佐藤将光、修斗世界バンタム級王座を返上。正規王者になった岡田遼「まず手初めに無礼な外敵を粛正」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
佐藤将光(坂口道場一族)が11月30日付で修斗世界バンタム級王座を返上したと、日本修斗協会が12月1日に公式サイトで発表した。これにより暫定王者である岡田遼(パラエストラ千葉)が正規王者となる。
佐藤は17年10月、石橋佳大との第10代チャンピオン決定戦で判定勝ちし王者に。18年7月にトリスタン・リムズリーに1R KO勝ちし初防衛に成功し、同年11月に齊藤曜に4R KO勝ちし2度目の防衛に成功した。
原則として1年以内に防衛戦を行わないといけないが、佐藤ら世界王者のONE Championshipへの出場機会が増えたこと等から、今年2月に世界暫定王座の設置が決まり、5月31日の世界バンタム級暫定王者決定戦で世界1位の岡田遼が同級2位の倉本一真に2R KO勝ちし暫定王者となった。
プロ修斗のルールの「第27条・指名試合」には「正規王者は暫定王者のタイトル獲得後、原則として以後180日以内に王座統一戦を行わなければならない。正規王者が正当な理由なくこれを履行しない場合、タイトルは剥奪され暫定王者がチャンピオンとなる」と記されている。11月27日が180日目にあたるため3日が過ぎているが、佐藤はインターナショナル修斗コミッションにベルトを返上し受理された。
佐藤からのコメントと返上時の写真が、プロ修斗のプロモーターのサステインから届いている(写真右は佐藤信義・日本修斗協会会長兼修斗コミッションコミッショナー)。
◆佐藤「この度、私、佐藤将光は修斗世界バンタム級の王座を返上させて頂くことになりました。修斗関係者の方々にはパンクラスから来た自分に多くのチャンス与えて頂き、そしてファンの皆様にはたくさんの応援をして頂き、修斗のチャンピオンにまでひきあげてもらい感謝でいっぱいです。
ONE Championshipへの参戦が決まってからはなかなか修斗で試合をするタイミングが作れず、心苦しくもありました。王座を返上することで修斗のバンタム級が更に盛り上がっていくこと願っています。
これからは第10代修斗バンタム級世界王者として精進していきますので変わらず佐藤将光を応援して頂ければうれしく思います。」
第十代世界バンタム級チャンピオンです
良い旅をpic.twitter.com/X4VSk0RO2U
— 佐藤将光 ShokoSato (@SatoShokoh) November 30, 2020
11月23日の修斗後楽園ホール大会では、修斗初参戦の大塚隆史(T-GRIP TOKYO/元DEEPバンタム級&フェザー級王者)が安藤達也(フリー/修斗バンタム級環太平洋王者・世界1位)に1R TKO勝ち。大塚は試合後のマイクアピールで「安藤選手、世界ランキング1位でしたっけ?環太平洋王者を倒したんですけど、環太平洋のベルトには別に興味ないです。上にいる佐藤選手と岡田選手、できますか?やれるんで、いつでも。ベルト賭けなくていいんで、ノンタイトルでもやりましょうよ」と、佐藤と岡田を挑発していた。
佐藤の返上発表後、正規王者となった岡田がTwitterを更新。ONE王座奪取の目標と修斗王座の保持で板挟みになった佐藤の苦労を気遣いつつ、「自分なら先代の王達に負けないくらい修斗の大会を盛り上げる事ができるという自負も持っております」とし、さらに「まず手初めに、来年然るべきタイミングで『修斗修斗うるせーな』と暴言を吐きつつ土足で上がってきた無礼な外敵を粛正するところから岡田新体制をスタートしていければと思います」と記し、大塚戦に意欲を示した。
今回の件に関して。 pic.twitter.com/OTqmSWZ8UY
— ryo okada (@The_rychiba) December 1, 2020