Road to ONE 2/22(月)17時~ABEMA生中継:「5年後の主役」を探せ(2):格闘代理戦争 2nd Season 途中敗退から3年、25歳になった葛西和希&前田浩平「ガキじゃなくても、未来しかないっしょ。」【PR】
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「日本格闘界、5年後の主役たち」をテーマに、コロナ禍で試合機会の減った若手主体のラインナップでONE Championshipが開催する「CLASTY Presents Road to ONE:4th Young Guns」(2月22日(月)渋谷TSUTAYA O-EAST/ABEMA格闘チャンネルで生中継)。BOUTREVIEWでは何人かの出場選手や関係者をピックアップして、大会まで残り1週間、4回に分けてインタビュー記事をお届けする。
第2弾は葛西和希(マッハ道場)と前田浩平(GRABAKA)の対談。両選手とも2018年4月から7月のABEMA「格闘代理戦争 2nd Season」に出演し、ONEとのプロ契約を目指す4選手のトーナメントに参加したが、初戦で敗退した。しかし番組終了後、2人はパンクラスでプロデビューし、パンクラスを主戦場にし、揃って5戦して勝ち越している(葛西は4勝1敗、前田は3勝2敗)。両選手とも25歳の上京組という点でも共通。番組から3年、“ガキ”の時代を終えた2人に、今の充実した日々と、“未来”の希望を語ってもらった。(聞き手:井原芳徳)(取材場所:マッハ道場巣鴨支部)【広告記事】
第8試合 ライト級 5分3R
長田拓也(BLOWS/修斗世界4位)
葛西和希(マッハ道場/パンクラス9位)
第2試合 バンタム級 5分3R
前田浩平(GRABAKA)
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
◆葛西和希(かさい・かずき)
所属:マッハ道場
出身:青森県
生年月日:1995年12月22日(25歳)
パンクラス公式プロフィール・戦績データ
SNS:Twitter @kazuki__kasai
◆前田浩平(まえだ・こうへい)
所属:GRABAKA
出身:熊本県
生年月日:1995年5月12日(25歳)
パンクラス公式プロフィール・戦績データ
SNS:Twitter @g_atarimaeda
前田「2人とも柔道整復師の資格を持っていて、当時から結構話していましたね」
――お二人が「格闘代理戦争2nd Season」に出たのはもう3年前なんですよね。
葛西「早いですね。」
前田「昨日のことのようです。」
――それ以降、お二人が会うことはどの程度あったのでしょうか?
葛西「結構パンクラスの試合日が一緒だったんで会っていました。練習は一緒にしたことがなかったんですけど。」
――放送当時の交流は?
前田「会場だったり、収録で呼ばれて行ったりした時は結構話していましたね。2人とも柔道整復師の資格を持っている共通点もあって。」
葛西「田舎生まれだし。(※葛西は青森出身、前田は熊本出身)」
――しかも同じ学年ですよね。
前田「95年です。(同じく代理戦争2ndに青木真也推薦選手で出ていた)椿(飛鳥)君もそうですけど、その3人はなんとなく親近感があります。椿君はちょこちょこGRABAKAに練習に来ています。」
葛西「強い?」
前田「ぼちぼち。」
――強いって言わないんだ。
前田「強いっす(笑)」
葛西「(笑)」
――パンクラスで同じ大会に出ていると、お互いの試合は見て意識はしますか?
前田「見ています。ジャーマンで終わった試合も。いい受け身でした。(※昨年7月の平信一戦では、平がジャーマンを放った際に頭からマットに突っ込んで自爆し、すぐに葛西がパウンドをまとめてTKO勝ちした。)」
葛西「平さん、よくジャーマンしていたんで、あそこだけしっかり受けたらすぐ反撃しようと思ってたら、相手がすぐ動けなくなっていたんでラッキーでした。」
――お二人とも代理戦争以降はパンクラスで4~5戦していますね。
前田「そうですね。あと僕はRoad To ONEの第1回目にも出ています。」
――ネオブラッドトーナメントで優勝を逃した点でも共通しています。
葛西「フェザー級で出たんですけど、65.8kgはキツかったです。パンクラス2年目から階級は上げたんですけど、前田君は2年目から階級下げたね。」
前田「僕は去年フライ級でネオブラに出たんですけど、コロナで凄い試合のスケジュールが変わって、翻弄されました。ずっと試合が決まっては延期ってというのが続いていて、減量もキツかったですね。」
――2月の一回戦(竹内直矢戦)で裸絞めで勝ってから、10月の準決勝(山中憲次に判定負け)まで8カ月かかりましたもんね。体重だけでなく気持ちの維持も大変だったと思います。
代理戦争から3年、2人とも格闘技漬けの日々。
――代理戦争以降、前田選手は3勝2敗、葛西選手は4勝1敗でパンクラスのライト級9位にランクインして、勝ち越してはいますけど、この3年での道のりと今の状況をどう捉えていますか?
