KNOCK OUT 9.23 後楽園ホール:BLACKフェザー級王座戦線の行方は?古木誠也「ゴリ押しでいきます」×内藤凌太「妻からは『やれんのか!』ってLINEが来ました」、玖村修平「僕が王者になった方が盛り上げられる」×雅治「マジ見とけよ。燃えてます」

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KNOCK OUT.57(9月23日(火/祝) 後楽園ホール)のメインイベント、KNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦で対戦する1階級下の元王者・古木誠也と、シュートボクサーの内藤凌太のインタビューがKNOCK OUTプロモーションから届いた。また、K-1 GROUPから参戦する同級の玖村修平と、対戦相手の雅治のインタビューも揃えてお届けする。
第12試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
古木誠也(REX GYM/元KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)※フリーから所属変更
内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/シュートボクシング日本フェザー級(57.5kg)3位、元DEEP☆KICK -55kg級王者)
栗秋祥梧が階級アップとMMA専念のため返上したBLACKフェザー級王座を懸け、1階級下の元王者・古木誠也と、シュートボクサーの内藤凌太が対戦する。
古木は28歳。昨年10月大会では國本真義に判定勝ちし4連勝していたが、12月の横浜武道館大会でのISKA K-1ルール・インターコンチネンタル・バンタム級(55kg)王者決定戦の前日計量で1.95kgオーバーし、対戦相手のドスティン・オルティスが試合を拒否したため試合中止に。古木はBLACKスーパーバンタム級王座を返上し、4月大会ではフェザー級に階級を上げ、辰樹に2R右ストレートでKO勝ち。6月の代々木大会でのフェザー級2戦目ではカルロス・モタを1R左フックでKOした。
今回、昨年10月のBLACKフェザー級王座決定戦で栗秋祥梧に延長判定2-1で惜敗したチュームーシーフーと古木による王者決定戦が組まれたが、チュームーの拳の負傷により中止となった。
代わって出場する内藤は今年4月のKNOCK OUTでチュームーと接戦を繰り広げ、判定負けしたが、KNOCK OUTの山口元気代表から「ほぼ実力が変わらない」と評価され、今回の王座戦に抜てきされた。内藤は7月のSB愛知大会でSB上位ランカーの川上叶に判定負けし、昨年10月の山田虎矢太戦の判定負け含め3連敗中だが、古木よりも過酷な相手との試合を重ねており、その経験を活かし古木の豪打にどう対応するか見ものだ。
第9試合 BLACK フェザー級(57.5kg)
玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushフェザー級王者、元NJKFバンタム級王者)
雅治[まさじ](レンジャージム)
玖村将史の兄・修平は33戦19勝(9KO)13敗1無効試合の29歳22年5月に新美貴士に勝利しKrushフェザー級王座を獲得するが、その後は苦戦が続く。23年3月に森坂陸に敗れKrush王座初防衛に失敗し、同年9月のKNOCK OUTでは栗秋祥梧に1R KO負けし4連敗に。昨年は6月のKrushでの再起戦で桝本翔也をKOし、10月のK-1でも椿原龍矢に判定勝ちしたが、今年2月のK-1では兼田将暉に1R KO負けした。弟の将史はK-1 GROUPを離れ8月のRISEに参戦したが、兄の修平はK-1 GROUPに在籍したまま、2年ぶりにKNOCK OUTに参戦する。
雅治は9戦5勝(4KO)4敗の22歳。22年からKNOCK OU。Tに出場し、最近では5月の後楽園大会で1年ぶりに試合をし、森本直哉に判定勝ちしている。(8月のカード発表会見での両選手の談話はこちら
古木誠也「どこを取っても負けられない試合。圧倒的に倒します!」
―― チュームーシーフー選手との対戦が負傷欠場により変更になりました。それを聞いた時はどう思いましたか?
古木 チュームー選手とは今回に限らず、以前からいつかやるだろうなと思ってたので、すごく楽しみだったんですけど、ケガしたということなので、しょうがないです。相手は変わりましたけど、変わらず王座決定戦ですし、僕がやることは変わらないので、気を落としてたりはしてないです。
―― KNOCK OUT運営からは、「王座決定戦はやる」と言われていたんですか?
