K-1 5.31 横浜:3王者一夜明け会見。3連続KO優勝のレミー・パラ「2カ月前仕事を辞めて昨日の試合に全て捧げた」、オウヤン・フェン「今年MAX世界トーナメントがあるなら喜んで出場したい」 、ティアン・ターザン「リュウ・ツァーはいい奴だがKOする」
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K-1 BEYOND 5月31日 横浜BUNTAI大会の一夜明け会見が、6月1日、東京都内で行われた。この記事ではスーパー・ウェルター級王座を初防衛したオウヤン・フェン、クルーザー級王者となったティアン・ターザン、スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで優勝したレミー・パラの海外勢3王者の談話をお届けする。(記事提供:K-1 GROUP 写真:(C)K-1)
K-1Sフェザー級新王者レミー・パラ「今から試合をしてもいいくらい元気です」
5月31日の神奈川・横浜BUNTAIでの、第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントで松山勇汰、中島千博、横山朋哉を連続KOして優勝したレミー・パラ(フランス/CARCHARIAS)が登壇した。
――振り返っての感想。
「3試合すべてKOして、怪我もなく、今から試合をしてもいいくらい元気です」
――トーナメントを振り返ってみて、どの試合が一番厳しかったか。
「難しかったのは、準決勝の中島千博戦。なかなか中に入りにくかったです。とはいえ、全体を通して難しいと思った試合はありません」
――あなたが倒した3選手は、いずれも日本のトップファイター。なぜ、そんなに強いのか?
「ここ4カ月、プロフェッショナルな準備をしてきました。2カ月前から仕事やめて、すべてをこの試合のために捧げてきました。たくさんのトレーニングの成果が、今回の結果につながったのだと思います」
――どんな仕事ですか?
「野菜のデリバリー、掃除、ファストフードでの仕事などです。この後、2週間のバケーションとって、また仕事をやります。とてもリフレッシュできるからです。友だちと一緒に掃除の仕事をしたいです」
――常に前へ出ていくスタイルですが、恐怖心は?
「攻撃的に出ていくのが、僕のファイティングスタイル。いつも頭を下げて前へ出てプレッシャーをかけていくことを心掛けています」
――K-1王者になった感想。
「とても光栄です。K-1のベルトを獲ることは夢でしたし、フランスを代表して日本でベルトを獲得できたことは嬉しいです。長く防衛できるように頑張り、自分が本物のチャンピオンであることを証明していきたいです」
――レオナ・ぺタス選手が名乗りをあげていたが。
「喜んで再戦を受ける。彼に限らず、誰でも受けます」
――日本には、過去に対戦した朝久裕貴選手もいます(朝久の判定勝ち)。
「もちろん誰でも問題ない。再戦できるのならば万全の準備をしますし、次は必ず僕が勝ちます」
――ジェロム・レ・バンナ選手が激励したようだが、どんな存在?
「自分にとってジェロムは憧れの存在。話せたことは、とても光栄でした。決勝前に彼が控室まで来てくれて、大きな力になりました」
――日本で2回戦った経験は、今回のトーナメントで活かされたか?
「学びは大きかったです。裕貴選手に負けたことで学び、自問自答しました。それが成長につながり、証明できたと思っています」
王座初防衛のオウヤン・フェン「今年MAX世界トーナメントがあるならば喜んで出場したい」
5月31日の神奈川・横浜BUNTAIでの、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチでダリル・フェルドンク(挑戦者/オランダ/Fight Team Ringer)を判定で下し王座初防衛に成功したオウヤン・フェン(王者/中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)が登壇した。
オウヤンは23年12月に和島大海のK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者に。24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場となった。25年1月のWLF MAX-70kg級王座決定トーナメントで頂点に。5月はK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチでダリル・フェルドンクとダウンの奪い合いの末、判定勝利を収め初防衛に成功した。
――振り返っての感想。
「K-1のリングで戦えたことを光栄に思っています。ベルトを防衛できたことは自信の裏付けになりました。相手のフェルドンク選手は、オランダのトップファイターで強かったですが、とくにフックが強かったです。昨日の試合は一進一退になりましたが、ファンのみなさまにはとてもエキサイティングな試合だったと思います」
――1Rにバックブローを避けてパンチを当ててダウンを奪ったが。
「バックブローは、チームで研究していました。彼がジョムトーン選手をその技で倒した映像を見て、必ず来ると研究した上で出しました」
――反復していたと。
「チームは相手の研究をします。スパーリング相手にもその動作をしてもらい、十分な対策をしてきました。とはいえ、いろいろなパンチを練習していますので、それが出たのは自分の習慣だと思います」
――2回目のダウンを奪った時は、勝負が決まったと思ったか?