葛西「代理戦争の時のフェザー級のままキープしていたんですけど、かなり節制が必要で、ライト級に上げて良かったと思います。最初は目先の勝利にこだわり過ぎて、格闘技を強くなれていなかったですけど、今はいっぱい食べて一杯練習して、怪我も少なくなりました。」
――お仕事は?
葛西「茨城のマッハ整骨院で働きながら格闘技やらせてもらってって感じです。仕事が午後1時からで、練習を朝と夜に2回できて、強くなっている実感があります。」
――代理戦争出演で注目を浴びたことでプレッシャーはありましたか?
葛西「やっぱり負けられないなって堅くなっていたところもありました。」
――師匠の桜井“マッハ”速人さん自体もあの番組でキャラ立ちして注目度が上がりましたもんね(笑)。前田選手はどうでしたか?
前田「街で声を掛けられたり、Twitterのフォロワーも増えて、プロデビュー2~3戦は意識していたんですけど、今はそんなに意識せず、自分の試合をすることを心掛けています。」
――那須川天心選手がコーチ役でしたからなおさら注目されますよね。
前田「天心君の名前を出すとジムの会員さんも一目置いてくれるのでありがたいですし、打撃を天心君から学んで、、あの経験は活きていると思います。試合ではまだあまり出せていないですけど、出したいです。」
――天心選手と連絡は?
前田「今はあんまり取っていないです。番組が終わった後に松戸のTEPPEN GYMに出稽古に行かせてもらっていました。今はTEPPENのプロ練習の時間と僕の仕事が重なるので、行き辛いですけど、タイミングが合えばまた行きたいです。」
――今はGRABAKAのインストラクターですよね?代理戦争の頃もそうでしたか?
前田「あの頃は一般向けのフィットネスジムのキックエクササイズをやっていました。それからGRABAKAの新しい店舗ができて、ほぼ常駐で働いています。葛西君と一緒で、朝と夜がプロ練で、昼はジムでもトレーニングとかミットとかやったりで、格闘技に重きを置いて生活できていると思います。」
――Twitterを見るとONEで活躍中の佐藤将光選手とも練習していますよね?
前田「所属は違いますけど、ほぼ師匠で、チームメイトとして接してくれますし、技も教えてくれます。あとは内村(洋次郎)さんに打撃を習っています。」
――今はどこで練習していますか?
前田「GRABAKAと、佐藤さんやっているFIGHT BASE 都立大と、あとは(和術慧舟會)HEARTSにも行かせてもらっています。対戦相手の風間選手とも練習を何回かさせてもらっています。(1月からの)緊急事態宣言で出稽古に行けなくなったタイミングでオファーが来たので、だったら断る理由も無いかなって思いました。緊急事態宣言が明けて試合も終わったら、またHEARTSさんにはお世話になるかと思うんですけど。」
葛西「マッハさんからはカーフキックの秘策を教えていただきました」
――葛西選手は前回の試合を振り返ってどうでしたか?
葛西「自分は9月のパンクラスで小川(道的)選手とやって判定勝ちしました。組み勝てていましたし、打撃でも優位に立てましたけど、打撃はもう一歩が出せなくて、目の前の勝ちにこだわってじゃないですけど、安全運転になり過ぎたので、自分を変える意味でも、今回は試合を決めに行って、KOか一本を取って終わりたいですね。」
――今回は修斗のランカーの長田選手が相手で、パンクラスと修斗のランカー対決になります。
葛西「パンクラスの大会が未定で、春まで試合が無いと思っていて、練習はしていたんですけど、気持ち的にはゆっくりしていました。3週間前(試合1か月前)にオファーをいただいて、チャンスだと思いました。長田選手は強いですけど、自分のやっていたことが出せれば勝てると思います。」
――長田選手の印象は?
葛西「組みも強いし、今流行りのカーフキックも凄い強いので、そこもバッチリ対策できているんで、組みでも打撃でも勝負したいです。」
――マッハさんは打撃の得意な選手でしたけど、カーフキックについて話はしていますか?
