Road to ONE 2/22(月)17時~ABEMA生中継:「5年後の主役」を探せ(3):挫折からMMAへ。“HEARTSのヤングライオン”中田大貴&風間敏臣+大沢ケンジ代表座談会【PR】
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「日本格闘界、5年後の主役たち」をテーマに、コロナ禍で試合機会の減った若手主体のラインナップでONE Championshipが開催する「CLASTY Presents Road to ONE:4th Young Guns」(2月22日(月)渋谷TSUTAYA O-EAST/ABEMA格闘チャンネルで生中継)。BOUTREVIEWでは何人かの出場選手や関係者をピックアップして、大会まで残り1週間、4回に分けてインタビュー記事をお届けする。
第3弾はABEMAのONE中継での熱血解説でおなじみ、大沢ケンジ・和術慧舟會HEART代表が送り込む“HEARTSのヤングライオン”中田大貴と風間敏臣の2選手、そして大沢代表の座談会だ。中田も風間も昨年プロデビューしたばかりの20代前半の選手。猿田洋祐、上迫博仁、魚井フルスイングらを擁するHEARTSでは「第4世代」にあたるといい、2人のバックボーン、デビュー1年の感想、今回の試合への意気込み、そして思い描く“未来”について聞いた。(聞き手:井原芳徳)(取材場所:東京 駒沢 HEARTS KIX)【広告記事】
第4試合 フェザー級 5分3R
岩本達彦(BLOWS/パンクラス15位、パンクラス・ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
第2試合 バンタム級 5分3R
前田浩平(GRABAKA)
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
◆中田大貴(なかだ・ひろたか)
所属:和術慧舟會HEARTS
出身:東京都
生年月日:1996年4月1日(24歳)
パンクラス公式プロフィール・戦績データ
SNS:Twitter @Hirotaka_MMA
◆風間敏臣(かざま・としおみ)
所属:和術慧舟會HEARTS
出身:茨城県
生年月日:1997年5月15日(23歳)
パンクラス公式プロフィール・戦績データ
SNS:Twitter @14030515toshi
「中田はめっちゃ金持ちの子供なんですよ。度を越えたほどの」(大沢)
――まずは両選手の格闘技を始めたきっかけから聞かせてください。中田選手からお願いします。
中田 中学で3年間ラグビーをやっていたんですけど、引退して体を動かそうかなと思ってジムを探して、(着衣総合武道の)空道の大道塾渋谷支部に入りました。中学の終わりぐらいから始めて、留学していた時は離れていたんですけど、真面目に通って、大会にも出て、空道のためにキックボクシングや柔術もやって、結構ハマっていましたね。でもスパーリングで膝の皿が割れて手術をして、一回格闘技を離れたんですよ。大学に進んだんですけど、大学の空気に違和感があったり、将来何をしたいんだろうかと悩んで、八方塞がりというか、何もしたいことが無くて遊んでばかりで、勉強もサボり気味でした。何をやっても中途半端で、親にいい環境を与えてもらったのに、何も成し遂げて来なかった…
大沢 めっちゃ金持ちの子供なんですよ。度を越えたほどの。
中田 度を越えたほどじゃないですよ(苦笑)
大沢 本来格闘技をやるような家柄じゃないんですから。そいつが下りて来てやっているわけですよね。
――兄弟は?
中田 長男です。
大沢 両親も参っちゃったなあってなってるでしょうね(笑)
――大学時代に八方塞がりになり、なぜ総合格闘技を選んだんでしょう?
中田 大沢さんを知ったのはABEMAの中継の解説ですね。友達でジョーという奴がいて、新宿のHEARTSの会員をやらせていただいていたんですけど、その時自分も総合をやってみたいなって思い始めていたんですね。ジョーが「大沢さんのところに行っている」とおっしゃってた、いや、言ってたんで、ジムを紹介してもらいました。最初に大沢さんとスパーリングをすることになって、ボコボコにされて。殴られたというよりは技術の差で何もさせてもらえなくて、あ、弟子入りしようって。
大沢 喋り方も上品じゃないですか。育ちの良さが出ていますね。
――友達にもつい敬語になってしまう感じがそうですね。MMAを始めたのは何年前?
中田 3年前です。
――大学卒業後は?
