K-1 KRUSH 9.16 後楽園ホール:悲願のKRUSH王座獲得のレオナ・ペタス、武尊戦は「周りのヤツを全部倒してから」。反則勝ちの大沢文也「普通に自分の完敗」
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9月17日(火)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて「K-1 KRUSH FIGHT.105」の一夜明け会見が行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 写真 (C)M-1 Sports Media)
今年6月のK-1両国大会で小宮山工介にKO勝ちするなど5連勝と絶好調の状態でK-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級の王座に挑んだレオナ・ペタス。王者の西京佑馬とは1年5カ月前に対戦し、レオナが勝利して西京もリベンジ燃える一戦となった。試合は1~2Rにレオナが右ストレートや飛びヒザ蹴りで攻勢をかけ、3Rも前に出て勝負に出てきた西京の反撃を凌いで判定勝利で悲願のベルト奪取。試合後には闘病中の母に自ら掴み取ったベルトを手渡した。
一夜明け会見でレオナは「西京選手はチャンピオンだったんで(前回とは)意識も全然違ったし、1年5カ月ぶりにやったんですけど、別人だなって感じました。でもKRUSHのベルトを絶対に獲りたいと思ったんで、それで何とか頑張ることが出来ました」と昨日の試合を振り返る。
前回の対戦よりも厳しい試合を強いられたが「テクニックだったらやっぱ西京選手の方がちょっと上手いなって思ったんで、気持ちで出るしかないと思った。僕が今回勝てたのはやっぱ気持ちだと思ってます」とベルトにかける気持ちが勝利を後押ししたと語ったレオナ。
「母が闘病中で、僕がこのベルトを獲る姿を少しでも励みにしてもらって頑張ってもらおうと思っていたので、ベルトを渡せて凄い良かった」と闘病中の母にベルトを捧げられたことを喜ぶと「僕を普段から見てくれる半澤トレーナーとニコラス・ペタスさん、2人にベルトを獲って感謝の気持ちを返したかった」とレオナを支えてくれた2人の恩師にも感謝の言葉を述べた。
KRUSHのスーパー・フェザー王者としてK-1同級王者の武尊との一戦も期待されるが、レオナは「K-1のベルトも絶対に獲りたいと思っています。でも僕はK-1でそんなに実績を積んでいないし、今すぐに武尊選手と、というのはないです。誰にでも挑戦者として認められるように周りのヤツを全部倒して、チャンピオンとやるという最高の舞台を作りたい」とK-1でもKRUSH同様に強さを証明した上で挑戦したいと語る。
そして最後に「僕はこのベルトを誰にも渡す気はない。スーパー・フェザー級のチャンピオンは第9代で終わると思ってるんで、チャンピオンが替わることはない、誰でも来いって感じです」とKRUSHでも絶対王者としてベルトを守り続けると宣言した。
◆レオナ・ペタス
「昨日の試合はまず応援してくれた皆さんありがとうございました。試合自体は西京選手はチャンピオンだったんで(前回とは)意識も全然違ったし、1年5カ月ぶりにやったんですけど、別人だなって感じましたね。苦しいところもあったんですけど、でもやっぱりこのベルトを絶対に獲りたいと思ったんで、それで何とか頑張ることが出来ました。
(前回よりも厳しい試合になったが、その中でベルトを勝ち取れた一番の要因は?)僕が今回勝てたのはやっぱり気持ちだと思ってます。テクニックだったら西京選手の方がちょっと上手いなって思ったんで、気持ちで出るしかないなって思いました。それでKRUSHらしくKOしたいなと思ったんで、そこを狙いに行った感じでした。(3Rは西京も出てくる中で持ち堪えられたのも気持ちが大きかった?)1~2Rは取っていて、3Rはちょっと足を怪我して動けなくなってどうしようかなと思ったんですけど、そこで引かずに行けたのが良かったかなって思います。気持ちで前に出れたのが凄い良かったかなと思いますね。
