KNOCK OUT 9.23 後楽園ホール:33歳でデビュー、46歳・50戦で引退・松﨑公則インタビュー「辛かったとき、頭を真っ白にしてとにかく練習することで良くなることもあった」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
KNOCK OUT 2022 vol.5(9月23日(金/祝)後楽園ホール)で引退セレモニーを行う松﨑公則(STRUGGLE/元REBELS-MUAYTHAI・WPMF日本・J-NETWORKスーパーフライ級王者、元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)。25歳でキックボクシングと出会い、33歳でプロデビューというスタートながら、試合スタイルにも通じるコツコツとした足取りで進み続け、REBEL 2階級制覇をはじめ4本のベルトを巻くに至った。現役生活を終えての心境と、セレモニーにあたっての心境とは?(記事提供:KNOCK OUTプロモーション)
――9・23後楽園ホールで引退セレモニーが行われるわけですが、キックボクシングを始めてから現役生活までは、最後の試合となった3月の阿部晴翔戦の時にも振り返っていただきました(該当記事)。あの試合を終えてからは、どんな変化がありましたか?
松﨑 気持ちの切り替えは、あまりうまくいってないかもしれないですね。今イチどうしていいかよく分からないというか(笑)。
――では、気持ちはまだ現役ファイターの部分が残っている?
松﨑 ちょっと中途半端ですね。やめきれてないというか、今の状態になれてないというか。それをちょっと、今度のセレモニーで切り替えようかなと思います。
――現役としてリングに上がっている間は、日々緊張感だったり、日常生活とは違ったさまざまな感情があったと思います。それがなくなって寂しい、物足りないといった気持ちはありますか?
松﨑 やっぱりありますね。普段の生活に目標がないというか、今イチやる気が出ないというか。すぐ練習をやめちゃうと太ったりして体によくないので、一応やってるんですけど、それもモチベーションがあまり上がらないですね。
――そうですよね。今はストラッグルジムでインストラクターをやられているということですが、それは現役の時からのことなんですよね?
松﨑 はい、もう5年ぐらいはやってますね。今は、現役の時よりは入る時間を増やしました。やることは特に変わらないんですが、教えるのにより集中できて、指導する相手のことも以前よりよく見えるようになったような気はします。これからはパーソナルとかもやっていけたらいいなとも思っています。
――松﨑さんの場合はキックボクシングを始めた年齢が遅くて、そこから4本もベルトを巻くまでに至ったということで、かなり特殊な現役生活だったと思います。トレーナーとしては、早くから始める選手たちも見ていらっしゃると思いますが、そこで思うこととは?
松﨑 彼らが続けてくれるかどうかというのが一番心配ではありますね。若い方が体は元気なんですけど、教えたことがすぐにやれる人もいれば、やれない人もいますよね。うまくやれない時に、若いからすぐやめちゃうという人も多いんですよ。そういうところをうまくフォローして伸ばしていけたらと思います。
――ジェネレーションギャップを感じたりも?
松﨑 まあ、話してるとよく分からない話題が出てきたりもしますけど(笑)、ずっとそうだったので、こっちはそんなに気にならないですけどね。相手は気になってるかもしれないですけど。
――「最近の若いヤツは」みたいなことを思うこともありますか?
松﨑 いや、自分も若い時がありましたからね(笑)。そこは若い、若くないじゃなくて、人としてダメなことはダメというか。若い時は「最近の若いヤツは」って言われがちなものですけど、ひどくなければ大丈夫ですよ(笑)。
――トレーナーとしての目標みたいなものはありますか?
松﨑 チャンピオンを育てようとかよりも、いろんな人にキックボクシングを楽しんでほしいという気持ちの方が強いですね。いろんな立場の人がいるし、自分の周りには同年代とかもっと上の年代の方もいらっしゃるんですけど、楽しんでもらうことを一番に考えています。
――松﨑さんのように続けていくには、何が必要なんでしょうか?