古木 自分はトレーナーから聞いてたので直接は分からないんですけど、欠場の連絡の時に、トレーナーがすぐ「王座決定戦はどうなるんですか?」と聞いたそうで。そしたら「そういう相手を組めるように探してます」みたいな感じの答えだったらしいので、あるんだろうなとは思ってました。最悪、王座決定戦じゃなくても、それはそれでという感じだったんですけど、変わらなくてよかったです。
―― 代わりの対戦相手が内藤凌太選手になりました。KNOCK OUTには2回参戦していて、それこそチュームー選手とも対戦している選手ですが、どういう印象ですか?
古木 内藤vsチュームー戦の時、自分の試合の一つ前だったんですよね。だからその時はちょっとしか見れなかったんですけど、チュームー選手がけっこう押されている感じだったので、すごくうまい選手なんだなと思っていて。その後、対戦が決まってからちゃんと映像を見て、チュームー選手が調子悪かったと言われてますけど、自分は普通に内藤選手がうまかったのかなと思ってます。
―― どういうところにうまさを感じますか?
古木 相手の嫌がることをしてくるというか。パワーとかはどうか分からないですけど、技術はすごくうまいものを持っているなと思います。
―― 試合運びのうまさという感じですかね。だとすると、特にこの攻撃を気をつけるとか、そういうことではない感じですか?
古木 でも、あんまりもらいすぎてると呑まれちゃって、タイミング掴めなくなると思うので、全ての攻撃に一応気をつけます。削られないようにしたいですね。
―― 今までの対戦相手で、似たような印象の選手っていましたか?
古木 やってみないと分からないですけど、勝手に思っているのは、國本真義選手がそういう感じなのかなと思います。
―― 確かに、あまり倒されないというところも少し似ているかもしれないですね。
古木 そうですね。KO負けも少ないと思うので。
―― 自分としては、どういう試合をしようと思っていますか?
古木 もちろんKOは狙っていくんですけど、とりあえず絶対負けられないので。でも倒さないと自分は勝てないと思ってるので、ゴリ押しでいきます。
―― ゴリ押しですか。
古木 はい。キレイに戦おうとすると自分のよさが出なくて、辰樹戦みたいになっちゃうので、いつも通りの試合運びでいこうかなと思ってます。
―― 呑まれないためにも自分から出るという感じですか?
古木 絶対、そうですね。キレイに戦っちゃうと絶対呑まれるので、自分は自分のよさを出さないとという感じですね。
―― フェザー級に上げて、わりと早く王座まで来ました。そこに関しては?
古木 常にベルトを狙ってやってるので、すごくうれしいですね。王座決定戦に選んでもらったことが、すごくありがたいです。感謝しています。
―― しかも今回は、王座決定戦が3試合ある中でその最後、そしてメインですよね。メインは初めてだと思いますが、そこについては?
古木 盛り上げないとというのはありますね。メインとなると、やっぱりみんな最後まで残ってくれているわけですよね。だから絶対つまらない試合はできないなと思っています。
―― 特に今回はREX GYMという新しい所属ジムができて、そこの看板選手としての出場ということになります。新しい体制になって、周りから応援してもらえているということを、改めて意識するようにもなったんじゃないですか?
古木 それはすごくありますね。しかも、新しくジムに入ってくれた会員さんとかも見に来てくれるので、余計に負けられないです。
―― メインだし王座決定戦だし、新たなジムでの初戦だし……と、負けられない要素ばかりですよね。他の試合と比べても、ひときわ気合いが入るみたいなところはありますか?
古木 ありますね。ベルトも懸かってますし、新しいジムというのもありますし。
―― ここで勝ってチャンピオンになったら、改めてチュームーシーフー選手ともやらなきゃでしょうし。
古木 そうですね。いずれ当たることになると思います。自分自身、やりたい気持ちもあります。
―― あとは勝つだけと。
古木 はい。勝たないと何も言えないので。……言えないというか、何も言う気はないですけど。
―― では最後に、今回は自分のどこに一番注目してほしいでしょうか?
古木 いつも通りになっちゃうんですけど、圧倒的にKOするので、倒すところに注目してほしいです。
―― 分かりました。ありがとうございました!
