ONE Championship 9.24 シンガポール(一夜明け談話):強豪ペッダムに勝利の内藤大樹「ダウンした後にこのまま引いたら、また一緒のことを繰り返すという思いがあった」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム中野
本場のムエタイ、教えます。初心者、ダイエット目的の方も大歓迎!まずは見学・体験を!
ONE Championship「ONE: REVOLUTION」(9月24日(金) シンガポール・インドアスタジアム)でムエタイ・フライ級の試合に出場し、元ONEキックボクシング・フライ級王者のペッダムに判定2-1で勝利した内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/ONEキック・フライ級4位、元シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者)の試合翌日のインタビューが、ONEから届いた。(写真 (C) ONE Championship)
ONE Championship 9.24 シンガポール(レポ):内藤大樹、元ONEキック王者・ペッダムに判定2-1で勝利。パシオ、猿田洋祐を1Rで返り討ち
――勝利、おめでとうございます。一夜明けてのお気持ちをお聞かせください。
「やっぱり、ペッダムという誰もが認める強敵に勝つことができたのは嬉しかったです。」
――試合は見返しましたか。改めて勝因は何だったと感じていますか。
「しっかり、落ち着いてフラットな状態で見ようと思って見直しましたね。初回にダウンしましたけど、ダウン以外、向こうがポイント取っていることはないなって冷静に見て思いました。ダウン以外は、全部自分のペースで進んでいたというか、ダメージも与えていたと思いますし、ダウン以外は自分がコントロールしていた試合かなと思います。」
――ペッダムより上回っているなと思うのはどんな部分ですか?
「身体の強さ、フィジカルの面と、技の引き出し。対応力が勝っていたかと思いますね。ONEの判定基準だったら、まさに自分の勝ちでおかしくないかなと思いますね。」
――今回は、フルラウンドの試合でした。ペッダムの印象について試合前と後で違いはありましたか。
「やっぱり良い選手だなと思いました。やる前と後はほとんど変わらずですね。」
――試合前のインタビューでこの試合には判定で勝利すると予想していた通りの結果となりました。試合内容も予想していた通りに進められましたか。
「ダウン以外は、自分の理想というか、考えていたシナリオ通りかと思います。下から崩してペッダムの本来の動きを出させなくする、ペッダムの良さを消していくということが出来たと思います。今回、ペッダムの左ミドルがあまり出なかったと思うんですけど、下を蹴ったからこそ、出なかったんだと思っています。」
――この試合での戦略はどんなものでしたか。何か途中で変えることはありましたか。
「本当は、左ミドルを先に蹴らせて、そのリターンで右のインローを蹴るつもりだったんですけど、思ったよりもペッダムが左ミドルを蹴って来なかったので、インローじゃなくてアウトローを、外からのローキックで攻めて今回はそれが効果的だったかなと思います。」
――ラウンド間、セコンドである弟さんとはどんな会話をされましたか。
「ダウン取られて帰って、弟は自分の能力も知っていますし、お互い焦っていなかったというか、1ラウンド終わった感じだったら、巻き返せるというか取り返せるだろうという指示はもらいましたね。それで自分も冷静に2ラウンドに進むことができたのでよかったなと思います。」
――ダウンをもらった時のダメージは特になかったですか。
「ダメージは正直、そんなになかったです。タイミングで合わされちゃった感じだったので。正直あのパンチは自分が警戒していたパンチでした。自分の癖で位置をミスってしまったので食らってしまいました。でも理解、意識はしていたので、何を貰ったのかとかもすぐに理解できましたし、ダメージはそんなになかったですね。」
――今回の試合も、スピード、パワーが光っていました。
「スピードとパワーは最近、一戦一戦どんどんレベルアップしていますし、試合でも出ていると思うので自分でも良かったと思っています。これからもどんどん上げっていくと思うので楽しみですね。」
――以前のインタビューで、ハガティー戦での敗戦後、メンタルとフィジカルを強化してきたとお話しされていました。その成果はこの試合で出せましたか。
「メンタル的なところはすごく大きかったです。蹴りに合わせられてパンチでダウンしてっていう、ハガティー戦の時と似たようなダウンだったんですけど、そこでハガティー戦でのことを思い出して、だからそこで逆に引かずに前に出ようっていうのが強かったです。その姿勢は良かったなと思います。ダウンした時に(ハガティー戦のことを)すごく思い出しましたね。ダウンした後にこのまま引いたらまた一緒のことを繰り返すという思いがあったので、ハガティー戦のことはプラスになったかなって思っています。」
――観客がいる中での試合は久しぶりだったと思います。
「やっぱり良いですね。無観客で2試合して、ちょっと慣れていた部分もあったんですけど、いざ入場した時にお客さんがいると気分が上がりますし、モチベーションも上がりますね。」
――この試合で見えた今後の課題は何でしょうか。
「課題はやっぱり、自分のダウンをした時の姿勢、癖なんですけど。避けるのは自信があるタイプだったのですが、今回は位置を間違えてしまったので、細かいミスを完全に無くさないといけないなと思いました。ONEの大きな舞台だと、この小さな細かいミスが大きな怪我にも結果にも出てしまうと思うので、ミスは無くさないといけないなと思っています。ディフェンス面での課題が見えてよかったなと思っています。」
――判定がコールされた時、少し驚いている表情にも見えました。
「勝てたというのが素直に嬉しかったです。あの時はまだ冷静になれていなくて、1ラウンドのダウンがどれだけ響くのかって考えすぎちゃっていたので。初めにペッダムがコールされて、その後に自分がコールされて、すごいドキドキしてたんで、それで自分に入って若干テンションが上がったというか、入った、という感じでした。ONEだとドローがないので、ドローがなければ1ラウンドはペッダムで、後は自分だと思っていたので、自分の勝ちには自信があったんですが、あまり冷静じゃなかったんで、あんな感じ(のリアクション)になってしまいましたね(笑)」
――この先についてはどんな考えがありますか。誰と戦いたいなどありますか。
「キックボクシングもムエタイもそうなんですけど、いつも言っているようにONEのオファーに従って誰とでもやるっていうのは変わらないのですが、ONEに入ってこれで5勝1敗っていう戦績で、やってきたメンバー本当に強いファイターばっかりで勝ってきたと思うので、そろそろ(タイトル)チャレンジャーに選ばれてもおかしくないんじゃないかなって思います。理想は、キックでもムエタイでも、タイトルに一度チャレンジさせてもらえたら、というのが自分の理想です。」
――ペッダムと試合後に会うことはありましたか。
「ホテルの廊下で会いましたね。ありがとう、みたいなお互い感謝みたいなのは伝えられたなとは思いました。すごい律儀なのは伝わりました。ケージの中でもそうですが、言葉は通じないのですが、リスペクトしてくれているなっていうのはすごい伝わりました。」