修斗 8.20 広島 BLUE LIVE(レポ):神田T800周一、國頭武との一進一退の死闘制し「これが人生でしょ」。colorsは古賀愛蘭&川西茉夕が韓国勢に完勝
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TORAO NATION STATE主催「プロフェッショナル修斗公式戦広島大会 TORAO | colors & TORAO 30」
2023年8月20日(日)広島・BLUE LIVE HIROSHIMA
レポート:井原芳徳 写真提供:TORAO NATION STATE
TORAO 30(夜大会)
第7試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○神田T800周一(パラエストラ広島/世界9位・環太平洋9位、元GLADIATOR同級王者)
×國頭 武[くにとう たけし](BURST)
判定2-1 (安芸28-29/小島29-28/加藤29-28)
中国・四国・九州地方で開催されているプロ修斗のTORAOシリーズ。今回の広島大会のメインイベントは広島在住の選手同士の戦いとなった。
神田は昨年12月のTORAO山口大会で野尻定由に判定勝ちし、バンタム級ランキング入り。3月のGLADIATORではテムーレン・アルギルマー(モンゴル)に1R TKO負けし、6月11日のGLADIATORバンタム級王座を懸けての再戦でも判定1-2で敗れたものの、過酷な2戦での経験を地元で活かしたいところ。
國頭は21年の藤川智史戦以降3勝2分の5戦負けなしで、今年に入ってから3月にエダ塾長こうすけ、5月に青井太一に2Rフィニッシュ勝利し、ついにランカーとの試合が用意された。
1R、神田がサウスポーからの左ハイ、ミドルをヒット。國頭のタックルを切って、バックを狙いながら倒してバックマウントを奪う。だがすぐ國頭は動いてハーフで押さえる形に。國頭はスタンドに戻し、右ストレートを当てるが、神田は組み付いて抱えて倒す。だが國頭は立ち上がると、立った状態でバックを取り返してそのままグラウンドへ。4の字ロックで神田を捕獲し、マウントと行き来するが、神田は極めやパウンドのチャンスを与えず、最後は落として上になってパウンドを当てて終える。ジャッジは割れ、安芸佳孝氏は國頭につけ、小島邦裕氏と加藤秀和氏は神田につける。記者採点は迷ったがスタンドの打撃を含めて評価して神田。
2R、神田が左ミドルを当て、組みのスクランブルの状態でも素早く対処しバックを取る。だがすぐに國頭は返してハーフで押さえ、バックを取り返す。1R同様、両者グラウンドで一進一退の展開に。終盤、スタンドに戻り、國頭が金網に押し込み、倒しかけるが、神田は脱出し左ミドルを当てる。神田は國頭を押し込み、離れればまだも左ミドルを当て、詰めては左ストレートと肘も当て、國頭を追い詰める。記者採点は打撃で優位だった神田。
3R、神田が組みも打撃も積極的に攻めるが、汗の量が多く、少し疲れ気味。すると中盤、グラウンドの展開で國頭がバックマウントを奪い、パウンドを当てる。終盤、神田は脱出したが、國頭は再び倒してバックマウントを取り、裸絞めを狙う。これも神田は脱出し、最後はスタンドでお互い激しくパンチや肘や膝で激しく打ち合って終える。一進一退の攻防に場内は大盛り上がりで終える。記者採点は國頭。合計29-28で神田。ジャッジは割れたが、2者が神田を支持し、神田が判定勝ちした。
マイクを持った神田は「これが人生でしょ。きついしさ、怖いけどさ、前に進むでしょ、みんなと一緒。また生きていくんで、一緒に生きていきましょう」と観客にメッセージを送った。その後は昼のCLOROSのグラップリングマッチに出場した妻の神田麻梨乃、2人の子供と共に記念撮影した。
フライ級 5分2R
―ニシダ☆ショー(BURST)
―打威致[だいち](有永道場Team Resolve)
中止
※打威致が左側頭骨骨折により欠場
第6試合 セミファイナル 闘裸男寝試合(グラップリング) バンタム級 5分2R
×ニシダ☆ショー(BURST)
