KNOCK OUT 6.11 後楽園ホール:BLACKスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦 武蔵×小倉尚也 直前インタビュー|響波の負傷欠場で古村光が8.6 後楽園で壱の王座に挑戦へ
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
KNOCK OUT 2023 vol.2(6月11日(日) 後楽園ホール)でのKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)次期挑戦者決定戦で対戦する武蔵(WIVERN)と小倉尚也[たかや](スクランブル渋谷)のインタビューが主催者から届いた。
なお、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)次期挑戦者決定戦・響波[きょうは](Y’s glow)vs. 古村光(FURUMURA-GYM)が中止となった。響波が練習中に負傷し左膝内側側副靱帯損傷全治1ヶ月と診断されドクターストップがかかったため。古村は響波の代わりの対戦相手が決まらず欠場する。古村が王座挑戦権を獲得し、8月6日の後楽園大会で王者・壱・センチャイジムに挑戦する。
武蔵「ベルトを獲るのは通過点。それよりも今、厄介な悩みがあるんですけど!」
武蔵は3月の代々木第二体育館大会ではKNOCK OUT初参戦で現王者・古木誠也を1RKOに仕留めた“龍聖の弟分”。この挑戦者決定戦も通過し、キャリア初のベルトを巻く自信は満々だ。そして、前回から変更したリングネームに絡んである“悩み”があるという。それは……?
――今回対戦する小倉尚也選手とは、カード発表会見で顔を合わせました。その時の印象は?
武蔵 別に噛みついてくるとかは全く思ってなかったですけど、思ったより自分のことを評価してくれて、すごく敬意のある選手なのかなとも思ったんですけど、ビビってんのかなとも思いました。評価してくれてるのはうれしかったですけど。
――逆に武蔵選手からは、挑発とまではいかなくとも自信のこもった言葉が並びました。
武蔵 あれはもう、思った通りですね。3月の古木戦で勝ったというのももちろんあるんですけど、もともと自分は何に関しても自信に満ち溢れてるタイプなので(笑)。自分なら何でもできるなって思ってます。
――以前からそうなんですね。
武蔵 そうですね。空手をやっていた時から、「絶対自分が優勝する」と思ってやってきてるので。
――その空手なんですが、何歳から始めたんですか? またその後の実績は?
武蔵 4歳からやってます。何回優勝したかとかは覚えてないんですけど、だいたい440戦ぐらいしていて、計算できているところで418勝22敗です。
――すごい! それは自信がつくというものですね。
武蔵 空手って、トーナメントで1日に何試合もやることが多いので、試合数も多くなるんですよね。大きい大会になると、最大6試合とかあって。その頃に得た自信が今もかなりベースになってます。
――その自信を持ってキックボクシングに転向したと。プロデビューからは順調ですか?
武蔵 まあいろいろあったんですけど……予定ではもっと早くベルトを獲るつもりでいました。ただ、今はすごく順調に進んでるかなと思ってます。前回はKNOCK OUTにも出られてチャンピオンと対戦して勝つこともできたし、今回勝てば、その次もうベルトが獲れると思ってるので。
――3月の古木誠也戦は見事な速攻KOでした。それまでは7戦でKOは一つだったわけですが、そこから何が変わったんでしょう?
武蔵 まず練習量ですね。前回の試合に向けては、今までにないぐらい練習してきました。それと、練習用グローブの重さを8オンスから10オンスに変えたんですよ。龍聖君からもらった10オンスのグローブでまるまる1か月ちょい、ずっと練習してて。そしたら体も大きくなってきたし、試合の時の6オンスのグローブが本当に軽くて。体も軽く感じて、より速く動けました。
――そんな変化があったんですね。
武蔵 自分、空手をやっていたので拳がすごく硬いんですよ。たぶん古木選手もそうだと思うんですけど、それプラス、グローブが軽く感じたので、余計に効果が出たんだと思います。
――なるほど。では、改めて小倉選手の印象は?
武蔵 どんどん前に出てくる感じで、ちょっと古木選手に似てるというか、戦い方は同じかなと思うので、特に対策とかはなくて、いつも通りの戦い方でいこうかなと思ってます。警戒するところとかも、特にないので。
――小倉選手は逆転勝ちも多いですが、そこは?