葛西「しました。秘策を教えていただいたので、試合で披露したいです。」
――防御ですか?自分が蹴る?
葛西「これ載るんですよね(笑)。そこは試合を楽しみにしてもらえればと思います。」
――前田選手は前回の山中選手との試合を振り返ってどうでしたか?
前田「接戦というか、面白くない試合をしてしまいましたね。自分は四つが強いんだという固定観念があって、ピンチになった時に流れで四つに行っちゃう凄くあって、これをたぶん研究されていて、テイクダウンが取れなくて、打ち合いで負けたのがポイント差になったんだと思います。練習では今は色々試しているので、組みにこだわらず、打撃もですし。組んでからでも将光さんが得意な技があるので、そういうのも出したいですし、今までと違う自分の試合を見せたいです。全局面で妥協せず勝負できたらと思います。」
――風間選手の印象は?HEARTSの出稽古で練習していたとのことですが。
前田「極めが強いので怖いですけど、MMAに触れて来た時間は僕のほうが圧倒的に長いんで、トータルで勝ちたいです。」
葛西「打撃も結構ガンガン来るよね。」
前田「引かずに行きたいですよね。会場が爆発するような試合をした上で勝ちたいです。」
前田「今年はタイトルマッチが狙えるポジションまで行きたい」、葛西「あと2~3年で日本のトップクラスと渡り合える実力は付いていると思う」
――パンクラスの試合も以前はABEMAで放送されていましたけど、今回はRoad To ONEで、格闘代理戦争 2nd SeasonもONEとの契約争奪戦でしたから、今回はABEMAに2人が戻って来る色合いの強い試合かと思います。代理戦争を見ていた人が見る可能性が比較的高い試合になると思いますが、どういう試合を見せたいですか?
葛西「代理戦争で僕は辻本拳也選手に30秒ぐらいでKOされちゃったんで、あの時とは違って、5戦して、強くなった姿を見せたいです。」
――試合順もセミファイナルで、メインイベントが平田樹×中村未来ですから、男子選手では最後の試合です。
葛西「それは長田選手のおかげです(苦笑)」
――長田選手は修斗ライト級世界4位で、葛西選手はパンクラス同級9位ですから、勝てばパンクラスの首脳陣にアピールできますね。
葛西「団体問わず強い選手に勝ったらアピールできるんで、しっかり勝ちたいです。」
――前田選手も格闘代理戦争出身者としてABEMAの中継に戻って来るにあたって、どういう試合にしたいですか?
前田「(予選の)野尻(定由)戦も負けたと言われることが多かったですし、その次のユン・チャンミン戦では負けましたし、あの頃のイメージを払拭したいです。風間選手とは潰し合いだと思っているんで、全部出した上で勝ちます。」
――優勝者のユン・チャンミンは今、ONEの本戦に上がっていますね。
葛西「今でも勝てると思ってますよ。やりたいですね、滅茶苦茶。」
前田「僕は階級を下げたので当たることは無いと思いますけど、気になりますよね。」
――今回が2人とも今年初ファイトです。今年の目標はありますか?
