RIZIN 11.21 大阪城ホール：朝倉未来×斎藤裕でフェザー級初代王座決定戦。未来「俺の相手じゃない」、斎藤「必ずチャンスが来る」

　RIZIN.25（11月21日（土）大阪城ホール）の開催が10月19日の東京都内での記者会見で発表された。RIZINフェザー級初代王座決定戦・朝倉未来 vs. 斎藤裕をはじめMMA 5試合、キック4試合が決定している。（会見写真提供 (C) RIZIN FF）

　　

RIZINフェザー級（66kg）初代王座決定戦　MMAルール（肘有り）　5分3R
朝倉未来（トライフォース赤坂／元THE OUTSIDER 65-70kg級・60-65kg級王者）
斎藤　裕（パラエストラ小岩／修斗フェザー級（65.8kg）世界王者）

MMAルール（肘有り）　61kg契約（バンタム級相当）　5分3R
扇久保博正（パラエストラ松戸／修斗フライ級（56.7kg）世界王者）
瀧澤謙太（フリー／パンクラス・バンタム級（61.2kg）2位）

MMAルール（肘有り）　57kg契約（フライ級相当）　5分3R
竿本樹生（BRAVE／ZSTフライ級（56.7kg）王者）
北方大地（パンクラス大阪稲垣組／パンクラス・ストロー級（52.2kg）王者）

MMAルール（肘有り）　66kg契約（フェザー級相当）　5分3R
内村洋次郎（イングラム／パンクラス・フェザー級（65.8kg）7位）
萩原京平（SMOKER GYM）

MMAルール（肘有り）　77kg契約（ウェルター級相当）　5分3R
住村竜市朗（TEAM ONE／DEEPウェルター級（77.1kg）王者）
レッツ豪太（総合格闘技道場コブラ会／GLADIATORウェルター級（77.1kg）王者、元パンクラス王者）

キックルール（肘無し、つかんでからの攻撃は1回）　83kg契約　3分3R
江畑秀範（フリー／全日本テコンドー協会男子80kg級2011-2020優勝）
佐野勇海（拳之会）

キックルール（肘無し、つかんでからの攻撃は1回）　60.5kg契約　3分3R
大雅（TRY HARD GYM／元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級（60kg）王者）
山畑雄摩（心将塾／DEEP☆KICK -63kg王者、NJKFライト級（61.23kg）3位）

キックルール（肘無し、つかんでからの攻撃は1回）　63kg契約　3分3R
山口侑馬（山口道場／RISEスーパーライト級（65kg）1位、元INNOVATIONライト級（61.23kg）王者、元DEEP☆KICK -60kg王者）
麻原将平（パウンドフォーパウンド／RISEライト級（63kg）5位、元HOOST CUPスーパーライト級王者）

キックルール（肘無し、つかんでからの攻撃は1回）　53kg契約　3分3R
政所　仁（魁塾／RISEスーパーフライ級（53kg）2位、J-NETWORKフライ級（50.8kg）王者）
佐藤執斗（グラップリングシュートボクサーズ名古屋／韓国MAX FCフライ級王者）

　RIZINの関西地方での大会は昨年10月のエディオンアリーナ大阪大会以来約1年ぶり。今大会の開催経緯について、RIZINの榊原信行CEOは「9月27日のさいたま大会の次は大晦日だと思われていたかもしれませんが、このまま予定調和で大晦日にカード編成するのではなく、攻めて行こうと。コロナの中で今年前半の3大会中止し、クラウドファンディングで多くの支援をいただいたことへのお礼を含めて、後半巻き返したい」「2015年のRIZIN旗揚げ以来、大阪といえば大阪城ホールでやりたいとずっと（ホール側に）ラブコールを送っていましたが、関西で人気があるアリーナのため、なかなか我々に順番が回って来ませんでした。一転して10月、この日にちが空きましたと聞き、迷わずやりたいということで、大晦日の準備をしていた選手たちに声をかけました」と説明。さらに大会のバックアップ体制についても「9月大会で冠スポンサーになっていただいたYogibo（ヨギボー）の母体であるウェブシャークの本社が大阪にあり、木村誠司社長に『大阪でやるのにうち以外が冠スポンサーなのは考えられないでしょ。やりましょう』と二つ返事で冠スポンサーを快諾していただきました」と話した。

　今大会のメインイベントとなりそうなのが、朝倉未来と斎藤裕によるフェザー級王座決定戦だ。未来は2月の浜松大会でダニエル・サラスに2R KO勝ちして以来9カ月ぶりの試合。斎藤は2011年のデビュー後、VTJ含め修斗一筋で戦って来た選手だったが、8月10日の横浜大会でRIZINに初参戦し、摩嶋一整に2R TKO勝ちした。その直後、中継のゲスト解説を務めた未来が「俺がやってやりますかね」と話したとアナウンサーから伝え聞くと、斎藤は「タイミングが合えばやりたい」と回答。9月の埼玉大会でも両者の王座決定戦が計画されたが、両者の合意に至らなかった。

