RISE 12.14 後楽園ホール：花岡竜、バンタム級で元王者の鈴木真彦と対戦。花岡「大﨑孔稀を倒して大﨑一貴を引きずり出す」、那須川龍心については「逃げられた」

　RISE 194（12月14日（日）後楽園ホール）の対戦カード発表記者会見が10月22日に東京で行われた。スーパーフライ級王者の花岡竜は今回、1階級上のバンタム級に階級を上げ、同級2位・元王者の鈴木真彦と対戦する。花岡は引き続きスーパーフライ級王座を保持し、2階級制覇を目指す考え。その魂胆を語るとともに、スーパーフライ級1位の那須川龍心に対する不満も口にした。

バンタム級（55kg） 3分3R（延長1R）
花岡　竜（橋本道場／RISEスーパーフライ級（53kg）王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者、元INNOVATIONフライ級王者）
鈴木真彦（TEAM 寿／2位・元王者、元WBCムエタイ日本＆HOOST CUP日本同級王者）

　花岡は22歳。KNOCK OUT等で活躍後、22年6月からRISEを主戦場とし、昨年3月、K-1との対抗戦で池田幸司に判定勝ち。6月に長谷川海翔に判定勝ち。12月には過去1勝1敗の政所仁に判定勝ちしRISEスーパーフライ級王者となった。6月の横浜大会ではモハメド・ミカイリ・ガザリとの54kg契約の試合で判定勝ち。8月の大田大会でも54kg契約で塚本望夢とOFGマッチを行い2R KO勝ち。花岡はスーパーフライ級世界王者の大﨑一貴との試合を希望し、スーパーフライ級1位の那須川龍心からも挑戦要求を受けているが、今回は1階級上のバンタム級で試合することになった。
　鈴木は28歳。過去に那須川天心に敗れ、江幡兄弟、金子晃大に勝利したが、22年12月に志朗に敗れ、23年3月にK-1で玖村将史に敗れ2連敗。23年12月、大﨑孔稀に判定負けしRISEバンタム級王座から陥落する。昨年3月のRISEでの金子との再戦では判定負け。12月の幕張大会ではジェイミー・ゲイマンを1R KO。今年4月、大森隆之介に判定負け。6月に1階級上の戸井田大輝に判定勝ちし、8月に加藤有吾判定勝ちし2連勝中だ。

◆伊藤隆代表
　スーパーフライ級（53kg）王者の花岡が、今回55kgのバンタム級に挑戦します。タイトルは返上せず、保持しながらの挑戦です。今までありえないカードが決まりました。スーパーフライ級での動きがバンタム級でも通用するのか興味あります。対する鈴木真彦は、本当にいろんな選手から他団体も含めて対戦要求が多い。モテるなと。ファイトスタイルが真逆な2人がどういう試合展開するのか楽しみです。
（那須川龍心が10月30日のGOATに出場するから、12月の花岡の王座への挑戦は無くなった？）そうです。10月30日から12月14日だと1ヶ月ちょこっとですよね。それが5R無制限延長となると、調整期間が間に合わないということで、今回は難しいと言われました。
（花岡が鈴木に勝った場合、53kgと55kgの今後は？）花岡は次の防衛に成功したら（大﨑）一貴に挑戦する権利もあります。55kgに関しては、真彦に勝って、その後1試合、内容によりますが挟むか、というのが必要だと思いますね。みんな並んでる激戦区なので。花岡も仕事の関係でできない期間もあるので、そこを踏まえて相談します。
（来年の55kg世界トーナメントにも絡む？）それは下半期からなんで。もし花岡が上がってきて、彼が55kgの顔の1人になったら面白いですよね。かなりの激戦区になると思うんで。彼がチャレンジすることは楽しみです。

