シュートボクシング 4.30 後楽園ホール:安本に勝った川上叶、フェザー級王座防衛後は軍司・龍聖・瑛作・門口撃破目指す。山田彪太朗「虎矢太がKOで王座を獲ったので、僕もKOで獲れば激アツですよね」
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SHOOT BOXING 2023 act.2(4月30日(日)後楽園ホール)のSB日本フェザー級(57.5kg)タイトルマッチで対戦する川上叶[きょう](龍生塾/王者)と山田彪太朗[こたろう](シーザージム/1位)のインタビューがSB協会から届いた。
川上と山田ツインズの兄・彪太朗は21年12月の大森大会で対戦し、バンタム級から階級アップ初戦だった川上が延長R(4R)に判定2-1で勝利している。川上は昨年4月に魁斗を下してSB日本フェザー級王者になり、バンタム級に続いて2階級制覇を達成した。昨年12月のRISEとSBの合同大会では下馬評を覆し安本晴翔に判定勝ち。今年2月には初めてタイ人と対戦し、ガオパヤックを下し3連勝中だ。
彪太朗は昨年11月の愛知大会でのフェザー級次期挑戦者決定トーナメントで弘樹と内藤凌太を下して優勝。12月のRISEフェザー級王者・門口佳佑との一戦ではシュートポイントを奪うが判定負けした。弟の虎矢太は2月に植山征紀をKOしSB日本スーパーバンタム級王座を獲得しており、双子での戴冠を目指す。
川上叶「レベルの差を見せつけて勝ちたい」
――タイトルマッチで山田彪太朗選手との対戦が決まりました。
川上 僕の中では大事な試合で絶対に落としてはいけないと思っています。山田選手とは1回やったこともあるだけに、油断していたら足元をすくわれるという気持ちがあり、今までの試合の中で一番と言っていいぐらい気合が入っています。
――山田選手と一度対戦してどういう印象がありますか?
川上 気も強かったので、油断は絶対にできないし、普通にやっていたら負けるなと感じているので今から戦うぐらいの感じで取り組んで、強くならないと勝てないと思っています。ここで負けたらタイトルを失って終わりやし、タイトルを守らないといけないというのも自分の中では負けられない一番の理由かもです。僕がこれまでいろんな人に勝っていて、もし僕がここで負けたら、その人たちにも悪いという気持ちもあります。
――2021年12月に一度対戦しているときと比べて、ここ数戦の山田選手の印象はどうでしょう。
川上 自分とやった時と比べても、なんか伸びてそうですよね。あれだけ真面目なら絶対力も伸びると思うし、でも伸びたくても伸びれるほど甘い世界でもありません。欲をいえば、レベルの差を見せつけて勝ちたいですね。まずは確実に勝ちます。
――試合のプランは出来ていますか?
川上 もう決まっていますね。普通にそんなに対策というほど対策を僕は立てていないけど、僕はそんなに作戦をガッツリ立てるタイプじゃありません。試合を見たら僕はめちゃくちゃ対策を立てているやつみたいに見えるんでしょうけど、そんな奴ではないんです(笑)。安本晴翔選手に勝った時に、「対策ばっちりハマったね?」みたいに、みんなに聞かれるけど、そんなに立てていないんです。でもそれくらい、練習を激しくやっているのはあるかもしれないです。結構スパーとかも激しくやっているので。
――山田選手は弟の虎矢太選手が今年2月大会で王者・植山征紀選手を倒してチャンピオンになっています。そういう勢いも警戒してますか?
川上 きっとシュートボクシングファンの大半は山田選手をチャンピオンにさせたいんでしょ(笑)。そんな甘いこといかないですし、させないです。
――タイトル防衛後は何か考えていることはありますか?
川上 防衛したら、今団体対抗戦とか流行っているので、RISEでもK-1でもチャンピオンとぜひやらせてほしいですね。僕は格闘技が好きなんで色々よく見ているんです。軍司(泰斗)選手、龍聖選手、小笠原(瑛作)選手、門口(佳佑)と、そういう知名度で上にいる選手には全部勝っていきたいですね。僕は団体対抗戦というか、シュートボクサーvsキックボクサーのような異種格闘技戦と捉えていて、かつてK-1に乗り込んでK-1MAX世界トーナメントを制覇したアンディ・サワーのように、サワーになったつもりで戦いますよ!
山田彪太朗「虎矢太がKOで勝ってタイトルを獲っているので僕もKOで」
――タイトルマッチが近づいてます。
彪太朗 昨年11月のタイトル次期挑戦者決定トーナメメントで優勝して一戦挟みましたが、やっと来たかという感じです。先週、追い込みが終わって今はより強く勝つイメージを作り上げている段階です。調子はいいです。川上選手は安元晴翔選手など他団体の強い選手にも勝ったり凄く勢いに乗っていますし、僕からするとリベンジマッチでもあるのでタイトル関係なく男として負けるわけにはいきません。今勢いのある川上チャンピオンにしっかり勝つことが大事なので燃えています。
――2月に弟の虎矢太選手が植山征紀選手をKOして先にベルトを獲りましたが、焦りはなかったですか?