武蔵 そうですけど、逆転される前にやっちゃえばいいかなと。それに、逆転負けもけっこうしてますし。今は連勝してますけど、そこも全く気にはならないです。
――前回のように速攻KOを狙ってますか?
武蔵 特にすぐ終わらせようという気持ちもないですけど、小倉選手はアグレッシブに向かってくる選手というイメージがあるので、そこでどう戦っていくかという練習をしてて。自分の技術やスピードをもっと披露したいという気持ちもあるんですよ。すぐ終わっちゃったら、それもできないじゃないですか。「こういうところもあるんだよ」というところを見せていきたいというのもあるんですけど……でも実際は、すぐに終わらせたいですね(笑)。
――結局はそうなんですね(笑)。
武蔵 この前みたいにすぐ終わると気持ちいいし、コスパもいいので(笑)。今回勝てば次の試合も決まってますし、倒せるものなら早く倒したいです。
――武蔵選手自身は前回がKNOCK OUT初参戦でしたが、それこそ龍聖選手の活躍をずっと見ていたと思います。KNOCK OUTという舞台についてはどう思っていますか?
武蔵 昔から知っていて、一番印象にあるのは那須川天心選手がワンチャローン選手をバックスピンキック一発で倒した試合です。僕はそこから他の団体に出ていたんですが、龍聖君がKNOCK OUTに出るようになってベルトも獲って、「あ、KNOCK OUTのベルトってカッコいいな」と思うようになりました。自分が出られるとはあんまり想像してなかったんですけど。
――それが今や、龍聖選手と一緒にWIVERNジムを盛り上げていかないといけない立場ですよ。
武蔵 はい、それがあって今はモチベーションがすごく高いです。前回の試合も気持ちよく勝てましたけど、そこで浮かれちゃいけないと思っているので、今回もしっかり勝って、いい勝ち方でベルトを巻けたらと思ってます。
――龍聖選手は武蔵選手にとってどういう存在ですか?
武蔵 最初はメッチャクチャ怖い先輩だったんですよ。
――そうなんですか!
武蔵 ホントに怖くて。まあぶっちゃけ、今も怖いですけど(笑)。入った当初、自分は中学生だったんですけど、ホントにボコボコにされてて、「この人がいる日はジムに行きたくねえ」と思ってたぐらいでした。でもすごく熱心に、一緒になって教えてくれるんですよ。だから憧れの先輩でもありますし、目標にしてる選手でもありますね。戦い方が本当にキレイなので、そこは見習いたいなと思ってます。
――その憧れの先輩に、今は近づけているという実感はありますか?
武蔵 少しずつ近づいているとは思うんですけど、龍聖君は違う団体にも出たり、外国人と対戦したりもしているので、自分も頑張らなきゃなと思います。
――近づくことの一つとして、ベルト獲得がある感じですね。
武蔵 そうですね。ベルトを獲るのは当たり前で通過点なので、そこからどんなチャンピオンとして歩んでいくかというのが大切だなと思っています。
――では最後に、今回の試合で特に注目してほしいポイントは?
武蔵 全部ですね。試合内容、展開、全てにおいて皆さんのご期待に応えられる試合をしようと思っているので。
――分かりました! ありが……。
武蔵 ……それよりもいま、すごく悩んでることがあるんですよ!
――な、何でしょう?
武蔵 古木戦からリングネームを「武蔵」にしたんですけど、何というか、大きい方の武蔵がいるせいで、検索でも全然ヒットしなくて。
――あー、それはそうでしょうね(笑)。
武蔵 それは分かってはいたんですけど、リングネームだったら下の名前の「武蔵」だけの方がカッコいいよなと思って。でも、昔の武蔵の印象が強すぎるんですよね。YouTubeでアップされてる試合動画にも、「武蔵なのにクチビルがない!」とかコメントされてて、ふざけんなよと思って(笑)。
――それだけあの武蔵さんは実績がありますからね。
武蔵 あと、漢字を見て「若い頃の武尊かと思った」とも書かれたりして。
――では検索結果でも追い越すぐらいの活躍をしないとですね。
武蔵 そうなんです。強い選手にインパクトのある勝ち方をしていかないとなと思ってます。そこもある意味、目標ですね。
――それは「頑張ってください」でいいのか分からないですけど、頑張ってください(笑)。ありがとうございました!