○江木伸成(LEOS JIU JITSU ACADEMY/パラエストラ広島)
1R 0’49” ヒールフック
大会直前に打威致が負傷欠場となり、柔術の強豪・江木が急きょ出場してニシダとのグラップリングマッチを行った。江木は開始すぐから飛びついて引き込むと、金網際まで動いたところで足を取りに行き、ヒールフックを極めてタップを奪った。
第5試合 フライ級 5分2R
△わっしょい内田(Personal Styles)
△蒔田伸吾(TKエスペランサ)
判定1-0 (安芸19-19/小島19-19/加藤19-18)
第4試合 2023年度新人王決定トーナメント フライ級 二回戦 5分2R
○若宮龍斗(Personal Styles)
×高宮 諒(DESTINY JIU-JITSU)
1R 1’11” KO (レフェリーストップ:左ストレート)
新人王決定トーナメントの試合が多く組まれた大会前半戦。トーナメント3試合とも劇的なフィニッシュ決着となった。
1R、若宮がサウスポーから伸びのある左ストレート、肘を放つ。中盤、高宮が右ストレート、若宮の左テンカオの相打ちとなり、首元にパンチをもらった高宮がバランスを崩し腰が落ちるが、すぐ持ち直すと、詰めて来た高宮に左ストレートをクリーンヒット。うつぶせでダウンした高宮にダメ押しのパウンドを当てたところで片岡レフェリーがストップした。
第3試合 ライト級 5分2R
×貞永大輔(パラエストラ広島)
○嵯峨”ゴーレム”健史(TKエスペランサ)
1R 4’33” アームロック
第2試合 2023年度新人王決定トーナメント フェザー級 一回戦 5分2R
○ネイン・デイネッシュ[Nain Dinesh](インド/MMA RANGERS GYM)
×健太エスペランサ(TKエスペランサ)
2R 2’12” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
福岡に住むインド人・デイネッシュは、アマ修斗EXトーナメント優勝を経てを経てプロデビュー戦。まだ荒い部分もあるものの、スタンドのパンチで健太を追い詰め、グラウンドの展開で腕十字やパウンドで攻め健太を圧倒。2Rには健太のタックルを潰して背後からパウンドを落とす。健太の起死回生を狙う腕十字も、抱え上げて叩きつけて脱出すると、パウンドを連打しKO勝ちした。
マイクを持ったデイネッシュは日本語で「福岡から来ました。緊張していますが。みんな応援に来てくれてありがとうございました」と話した。
第1試合 2023年度新人王決定トーナメント ストロー級 一回戦 5分2R
×高橋佑太(BURST)
○麻生Leg Lock祐弘(有永道場Team Resolve)
1R 0’17” ヒールフック
麻生は開始すぐにタックルを仕掛けてから引き込むと、早速足をつかんでヒールフックを極めタップを奪取。リングネーム通りのLeg Lockで快勝した。
TORAO | colors(昼大会)
第7試合 メインイベント 女子48kg契約 5分2R
○古賀愛蘭(BURST)
×パク・ソヨン[Park SeoYoung](韓国/クンサンRoadジム)
判定3-0 (安芸20-17/小島20-17/加藤20-17)
昼夜2部制となったTORAOの昼の部では、5月のニューピアホール大会で開幕した女子大会「COLORS」の大会が行われた。なお、今大会の最中には、12月2日の東京・豊洲PITでのCOLORSが「COLORSの第2回」という扱いで紹介されていた。
広島はCOLORSの藤井惠CSO(最高戦略責任者)の地元。メインとセミでは藤井氏の指導する古賀と川西が韓国のRoad FCの選手たちと対戦した。
古賀は5月の東京でのCOLORS旗揚げ大会に出場し、AACCで練習する台湾人のジェニー・ファンと対戦し、2Rまで優位に進めたが、3Rに逆転一本負けを喫した。ソヨンは昨年7月の修斗後楽園大会で黒部三奈に2R裸絞めで一本負けしている。6月23日のRoad FCでは判定勝ちしている。
