FIGHT CLUB 10.5 東京 ABEMA配信(レポ):YURA、木村“ケルベロス”颯太を3R KOし「65kgでRISEでチャンピオンになりたい」。同級OFG王者のYA-MANが対戦に前向き姿勢
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
FIGHT CLUB.2
2024年10月5日(土)東京都内非公開会場
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)FIGHT CLUB
FIGHT CLUB(ファイトクラブ)はオープンフィンガーグローブ(OFG)を着用して戦うキックボクシングの大会。RISEが運営を担当し、RISE OFGマッチの-65kg級王者・YA-MANがプロデューサーを務める大会で、RISE同様に肘無し・ワンキャッチワンアタックルールを採用する。昨年11月の第1回大会ではYA-MANが朝倉未来を77秒でKOし話題を呼んだ。
配信特化型の大会で、昨年はABEMA PPVとRIZINのプラットフォームで配信され、今年はABEMA PPVのみでの放送に変わった。YA-MANと木村“フィリップ”ミノルの72kg契約戦が9月18日に発表され、9月30日の公開練習にも両選手が揃って登場していた。
ところがその翌日の10月1日、木村は都内の駅で警察官からの職務質問を受けた際、大麻リキッドや植物片とみられるものを所持しており、鑑定の結果、その一部が大麻と判明し、3日に逮捕された。そのためメインイベントのYA-MANと木村の一戦が中止となり、大会は行われるが、有料配信から無料配信に変わってしまった。
YURA、木村“ケルベロス”颯太を3R KOし「65kgでRISEでチャンピオンになりたい」
第6試合 65kg契約 3分3R
×木村“ケルベロス”颯太(心将塾/DEEP☆KICK -65kg王者)
○YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級10位)
3R 0’14” KO (右フック)
本来セミファイナルだったこの一戦が、メインイベントに格上げに。1R、YURAが距離を取り、左ジャブを随所で当て、中盤にはワンツーでの右ストレートも当たり出す。だが終盤、ケルベロスは圧力を強め、YURAがロープを背負うと、パンチの打合いの展開でカウンターの右ストレートを当ててダウンを先取する。
2R、YURAは持ち直し、再び左ジャブ、右ストレートのヒットを増やす。終盤、ケルベロスも右ローを連打してから、右ストレートを当てる。だがケルベロスが右ミドルを当てた後、YURAは右ストレートをお返し。少しひるんだケルベロスは右ローを放つが、YURAがカウンターで右ストレートを当ててダウンを奪い返す。さらにYURAはパンチラッシュで右フックを当てて再びダウンを奪う。ケルベロスが立って再開した後、終了のゴングが鳴る。
すると3R、ケルベロスは開始すぐから前に出て右ストレートを放つが、YURAは落ち着いてかわすと、右ストレートを返してケルベロスをふらつかせる。それでもケルベロスがパンチを振うが、YURAはカウンターで左右のフックを連続でクリーンヒット。ケルベロスが大の字になって倒れると、すぐさま秋谷レフェリーがストップし、YURAのKO勝ちとなった。
マイクを持ったYURAは「BreakingDownに出ててプロでもやっていけるのか?って結構言われているんですけど、このまま65kgでRISEでチャンピオンになりたいと思っているので、これからも応援お願いします」と話した。中継の解説を務めたYA-MANは「やってもいいですけどね。OFGで65kgであとは伊藤澄哉選手、山口裕人、ケルベロス、他にもいると思いますけど、一番強いと思ったっすね。やるならYURA選手になるんじゃないですかね」とコメントし、対戦に前向きな姿勢を示している。
第5試合 84kg契約 3分3R
×コントゥアラーイ・JMボクシングジム(タイ/JMボクシングジム/IMSA世界ヘビー級王者)