内藤凌太「2人の子供たちのためにも、自分の証明としても、このベルトは絶対獲ります!」
―― 今回、代打出場で急きょ王座決定戦に出場となりました。最初に話が来た時はどう思われましたか?
内藤 そうですね。ちょうど仕事をしている時に連絡が来て。「おー!」という感じで、ビックリしましたね。「ここで来たか!」みたいな感じで。
―― 思いもよらぬオファーだったのでは?
内藤 そうですね。でも、減量のこともありますし、あとちょうど妻の出産のタイミングと重なってたので一瞬迷ったというのもあったんですけど、妻に相談したらゴーサインが出たので。それで気持ちが固まった感じでした。
―― ちなみに奥さんは何とおっしゃってたんですか?
内藤 LINEだったんですけど、格闘技好きなもので、「やれんのか!」って送られてきました(笑)。
―― マジですか(笑)。それは引き下がるわけにいかないですね(笑)。
内藤 はい、背中を押してもらいました(笑)。
―― KNOCK OUTにはチュームーシーフー戦以来、5ヵ月ぶりになります。前回戦ったチュームーシーフーの代打で出るというのも不思議な感じですよね。
内藤 そうですね。これも本当に、僕はもう運命だと思ってるので。僕はKNOCK OUTの選手じゃないのにこのチャンスが巡ってきたのは、シュートボクシング協会とKNOCK OUTさんのお陰だと思うので、もう本当にありがたいなと思ってますし、獲るしかないなと思っています。
―― 相手が古木誠也選手ですが、以前から注目されてましたか?
内藤 はい、強い選手だなと思って見てはいました。
―― ファイターとしてはどういう印象ですか?
内藤 一発の威力、倒す力のある選手だなと思ってます。あのパンチは警戒しなきゃだなと。
―― 内藤選手自身は、どのように戦おうと思っていますか?
内藤 一番大事なのは、自分の戦いを貫くことかなと思ってます。あんまり具体的には言えないですけど、もう本当に、自分の得意とする戦い方を最後まで貫くことかなと。
―― 最終的にはどう勝ちたいですか?
内藤 ぶっちゃけ、勝てりゃ何でもいいんですけど……でも、倒して勝ちたいなと思ってます。倒して勝つイメージは持っています。
―― そもそもの話ですが、基本的にはシュートボクシングで活動されていて、単純にルールが違いますよね。そこは問題ない?
内藤 特に気にはしてないです。シュートボクサーは投げや組みがなくても戦えますし、もうキャリア45戦やってますけど、これまでシュートボクシング以外にもいろんな団体のリングに上がらせてもらっています。DEEP☆KICKでベルトを任せてもらったこともあります。ルールで選んだりはせず、話があったところに行かせていただくだけです。
―― そして、ここで勝てばKNOCK OUTのチャンピオンです。それこそ思いもしていなかった事態なのでは?
内藤 確かに、思いもしなかったですね。でもチュームーシーフー選手と対戦した時は、ここで勝ってKNOCK OUTのタイトルにも絡めたらいいなと思ったりしていたので。ここでもう一回チャンスが来たっていうのはうれしいですし、しかも1試合勝てばもうベルトなので。必ず掴もうと思っています。
―― 基本的に、話が来ればタイトルは狙いにいく?
内藤 そうですね、もちろんシュートボクシングのフェザー級のベルトは一番の目標ですけど、何でもタイトルに絡める選手って本当に限られてるじゃないですか。特に今回KNOCK OUTという、国内でも主要団体の一つで、そこのタイトルに挑戦できるというのはなかなかないことなので、挑もうと決めました。
―― シュートボクシングも40周年という節目の年に、KNOCK OUTのチャンピオンになれば、また面白い現象ですよね。
内藤 本当にそうですね。自分もプロデビューして12年目で、今まで勝ったり負けたりいろいろな経験をしてきましたけど、シュートボクシングの40周年に、KNOCK OUTという主要団体のタイトルに挑めるっていうのはすごいアピールになるし、気合いが入ります。本当に「このタイミングで来たか!」という感じです。
―― タイトル獲得を実現するために、試合の中で一番必要なものって何だと思っていますか?