松﨑 目標を細かく立てすぎると、ちょっと崩れたらすぐに諦めることになるので、目の前の目標をコツコツやっていって、まずそこを見るというのが一番いいのかなあと思います。僕は年齢も年齢だったので、目の前の目標、つまり次の試合しか見てなかったんですが、そうしていたから続けられたという部分もあるとは思います。
――ただその中でも、結果が出ない、調子が悪い時期が続くこともあったと思います。その時はどう対処されたんですか?
松﨑 そうですねえ。そういう時はつらかったし、それでイライラすることもありましたけど、それも全部練習にぶつけた感じですね。練習すらハマらなくて困ったこともありましたけど、その時も頭を真っ白にしてとにかく練習すると。そしたらよくなることもあったので、とにかくやること、とりあえず続けるということも大事かなと思いますね。その中で見つかることもあると思うので。
――時には考えないでやり続けることも大事だと。
松﨑 自分の場合は、キックボクシング以前には何かをやり始めても続かないことも多かったので、キックボクシングだけは続けようという思いもあったんです。うつ病とかもあって、うまくいかない時期もいろいろとあったから、逆にキックは続けられたんじゃないかなと思います。
――多くの選手は若くから始めて、一般的にはその方が絶対的にいいと思われがちですが、そうと決まったわけでもないよということを示した現役生活でしたよね。
松﨑 若くから始めた方が、結果は残しやすいとは思うんですけど、いろんな経験があるからこそ続けられる部分というのもあって、それだけに自分の中に得られるものは多いのかなとも思います。
――今、改めて現役生活を振り返るとすると、どういうものでしたか?
松﨑 ひと言で言えば、本当に「続けられてよかった」「やってよかった」ということに尽きると思います。今、ツイッターで現役時代のことを順に書いていってるんですが、そのために振り返っていると、やっぱりいろいろ思い出しますね。
――さて、後楽園ホールではいよいよ引退セレモニーとなります。最後のリングにあたって思うことは?
松﨑 やっぱり自分の区切りということと、みんなへの感謝ですね。自分はそんな派手な選手ではないですが、多くの方がコツコツと応援してくださって、本当に損得とかそういうのは抜きだったと思うんですよ。その皆さんには本当に感謝しかないですね。これからもよろしくお願いしますと。
――では最後に、今の選手、これからの選手たちに改めて伝えたいことは?
松﨑 今は強い選手がたくさん出てきていますから、その中で戦っていくのは大変だとは思いますけども、今はそんなに注目されていなくても、続けていけば必ずチャンスが巡ってくると思うので、とにかく諦めずに頑張って続けてほしいと思います。
――全て含めると、現役時代は楽しかったんでしょうか?
松﨑 つらいこともたくさんありましたけど、今、トータルで考えると、楽しかったと思いますね。
――それは何よりです。ありがとうございました。お疲れ様でした!
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無し
第8試合 ダブルメインイベント2 【G-BALLER Presents】初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI/元REBELS-REDライト級王者)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
第7試合 ダブルメインイベント1 第2代KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、WPMF世界同級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
TAKERU(GET OVER/DBS&RKAフェザー級王者)
第6試合 セミファイナル BLACK フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
龍聖(フリー/KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者)※TRY HARD GYMから所属変更
小笠原裕典[ゆきのり](クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
・松崎公則(STRUGGLE/元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者、元WPMF日本&J-NETWORKスーパーフライ級王者)引退記念セレモニー
第5試合 第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニー日本バンタム級王者)
大野貴志(士道館新座ジム/元WMC日本&Bigbangスーパーバンタム級王者、元MA日本バンタム級王者)
第4試合 第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
第3試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)
庄司啓馬(TEAM TEPPEN)
第2試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
向井貫太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU)
第1試合 BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R
前田翔太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)
概要
大会名 KNOCK OUT 2022 vol.5
日時 2022年9月23日(金/祝) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ツイキャス(生中継/3,300円~) サムライTV(10月4日(火) 22:00~・再放送あり)
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥12,000 S席¥8,000 A席¥6,000 ※当日券500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/