「間もなく試合が終わるとは思いました。でも、これはファイターにとって良くない習慣。2回のダウンで終わると思えば慢心してしまうので、そこはセコンドから慌てるなとアドバイスを受けました。それも日頃の習慣が出たと思います」
――警戒しつつも相手の右をもらってダウンしてしまいました。
「たしかにパンチをもらってダウンを奪われましたが、それは相手のスピードが速かったからです。みなさんご承知のように、この階級には弱い選手はいません」
――ダウンを喫した後のダメージは。
「ダウンを奪われても、すぐに立ちました。ダメージはなかったです」
――2、3Rは激闘になったが勝てた理由は。
「1Rはダウンの奪い合い、2Rは削り合い、3Rはスタミナの勝負になりました。スタミナが相手よりも上回っていたからです。これはチームが鍛え上げてくれたからです。最後まで重いパンチを出すことができました」
――練習はジムワーク以外にも、特別に取り組んでいるか?
「はい。特別の練習をしています。関心があるならば、ジムへ見に来てください」
――70kgのMAX世界トーナメントは昨年は棄権となったが、今年出る予定は?
「昨年は直前の怪我で出られなくて、相手はブアカーオだったと思います。とても遺憾な出来事でした。それを取り戻したい気持ちがあるので、今年世界大会が開催されるならば喜んで出場したいです」
最強ターザン、31勝28KO無敗でK-1王座獲得「ジャングルパワーで倒した!」
5月31日の神奈川・横浜BUNTAIでの、第5代K-1 WORLD GPクルーザー級王座決定戦でマハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)をKOで下して新王者となったティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)が登壇した。
ターザンは24年12月にK-1へ初参戦し、RUIをわずか27秒でKO勝ち。25年2月にカルロス・ブディオの強打をもらいながらも、逆転の左フックでマットへ沈め、2連続KO勝ち。5月の第5代K-1 WORLD GPクルーザー級王座決定戦では、マハムード・サッタリの右フックでダウンを喫しながら左ストレートで逆転KO勝利を収めて同王座を獲得。31勝28KO無敗とし、最強幻想をさらに高めている。
――振り返っての感想。
「もしもしー(ややテンション低め)!K-1のチャンピオンになれて、とても嬉しい。昨日は酒を飲み過ぎて、2時間しか寝ていない。会見が終わったら寝たい」
――昨日はパーティーだった?
「そう、ビッグパーティーだ!」
――逆転KOで驚いたファンも多かったが、どんなマジックを使ったのか。
「ジャングルパワーで倒した!」
――サッタリ選手からダウンを奪われた時は、どうだったか?
「じつは、覚えていない。早く回復できたから勝てたんだと思う。試合が終わって、しばらく視界がぼやけるほどの状態が続いていた」
――気づいたら勝っていたと。
「チャンピオンになることは決まっていたこと」
――今回は重要なタイトルマッチということで早めに来日していた。チャンピオンになって思うことは。
「今は二日酔いでボーっとしているけど、ここに来るまでに長く大変な道のり、トレーニングをしてきた。その成果が出たと思っている」
――母親も観戦していたと思うが、何を言っていたか。
「ママもパパも、泣いて喜んでいた。自分がここまで過酷なトレーニングをしてきたことを見てきたし、自分は倒れたけど逆にKOすることができて、非常に感情にうったえかける試合ができて嬉しいよ」
――リュウ・ツァー選手が対戦に名乗りを上げたことは。
「リュウ・ツァーは、バックステージで会った時に、その場で試合を欠場したことを謝罪してきた。とてもいい奴だが、今回、サッタリをKOしたけど、彼のこともKOする」
――ベルトは何本欲しい?
「300本欲しい」
――試合を短いスパンでやっているが、今後は。
「今のところ、日本で試合をするつもり。K-1でリュウ・ツァーとタイトルマッチをすることになると思う。あとは、エンフュージョンで2回試合が続いている」
――連戦だが、ダメージ回復は?
「スパーリングをするよ、すぐに(苦笑)。それは嘘だけど、これまで4カ月で4回試合をしてきたので、つぎのK-1までしばらく休暇をとるよ」
K-1 5.31 横浜(一夜明け会見):金子晃大から金星の池田幸司「相手を上回る進化でもう一回勝ちます」、空位のライト級王座目指す里見柚己、日本代表決定トーナメント開催を提案