中田 HEARTSでインストラクターをやっています。
「風間は“気持ちのスタミナ”がある」(大沢)
――風間選手にもHEARTSに入るまでについてお聞きします。
風間「高校3年まで柔道をやっていて、その時から寝技が好きで、調べたら柔術ってものがあるのを知って、近くにあった(茨城県かすみがうら市の)ストライプル茨城に入会し、専門学校に行ってからも続けていました。都内に出たいと思い始めて、神奈川ですけど、パラエストラ川﨑に行くようになりました。でもある時、怪我してしまって、柔術をやってこれからどうなるんだろうと考え始めて、将来食べていける未来が見えなくて、周りに相談した時、『風間が求めているものはMMAにあるんじゃない?』ってMMAを勧められて、HEARTSに入会しました。」
――今は仕事をしながら?
風間「専門学校を出て、普通にアルバイトをしながらやっています。」
――2人とも怪我が転機になっているんですね。風間選手が入ったのはいつ頃ですか?
風間「ちょうど1年前ぐらいです。」
――実際打撃のあるMMAに飛び込んでみて、どうですか?
風間「柔術であんまり練習でボコボコにされることが無かったんですけど、HEARTSでの総合の練習ではやられることのほうが多くて、自分で納得が行った日が数えるほどしかないので、キツいなって思うことはあります。でも試合をやって勝ったりした時に、そういうキツかったことも含めて、やって良かったと思います。」
――大沢さんから見て風間選手はどうですか?
大沢「器用じゃないんですけど、気持ちが強くて、しっかり試合を一本かKOで終わらせようという意識は練習の時も感じるし、上手くやろうってタイプじゃないので、MMAに向いていると思いますね。向かって行く気持ちが大事なんで。戦う気持ちが他の人よりも強い感じがします。」
――打撃は1からだったと思いますが、吸収度はいかがですか?
大沢「吸収はいい方じゃないと思います。全部力強く行くというか、力を抜けないタイプで、練習相手からすると痛えなって思ったりするんですけど。でも逆に、練習で相手に迷惑かけないで上手くやれるんだけど、試合でもフワッとして、フィニッシュしきれないタイプが日本人は多いんですよね。」
――こういう競技ですから、ちょっと荒っぽいぐらいがいいかもしれません。
大沢「気持ちのスタミナがあるなって感じがしますね。不器用だけど、不器用でもいいんじゃないの、って感じです。」
――中田選手は後輩の風間選手をどう評価していますか?
中田「後輩というより同い年のように見ているんですけど、滅茶苦茶さわやかで、でも負けず嫌いな気持ちが人一倍強くて、僕もその気持ちに感化されて、そういう気持ちを持たないとなって思います。」
――逆に風間選手から見て先輩の中田選手はいかがですか?
大沢「正直に言っていいよ(笑)」
風間「大貴さんは波が凄いですね。波の頂点に来た時は勢いが凄くて、絶対に相手にしたくないなって思いますね。」
――中田選手と風間選手はHEARTSの中の世代的にはどのあたりになるんですかね?
大沢「飯野(タテオ)が第1世代、江藤(公洋)と上迫(博仁)が第2世代ぐらいですかね。猿田(洋祐)も第1・第2ぐらいで、魚井(フルスイング)も第2に近いぐらいですね。第3になると1人辞めちゃってんで、だいぶ離れて、この2人は第4ぐらいですね。あと木下(タケアキ)と(高橋“SUBMISSION”)雄己の4人ぐらいかな。他にもアマチュアもいますけど。今、試合の機会がコロナの影響で減っている中で、期待している若手の試合があるのはありがたいですね。」
中田「殺し合いに引きずり込んでやる」、風間「格闘技界にデカいスポンサーを持って来れるような存在に」
――両選手とも今回の相手は格上になるかと思いますが、印象はいかがでしょうか?
中田「岩本(達彦)選手は去年のパンクラスのネオブラッドトーナメントのフェザー級で優勝されている選手で、自分も元々フェザー級に出ようかと思ったんですけど、タイミングが合わなくて、ライト級にエントリーさせていただいて。僕は優勝を逃しちゃったんですけど、こうした機会で去年のフェザー級の優勝者とやるのは凄いチャンスだと思っています。リーチもあって打撃も下からの組みも、何でもできると聞いています。でも自分も前に出る力があるので、とにかくぶつかって行きたいです。」
――中田選手は12月の試合を欠場して、9月のネオブラ決勝で負けて以来、5カ月ぶりの試合です。
中田「前の試合が無くなって、相手の選手にも迷惑をかけましたし、今は経験を積むことが大事だと思っていて、試合で経験を得るチャンスが無くなったことが本当に悔しかったです。溜まりに溜まったフラストレーションがあるので、対戦相手を殴ったろうかなって思ってますね。しんどい殺し合いに引きずり込んでやろうって思っています。」
――去年の7月に勝ったっきりですから、なおさら巻き返したいと。
中田「9月もちょっとした差で負けて悔しかったです。去年はプロデビューできましたけど、納得できていないので、本当のプロとして、しっかりフィニッシュして勝つ姿を見せたいです。」
――風間選手の相手の印象は?
