シュートボクシング 10.13 後楽園ホール:山田虎矢太戦のKO負けから1年8カ月、植山征紀「やっぱり僕には格闘技しかないと思って、復帰を決めました」×土井涼雅
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SHOOT BOXING 2024 act.5(10月13日(日)後楽園ホール)で対戦する植山征紀と土井涼雅のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。
第4試合 59kg契約 3分3R(無制限延長R)
植山征紀(ONE LIFE/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位・元王者)※龍生塾ファントム道場から所属変更
土井涼雅(グラップリングシュートボクサーズ多治見/SB日本フェザー級(57.5kg)5位)
植山は28歳。18年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希に3R TKO勝ちし王者となり、21年12月の初防衛戦では竹野元稀に3R KO勝ち。22年8月のRISEでは鈴木真彦との王者対決で判定負け。同年12月の大﨑孔稀戦の際には55kgのリミットを1.45kgオーバーし試合は判定負けした。昨年2月のSB王座の2度目の防衛戦では、当時9戦9勝の山田虎矢太に5R左フックでKO負けした。今回1年8カ月のブランクを経て、これまでより4kg重い契約体重で復帰する。また、今回から自身の練習チームを立ち上げて戦う。
土井は14戦6勝8敗の22歳。今年3月の大森大会で内藤凌太に判定負けし、6月の愛知大会ではファン・チェンカイに判定勝ちしている。
植山征紀「フェザー級で山田虎矢太ともう一回やってリベンジする流れも面白い」
―― 1年8カ月ぶりの試合が決まりましたが、試合間隔が空いたのはどういう理由からですか。
植山 ちょっと冬眠してました(笑)。前回タイトルマッチで負けてから一気にスイッチが切れてしまって、とりあえずダメージもあったので、一度格闘技から離れたんですけど、離れている自分のことを『何やってんやろ』と段々と思うようになってきて、やっぱり僕には格闘技しかないと思って、復帰を決めました。
―― スイッチが切れたのは、KO負けが一番大きかったんですか?
植山 その前の大﨑孔稀戦でも計量オーバーした上に判定負けしてしまったり、タイトルマッチでベルトを獲られて3連敗したことで、今後どうしていこうかなと考えた時に、そこで一気にメンタルが崩れてしまった感じですね。
―― 引退も考えました?
植山 引退までは考えていないですけど、とりあえずちょっと休んで、またやりたくなったらやろうかなと。応援してくれている周りの方々からは「人生一回きりなんだからもう1回やりなよ」と結構ケツを叩いてくれてる人もいたり、負けたままでは終わらないという思いもありました。
―― この休養期間は何をやっていたんですか。
植山 とりあえずずっと休んでいて、特に何をしていたとかはないですね。良いように捉えたらダメージが抜けて良かったかなというのはあります。
―― その期間に格闘技の情報の入手は?
植山 初めは格闘技から離れて、格闘技の情報とかを一切見ないでおこうと思ったりしていたんですけど、でもやっぱりどっかから入ってきたりしていました。同年代の人たちが頑張っている姿を見るとやはり刺激になっていましたね。
―― 植山選手が離れている間、他団体を含めてスーパーバンタム級戦線が盛り上がっていました。
植山 そうですね。でも僕は前回負けて次に試合するならスーパーバンタム級ではやらないと決めていたので、特に気にしていなかったです。
―― 気持ちを一新する意味でもジムを離れたんですか。
植山 心機一転で今は自分のチーム「ONE LIFE」の所属名になりました。練習環境としては、KUMA GYM、HackerGYMや山口兄弟の道化倶楽部で鈴木真彦君とやったりといろんなジムに行かせてもらって練習したり、兄の植山滉平とマンツーでやったりしています。ちなみに兄はプロ選手だったんですけど、数戦して辞めて今はジムのトレーナーなんです。
―― 兄弟で練習するとより深い練習ができたりしますか?
