ONE Championship 2.5 ABEMAで放送 シンガポール:佐藤将光、1年ぶり試合決定「もう振り向かずに、行ける所まで行くのが自分の使命」
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ONE Championship「ONE: UNBREAKABLE III」(2月5日(金)ABEMA格闘チャンネル等で放送|シンガポール・インドアスタジアム)にONE MMAバンタム級2位の佐藤将光が出場し、ファブリシオ・アンドラージ [Fabricio Andrade] (ブラジル)と対戦することが発表された。試合は1月22日に行われる模様だ。
元修斗世界バンタム級王者の佐藤は、ONEに19年5月から参戦し3連勝。修斗を含めると18年7月から6連勝で、いずれも一本またはKO勝ち。試合は昨年1月のクォン・ウォンイル戦で1R終盤、裸絞めで一本勝ちして以来となる。現在、ONE MMAバンタム級ランキングで、王者・ビビアーノ・フェルナンデス、1位・ジョン・リネカーに続く2位に位置する。
アンドラージ(上写真右)は17~19年に中国のクンルンファイトや武林風に出場。昨年7月、ONEに初参戦し、マーク・アベラルドに2R裸絞めで一本勝ちしている。構えはサウスポーで、左ミドル、左ストレートを駆使し、蹴り足をつかんで倒されると、すぐさまバックを奪って裸絞めを極めた。
佐藤は11日、横浜の坂口道場での練習の模様をリモート公開すると共に、マスコミのインタビューに応じた。
◆佐藤将光
(1年ぶりの試合が決まった心境は?)10月ぐらいからONEの世界大会が復活すると9月に聞いて、10月から出るつもりでずっと準備してきました。でもダラダラとなかなか試合が組まれず、10月から試合に備えてずっと練習していた感じです。
(前回の試合から1年の練習状況の変化は?)トレーニングはほとんど変わらないですね。1回目の緊急事態宣言の時に出稽古を止めたぐらいで、メニューは変わらずですね。新しい技術を見たら取り入るのは前からやっていることなので。
(10月以降はいつでも行ける状態をキープしていた?)そうですね。
(集中力の維持はできた?)練習は維持していましたけど、なかなか決まらないもどかしさはありましたね。モヤモヤして、先が見えない中でやっていました。自分ではスイッチを入れていたつもりですけど、いざ相手が決まると、もう一段スイッチが入った感じです。
(対戦相手のアンドラージの印象は?)僕がONE初戦でやったアベラルドとの試合を、今回のオファーを受ける前から見ていて、強い選手がONEに来たなと思っていました。ストライキングは強いですね。ムエタイをやっていて、総合は2戦やっていると思うんですけど(実際には6戦4勝2敗)。打撃でプレッシャーをかけて、逃げのタックルを潰してバック取ってチョークみたいな展開が多いですけど、基本は打撃の選手ですね。距離感が上手いのと、下がりながら打てるんで、距離を潰しにくいなってのがありますけど、打撃でも勝負できると思っています。
(バックを取る動きは、MMAの経験が浅いにしては上手いと思いました)タイガームエタイである程度はやっていると思いますけど、総合ってそんなにすぐできるものじゃないと思うので、絶対に穴が出て来ると思います。僕は総合を10何年やっているんで、自信持ってやれば大丈夫です。
(今回の試合を佐藤選手ご自身としては、どう位置付けていますか?)絶対落としちゃいけない試合ですね。ONEに出ている日本人でタイトルに一番近いと言われて期待されているので、ここで落としたらそこまでの選手で終わってしまいます。今年は絶対にタイトルにつなげないといけないんで。でも一戦は一戦なので、気を付けて戦わないと、足元をすくわれると思っています。
(チャンピオンシップが決まってくれないかなという気持ちはあった?)決まってくれよってのは無くて、それよりも試合まだかな?って。10月からONEが再開して、なぜ僕の試合がなかなか組まれないのかな?と思っていましたね。
(バンタム級2位なのに相手がこれかという歯がゆさは?)無かったですね。とりあえず試合が決まって良かったです。
(先日いい勝ち方をした1位のリネカーと当たるかもと思わなかったですか?)世界的に見てリネカーのほうが僕より名前ありますし、チャンピオンのビビアーノとぶつけて面白いのはリネカーですけど…、腹の底では、ふざけんなよ、なめんなよって。今、世界的に日本が下に見られていますけど、日本の選手が活躍すれば評価を取り戻せると思います。