前田「パンクラスのフライ級とバンタム級のどっちでやるかはまだわからないですけど、ランキングに入って、タイトルマッチが狙えるポジションまで行きたいですよね。去年が思うように試合できなくて、試合数が少なかったので、今年は去年の分を取返して、何試合もして、全部勝ちます。」
葛西「自分もガンガン試合したいです。凄い強くなっているのは実感できているんで、怪我も無く順調に練習していけば、2~3年で日本のトップクラスと渡り合える実力は付いていると思うので、今から強い人達と試合して、勝って行きたいです。」
前田「もうガキって感じじゃないですけど…」、葛西「未来しかないっしょ」
――そういうこれから登って行くぞってタイミングで、また同じ舞台に立つのも味わい深いです。試合を観る人達に向けてのメッセージを聞かせてもらえますか。
前田「格闘代理戦争がきっかけで応援してくれた方々には、プロになってまだあんまりいいものを見せられていないと思うので、今回の試合で強くて面白い選手だと思わせたいです。昔があるから今があるんですけど、現在進行形の前田浩平を見て欲しいです。」
葛西「青木(真也)さんがnoteで『ただ試合をして帰るだけでは先は無いでしょう。変わらない日常が翌日から繰り返され、あなたの世界を何も変えないはずです』と書いていて、本当にその通りだと思うので、今の全力を出して、見ている人に何かを感じてもらえる試合をしたいです。」
――格闘代理戦争ではマッハ対青木の因縁がありましたけど(笑)、マッハさんの弟子でも青木さんの意見も参考にすると。
葛西「競技者として、マッハさんはもちろんですけど、青木さんも尊敬できるんで。核心を突かれたというか、プロで5戦しましたけど、ただ試合しただけじゃ何も変わってないんで、この試合で自分を変えられたらと思います。」
――前田選手も葛西選手も志の高さを感じますし、練習環境も今充実しているようですし、あとは試合で出せさえすれば、といった感じですね。
葛西「茨城、北関東にも強い人達がいっぱいいて、練習していても強くなっていることが実感できているんで、実力を出していきたいです。」
前田「カーフキックが流行っていますけど、将光さんのジムは、普段から生足でガチでやるんですね。将光さんとのスパーが一番怖いです。将光さんの怖さを知っているので、試合は恐れることなくぶつかっていきたいです。将光さんも内村さんも仕留める選手なので、自分も仕留める意識を強く持って練習できています。」
――代理戦争から3年経過しましたけど、2人ともまだ25歳で、格闘家として一番伸び盛りの時期に入って来たと思います。MMAってやることが多くて、デビュー間もないころは逆に何をやればいいのか見えにくかったと思いますけど、今は2人とも色々見えて来ている感じがします。
葛西「今は強くなる方法がわかったので、あとはやるだけという感じです。」
――5年後でもまだ30歳ですし、1試合1試合がいい経験になる時期です。それこそ佐藤将光選手なんかは若い頃、パンクラスやSRCに出てた当時、そんなにいい戦績じゃ無かったですけど、修斗に来て、20代の最後あたりからあたりからどんどん伸びて来た印象があります。
前田「将光さんは言っていることに説得力があって、滅茶苦茶頭がいいですね。尊敬しています。」
――佐藤選手はこの間のONEのファブリシオ・アンドラージ戦では負けちゃいましたけど、引出しの多さを改めて感じた試合でした。
葛西「柔道をやっていた時はどう強くなればいいかわからなかったけど、総合を4年やって、今はわかってきました。」
前田「柔道は強い奴にはかなわないところがあるけど、総合はやりようがあって、面白いし、シンプルにやって良かったなって思いますね。もうガキって歳じゃないですけど(苦笑)。」
――今大会のキャッチコピーに「ガキには、未来しかない。」という21歳の平田樹選手の言葉が使われていますね。
葛西「僕らはもうオジサンですよ(笑)」
前田「アラサー手前ですよね。社会の波に揉まれて、僕なんか2回転職していますからね。ガキって感じじゃないですけど…」
葛西「未来しかないっしょ。」
前田「未来はあります(笑)」
――じゃあ「ガキじゃなくても、未来しかないっしょ。」ということで(笑)。ありがとうございました。◆◆◆
対戦カード
第9試合 メインイベント MMA 女子アトム級 5分3R
平田 樹(フリー)※K-Clannから所属変更
中村未来(マルスジム/修斗女子スーパーアトム級(50kg)6位)
第8試合 ライト級 5分3R
長田拓也(BLOWS/修斗世界4位)
葛西和希(マッハ道場/パンクラス9位)
第7試合 フライ級 5分3R
小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A/パンクラス2位)
山中憲次(FREEDOM@OZ/パンクラス11位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
第6試合 キックボクシング 54kg契約 3分3R
有井渚海(及川道場)
平松 侑(岡山ジム/INNOVATIONバンタム級王者)
第5試合 フライ級 5分3R
吉野 光(フリー)
野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
第4試合 フェザー級 5分3R
岩本達彦(BLOWS/パンクラス15位、パンクラス・ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
第3試合 ストロー級 5分3R
安芸柊斗(MMA Zジム/修斗世界8位)
山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We/パンクラス8位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
第2試合 バンタム級 5分3R
前田浩平(GRABAKA)
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)
第1試合 ストロー級 5分3R
田上こゆる(BLOWS/修斗世界7位)
リトル(GUTSMAN)
概要
大会名 CLASTY Presents Road to ONE:4th Young Guns
日時 2021年2月22日(月) 開場・16:30 開始・17:00
会場 渋谷TSUTAYA O-EAST
中継 ABEMA格闘チャンネル(生中継)
※会場観覧チケット完売
お問い合わせ サステイン 03-3788-3042
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