植山 そうですね。やっぱり気を使わなくていいので何でも言い合えるというか。兄は選手としてはそんなに結果は出してないんですけど、格闘技オタクみたいな感じなんです。僕は結構感覚でやっているタイプなんですけど、兄貴は結構頭を使うタイプなので、いろいろいいアドバイスをくれたり、意見交換しながらやれるのでいい感じです。前のジムにいた時も兄とは練習したこともあったんですけど、そんなにしょっちゅうはやっていなく、今はもうずっとマンツーマンでやっています。
―― 久しぶりの試合が近づいてますが、仕上がりはどうですか。
植山 なんか久しぶりの感覚なので楽しいですね。これだけ試合間隔が空いてどれだけ動けるのかっていうのも楽しみだし、試合前の感覚はこんな感じだったなと思い出しています。次の試合ではちょっと変わった姿も見せられたらいいなと思います。
―― 今後はフェザー級での戦いになりますか?
植山 今回実際に動いてみて決めることになりますが、フェザー級あたりでやっていこうかなと思っています。
―― 対戦する土井選手にはどういう印象がありますか。
植山 若くて176cmと僕よりも11cmも身長が高く、気持ちのいいファイターかなと。
―― まだ世代交代させないという気持ちもありますか。
植山 そうですね。でも、前回、山田君に負けているんですけど、復帰戦なのではなおさらここで負けたらダメですね。
―― 今後はどういうところを目標にしていますか。
植山 とりあえず試合をやっていき、もう一回ベルトを目指そうという気持ちになるのかは分かりませんが、とりあえず今は復帰戦で勝つことに集中しています。
―― 同じく山田虎矢太選手もフェザー級に階級を上げてきました。
植山 そうですね。フェザー級でもう一回やってリベンジする流れも面白いですよね。
―― 階級を上げることで持ち味の強打もさらに威力が増すんじゃないですか。
植山 それは間違いないです。体重が上がっている分、ミットを打った感覚が違います。
―― 復帰戦を楽しみにしているファンにメッセージを。
植山 強くなった姿を見せられるように、最後までしっかり仕上げて面白い試合をするので、皆さん楽しみにしていてください!
土井涼雅「植山選手の復帰戦として見られるますが、リングに上がれば一切関係ない」
―― 格闘技はいつから始めたんですか。
土井 格闘技好きな両親の影響を受けて、5歳から地元の小さな道場で空手を始めたのですが、小学校5年の時に道場の移転に伴い、家から近かった今のジムのGSB多治見で2つ下の妹の己花と一緒にシュートボクシングを始めました。お父さんは格闘技経験はなかったのですが、小さい頃は道場以外の練習だと外で兄弟でミットを持ち合ってお父さんがアドバイスすることもありましたね。小さい頃はちょっと格闘技をやることに嫌な時期もあったので嫌々無理にやっていた時もあったんですけど、小学校の後半頃には格闘技が楽しくなって自主的に練習をやっていました。
―― 空手の成績はどうでした?
土井 試合には結構出ていたんですけど、負けの方が多かったんじゃないかなと思います。GSBに入ってからのアマチュアの戦績は何戦やったか覚えてないのですが、アマチュアSBで全日本大会の時にチャンピオンになりました。当時のライバルは、K-1で頑張っている近藤魁成選手が一緒ぐらいの体重だったので出る大会もよく被っていて、2戦やって1回負けて1回引き分けでした。
―― プロデビューしようと思ったのは?