内藤 最後まで自分を信じる気持ちだと思ってます。技術うんぬんはもう今更というか。もちろん作戦とかは考えますけど、でも一番大事なのはそこじゃないなと思ってて。だから今まで積み重ねてきたこと、いい時も悪い時も、試合がある時もない時も、僕がずっと積み重ね、継続してやってきた技術があるので、それを出す時が来たなと思ってます。
―― ある意味、今までの経験の集大成というか。
内藤 そうですね、僕はもう集大成だと思ってます。
―― KNOCK OUTへの出場は3回目になりますが、今も変わり続けている団体だと思います。そこはどう見えていますか?
内藤 UNLIMITEDとかいろんなルールをやったり、この前の大会では八角形リングを導入したり、面白いと思います。
―― UNLIMITEDに興味があったりは?
内藤 (笑)僕、オープンフィンガーの試合はしたことあるので、全然抵抗はないんですけど……寝技はやってないので。
―― では最後に、今回の試合でお客さんに一番注目してほしいというポイントはどこでしょうか?
内藤 自分の気持ちの入った戦いに注目してほしいなって思います。僕は特別うまい選手でもないし、特別パワーのある選手でもないんですけど、でも本当に戦う気持ちを、何か感じてもらえたらいいなって思ってます。
―― ちなみに奥様の出産というのは、試合の前後だったりするんですか?
内藤 あ、13日に生まれました。
―― そうなんですね。おめでとうございます!
内藤 ありがとうございます。まだこの世に誕生して数日なんですけど(笑)。
―― 抱っこはしましたか?
内藤 抱っこしましたよ。立ち会いもしました。その日、間に合うように練習に行って、練習が終わってジムからそのまま病院に行って立ち会いました。
―― それは素晴らしい! お子さんは何人目なんですか?
内藤 2人目ですね。2歳の男の子がいて、2人目は女の子で。でも本当にありがたいことに、自分の家族もそうだし、奥さんの家族も皆さん協力してくださって。やっぱりそういうのもあるので、僕は必ず今回ベルトを巻くって決めてますし、もう僕がベルトを巻く運命だと思っています。本当に、全てここだなと思います。
―― お子さん2人のためにも、獲りたいですよね。
内藤 そうですね、やっぱりカッコいい父親でありたいんですよ。僕が母子家庭で育ったっていうのもあって、自分がカッコいい父親になりたいっていう憧れがけっこうあるんです。やっぱり普通にカッコいいじゃないですか、チャンピオンのお父さんって。だから絶対獲りたいです。あと、自分が今まで格闘技をやってきたことの証明というか、答えをしっかり出したいなと思います。
―― 分かりました。ありがとうございました!
玖村修平「僕がKNOCK OUTのチャンピオンになった方が絶対面白い。差を見せて勝ちます!」
―― 今回、2年ぶりの参戦が決まって、カード発表会見でも「ずっと参戦したかった」という気持ちを話していましたよね。試合も迫ってきて、今はどんな気持ちですか?
玖村 目の前の試合に向けての心境というのは、それがK-1でも、KNOCK OUTでも、あんまり変わらないんですけど、試合自体が7ヵ月ぶりになるので、やっと試合ができるということでワクワクしてますね。
―― 今回は雅治選手との試合になりますが、ご自身にとってこの試合のテーマはどういうものですか?
玖村 もちろん、相手とは今まで積み上げてきたものも違うし、若手の選手なので、その差を見せないといけないと思ってはいます。ただ今回は相手どうこうというよりも、自分との戦いというか、KNOCK OUTとの戦いという感じですかね。
―― というと?
