UFC 1.24 アブダビ:ダスティン・ポイエー、コナー・マクレガーに2R逆転TKO勝ち。マイケル・チャンドラー、UFC初戦は1Rで快勝
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UFC 257: Poirier vs. McGregor 2
2021年1月24日(日) アラブ首長国連邦・アブダビ・ヤス島:エティハドアリーナ(UFCファイトアイランド)
レポート:井原芳徳 Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC
第11試合 メインイベント ライト級 5分5R
○ダスティン・ポイエー[ポワリエ](2位、元暫定王者)
×コナー・マクレガー(4位、元王者)
2R 2’32” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
UFCは昨年後半、新型コロナウイルスの感染予防対策で無観客で開催してきたが、今年1月のアブダビでの3大会から、観客を入れての開催を再開した。
マクレガーは18年10月、ハビブ・ヌルマゴメドフに敗れてライト級王座から陥落。復帰戦となった昨年1月のドナルド・セローニ戦ではわずか40秒でTKO勝ちした。6月に3度目の引退表明をしたが撤回し、コロナ禍を経てオクタゴンに戻って来る。
ポイエーは14年9月にマクレガーに1R TKO負けしているが、以降は好戦績を残し、17年からはアンソニー・ペティス、ジャスティン・ゲイジー、エディ・アルバレスを撃破。19年4月の暫定王座決定戦でマックス・ホロウェイに判定勝ちしベルトを巻き、同年9月の王座統一戦でヌルマゴメドフに敗れたものの、昨年6月の再起戦ではダン・フッカーに判定勝ちしている。
なお、昨年10月にゲイジーを下した後に引退表明した王者・ヌルマゴメドフが、復帰を示唆している。元ベラトール・ライト級王者・マイケル・チャンドラーのUFC初参戦含め、今大会のライト級の動向が今後のヌルマゴメドフにどう影響を及ぼすかも気になるところだ。
1R、両者サウスポーに構え、開始すぐからマクレガーは圧をかける。だがポイエーは30秒過ぎ、最初の胴タックルであっさりとテイクダウンに成功する。マクレガーは30秒ほどで金網を背にして立ち上がってポイエーを押し込み、肩パンチを当てる。両者の押し合いがしばらく続くが、3分過ぎ、マクレガーが突き放す。するとマクレガーが左ストレート、右ジャブ、右アッパーを立て続けに当てて好印象を残す。終盤、ポイエーは持ち直し、左ローをカーフキック気味にお返すると、マクレガーは少しバランスを崩す。それでもマクレガーは最後に左ボディ、左ストレートを当てる。記者採点はマクレガー。場内はいつもより観客が少ないとはいえ、マクレガーを応援する歌声や歓声が終始響いており、ポイエーには不利な環境だ。
2R、マクレガーは圧力をかけパンチを振るうが、ポイエーも随所で左ロー、カーフ、右インローを返す。マクレガーは少しバランスを崩しながらも踏ん張り続けていたが、中盤、踏ん張りが効かなくなると、ポイエーが圧力をかける側に一転。左ストレートを当ててひるませると、一気に連打を畳みかける。するとついに右ストレートでマクレガーがダウン。ポイエーがパウンドで追い打ちをかけようとしたところでハーブ・ディーン・レフェリーがストップした。
下馬評を覆して完勝したポイエーは「タイトルに挑戦したい」とアピール。マクレガーは「ローキック、カーフキックが効いた」とコメントした。ポイエーはアメリカン・トップチーム所属。大晦日のRIZINで朝倉海にリベンジした堀口恭司と同門で、ポイエーも同じくカーフキックで勝利を呼び込んだといえよう。
第10試合 セミメインイベント ライト級 5分3R
×ダン・フッカー(6位)
○マイケル・チャンドラー(元ベラトール王者)
1R 2’30” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
元ベラトール王者・チャンドラーのUFC初戦。前回ポイエーに敗れた6位のフッカーが迎え撃った。1R、長身のフッカーに対し、チャンドラーが最初から圧力をかけ、お互い慎重な状態が続く。中盤、チャンドラーは右ボディ、右フックを積極的に振るうようになる。フッカーは少し被弾するも、距離を取って回り続けていたが、チャンドラーが右ボディを強打してから、左フックをクリーンヒット。フッカーがダウンすると、チャンドラーはパウンドを連打し、見事1Rでフィニッシュした。
快勝のチャンドラーはケージに登って宙返りで喜びをアピール。勝利者インタビューでは「すぐタイトルに挑戦したい」「マクレガー、ポイエー、見たか」とアピールした。
第9試合 女子フライ級 5分3R
×ジェシカ・アイ(6位)
○ジョアン・コールダウッド(7位)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第8試合 ミドル級 5分3R
×アンドリュー・サンチェス
○マフムート・ムラドフ
3R 2’59” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
第7試合 女子ストロー級 5分3R
○マリナ・ロドリゲス(8位)
×アマンダ・ヒバス(10位)
2R 0’54” TKO
第6試合 ライト級 5分3R
○アルマン・ツァルキヤン
×マット・フレボラ
判定3-0 (30-27/30-27/30-26)
※ツァルキヤンは計量1ポンドオーバー
第5試合 ミドル級 5分3R
○ブラッド・タバレス(14位)
×アントニオ・カルロスJr.
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第4試合 女子バンタム級 5分3R
○ジュリアナ・ペーニャ(7位)
×サラ・マクマン(9位)
3R 3’39” 裸絞め
第3試合 ライトヘビー級 5分3R
×カリル・ラウントリーJr.
○マルチン・プラフニオ
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第2試合 150ポンド(68.04kg)契約 5分3R
×ニック・レンツ
○モフサル・エフロエフ
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
第1試合 フライ級 5分3R
○アミル・アルバジ
×ジャルガス・ジュマグロフ
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)