彪太朗 兄の立場上、自分が先に獲りたかったというのはありますけど、虎矢太が頑張った結果ですし、自分も後からすぐに追い付けばいいやと思っていたので特に焦りはありません。
――前戦となった昨年12月の門口佳佑戦では序盤に山田選手がシュートポイントを奪うなど追い込む場面がありましたが、判定負けでした。敗因は何でしたか。
彪太朗 1Rから門口選手は結構ヒザ蹴りを多用してきたのですが、後半、僕の集中力が切れて反応が悪くなったところにそのヒザをもらってしまいました。それも相手の作戦通りだったと思いますし、あの試合で自分があまりヒザの対処法ができていなかったことを反省しました。今回はそういう対策もしっかりしているので、書いてもらってもいいですが前回のようなヘマはしないです。
――次の試合に向けて練習で一番強化しているところはどこでしょう。
彪太朗 全体的に1つ1つの攻撃力を上げる練習をしてきました。
――川上選手とは2021年12月に対戦して延長判定で敗れていますが、どういう印象がありますか?
彪太朗 あまり攻撃をもらわないイメージがあり、ここ数戦はさらにディフェンス力が上がっていると思います。自分はそういう中でも打ち込む練習をしてきてるので、しっかり当てる自信はあります。
――前回は延長戦にもつれ込む接戦でしたが、次やれば勝てるという自信もありました?
彪太朗 そうですね。あの時点でも勝てる自信満々でいたのでかなり悔しかったです。自分で言うのもなんですが、接戦で惜しかったと思います。もちろん川上選手も強くなっていますが、僕もあの時とは比べものにならないぐらい強くなっているので今やれば勝てると思います。前回良かった点を伸ばし悪かった点を改善しているので、今回は圧倒的に倒して勝ちます。虎矢太がKOで勝ってタイトルを獲っているので、僕もKOでベルトを獲れば激アツですよね。
――思い描いているチャンピオン像とはどういうものですか?
彪太朗 ただ勝つチャンピオンというより、アンディ・サワーさんのように倒して盛り上げて勝つ絶対王者ですね。“SBの山田彪太朗の試合を見たい”と思ってもらえるようなチャンピオンになりたいと思います。
――山田ツインズ揃ってチャンピオンになったらやりたいことはありますか?
彪太朗 虎矢太と浅草でチャンピオン凱旋パレードをしたいです(笑)。
――タイトルを獲ったら次に見据えていることはありますか?
彪太朗 今、立技格闘技界ではフェザー級戦線が盛り上がっていて、ファンの間では見てみたいカードが話題になったりしているので、今回僕がSBチャンピオンになることで“山田彪太朗もいるから忘れるなよ”というのをアピールしたいですし、そういうファンが望むカードがあればどんどんチャレンジしたいです。
――SBではオープンフィンガーグローブマッチも導入されますが、興味はありますか?
彪太朗 今回チャレンジする(笠原)弘希さんと坂本(優起)さんはOFGがバッチリはまると思うので、面白そうですし一ファン目線で楽しみです。僕も実際やってみたら戦い方にはまるとは思うのですが、正直なところ若干怖いなというのはあります……(苦笑)。
――ではファンにメッセージをお願いします。
彪太朗 ずっと応援して下さっている方はもちろん、最近僕のことを知って下さっている方にもSBの面白さをを伝えて、僕がチャンピオンになることで“山田彪太朗を応援して良かった”と思ってもらえるような試合をしますので是非見ていてください。
対戦カード
第8試合 メインイベント オープンフィンガーグローブマッチ スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)王者・元スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
ランボー・モーラッタナバンディット[Rambo Mor.rattanabandit](タイ/元ラジャダムナン認定ウェルター級王者、元ルンピニー&プロムエタイ協会スーパーライト級王者)
第7試合 オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
坂本優起(シーザージム/SB日本ヘビー級4位、元SB日本スーパーウェルター級(70kg)王者)
遊笑[ゆうや](Y’s glow)
第6試合 SB日本フェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
川上 叶[きょう](龍生塾/王者、元バンタム級王者)
山田彪太朗[こたろう](シーザージム/1位)
第5試合 スーパーフェザー級(60kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者・元フェザー級(57.5kg)王者)
ポームロップ・ルークスアン(タイ/S-1スーパーフェザー級(59kg)王者)
第4試合 63kg契約 3分3R(無制限延長R)
基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本ライト級(62.5kg)2位)
向 籽羲(香港)
第3試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(無制限延長R)
風間大輝(橋本道場/SB日本ウェルター級5位)
有馬伶弍(龍生塾)
第2試合 53kg契約 3分3R(最大延長2R)
笠原直希(シーザージム)
佐野和英(A☆R KICK!)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(最大延長2R)
長谷川平蔵(シーザージム)
柳澤翔太(クロスポイント吉祥寺)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2023 act.2
日時 2023年4月30日(日)開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 小中学生シート2,000円(当日販売のみ/要身分証明書) ※当日券は各500円UP
チケット販売 チケットぴあ イープラス 楽天チケット 後楽園ホール シュートボクシング協会 SB公式ネットショップ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org