1R、スタンドで両者パンチ主体で攻める状態が続く。1分過ぎにパンチが交錯した後、古賀が組み付いて金網にソヨンを押し込む。中盤、古賀が片足タックルを仕掛けて倒そうとするが、ソヨンは切りながら古賀の背後に回り込んで、グラウンドに引きずり込み、すぐさまバックマウントを奪う。だが古賀はその先の攻めを許さず、終盤には体をひねって上になる。ソヨンも下から腕十字を狙うが、古賀は振りほどくと、ハーフの体勢から左のパウンドを立て続けにクリーンヒットし、ソヨンの頭がのけぞる。最後は足を抜いてサイドポジションを取り、パウンドを当てて終える。記者採点は古賀。
2Rもパンチが交錯した後、古賀が組み付いて倒し、あっさりとサイドポジションを奪う。古賀はマウントを狙うが、ソヨンは脱出する。古賀はすぐソヨンを金網に押し込む。ソヨンは起死回生で首投げを狙うが、その隙を突いて古賀が倒し、ハーフで押さえる。終盤には古賀がソヨンの胸の上に乗るマウントポジションを奪う。立たれても反り投げで倒す展開を繰り返し、最後は腕十字を狙って終える。記者採点は10-8で古賀。合計20-17で古賀。ジャッジ3者も同じ採点で、古賀が判定勝ちした。
マイクを持った古賀は「BURSTに来て約1年でだいぶ成長できていると思いますが、こんなもんじゃない。これからみんなと一緒に上に上がっていきますので応援お願いします」と地元広島の仲間や関係者にアピールした。
第6試合 セミファイナル 女子49kg契約 5分2R
○川西茉夕(BURST)
×キム・ユジョン[Kim YooJung](韓国/Road FCチームジーニアス)
判定3-0 (安芸20-18/小島20-18/加藤20-17)
川西はデビューから2連続1R一本勝ち中だったが、5月のCOLORS旗揚げ大会では中村未来に判定負けした。ユジョンは5月のDEEP JEWELSで新鋭・万智に一本負けしている選手。
試合は川西が相手を圧倒する内容に。1R、ユジョンがサウスポーで構えて左ストレートを振って詰めて来たが、川西は胴タックル一発でテイクダウンに成功し、すぐにマウントポジションを奪う。中盤、ユジョンが立つが、川西は金網を背にしながら左腕でユジョンの首を抱えてギロチンチョークを狙う。これは極まらなかったが、終盤に入ると、川西は首を抱えつつ倒し、すぐさま金網際で袈裟固めで押さえ、Vクロスアームロックを狙う。最後は解除し、押さえてヘッドロックを狙って終える。記者採点は10-8で川西。
2R、川西がユジョンを金網に押し込んでから、内股で倒してサイドで押さえる。中盤にはハーフに移り、じっくりと隙間を作りマウントへ移り、パウンドを落とす。終盤、下のユジョンは金網を蹴って川西を動かし、足をつかんでアキレス腱固めを仕掛ける。川西は一転守勢となるが、落ち着いて防御する。残り30秒、体をひねって脱出すると、上からパウンドを落とし、最後は立った状態でユジョンを押し込んで終える。記者採点は川西。合計20-17で川西。川西がジャッジ3者から支持され判定勝ちした。
第5試合 女子アトム級 5分2R
○新谷琴美(TEAM AGENT)
×原田よき(MMA Rangers Gym)
判定3-0 (安芸20-18/小島20-18/加藤20-18)
第4試合 女子アトム級 5分2R
○平田彩音(BURST)
×檜山美樹子(ナゴヤファイトクラブ)
判定2-0 (安芸20-18/小島20-17/加藤19-19)
第3試合 闘裸男寝試合(グラップリング) 女子56kg契約 5分2R
△新谷朋美(TEAM AGENT)
△神田麻梨乃(LEOS JIU JITSU ACADEMY)
時間切れ
第2試合 闘裸男寝試合(グラップリング) 女子ストロー級 5分2R
△高田暖妃(AACC)
△幸田來弥(LEOS JIU JITSU ACADEMY)
時間切れ
第1試合 アマチュア 女子50kg契約 3分2R
○NOEL(AACC)
×伊東侑姫(トリニティサンズ)
1R 1’24” フロントチョーク
オープニングファイト ジュニア 女子48kg契約 4分1R
○高田双葉(BURST)
×森下瑠亜那(TKエスペランサ)
1R 2’17” 腕ひしぎ十字固め