格闘技大会ネット中継 注目番組ガイド:7.11(日) UFC ポイエー×マクレガー、半年ぶり3度目の対戦|大和祭り 大和哲也が肘有り戦|13(火) QUINTET 今成正和・中村大介・小見川道大・平田直樹ら出場
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おうち時間のお供に、インターネットでの格闘技観戦はいかが? 近日ネット中継される注目大会の見所を紹介。
7月11日(日) 午前7:15~
UFC 264: Poirier vs. McGregor 3
会場 米国ネバダ州ラスベガス:T-モバイルアリーナ
中継 UFCファイトパス(メインカードは11:00より。プレリムのみ視聴可能なスタンダードプランは月1,214円、メインカードも視聴可能なプレミアムプランは月2,699円) WOWOW(メインカードのみ。配信サービスあり。月2,530円)
☆ダスティン・ポイエー×コナー・マクレガー 予想開始時刻・13:20 【対戦カード一覧】(公式サイト)
◆メインイベントではライト級1位・元暫定王者のダスティン・ポイエー[ポワリエ]と、5位・元王者のコナー・マクレガーが対戦する。
14年9月の初対決はマクレガーが1R TKO勝ちし、その後スター街道を突き進み、16年11月にはエディ・アルバレスとのライト級王座決定戦でTKO勝ちし2階級同時制覇を達成した。フロイド・メイウェザー・ジュニアとのボクシングマッチを経て、18年10月、ハビブ・ヌルマゴメドフに敗れてライト級王座から陥落。復帰戦となった20年1月のドナルド・セローニ戦ではわずか40秒でTKO勝ちし、6月に3度目の引退表明をしたが撤回。今年1月のアブダビ大会での復帰戦の相手がポイエーだ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZJ7FKEdFwJw
1月の試合では1Rの中盤と終盤にマクレガーがパンチをまとめてポイントを先取した。だがポイエーが1Rから随所で当てていた左のカーフキックが2Rから効き目を発揮。中盤にマクレガーの足が止まると、ポイエーがパンチで畳みかけ、右ストレートでダウンさせてTKO勝ちした。
ポイエーはアメリカン・トップチーム所属。昨年大晦日のRIZINで朝倉海にリベンジした堀口恭司と同門で、ポイエーも同じくカーフキックで勝利を呼び込んだ。今回の3度目の対戦は両者とも他の選手との試合を挟まないダイレクトリマッチ。もちろん今回のマクレガーはカーフ対策は十分にしているはずで、ポイエーもそこは想定内だろう。両陣営がどういう戦略を立てるか見ものだ。
セミメインイベントでは、ウェルター級2位のギルバート・バーンズと4位のスティーブン・トンプソンが対戦。バーンズは2月に元練習仲間の同級王者・カマル・ウスマンに挑戦して敗れて以来の試合。トンプソンは2連敗の後に2連勝中で、無敵のウスマンへの挑戦に向けて大事な試合となる。
7月11日(日) 16:30~
大和ジム50周年記念大会 ~大和祭り~
会場 名古屋国際会議場イベントホール
中継 ダイヤモンドチケット(生中継/¥3,500+手数料¥385)
☆大和侑也×中野椋太(全9試合の第7試合)予想開始時刻・18:20 【対戦カード一覧】
◆名古屋の名門・大和ジムは、キックボクシング黎明期の1968年創設。50周年記念大会は以前から計画されていたが、コロナ禍などの影響で延期が続き、満を持して今回開催される。大和ジムが加盟するNJKFの認定大会として行われる。
メインイベント(第9試合)の赤コーナーに立つのは、大和ジムのエース・大和哲也。今回は肘有りの通常キックルールでタイ人と対戦する。哲也はムエタイルールでセンチャイ、ジョムトーンといった強豪とも対戦し、14年には元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王座を獲得し、世界レベルで活躍。15年12月のホーストカップではパコーンに判定勝利した。17年からは新生K-1に参戦しており、久々の肘有りの試合となる。