◆花岡竜
　本来12月は防衛戦の予定で、挑戦者も散々僕の名前出してる選手を指名させてもらったんですけど、見事逃げられちゃって。やらないんだったら55kgに挑戦させてくれっていうことで、鈴木選手とやらせてもらいます。55kgは国内最激戦区だと思ってるんで。僕が55kgを荒らして、もっと面白くしようかなと思ってます。
（鈴木の印象）本当「男」っていう感じです。オファーを受けてくれるとも思わなかったです。スタイルは正反対で、僕は当てさせずに盛り上げるタイプ、鈴木選手は倒しに行って盛り上げるタイプ。スタイルは違うけどお互い盛り上げるタイプなんで、面白い試合ができるんじゃないかなと思います。
（今後55kgに上げること見越している？）今回負けても勝っても、しばらくは55kgに集中してやっていこうかなっていう気持ちです。
（55kgのほうが対戦相手が豊富だから？）それもありますし、現チャンピオンの大﨑一貴をどう引きずり出そうかと思った時に、55kgで大﨑孔稀選手、弟のほうを倒せば、おのずと出てくると思うし。今回、鈴木選手に勝てたら、そのまま大﨑（孔稀）選手とできるかもしれない。55kgの方が面白そうだなと思ったんで上げました。
（同時2階級制覇も？）そうですね。僕の目標は今、同時2階級制覇で、RISEの後楽園のバナー2本、自分のベルト姿を飾ることなんで。
（那須川龍心はもう相手にしない？）10月30日に試合があって、タイ人の選手、強いのかなんだか知らないんですけど、逆の立場で考えた時、1ヶ月半期間があったら、僕なら絶対断らない。そこを試合期間がとか言って断るぐらいで名前を出してくるんだったら、そんな甘い考えで来てくんなよと。自分も人生かけて獲ったものだし。1回断られてるんで、そんなすぐ挑戦したいって言われても。スーパーフライ級でまた挑戦者決定トーナメントでも組んでもらって、段階を踏んでからじゃないと。

◆鈴木真彦
　自分ではあんまり考えてなかった相手なんで驚いたんですけど。花岡選手は1階級下のチャンピオンだし強敵だと思ってるんで、しっかり捕まえて最後は倒したいなと思ってます。
（花岡の印象）1階級下のチャンピオンで、技術もあってスピードが速い。僕とは正反対で、当てさせずに戦うタイプの選手やなっていう印象です。
（「55kgは甘くないぞ」という気持ちは？）そうですね。そんな簡単にはいかんぞっていうのを見せたい。でもほんまに想像しなかった相手なんで、今はびっくりしてる気持ちが強いですね。
（当てさせない相手との相性は？）好きではないですね。好きではないけど、感じたことのない圧力とパワーを感じさせて、55kgなめんなよっていうのを見せなダメやなと思ってます。
（現在のビジョンと今回の試合の位置づけは？）今目指してるのは王座返り咲きです。1戦1戦集中して結果出すことが一番の近道やし、ただ勝つだけじゃなくて、「鈴木真彦やっぱ強いな」って思わして勝っていきたいですね。
（なぜオファーを受けた？）（オファーが）来たら誰とでも僕はやるし。花岡選手が前、「僕とやりたい」みたいなこと言ってたんで。そうやって名前を出してもらうことが多いんですけど、後悔させるような。あんまり「鈴木真彦」って名前、簡単に出すんじゃないぞっていうのを見せつけたいですね。

　他にも以下のカードが発表されている。

第3代RISE QUEENアトム級（46kg）王座決定戦　3分5R（無制限延長R）
平岡　琴（TRY HARD GYM／2位）
島田知佳［はるか］（team VASILEUS／4位）
（詳細は別記事）

ウェルター級（67.5kg）　3分3R（延長1R）
チャッピー吉沼（TANG TANG FIGHT CLUB／スーパーライト級9位）
KENTA（HAYATO GYM／スーパーライト級14位、元DEEP☆KICK -63kg王者）

女子アトム級（46kg）　3分3R
菊地美乃里（GONG-GYM坂戸／KROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級王者）
桃花・シンデレラ（山口道場／DEEP☆KICK Queen -46kg王者）

　なお、今大会から、RISEではこれまでの紙のチケット販売に加え、ペーパーレスのチケット販売を新たにスタートする。RISE公式LINEに登録して申し込むシステムで、このシステムを運営するクラウドバスケットが大会の冠スポンサーになっており、クラウドバスケットのCMにはYA-MANとにじほさんが出演している。

概要

大会名　crowdbasket presents RISE 194（ライズ ハンドレッドナインティフォー）
日時　2025年12月14日（日）開場・17:00　開始・17:15
会場　後楽園ホール
中継　ABEMA
チケット料金　SRS席 20,000円　RS席 10,000円　S席 7,000円　A席 5,000円　※当日は500円プラス　※小中高生シート2,000円を当日のみ販売　※未就学児は保護者膝上に限り無料　※11月2日よりクラウドバスケット（RISE公式LINE）で先行発売。11月8日（土）より一般発売開始
チケット販売　クラウドバスケット（RISE公式LINE）　イープラス　チケットぴあ　出場選手・所属ジム
お問い合わせ　RISEクリエーション 03-5980-7409　https://www.rise-rc.com/