○阿部大治(フリー/元J-NETWORKライトヘビー級(79.38kg)王者、元DEEP&パンクラス・ウェルター級(77.1kg)王者)
判定0-3 (秋谷28-29/朝武28-30/神谷27-30)
※コントゥアラーイが前日公式計量で2.55kgオーバーし減点2、ファイトマネーの50%を没収
UFC・ONE・RIZINに出場経験のある阿部だが、元はJ-NETWORKで王者になったキックボクサーで、10年にりのキックの試合だが構えはキックボクシングスタイルだ。1R、コントゥアラーイはサウスポー主体で時折スイッチし、阿部はオーソドックスで構える。両者鋭いローをヒット。パンチを当てる場面もあるが、まだ強打でフラつかせるほどにはならない。
2R、阿部は右カーフ、ミドルを当てる場面もあるが、スイッチを繰り返すコントゥアラーイを前に、なかなか連打や強打につなげられない。
3R、コントゥアラーイはサウスポーからの左ミドルを立て続けに当てる場面もあるが、その先はつながらない。阿部も右ミドルを当てるが、その先の攻め手に欠けたまま終了する。結局、2点の減点分で差をつけた阿部の判定勝ちとなった。
第4試合 67.5kg契約 3分3R
○山口裕人(道化倶楽部/元WPMF世界暫定・WBCムエタイ日本統一・INNOVATIONスーパーライト級王者、元DEEP☆KICK -63kg・-65kg級王者)
×安彦考真(Y.S.C.C.横浜)
判定3-0 (神谷29-27/秋谷29-27/大沢30-26)
裕人はYA-MAN、西谷大成、伊藤澄哉相手に3連敗中で、今回はキャリアの浅い安彦との試合が用意された。
1R、距離を取って回り続ける安彦に対し、裕人は圧力をかけ続け、終盤に左右のボディ、右フックを効かせて追い詰める。両者途中で左まぶたを切り、2R序盤には両者にドクターチェックが入る。両者つかみが多く、北尻レフェリーは両者に警告を出す。
だが2Rも裕人の攻勢自体は変わらず、3R、開始すぐに裕人が右のバックハンドブローでダウンを奪う。裕人が攻撃を続けるが振りが荒くなる。安彦はスリップを繰り返すが、自らフラついて倒れがちなためか、北尻レフェリーはダウンと判断しないまま終了。裕人の判定勝ちとなった。
第3試合 55kg契約 3分3R
○塚本望夢[もうむ](team Bonds/RISEフライ級(51.5kg)3位、元DEEP☆KICK -51kg王者)
×伊東龍也(HAYATO GYM/RISEバンタム級(55kg)10位)
判定3-0 (北尻29-28/神谷30-28/秋谷30-27)
RISEフライ級の王座戦線で活躍する塚本は、2階級上の戦いだが、基本技術で差をつける。1R、サウスポーの伊藤に対し、塚本がスイッチを織り交ぜつつ、左フック、右のスーパーマンパンチ、左ミドル等を当て、やや優位に進める。伊藤も終盤にパンチとローを返し、はっきりした差はつけさせない。記者採点はイーブン。
2R、塚本は距離を取り、慎重な試合運びではあるが、随所で左飛び膝、右ハイ、掛け蹴り、左右のフック等、多彩な攻撃を当て、伊東を翻弄する。記者採点は塚本。
3R、前に出た伊藤がパンチを振り回し左フックをヒット。その後もこれまでよりも圧を強め、逆転を狙う。だが塚本はパンチをかわしつつ右フックや左ミドルを当て、反撃を封じて終える。記者採点はイーブン。合計30-29で塚本。ジャッジはバラつきつつも、3者とも塚本を支持し、塚本が判定勝ちした。
マイクを持った塚本は「せっかくのFIGHT CLUBやのに、倒せなくてすみません。でも自分の中では、2階級上の選手やったんですけど、もらわず完封できたと思います。ここ2試合、しっかり組まれた奴、勝ったんで、12月のRISEに向け頑張ります」と話した。
第2試合 無差別級 3分3R
○MAX吉田(TEAM岡見/HASEGAWAサーカス団)
×佐藤光留(パンクラスMISSION)
2R 2’00” KO (右アッパー)
第1試合 60kg契約 3分3R
×田上健太(フリー)
○SAIGO(TARGET SHIBUYA)
2R 1’10” KO (左ストレート)