(12月の和田竜光戦の判定を見て、日本人が存在感を示さないとONEでは判定で勝てなくなるのではという危機感を抱きました)僕も和田さんが勝ったと思いましたけど、しょうがないですね。でもジャッジも選手ぐらいに気持ちを入れてやって欲しいですね。僕は試合が1年開いて、何年できるかわからないですし。ジャッジは何試合も裁いて、眠くなる時もあるかもしれないですけど、選手は本気でやっているので、その気持ちでジャッジもやって欲しいです。
(よりフィニッシュに近づく場面を見せないといけないと思った?)アピールは大事ですよね。ジャッジは変えられないんでね。極まっていないチョークを極めている風に見せるアピールとかも必要だと思います。
(以前はKRAZY BEEに出稽古をされていましたが、KRAZY BEEの分裂(選手離脱)の影響は無かったですか?)しばらく行っていなかったんですけど、高橋遼伍さんに連絡を取ったら、1月2日から練習させてもらえました。影響は無いですね。むしろ若手がいっぱいいて、練習相手が困らなくてうらやましいなって思いました。
(11月末日で修斗の世界王座を返上した理由について、まだ特に発言されていなかったと思いますので、聞かせてください)ずっとこのままで(王座を保持していて)いいのかな?という思いはあって、何回か坂本(一弘・日本修斗協会副会長兼代表代行)さんと相談し、「将光が持っていたいなら持っていていい」という感じで言われ、ずっとズルズルとナアナアだったのが良くなかったですね。ONEに行く段階で返上しておくべきだったと、今振り返ると思います。タイミングが合えば修斗で試合をしたかったですけど、ONEで勝ち続けると、修斗で試合をしにくくなるジレンマがありました。5月に岡田(遼)君が暫定王座決定戦で勝ってから、僕が正規のベルトを懸けてやっていれば一番良かったとは思いますけど、僕がこれを言っちゃうと、無責任に思われるので、自分からは発言しないようにしていました。今は返上したので、気持ちは軽くなりましたけど、このままでいいのかというジレンマはずっとありました。
(岡田選手だけじゃなく、昨年末に修斗に初参戦した大塚隆史選手からも対戦要求がありました。先ほど佐藤選手からは「日本の選手が活躍すれば(世界からの)評価を取り戻せる」という発言がありましたが、それとは別に、世界レベルの佐藤将光を見せて、他の日本の選手に差を示したい思いもありますか?)もう振り向かずに、行ける所まで行くのが自分の使命と勝手に思っています。今年ベルト持って来ようかなと思っています。
(年末もそうでしたが、日本でバンタム級が注目されていることは意識しますか?)盛り上がってんな、いいなって(笑)。でもあっち(=RIZIN)に行きたいとかは無いです。
(一番世界と向き合っているのは俺でしょっていうプライドがある?)うーん、(一番は)堀口(恭司)選手じゃないですかね?僕はONEでそれを目指しているんで。その後は全く考えていないです。「俺でしょ」ってのは無いです。
(佐藤選手としてはONEで日本を代表して強さを見せたい?)そこはめちゃめちゃ感じていますね。日本の格闘技が下に見られている感じがあるので、全盛期には戻れないですけど、でも、どこか古い人間なんで、取り戻してえなって思っちゃいますけどね。今は子供の頃から格闘技やっている子たちがいるんで、これからもっと出て来ると思うんですけけど、日本人が活躍して日本で盛り上がらないと、子供たちも格闘技をやろうとは思わないですよね。RIZINとかがあるおかげで日本で格闘技が普及していることは感じますね。だからONEの僕らも頑張りたいです。
ONE Championship 1.22 シンガポール:1年3ヶ月ぶりONE本戦登場の青木真也「ONEで青木の試合があるんじゃなく、青木の試合があるってこと」|ABEMA格闘Ch.で生中継
「ONE: UNBREAKABLE」は1月22日(金)にシンガポール・インドアスタジアムで行われ、既報通り同日夜の生放送では青木真也が登場しジェームズ・ナカシマと対戦する。なお、同大会のコー・メインイベント(セミファイナル)で予定されていたONEキックボクシング・ライト級タイトルマッチ・レギン・アーセル (王者) vs. ムスタファ・ハイダ (2位) は中止となり、青木の試合がコー・メインイベントとなる。
1月22日収録、29日(金)放送の「ONE: UNBREAKABLE II」では、MMAヘビー級2試合、マウロ・チリリ vs. アブルバシール・バガボフ、オマール・ケイン vs. アライン・ンガラニを予定し、前者がメインイベントとなる。
1月22日収録、2月5日(金)放送の「ONE: UNBREAKABLE III」では佐藤の試合がオンエアされるほか、MMA女子アトム級でスタンプ・フェアテックスとアリヨナ・ラソヒナが対戦する。