対するタップロンはRISEやシュートボクシングで、ベイノアや鈴木博昭にも勝利しているが、KNOCK OUT等で肘有りの試合も並行。19年11月のINNOVATION認定65kg契約肘有り1DAYトーナメントでは水落洋祐、マサ佐藤、 小川翔を下して優勝。衰えぬ技術とタフネスを印象付けており、久々の通常キックルールの哲也にとって手強い相手となりそうだ。
ダブルセミファイナルではスーパーウェルター級で匡志[まさし]YAMATO vs. 津崎善郎、ウェルター級で大和侑也 vs. 中野椋太の、WBCムエタイ日本2階級王座決定戦が並ぶ。匡志と侑也は哲也の後輩。大和ジムの記念興行に当然気合十分だ。津崎はKNOCK OUT、中野はRISEのタイトル戦線でも活躍する選手たちで、テクニカルな攻防が期待できる。
他にも6試合が組まれ、いずれも赤コーナーに大和ジム勢が並ぶ。対するはキング・ムエ、真樹ジムAICHI、GET OVER、MEIBUKAI、OISHI GYMといった愛知のジム勢が主体だ。
また、同じ会場で昼に開催されるホーストカップも、別料金でPPV生中継が決定。OISHI GYMの主力として長年活躍した大石駿介の引退試合がメインイベントに置かれた。こちらの大会も一緒に見れば、中京地区の立ち技シーンの活気をより一層味わえることだろう。両大会ともに“愛を知る県・愛知県出身”のフレーズの元祖・佐藤嘉洋氏が解説を務める。技術面はもちろん、選手の経歴や逸話も絡めた濃いトークが楽しめそうだ。
7月13日(火) 18:00~
QUINTET FIGHT NIGHT 7 in TOKYO
会場 後楽園ホール
中継 UFCファイトパス(月1,214円~)
☆決勝戦 予想開始時刻・19:40 【対戦カード一覧】
◆QUINTETは打撃技無し・絞め技と関節技のみのグラップリングルールの大会。「quintet」は5人組という意味の英語で、5対5のチーム同士による勝ち抜き戦トーナメントが毎回目玉となっている。4チームが参加し、1日で一回戦と決勝が行われる。試合場はレスリングマット。1試合8分一本勝負(7kg以上の体重差のある場合は4分)。5選手の合計体重は360kg以内。
グラップリングやブラジリアン柔術に馴染みの薄いMMAファンを意識し、一本決着を促すルールとなっており、膠着を誘発するクローズドガードは禁止。柔術のような判定やポジショニング等のポイント差による決着は無く、引き分けの場合は両者が退場し次の選手が登場する。なお、1回戦を勝ち上がったチームは、決勝戦では1回戦で戦わなかった選手から優先的にオーダーを組まなくてはならない。
今回の一回戦のカードと出場メンバーは以下の通りだ。
一回戦第1試合
TEAM TRI-FORCE 澤田伸大 鈴木和宏 石毛大蔵 平田直樹 中島康輔
TEAM WOLF 小見川道大 内柴正人 伊藤盛一郎 森戸新士 グラント・ボグダノフ
一回戦第2試合
TEAM BRAVE GYM 宮田和幸 山田崇太郎 竿本樹生 今成正和 寒河江寿泰
TEAM THE BODY RIDE 中村大介 出花崇太郎 世羅智茂 小谷直之 八隅孝平
昨年10月の後楽園大会で同じ合計360kg以内のライト級相当のトーナメントが行われ、所英男が率い小谷・中村・今成・金原正徳の参加した「TEAM TOKORO PLUS α 2nd」が優勝した。
今回、小谷・中村と今成は別チームで一回戦で激突。今成は6月27日のRIZINで瀧澤謙太に判定負けするも、切れ味鋭い足関節技で瀧澤を追い詰め、新参のファンにも強烈な個性を印象付けており、当然QUINTETでも足関がどのタイミングで出るか見もの。BODY RIDEには中村、出花(キャプテン☆アフリカ)、世羅の腕十字を得意とする3人が並ぶ。
小見川率いるTEAM WOLFは、昨年10月大会と全く同じメンバーで再挑戦。まずは初戦突破を果たしたい。TEAM TRI-FORCEが柔術色が一番強いチームだが、DEEPの21歳の新鋭で柔道ベースの平田直樹が、柔道界の大先輩・内柴と小見川との絡みがあれば面白そうだ。
他の選手たちも個性的な選手が揃い、色んな対戦カードでの展開の妄想の広がり度合では一番といっていいぐらい。QUINTETはまだ見たことがない人でも楽しめる大会となるだろう。
※主要カードの予想開始時刻は、大会進行やカード変更により、実際と異なる場合もありますので、あくまで参考程度として下さい。