玖村 前回、2年前のKNOCK OUTのリングでは、僕からしたら噛ませ犬になった感じだと思うんです。あの時は、自分的にいろいろあってKNOCK OUTに出ていて、あの試合があったから、今また頑張れてるっていうところはあるんですよ。あの時は弟の将史と金子晃大選手が試合した後だったので、DMとかツイッターのコメントとかで「やめろ」とか「弟がK-1の価値を上げた後に兄貴が足を引っ張って、もう兄弟を名乗るな」とか「もうキックやめて違うことしてろ」みたいなコメントがメッチャ来てたんですよ。
―― そうですか……。
玖村 「いや、俺は俺なんやけど」と思ってはいたんですけど、それでもやっぱり心は折れかけたんですよね。その前にもちょっといろいろあって、もう格闘技をやめようかと思っていて、そこからの再起戦でKNOCK OUTという舞台を選んで出たんですけど、そこで派手に倒されてしまって、そういうコメントとかが来て。その時に、自分自身はやめたくないんですけど、もうやったらダメなのかなと思って。「もう俺が格闘技をやる時期は終わったのかな」と思って、次のことに移ろうとも考えた時期もありました。でも、自分の中ではまだまだやりたいっていう感覚が戻ってきたんですよね。
―― なるほど。
玖村 Krushのチャンピオンになって手に入れたものとかも全部、そこで一回手放して、自分を一回ゼロの状態に戻して、そこから時間をかけて再スタートして。あの時、表面的に考えると、「栗秋戦に出たことが失敗だ」とか思ったこともあったんですけど、あれから2年間、いろいろまた積み上げてきたものがあるので、今はそれを早く出したいという気持ちでいます。
―― 過去に一つのきっかけになったKNOCK OUTという場で、今回また積み上げてきたものを出して勝てれば、また違うものが見えてくるっていう感じですかね。
玖村 そうですね。当時は龍聖選手がKNOCK OUT-BLACKフェザー級のベルトを持っていて、王座戦線があまり動いてなかったんですけど、自分が栗秋選手に勝ったらそこに絡めるだろうとも思ってたんですよ。でもそんなことを言える結果にはならなかったんですけど、今回勝って、あの時の続きじゃないですけど、つなげていきたいなというのもありますね。
―― というところで、改めて今回の雅治選手には、どういうところを警戒していますか?
玖村 長身で、距離もちょっと遠い選手ですよね。普段この階級では、自分より背が高い選手と戦うことはあまりないので、その距離に無理やり入りすぎると、一発の当て勘だったりパワーはあると思うので、そういうところを雑に行っちゃうともらっちゃうかなと。だから自分の距離でしっかり戦っていきたいなっていうのはありますね。
―― 最終的には、どう勝ちたいですか?
玖村 センスがあってこれから伸びてくる選手だと思うんですけど、一切ナメてないですし、今までの経験の差、積み上げてきたものの差というものは見せないといけないと思ってます。本当は「1Rで倒す」と言いたいですけど、3分3Rあるので、9分間をしっかり使って圧倒的な試合をして、最後に倒したいなと思ってます。
―― 雅治選手からすると、K-1 GROUPで知名度もあって、実績もある玖村選手という相手は、すごくオイシイ標的ですよね。
玖村 はい。それはもちろんそういう構図の試合だと思います。向こうは僕を倒して、一気に駆け上がろうと思ってると思うし。だからこそ思いっきり来てほしいです。僕を倒せばオイシイと思うので、全力で倒しに来てほしいし、逆にその想いを全部跳ね返すつもりなので。「まだ早いな」と思わせたいです。
―― この2年の間に、KNOCK OUTもまたさらに変わってきてますよね。そこはどう見ていますか?
玖村 最近の2大会は見に行かせてもらったんですけど、お客さんの入り方とかもすごいし、はじめから最後まで帰る人が少ないですよね。
―― 確かに、そうですね。
玖村 やっぱりKNOCK OUTという団体のファンがいるというか。一人の選手にじゃなくて、全部の選手にしっかりエールを送ってるお客さんが多いなっていう印象がありました。前回は栗秋選手に倒されて、そういう人たちを盛り上げる試合になっちゃったと思うので、そういう人たちにも自分の名前を覚えてもらうというか。「K-1から来た玖村って面白いな、これから応援しよう」って思ってもらえるような試合、あの熱いお客さんたちに認めてもらえるような試合をしたいなって思います。
―― 所属するK-1 GYM五反田チームキングスは、つい先日、代表の交代についての発表がありました。そして何より、玖村選手自身がここからまた新たな道に向けて積み上げていかなきゃですよね。
玖村 そうですね。それこそ今回の試合に勝ってKNOCK OUTのベルトに絡んでいきたいというのもあるし、僕がKNOCK OUTのチャンピオンになることによって、今までになかったようなことができるようになると思うので。立場的には「外敵」みたいな感じかもしれないですけど、僕がチャンピオンになった方が、キックボクシングをまた違う形で盛り上げられると思うので。一番は自分のためですけど、自然に先の道も開かれてくると思うので。まず今回勝って、新しい道を一歩ずつ開いていきたいというのは強く思ってます。
―― では最後に、今回の試合で一番注目してほしいというポイントはどこでしょうか?