小倉尚也「常に倒しにいくことしか考えてない。今回も面白い試合になります」
小倉尚也はKrushのリングを主戦場としていたが昨年12月、今年3月とKNOCK OUTに連続参戦して連勝。3戦目の今回、挑戦者決定戦のチャンスを掴んだ。そんな小倉がこのリングで感じている思い、そして武蔵戦にかける意気込みとは?
――今回は挑戦者決定戦への出場となりました。この展開は、数ヵ月前までは想像もしなかったのでは?
小倉 そうかもしれないですね。昨年12月、KNOCK OUTに初めて出場した時点では全く考えていませんでした。ただ3月の2戦目の時点では、そういうこともあるかなと、少しは考えるようになりました。
――連続参戦して連勝もして、KNOCK OUTというイベントへの意識も強くなってきたのでは?
小倉 それはありますね。最初は、それまで勝ててなかったので自分のことで精一杯だったんですけど、前回からはそういう意識も出てきました。特に連続で第1試合を任せていただいていたので。
――KNOCK OUT参戦前は、Krushのリングで「いい試合だけど、結果が……」という状況が続いていました。そこからKNOCK OUTで連勝に転じて、感じたことは?
小倉 まあ結局は、どこに出てるとかは関係ないなというのは思います。自分を見に来てくれるお客さんは変わらないじゃないですか。その意味では出る場所によっての違いというのはないかなと。その上で、出ているイベントに貢献しないとというのはどこに対してもあるので。そこはちょっと、以前とは変わったところではあります。
――今回、武蔵選手との対戦となり、カード発表会見では直接顔も合わせました。あの会見での印象は?
小倉 ナメられてるとは思いました。でも彼の実績とか見るとそうなるだろうなと思うし、まだ若くて勢いもありますからね。
――武蔵選手からは挑発的というか、自信に溢れた言葉が飛び出していましたが、そこで感情が動かされたということはありましたか?
小倉 いやぁ~……特にはないですね。動いた方が面白かったんでしょうけどね。普段から頭に来たりすることもないので、気にもならなかったというか。格闘技って別に口ゲンカで決まるわけじゃないので、お互いが何を言ってても、試合では実力が出ますからね。
――改めて、ファイターとしての武蔵選手の印象は?
小倉 やっぱりスピードは速いですよね。そこで差は出てくると思うので、どう対応するかがポイントでしょう。客観的に見て本当にいい選手だと思うので、ここを乗り越えれば大きな自信になる一戦だと思っています。
――そんな武蔵選手に対して、ご自身の一番強みになる部分とは?
小倉 倒しにいくという面では外したことがないというか、倒しにいかずポイントを取りにいくという選択をしたことはないので、その度胸は自分の持ち味だと思います。そこを出していけたら。
――それは相手によってどうこうではない?
小倉 そうですね。結果的に、倒すことしか考えてないです。もちろん倒せなかったこともありますけど、KOを狙わなかった試合というのは、今までなかったと思います。
――ただその中で、いいところまでいきながら逆転負けというような試合も続いていました。そこから連勝の間に、何か意識したこと、変えたことがあったんでしょうか?
小倉 ちょっと前までは、例えばスパーリングなんかでも昔からゴリゴリの打ち合いをやってたんですけど、最近は練習ではポイントを取りにいくようなスタイルもやっていて、そこはちょっと大人になったかなというのはありますね。
――KNOCK OUT初戦の加藤和也戦では、K-1ルールにはない掴んでのヒザも使っての勝利を挙げました。そこも意識が変わった部分?
小倉 ああ、確かにあの時は、“面白さ”はちょっと捨てたかもしれません。ゴリゴリに打ち合うという選択肢もあった中で、ああいう風に多少自分を捨てて勝ちにいったというのはあったので。ただ納得はしてないので、今思うと後悔はあります。結果的に「面白かった」とは言ってもらえたんですけど、満足してないところはありました。
――なるほど。ただ今回は挑戦権も懸かってきます。そこでどう選択するかということもありそうですが。
小倉 でも、自然と面白い試合にはなるんじゃないかと思ってます。12月の試合の時とはルールが変わって、よくも悪くも自分に寄ったというか、面白い試合をしやすいルールになったので。
――小倉選手自身にとっては、この試合で一番のテーマは何でしょう?