土井 よく、格闘技をやっている顔じゃないねみたいなと言われるんですけど、アマチュアSBの全日本王者になった時に「プロでやってみないか」という提案があって、プロでやってみようと思いました。
―― 戦績を見ると、山田彪太朗選手、内藤凌太選手、手塚翔太選手といった現在の上位ランカー勢には敗れてはいますが、接戦の末に判定負けしている印象があります。
土井 そうですね。なんであそこで攻め切れなかったんだろうという後悔はむちゃくちゃあります。
―― 今回、元チャンピオンの植山選手が相手になり、最初オファーを聞いた時はどういう心境でしたか。
土井 最初に聞いた時は、まさかあの植山選手とやるのかという感じでしたね。対戦するとは思ってもいなかった選手だったので、まさか自分にオファーが来たのでビックリしました。いつかは階級上げてくるのかなと思っていたところもあるんですけど、ここ2年ぐらい植山選手の試合の情報を見てなかったので完全に意識外の選手でした。僕が今フェザー級5位なので、植山選手が階級上げる一発目の相手としてはちょうどいい相手だから、多分僕が当てられたのかなと思いました。
―― 選手としてはどういう印象がありますか。
土井 植山選手はパンチのコンビネーションとかまとめ方がとても綺麗で、めちゃくちゃ打ち合いが強いイメージがあります。
―― そういう植山選手に、ご自身は何で対抗しますか。
土井 やっぱり僕の武器はこの身長なので、植山選手の得意な打ち合いに持ち込ませないスタイル、僕の得意を押し付けるスタイルをやっていこうと思います。
―― どういった試合になりそうですか。
土井 植山選手はやっぱり試合映像を見ても、パンチの打ち合いを好んでいるイメージがあるので、自分のリーチを活かしてバンバン殴って倒そうと思っています。大半の方は知名度があって格上の植山選手の復帰戦としてこの試合を見ると思いますが、リングに上がればそういうのは一切関係ないと思うので、僕は僕のできることを全力で植山選手にぶつけていこうと思います。
―― ここで勝って次に見据えていることはありますか。
土井 もともと僕が目指してるところがトップに立つことです。今回植山選手というトップの選手と戦えるチャンスが巡ってきたので、ここで勝ってどんどん上に上り詰めていきます。現王者の彪太朗選手にもいつかはリベンジしたいですね。弟の虎矢太選手も階級を上げてきて、双子が同階級にいるとドキドキしますけど、負けないように自分も頑張っていこうと思っています。妹はプロデビューしたばかりなんですけど、僕とは違って毎回ガンガン前に前に出ていくスタイルの選手なので、山田ツインズ以上に面白い試合をして土井兄妹の2人でSBにインパクトを残していけたらいいなと思います。
―― ちなみに兄妹仲はいいですか?
土井 喧嘩もしないので、兄妹仲は他の兄弟と比べてもいい方だと思います。格闘技やっているからなのかはわかんないのですが、小さい頃に喧嘩した時は「スパーリングで殴り合って解決しよう」という感じでやってきたので、後腐れはなかったですね(笑)。
―― では最後にファンにメッセージをお願いします。
土井 今回、植山選手が注目されていると思うんですけど、僕がそんな期待をひっくり返すような試合をしたいと思います。期待してください!
対戦カード
第10試合 メインイベント 71kg契約 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
ダビッド・キリア[Davit Kiria](ジョージア/チーム・キリア/元GLORYライト級(70kg)王者、クンルンファイト-70kgトーナメント2019優勝)
第9試合 セミファイナル オープンフィンガーグローブマッチ スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)王者、元同スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
長谷川祐也(TEAM FOREST)
第8試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本フェザー級3位、元DEEP☆KICK -55kg王者)
第7試合 58.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
一仁(真樹ジムAICHI/元MA日本&J-NETWORKフェザー級王者)
第6試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
都木航佑[たかぎ こうすけ](キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級1位、元KROSS×OVER KICK -67.5kg王者)
風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級4位)
第5試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
RYOTARO(龍生塾/SB日本スーパーウェルター級2位)
竜也[たつや](CRISS-CROSS/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位)
第4試合 59kg契約 3分3R(無制限延長R)
植山征紀(ONE LIFE/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位・元王者)※龍生塾ファントム道場から所属変更
土井涼雅(グラップリングシュートボクサーズ多治見/SB日本フェザー級(57.5kg)5位)
第3試合 63kg契約 3分3R(無制限延長R)
ポッシブルK(K’GROWTH/SB日本ライト級(62.5)1位)
成尾拓輝[ひろき](究道会館/HOOST CUP日本ライト級(60kg)王者)
第2試合 オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級(80kg以上) 3分3R(無制限延長R)
遊笑[ゆうや](Y’s glow/MA日本ヘビー級王者、元J-NETWORKヘビー級1位)
マック・パパリィ[Mac Papalii](サモア/nico mma dojo/GAMMA 2023 オセアニア・ヘビー級王者)
第1試合 51.5kg契約 2分3R(延長1R)
片山 魁[かい](TEAM FOREST)
有川翔太(WARRIOR GYM)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2024 act.5
日時 2024年10月13日(日)開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席20,000円 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 ※当日券は各500円UP
チケット販売 チケットぴあ イープラス 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/