玖村 僕の気持ち、この試合に懸けている思いですね。相手の方が若くて勢いのある選手かもしれないし、僕ももうベテランになってきましたけど、それでもまだがむしゃらに、若手よりもがむしゃらに戦ってる姿だったりとか、他の選手とは違うなっていう、僕にしか出せない雰囲気だったり、感じてもらえるものは絶対あると思うので。圧倒的に倒して、名前を覚えてもらえるように頑張ります。
―― 分かりました。ありがとうございました!
雅治「相手のストーリーにはさせない。冷静かつ荒々しい戦いで倒します!」
―― まずは前回、5月の森本直哉戦は復帰戦でしたが、ご自分で振り返ると?
雅治 完勝かなという感じですね、一応。勝たなきゃいけない相手だったので。勝ててホッとしてはいますが、試合後にも言った通り、客観的に見てちょっとしょっぱかったなというのはあります。
―― 確かに、試合前に語っていた「ぶっ倒して勝つ」は実現しませんでした。
雅治 森本選手が、普通にメチャメチャ打たれ強かったんですよ。ボディもけっこういいのが入ったし、ヒザとかパンチとかも入ったんですけど、効いたそぶりも見せずガンガン出てくるスタイルだったので。それでしょっぱく見えちゃったかなっていうのがありましたね。
―― やってみての反省点は?
雅治 パンチが単調になってしまったことだったり、いいのが入ってからのまとめだったりという部分などは、課題にはなりましたね。
―― でも実際、約1年ぶりのリングに立てた喜びもありましたよね?
雅治 気持ちよかったですね。充実感がありました。やっぱり試合前から試合が終わるまでって本当に充実してて。だから今もメチャメチャ充実してるんですけど、あの試合でその感じを思い出せました。
―― そうして復帰戦で勝利して、その次がK-1 GROUPの玖村修平選手になりました。思いもよらない相手だったのでは?
雅治 まさにその通りですね。最初に聞いた時は「お、そう来るか!」って思いました。でも、知名度はありますけど、勝ったり負けたりが続いている選手だし、全然倒せるなと思って、受けました。
―― 玖村選手の戦いに関しては、どういう印象ですか?
雅治 本当に激闘する選手という感じですね。でも、KNOCK OUTもけっこう、玖村選手のことを持ち上げてるじゃないですか。やっぱりそこに対するフラストレーションはありますね。もちろん、注目されてるのはいいですけど、「見とけよ」って感じです。みんな玖村選手が勝つって思ってるでしょうけど、「マジ見とけよ」って感じですね。今はそれで燃えてます。
―― 玖村選手は2回目の参戦になりますが、運営が玖村選手を上げるために、雅治選手を相手に選んだと思っている?
雅治 いや、そこまでは思ってるわけではないですけど、やっぱり玖村選手って、名前があるじゃないですか。それは事実だからしょうがないんですけど、実際、玖村選手のストーリーになってる感じはありますよね。それは終わらせるよっていう感じです。
―― でも単純に、雅治選手にとってはオイシイ相手ではありますよね。
雅治 そうですね。周りからも「勝ったらデカい」とかよく言われますけど、勝つので。結果がそうなるだけであって、僕が勝つことには自信があるので。
―― 状況としては、連勝から対抗戦に抜擢された一昨年の水津空良戦に似ている部分がないですか?