小倉 今までスピードのある選手ともやってきましたけど、正直、苦手なジャンルではあるんです。だからちょっと、そこを乗り越えたいなというのはあります。
――そして、ここで勝てばタイトルマッチです。そこへの意識も強いのでは?
小倉 いや……今そう言われて、「そういえば!」という感じでしたね。それぐらい考えてないです。
――そうなんですか!
小倉 はい、それぐらい目の前の武蔵選手に集中してます。「そういえばそうだった!」って、今本当に思いました。
――では小倉選手からすると、「挑戦者決定戦」という側面はないに等しいぐらい?
小倉 そうですね。本当に考えてなかったぐらい、「対武蔵」が全てという感じです。
――その中で勝つイメージはできているんですか?
小倉 はい、もちろん。あとはそれを現実にするだけです。
――そのために一番必要なものは?
小倉 格闘技って、最終的には気持ちだと思うので、そこは折れないように、負けないようにしたいと思います。
――12月の初参戦の時には「Krushの強さを見せる」という発言がありました。今もその気持ちは強いですか?
小倉 そうですね。Krush6月大会にジムの先輩の大谷翔司選手や前に対戦した加藤和也選手も出ますし、KNOCK OUTとKrushの間も今後は動いてきそうな感じもあるので……もはや、「もし対抗戦があったら自分はどっちで出るんだろう?」みたいな感じですけど(笑)。
――ああ、なるほど。ただ、今回勝ってタイトルマッチにも勝ってチャンピオンになれば、完全にKNOCK OUT側になりますよね。
小倉 確かに……でもベルトを持ってるのにKrush側で出るのもいいかもしれないです(笑)。まあそれはともかく、大谷選手がKrushに出場したりするのも新しい刺激というか、今後面白いことになりそうだなというのは感じてます。
――では最後に、今回の試合で特に注目してほしいポイントは?
小倉 「Krush出身」というところですかね。今までKrushで戦ってきて、それなりに面白い試合もしてきたつもりだし、そこはKNOCK OUTの選手とは違うという思いがあるので。どこで戦うのであっても、そこはこだわってきたところでもあります。
――分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール
第7試合 ダブルメインイベント2 BLACK 59kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(WIVERN/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
チュームーシーフー[Qumuxifu](中国/郭強ファイトクラブ/CFP/武林新一代フェザー級トーナメント2021優勝)
第6試合 ダブルメインイベント1 REDフェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
トンミーチャイ・FELLOW GYM[Tongmeechai Fellowgym](タイ/FELLOW GYM/元タイ国イサーン地区バンタム級王者)
第5試合 セミファイナル KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
武蔵(WIVERN)
小倉尚也[たかや](スクランブル渋谷)
~休憩~
第4試合 REDバンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
乙津 陸[おつ りく](クロスポイント大泉)
MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者、WPMFインターナショナル&スックワンキントーン・スーパーフライ級王者、元M-1日本バンタム級王者、元WMC日本スーパーフライ級王者)
第3試合 REDフェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和フェザー級王者)
鮫島大翔[さめしま ひろと](ウィラサクレック・フェアテックス荒川/WMC日本&M-1日本フェザー級王者)※大翔 改め
第2試合 REDスーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元WPMF日本ウェルター級王者、元M-1日本スーパーウェルター級王者)
第1試合 BLACKスーパーフライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
酒井柚樹(TEAM TEPPEN)
井ノ本航希(LAILAPS東京北星ジム)
プレリミナリーファイト第2試合 BLACKスーパーフライ級(52kg) 3分3R
柿﨑 瑠(クロスポイント大泉)
剛大(Y’s glow)
プレリミナリーファイト第1試合 REDスーパーフライ級(52kg) 3分3R
竹田哲紳(クレイン)
前田翔太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
概要
大会名 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2
日時 2023年6月11日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席20,000円(完売) RS席10,000円 S席8,000円 A席6,000円 ※当日券は500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/