負けし連勝が3でストップしたが、今年5月にはUFC 7連続負けなしのルドビト・クラインに判定勝ちしている。今回、ライト級10位のラファエル・フィジエフの欠場により、急きょ代役を務めた。

RIO DE JANEIRO, BRAZIL – OCTOBER 11: Charles Oliveira of Brazil works for a submission against Mateusz Gamrot of Poland in a bantamweight fight during the UFC Fight Night event at Farmasi Arena on October 11, 2025 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
UFCの中継画面に映ったオッズは拮抗していたが、試合はオリベイラの完勝に。1R、序盤からガムロットが片足タックルで倒すと、オリベイラは座った状態から足を登らせて、ガムロットの腕に絡めて柔術技のオモプラッタを狙う。オリベイラは足もつかんでガムロットをコントロールし、中盤には足関節技に切り替える。ガムロットは脱出したが、すぐにオリベイラはバックに回って押さえ、4の字ロックで捕獲しては加太絞めを狙う。終盤、オリベイラはバックマウントをキープして終える。記者採点もジャッジ3者もオリベイラ。

RIO DE JANEIRO, BRAZIL – OCTOBER 11: (R-L) Charles Oliveira of Brazil punches Mateusz Gamrot of Poland in a bantamweight fight during the UFC Fight Night event at Farmasi Arena on October 11, 2025 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
2R、オリベイラは地元ブラジル人ファンの声援に押されるように前に出続ける。ガムロットは回って逃げる状況が続く。中盤、オリベイラがタックルを仕掛けると、抱え上げて倒してバックを奪う。オリベイラはやや強引ながら、フェイスクランクを極めると、ガムロットはタップした。公式記録では裸絞めでのフィニッシュとなっている。
勝利者インタビューでオリベイラは「ハンター(・キャンベル・UFCマッチメーカー)、マックス・ホロウェイ対チャールズ・オリベイラのBMFベルト戦、実現させようぜ」とアピールした。
第11試合 コーメインイベント バンタム級 5分3R
○デイヴソン・フィゲイレード(6位、元フライ級王者)
×モンテル・ジャクソン(15位)
判定2-1 (28-29/29-28/29-28)
元フライ級王者のフィゲイレードは23年12月からバンタム級に転向し3連勝していたが、昨年11月のピョートル・ヤン戦で判定負けし、今年5月のコーリー・サンドヘイゲン戦でも自身の膝の怪我でTKO負けし2連敗中。今回、6連勝中のジャクソンとの試合が地元ブラジルで組まれた。

RIO DE JANEIRO, BRAZIL – OCTOBER 11: (R-L) Deiveson Figueiredo of Brazil kicks the leg of Montel Jackson in a bantamweight fight during the UFC Fight Night event at Farmasi Arena on October 11, 2025 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
下馬評は新鋭のジャクソンが上だったが、経験豊富なフィゲイレードが試合巧者ぶりを発揮する。1R、ジャクソンがパンチを振ったタイミングで、フィゲイレードが両脇を差して組み付いて倒す。フィゲイレードは金網際で上から押さえ、立ちあがると、ジャクソンも立とうとするが、フィゲイレードは押さえてギロチンを狙ったり、マウントを狙ったりして、攻めている印象を作る。中盤過ぎ、スタンドに戻り、フィゲイレードがオーソドックス。ジャクソンがサウスポーでお互い慎重に見合う。終盤になってもお互い攻撃が少ない状態が続くが、時折フィゲイレードが右フックや右ミドルを当てて印象を作る。記者採点はフィゲイレード。ジャッジは意外にも割れ、2者がフィゲイレード、1者がジャクソンにつける。
2R、フィゲイレードは開始すぐから前に出ると、ジャクソンと同じサウスポーに切り替え、相手のパンチを誘ってから胴タックルを仕掛けてテイクダウンを奪う。フィゲイレードはすぐにマウントポジションを奪うと、場内は大歓声に包まれる。ジャクソンの動きに合わせ、フィゲイレードはバックコントロールする。中盤、スタンドに戻り、またもお互い見合う状態が続く。フィゲイレードはスイッチの頻度が上がるが膠着状態は変わらない。終盤も同様だが、ジャクソンはパンチの空振りが続くのに対し、フィゲイレードは手数は少ないながらも右フック、ボディを的確に当て、やや優位な状態をキープする。記者採点はフィゲイレード。ジャッジ3者ともフィゲイレードにつける。
3R、両者サウスポーで見合う状態が続く。フィゲイレードとしては2Rまでポイントを取っているため、逃げ切るための安全策を取っているように見える。終盤、ジャクソンが左カーフキックを当てると、フィゲイレードが組み、ジャクソンは左脇を差して倒すが、フィゲイレードはすぐに立つ。フィゲイレードは距離を取ってステップする状態が続いて終わる。記者採点はジャクソン。ジャッジは3者ともジャクソンにつける。記者採点合計29-28でフィゲイレード。1Rが割れたためジャッジの合計点も割れ、フィゲイレードが判定勝ちした。勝ち名乗りを受けたフィゲイレードは涙を流して勝利を喜び、今後について「(UFCバンタム級王者の)メラブ(・ドバリシビリ)と戦いたい。もっと上のランカーと戦わないといけないのはわかっているが、そのために頑張る」とアピールした。
第10試合 ウェルター級 5分3R
×ヴィセンテ・ルーケ
○ヨエル・アルヴァレス
判定0-3 (26-30/26-30/26-30)
第9試合 ヘビー級 5分3R
×ジョナタ・ジニス
○マリオ・ピント
2R 4’10” TKO
第8試合 フェザー級 5分3R
×ヒカルド・ハモス
○カーン・オフリ
1R 3’02” 裸絞め
第7試合 フェザー級 5分3R
×ルーカス・アウメイダ
○マイケル・アズウェル Jr.
1R 1’42” TKO
第6試合 フライ級 5分3R
○ジャフェル・フィーリョ
×クレイトン・カーペンター
1R 4’42” アームロック
第5試合 ヘビー級 5分3R
○ヴィトー・ペトリーノ
×トーマス・ピーターセン
3R 0’26” KO
第4試合 女子バンタム級 5分3R
○ビア・メスキータ
×イリーナ・アレクシーヴァ
2R 2’14” 裸絞め
第3試合 フライ級 5分3R
○ルーカス・ホシャ
×スチュワート・ニコル
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第2試合 女子ストロー級 5分3R
○ジュリア・ポライシュトリ
×カロリーナ・コバルケビッチ
3R 2’56” TKO
第1試合 バンタム級 5分3R
○ルアン・ラセルダ
×サイモン・オリヴェイラ
2R 3’55” 腕ひしぎ十字固め
