UFC 3.29 メキシコシティ(レポ):堀口恭司復帰のフライ級、元王者で2位のブランドン・モレノ、8位のエルセグに判定勝ち
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UFC Fight Night: Moreno vs. Erceg
2025年3月29日(土/現地時間)メキシコ・メキシコシティ:アレナ・シウダ・デ・メヒコ
レポート:井原芳徳
第12試合 メインイベント フライ級 5分5R
○ブランドン・モレノ(2位、元王者)
×スティーブ・エルセグ(8位)
判定3-0 (49–46/49–46/49–46)
モレノはメキシコ人史上初のUFC王者。23年7月、アレッシャンドリ・パントージャに判定1-2で惜敗し、フライ級王座から陥落。昨年2月の再起戦ではブランドン・ロイバルに判定負けし2連敗となったが、11月には3位のアミル・アルバジに判定勝ちし、上位をキープしている。
エルセグはUFC 3連勝後、昨年5月、王者パントージャに挑戦したが判定負け。8月の地元オーストラリア大会でもカイ・カラフランスに1R TKO負けしている。

MEXICO CITY, MEXICO – MARCH 29: (L-R) Brandon Moreno of Mexico punches Steve Erceg of Australia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at CDMX Arena on March 29, 2025 in Mexico City, Mexico. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、モレノが頭を低めに構え、懐を深くし、左の前手を突きつつ、左ボディ、ミドル等を的確に当てる。中盤にはモレノが左アッパーからの右のロングフックでエルセグを少しふらつかせる。終盤、モレノのヒットは減るが、エルセグもパンチの距離が遠く、攻めにくそうなまま終わる。ジャッジ3者ともモレノにつける。
2R、モレノは変わらず左ジャブを突いて自分の距離をキープする。中盤、ようやくエルセグの右ストレートが炸裂したが、すぐさまモレノも左ボディと顔面へのフックをお返しし、主導権を握らせない。終盤、モレノは右のオーバーハンドフックをヒット。エルセグも左右のパンチと右ミドルのコンビネーションを出すが、モレノはかわしつつブロックもして、強打を許さない。僅差だがジャッジ3者ともモレノにつける。
3R、モレノはスイッチしたり、足を止めて頭を左右に振ったり、動きのバリエーションを増やすが、正味の攻撃は少ない状態に。エルセグも攻めあぐねるが、ガードの上からでも細かくパンチやミドルを当てており、終盤に積極性を印象付けて終える。このラウンドも僅差だがジャッジ3者ともエルセグにつける。
4Rも3R同様にお互いヒットの少ない状態が続く。残り30秒、モレノはタックルを仕掛けて押し込み、終了間際に倒し、右のパウンドを落とすが、胸に当たって終わる。ジャッジ3者とも最後に攻め込んだモレノにつける。
5Rもスタンドでお互い攻めあぐねる展開が続く。ポイントリードのモレノは安全圏のラウンドだが、逆にエルセグは前に出ても距離を取られ、なかなか反撃できない。すると終盤、エルセグが左ミドルを放つが、モレノは蹴り足をつかんで倒して上になる。足を広げるエルセグに対し、モレノはトップからサイドに移り、押さえつつ肩パンチを当てたところで終わる。ジャッジ3者ともモレノにつける。合計49-46でモレノが判定勝ちし、フライ級上位戦線に踏みとどまった。9月14日(現地時間)にメキシコ独立記念日を祝う大会「UFC 320: Noche UFC」がメキシコで行われることも発表され、この大会でパントージャの王座に挑む可能性も高まった。

MEXICO CITY, MEXICO – MARCH 29: Brandon Moreno of Mexico reacts after a victory against Steve Erceg of Australia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at CDMX Arena on March 29, 2025 in Mexico City, Mexico. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
なお、この日の日本でのRIZINでは、元UFCフライ級ランカーでRIZIN同級王者の堀口恭司がUFC復帰を発表した。平良達郎、朝倉海、鶴屋怜と合わせ、日本からUFCフライ級に参戦する選手がこれで4人となる。UFC日本大会がない限り、日本人対決を海外大会で組むメリットは低いことから、今後日本勢がモレノやエルセグと絡む可能性がより高まったといえよう。
第11試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
○マヌエル・トーレス
×ドリュー・ドーバー
1R 1’45” TKO
第10試合 フライ級 5分3R
○エドガー・チャイレス
×C.J.ベルガラ
1R 2’30” フェイスロック
第9試合 バンタム級 5分3R
○ラウル・ロサスJr.
×ヴィンス・モラレス
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第8試合 バンタム級 5分3R
○ダヴィッド・マルティネス
×サイモン・オリベイラ
1R 4’38” TKO
第7試合 フライ級 5分3R
×ロナウド・ロドリゲス
○ケビン・ボルハス
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
※ロドリゲスが計量1ポンドオーバー。対戦相手にファイトマネーの20%を譲渡
第6試合 ミドル級 5分3R
×ホセ・アニエル・メリナ
○アテバ・グーティエ
1R 3’32” KO
第5試合 フェザー級 5分3R
×クリスチャン・ロドリゲス
○メルキザエル・コスタ
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第4試合 女子ストロー級 5分3R
○ルーピー・ゴディネス(11位)
×ジュリア・ポラストリ
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第3試合 ライト級 5分3R
○ラファ・ガルシア
×ヴィンス・ピシェル
判定3-0 (30–27/30–27/29–28)
第2試合 フェザー級 5分3R
○ジャマル・エマース
×ガブリエル・ミランダ
1R 4’06” TKO
第1試合 ライト級 5分3R
○マルケル・メデロス
×オースティン・ハバード
判定2-1 (28–29/29–28/29–28)