(試合後はニコラス・ペタスさん、半澤トレーナー、そして闘病中のお母さんにベルトを渡してのフォトセッションだったが、あの時の率直な心境は?)母が病気になってしまって今は闘病中なんで、それを僕がこのベルトを獲る姿を少しでも励みにしてもらって頑張ってもらおうと思ってたんで。そこでベルトを渡せたことが凄い良かったなと思いました。そして僕を普段から見てくれる半澤トレーナーとニコラスさん、どちらにも、2人にベルトを獲って感謝の気持ちを返したいなと思っていて、それも出来たんで凄い良かったですね。(試合後にお母さんとはお話された?)試合後にはまだ全然会えてなくて、今日この後ちょっと会いに行こうかなって思ってます。
(試合前はこの試合に集中すると発言していたが、改めて今後のK-1のベルトや武尊戦に対する想いは?)K-1のベルトも絶対に獲りたいと思っています。かと言って今すぐ武尊選手と…というのは、まだK-1でそんなに実績を積んでないんで。K-1のチャンピオンは一番上にいる選手で、誰もが分かるように周りのヤツを全部倒せばチャンピオンしか残らないと思うんで。そういうところで他の選手を全部倒して、チャンピオンとやるという最高の舞台を作りたいなって思ってますね。
(新しくスーパー・フェザー級に階級を上げてくる選手もいるが、今後KRUSHのチャンピオンとしてどんな戦いを見せて行きたい?)僕はこのベルトを誰にも渡す気はないんで。まあスーパー・フェザー級のチャンピオンは第9代で終わると思っているんで。これでチャンピオンが替わることはないんで誰でも来いっていう感じですね。(ファンの皆さんへメッセージは?)昨日はベルトを獲ることが出来たんですけど、これに驕らずまだまだ上に行きたいと思ってます。もっと頑張るんで、これからも応援よろしくお願いします」
大沢文也、反則勝ちの裁定も完敗を認める「ヒザ蹴りをもらって倒れて記憶が飛んじゃったんで普通に完敗。自分の勝ちだとは思っていません」
中国のワン・ジーウェイと対戦した大沢文也だが、1R終盤にジーウェイのヒザ蹴りをもらい前のめりにダウン。ジーウェイのKO勝ちかと思われたが、レフェリーがヒザ蹴りの場面のインスタントリプレイを要請。映像を見直した結果、ジーウェイのヒザ蹴りはKRUSHルールでは反則となる両手で掴んでの攻撃と判断され、大沢の反則勝ちとなった。
一夜明け会見に出席した大沢は「映像は見てないし、見たくない(苦笑)。セコンドには『ボディを打つ時に顔が下にいってた』と言われて、ヒザ蹴りをもらって倒れちゃって気が飛んじゃったんで完敗です」と自分の負けだったと発言。
言葉に言い表せない結果になってしまった大沢だが「これからも変わらず卜部功也選手を目標に追いかけ続けたいって気持ちは変わりません」と目指すところは変わらず。最後に「後輩の寺島輝が1RKOで勝って、3戦3勝3KOで全部1RKOで勝ってるんで、ぜひK-1 JAPAN GROUP`の関係者の人はチャンスを与えてあげてください」と同日に劇的なKO勝利を収めた後輩・寺島に注目してほしいと語った。
◆大沢文也
「(昨日の試合を)覚えてない場合はどうすればいいっすか? 映像も見てないし見たくないっす(苦笑)。倒れたシーンの5秒ぐらいの動画を見させてもらったぐらいです。(ダメージが心配だが試合の後の状況は?)試合が終わった後はそのまま後楽園の近くの大学病院に直行してCTを撮って、一応脳に水や血が溜まってたりってことはなかったんで脳のダメージは大丈夫です。ファンの皆様、ご心配おかけしました。
(複雑な心境だと思うが、ここからどう巻き返して行く?)うーん…複雑な心境っていうか僕の負けなんで。勝ちだとはもちろん当たり前のように思ってないですし、Twitter上とかでもK-1 JAPAN GROUPが僕の裁定について色々と言われてるツイートがあったりしたんですけど、K-1 JAPAN GROUPの判断が間違ってるんじゃなくて僕がああいう試合しちゃったんでそういうことになってるんで。責任じゃないですけど、全部僕が悪かったなって思いますね。セコンドには『ボディ打つ時に顔が下にいってた』って言われたんで。それでヒザ蹴りをもらって倒れちゃって、意識が飛んじゃったんで普通に完敗です。だからこれからの目標はダメージを抜くことです(苦笑)。
(ファンの皆さんにメッセージは?)昨日はああいう形になって、ああいう結果で終わってしまって、本当にすいませんって気持ちで一杯です。昨日は本当にファンの皆さんすいませんでした。これからも変わらず卜部功也選手を目標に追いかけ続けたいって気持ちは変わりません。ただ昨日は僕の試合の前に後輩の寺島輝が1RKOで勝って、3戦3勝3KOで全部1RKOで勝ってるんで、ぜひK-1 JAPAN GROUPの関係者の人はうちの寺島輝にチャンスを与えてあげてください。よろしくお願いします」