◆未来「2月ぶりの試合で久々ですけど、ずっと追い込んでいたので、凄い強くなった俺を見れると思うので、ぜひ会場に足を運んでください。
（タイトル戦となったことについて）7戦全勝なので当然かなと思います。俺がふさわしいかなと思うので、俺が取りに行きたいです。
（斎藤の印象）俺の相手じゃないかなってところですね。率直に。
（2月より強くなった部分は？）練習のほとんどがスパーリングですけど、組み技が8割で、組み技でも俺が強いと思っていて。組み技にはならないとは思いますけど、相手が組み技に持ち込んだ時に強さを実感するんじゃないかなと。
（YouTubeでの格闘家とのコラボレーションから得たことは？）コラボしているのはだいたいK-1や空手やボクシングのチャンピオンやトップどころの選手で、そこに特化した人達と、その人達のルールでスパーリングをやってきたので、総合においての打撃だったりのレベルは相当上がったんじゃないかなと思いますし、自信にもなりました。
（勝敗を分けるポイントは？）勝敗を分けるほど競っていないと思っていますね。
（圧倒的な展開になる？）圧倒的かはわからいないですけど、競ったりすることはないかなと思います。
（年末以降の試合のプランは？）11月21日ということなので、怪我する可能性もあって何とも言えないですけど、怪我がなければ大晦日にも出て、日本の格闘技を盛り上げたいなと思います。
（バンタム級王者の海との兄弟王者となることは意識する？）そこはあんまり意識していなくて、もっとベルトの価値を高めたいというか。今回のタイトルマッチで証明されるベルトの価値はあんまり高くないと思っていて、今後、世界の強敵を倒して、RIZINのベルトの価値を高めていきたいと思います。」

◆斎藤「朝倉選手、強い選手なので、とにかくいい試合して、会場盛り上げて、自分が勝ってチャンピオンになりたいです。
（タイトル戦となったことについて）2～3連勝したら見えて来る思っていましたけど、前回の結果と、朝倉選手という存在が、ここで一致したのかなと思います。
（未来の印象）凄い頭のいい選手だと思っていて、勝つイメージを明確に持っていて、試合で遂行するのが上手だなって思いますね。
（勝敗を分けるポイントは？）5分3R通して必ずチャンスが来ると思うので、チャンスを逃さないほうが勝つと思います。」

　バンタム級の扇久保博正は8月10日のRIZIN横浜大会で朝倉海に1R KO負けして以来の試合。対する瀧澤はパンクラスで活躍し、9月の埼玉大会でRIZINに初参戦し、金太郎に判定勝ちした。

◆扇久保「ここでしっかり勝って、来年につなげていきたいと思います。（瀧澤の印象）蹴りも気持ちも強い選手だと思います。パンチはあんまり上手くない印象です。僕もずっと極真をやっていたので、蹴りでも僕が上だと思います。（海に負け、もう一度試合に向かおうと思った気持ちは？）格闘技が好きなので、まだあきらめていません。朝倉選手にも堀口（恭司）選手にもリベンジしたい気持ちです。」

◆瀧澤「金太郎選手との対戦でKOできなかったので、今回はド派手なKOができるよう、しっかり作り上げます。（RIZINでの目標）もちろんベルトを狙います。（バンタム級の）四天王のトップとできることをうれしく思います。（扇久保の印象）パンチと組みの選手だと思います。気持ちは僕の方が強いと思うので、気持ちで飲み込んで勝ちたいです。空手っぽさは無く、ボクシングとレスリングの選手という印象です。」

　江畑秀範は全日本テコンドー協会の男子80kg級の全日本選手権で2011年から9連覇中の28歳。身長197cmと長身が持ち味で、18年の全日本選手権決勝では菊野克紀に勝利している。昨年、全日本テコンドー協会の金原昇・前会長らの不誠実な組織運営を告発したことでも知られる。今年8月にはプロ格闘技挑戦を表明し、今回がプロデビュー戦。キックボクシングルールにも初挑戦となる。

◆江畑「テコンドーから来ました江畑秀範と申します。足技を活かして派手なKOを見せたいです。テコンドーを背負ってやっていて、オリンピックでメダルを取ることも目標としてやっています。僕の足技を見ていただければ、日本の格闘技のレベルももっと上がるかなと思います。RIZINで勝って行きたいですし、大晦日で派手なKOをしたいです。MMAルールもいずれは視野に入れたいです。」

　竿本樹生は8月10日のRIZINでRIZINに初参戦し、中村優作にKO勝ちし現在11連勝中。対する北方大地はRIZIN初参戦。
　内村洋次郎は8月大会で関鉄也と対戦予定だったが負傷欠場していた。対する萩原京平は8月9日のRIZINで白川陸斗にKO勝ちしたが、9月のさいたま大会で芦田崇宏に1Rアームロックで一本負けしている。
　住村竜市朗は昨年末のベラトール埼玉大会でジョン・タックに1R TKO負け。今年3月のDEEPで悠太に判定勝ちし防衛して以来の試合。対するレッツ豪太はRIZIN初参戦。2月のGLADIATORで脇本恭平に腕十字で一本勝ちして以来の試合となる。
　大雅は8月10日のRIZINで原口健飛に1R KO負けして以来の試合。対戦相手の山畑雄摩はRIZIN初出場だ。

概要

大会名　Yogibo presents RIZIN.25
日時　2020年11月21日（土）開始・未定（混雑を避けるため分散入場。詳細はRIZIN公式サイトのコロナ対策案内参照）　開始・14:00　終了・19:00～20:00
会場　大阪城ホール
中継　RIZIN LIVE（生中継／前売￥5,000、当日￥5,500）
チケット料金　VIP指定席 100,000円　SRS指定席 30,000円　スタンドS自由席 20,000円　スタンドA自由席 10,000円　※11/3(火/祝)一般発売。先行発売はRIZIN公式サイト参照
チケット販売　イープラス　チケットぴあ　ローソンチケット　選手応援シートも販売予定
お問い合わせ　RIZIN FF事務局　03-5772-3223　https://jp.rizinff.com/