雅治 はい、よく覚えてらっしゃいますね(笑)。確かに、メチャメチャ似てますね。
―― あの時は初めて表舞台に抜擢されて、K-1 GROUPとの対抗戦ですごく燃えていましたが、結果は及びませんでした。
雅治 あの時は確かに燃えてたんですけど、そこまで技術がなかったんですよ。その試合は今も見返すんですけど、今より本当に弱いなって思います。今はどんどん成長しているなっていう実感はあるので。
―― 2年前と状況は似ていても、同じ結果にはならないと。
雅治 ならないですね。今やったら、水津選手にも勝てると思ってるので。
―― あの時とは何が一番違いますか?
雅治 まずスタミナが全然違いますね。あと細かなフェイントだったり、パンチの出し方だったり、コンビネーションの引き出しも増えてるので、そのへんが強くなったのかなと思います。あと、試合のマインドがやっぱ一番大事だなというのが分かりました。怖がらずにいくっていうマインドですよね。ビビってたわけじゃないんですけど、いく時にいけないっていうのがけっこう続いて連敗してたので。その点ではいい試合経験だったかなとは思いますけど。
―― 今回はどういう試合にして、どう勝ちたいと思ってますか?
雅治 倒します。注目されている分、おいしくいただきますって感じです。
―― 早い段階から狙いにいく?
雅治 そこは様子を見てという感じで、早い段階かは分からないですけど、いずれにしても最終的には倒します。チャンスが来たら、逃さずに。
―― 改めて、その先に何か思い描いているものはありますか?
雅治 その先はまだ全然ですね。ここで勝ってから、見えてくるかなという感じです。同じ大会でフェザー級の王座決定戦もありますけど、ここで僕もいい勝ち方をして、その後も勝っていって、雅治なら今のチャンピオンに勝てるんじゃない?って思われるぐらいの試合をしたいですね。やっぱ周りの評価って大事なので。
―― 口調は静かですけど、かなり燃えてるわけですね。
雅治 そうですね、けっこう燃えてます。今は毎日が充実して楽しくて、早く試合したいです。
―― では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?
雅治 冷静かつ荒々しい雅治を見ていただけたらなと思います。そういう勝ち方をするので。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第12試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
古木誠也(REX GYM/元KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)※フリーから所属変更
内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/シュートボクシング日本フェザー級(57.5kg)3位、元DEEP☆KICK -55kg級王者)
第11試合 セミファイナル KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、KICKBOXING JAPAN CUP 2024同級トーナメント優勝、スック・ワンキントーン同級王者)
福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)
第10試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級(46kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
山田真子(GROOVY/元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
第9試合 BLACK フェザー級(57.5kg)
玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushフェザー級王者、元NJKFバンタム級王者)
雅治[まさじ](レンジャージム)
第8試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
石川直樹(KICKFUL GYM/ISKA K-1ルール世界フライ級王者、元新日本・ジャパンキック同級王者、元スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者)
蒔[まくと]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONバンタム級王者)
第7試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
優翔[ゆうと](team NOVA)
スアマニー・ゲーオサムリット[Sueamanee Kaewsamrit](タイ)
第6試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
辰次郎[しんじろう](Sports 24)
ペップンソン・フォームドジム[Phetbunsong Formedgym](タイ/フォームドジム/KOSスーパーフェザー級王者)
第5試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
乱牙[らんが](フリー/元NKBライト級王者)※ケーアクティブから所属変更
REITO BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界スーパーライト級王者、元M-1 JAPANライト級王者、元KOSスーパーフェザー級王者)
第4試合 BLACK 女子バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
鈴木万李弥[まりや](KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
愛来(一神會舘)
第3試合 BLACK 61.5kg契約 3分3R
アックス斧田(KIBAマーシャルアーツクラブ)
宇山京介(KNOCK OUT クロスポイント渋谷)
第2試合 RED 63kg契約 3分3R
安田学登(クボジム-リレイズ東京-)
渡部翔也(D-BLAZE)
第1試合 BLACK フェザー級 3分3R
YOSHIHIRO(teamYU-TO)
和美(ヒデズキック福岡)
概要
大会名 MAROOMS presents KNOCK OUT.57
日時 2025年9月23日(火/祝) 開場・17:30 開始・17:50
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 SRS席20,000円 RS席10,000円 S席8,000円 A席6,000円 ※指定席完売。当日16時より立見券4,000円のみ若干枚数販売 ※6歳未満は入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/