風間「前田(浩平)選手は前に『格闘代理戦争』に出ていて、名前があって強い選手だなと思いますし、自分はまだMMAをやって1年ですけど、わからないなりに自分らしさを発揮して、しっかりフィニッシュして終わらせたいです。」
――去年7月のプロデビュー戦は判定負けでしたけど、次の9月はTKO勝ち、12月は腕十字で一本勝ちで、連勝とフィニッシュ勝利は伸ばしたいですよね。
風間「そうですね。でも3試合とも、納得できる試合が全くできていないので、今回は圧倒的に戦って、納得する形で極めきりたいです。」
――お2人の将来の目標を聞かせてください。
中田「自分が総合格闘技を一番最初に見たのがUFC JAPANで、今の自分からすれば夢物語ですけど、UFCに憧れがあって、頂を見たい気持ちは常にあります。海外に住んだ経験もあるので、世界の人に認めさせたいですね。親にも迷惑をかけ続けているので、結果を残して恩返ししたいです。」
風間「知名度を上げて、格闘技界に入っていないデカいスポンサーを持って来れるような存在になりたいです。自分もいずれは海外に行きたいです。」
――大沢さんには2人への期待を聞きたいです。
大沢「せっかく若手主体のイベントをやってくれているわけで、ただ試合組まれたからやりますじゃなく、見ている人達が可能性を感じるような試合をして欲しいですね。僕自身、現役の頃は堅くやるタイプだったんで、そこの反省も踏まえてですけど、勝つためだけに戦う奴がいることで、興行がつまらなくなると思うんですよね。格闘技に興味を持ち始めた人達の心の中で燃え始めた炎を、俺は消していたと思うんですよ。面白いものを見せないと、火が消えて、業界も小さくなるというね。若手が格闘技で一旗揚げたいと思うなら、目先の小さい1勝にこだわらないで欲しいです。負けてもいいんですよ。その後、凄い試合したら全然巻き返せるんですから。今後のために、勝っても負けても、大きな成長のできる試合にして欲しいです。」
――最後、両選手ににABEMA視聴者へのメッセージをお願いします。
中田「大会関係者の皆さんと大沢さんにこういうチャンスを作ってもらい感謝しています。感謝に報いるためにも、自分のためにも、いい結果を出せるよう、しっかり集中して頑張ります。」
風間「格上の相手ですけど、やって来たことをしっかり出して、圧倒的な試合にして、決着をつけて終わらせたいです。」◆◆◆
対戦カード
第9試合 メインイベント MMA 女子アトム級 5分3R
平田 樹(フリー)※K-Clannから所属変更
中村未来(マルスジム/修斗女子スーパーアトム級(50kg)6位)
第8試合 ライト級 5分3R
長田拓也(BLOWS/修斗世界4位)
葛西和希(マッハ道場/パンクラス9位)
第7試合 フライ級 5分3R
小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
山中憲次(FREEDOM@OZ/パンクラス11位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
第6試合 キックボクシング 54kg契約 3分3R
有井渚海(及川道場)
平松 侑(岡山ジム/INNOVATIONバンタム級王者)
第5試合 フライ級 5分3R
吉野 光(フリー)
野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
第4試合 フェザー級 5分3R
岩本達彦(BLOWS/パンクラス15位、パンクラス・ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
第3試合 ストロー級 5分3R
安芸柊斗(MMA Zジム/修斗世界8位)
山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We/パンクラス8位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
第2試合 バンタム級 5分3R
前田浩平(GRABAKA)
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
第1試合 ストロー級 5分3R
田上こゆる(BLOWS/修斗世界7位)
リトル(GUTSMAN)
概要
大会名 CLASTY Presents Road to ONE:4th Young Guns
日時 2021年2月22日(月) 開場・16:30 開始・17:00
会場 渋谷TSUTAYA O-EAST
中継 ABEMA格闘チャンネル(生中継)
※会場観覧チケット完売
お問い合わせ サステイン 03-3788-3042