ONE 1.10 ルンピニー(レポ):谷津晴之、タイ人選手を1R右ボディ一撃KOしONE 3連勝・2連続ボーナス獲得「トレーナーの皆さんで分けたい」
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ONE Friday Fights 93
2025年1月10日(日)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳
第3試合 ムエタイ 120ポンド(54.43kg)契約 3分3R
×タイランレック・ソー・ルンサック[Thailandlek Sor.rungsak](タイ)
○谷津晴之(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級(53.52kg)4位)
1R 1’47” KO (右ボディストレート)
ムエタイの聖地・ルンピニースタジアムでほぼ毎週開催されているONE Friday Fightsは、2023年1月にスタートし3年目を迎える。2025年の開幕大会には日本から谷津(たにつ)が参戦した。
谷津は21歳。太田拓真・一航兄弟と同門で、フライデーファイツに2度参戦しいずれも勝利している。昨年5月の初戦ではロシアの選手に判定勝ちし、6月の2戦目ではベトナムの選手を1R左ボディでKOし35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得した。3戦目はタイ人との戦いとなる。タイランレックは18歳。10月にフライデーファイツに初参戦しタイ人選手に判定勝ちし6連勝中だ。
1R、サウスポーのタイランレックに対し、谷津はじりじりプレッシャーをかけ、踏み込んで右のボディストレートを放つが、当たりは浅い。すぐに首相撲の展開になると、タイランレックは肘と膝を当てる。ブレイク後も、谷津は変わらずプレッシャーをかけ、お互い顔面へのストレートを当てるスリリングな展開に。すると中盤過ぎ、ロープを背負ったタイランレックに対し、谷津は右のボディストレートをみぞおちにクリーンヒットする。タイランレックもカウンターで右ストレートを谷津に当てたが、逆にこの攻撃が裏目となってもろにボディにもらう結果となり、タイランレックが続けて左ミドルにつなげようとした直後、腹を押さえて倒れダウンする。タイランレックはうずくまったまま動けず、谷津のKO勝ちとなった。
DELAYED REACTION Haruyuki Tanitsu moves to 3-0 in ONE Friday Fights with a wicked body shot KO!
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… pic.twitter.com/RAAQ4zfQJG— ONE Championship (@ONEChampionship) January 10, 2025
谷津はこれでONEフライデーファイツ3連勝、ボディブローで2連続KO勝ちに。勝利者インタビューで谷津は「セコンドについてくれているナロンチャイ先生とオリ・トレーナーが、タイ人はボディ入りやすいと教えてくれて、作戦はボディフックだったので、見事入りました。トレーナーのおかげです」と勝因を語り「僕はまだ強くないし、結果も出していないですけど、ここから名前を売っていくんで、谷津晴之という名前を覚えてください」とアピールした。その後、35万バーツのボーナス授与が発表されると、谷津は「セコンドについてくれたナロンチャイ先生と会場に来ているテーパブット先生の家族も幸せにしたいので、トレーナーの皆さんで分けたいです」と語り、タイ人トレーナーへの感謝の気持ちを示した。