ONE 11.8 ルンピニー:初参戦の大﨑孔稀「RISEの王者として、背負っているものが違う。圧勝したい」。OFGムエタイにも意欲
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ONE FRIDAY FIGHTS 86(11月8日(金)タイ・バンコク:ルンピニースタジアム)に出場する大﨑孔稀のインタビューがONE Championshipから届いた。大会の模様はU-NEXTにて午後9時30分より放送される。孔稀の試合は第5試合を予定している。
第5試合 キックボクシング ストロー級(56.7kg) 3分3R
大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級(55kg)王者、BOM同級王者、元J-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者)
フオ・シャオロン[Huo Xiaolong](中国)
大﨑兄弟の弟・孔稀は43戦34勝(20KO)7敗1分1無効試合の25歳。昨年12月で鈴木真彦に判定勝ちし、RISEバンタム級王座を獲得。5月の後楽園ではヨーブアデーンを2R左ボディフックでKO。8月に大森隆之介に判定勝ちし王座初防衛を果たし、今回RISEに初参戦する。
シャオロンは29歳。19年6月にK-1に参戦し村越優汰に判定負け。23年年3月からONE Friday Fightsに参戦し5戦3勝(2KO)2敗。勝った相手はタイ人以外で、今年2月にはマジッド・カリミ(イラン)にKO勝ちしている。。
―― 現在のコンディションについて。(※インタビューは11月3日(日)に収録)
孔稀「体重は今朝走ってジャストぐらいにはなっています。練習もしっかり追い込んできたのでそこに関しては問題ないと思います。」
―― 対戦するシャオロン選手の印象は。
孔稀「今回メインでやるコンペット選手と戦っている映像を見て、それを参考にして今回の試合に挑もうかなと思っています。そういった部分では分かりやすい試合になると思います。シャオロン選手と言うより、最近の中国のキックボクシング勢は勢いがあって強い選手が多く、中国人選手らしい戦い方をする印象があるので、油断はできないです」
―― 過去の対戦相手と比べて違うタイプですか。
孔稀「強く違う部分はありませんが、サウスポーの選手は比較的にテクニック重視でポイントアウトするタイプが多いですが、彼はサウスポーなのに結構イケイケでパンチを振ってくる印象があります。相手を倒しに来るっていうイメージですが、来てくれた方が僕も倒しやすいですし合わせやすいので。そこは全然問題ないかと思います」
―― その上で警戒している点はありますか。
孔稀「ストレート系が伸びてくる印象があります。タイミングのいいパンチもらって、効いてなくても僕が倒れたらダウンとか取られるかもしれないので、そこはすごい気をつけています」
―― 予想する試合展開、理想のフィニッシュは。
孔稀「フィニッシュはもちろん考えています。ちょっと内容は言えませんが、もちろんKOを狙っています。ただ僕も久しぶりのタイで会場の雰囲気が物凄いと聞いているので、そこに関して僕が当日どう感じて、自分の動きがどうなるかはやってみないと分からないので、そこが1つのキーポイントでもあると思います。ただ普段の練習通りの動きを出せれば、全然倒せない相手ではないと思うので、しっかり最後はフィニッシュで終わりたいとは思います」
―― 過去にルンピニーで試合をした事はありますか。
孔稀「昔ルンピニーでは何回か試合をしたことがあります。タイ自体も僕は小学1年生で初めて行きました。そこから毎年、年1、2回はずっと行っていてコロナになってから行けてない状況ですね。久しぶりで、5、6年ぶりにはなりますが、環境に関しては問題ないです」
―― 改めて、ONE FRIDAY FIGHTSのリングに上がる気持ちは。
孔稀「今回出場させてもらう事で今後の僕の格闘技人生だったり、その日本人の立ち位置っていうのが、すごい変わってくると思います。本当に舐められてはいけないというか、RISEのチャンピオンなので、ここで負けたらRISEの価値を落としてしまうので、そういった点では絶対負けられない気持ちはあります」
―― ファイトボーナスについてはいかがですか?狙いますか。
孔稀「そうですね。元々僕自身もこの試合は基本KOを狙って隙あらば倒しに行く感じなので。そこに関しては、普段通り試合を組み立てて、いけると思ったら倒しに行く。そうなれば、必然的にそういう試合になるとは思います。」
―― パンチについて、今年に入って特にキレと破壊力が増した印象がありますが、この点はどう意識していますか。
孔稀「ここに来てやっと55kgがあってきたかなっていうのが1つ。階級を上げて 55kgにしっかりアジャストでき始めている印象です。パワーだったり、技術的な部分もそうですけど、本当に毎試合成長できてると実感しています。これからは、勝つのは当たり前で、内容が問われるようになると思うので、そういった点でもしっかり結果出していけるように、普段のトレーニングから意識してやっています。それを今回のONEの舞台で見せたいです」
―― 今回の試合には何かテーマはありますか。
孔稀「テーマは分かりやすくKOをしたいというのがあるので、圧勝したいです。接戦でKOするのも面白いかもしれませんが、今回は本当に相手に何もさせずに、しっかり僕の強さだけ見せて、スパッと終われれば、それが1番自分の強さを見せることができる。そういった点でも内容と結果を見せていきたいです」
―― 今後のONEでの展望は。
孔稀「今回のシャオロン選手は多分日本のファンの方にはあまり馴染みのない選手ですが、それこそコンペット選手の様に日本で活躍している分かりやすい選手と、今後やれる機会があればやっていきたいと思います」
―― 具体的には。
孔稀「1番は今回の大会でメインに出場するコンペット選手ですね。玖村選手に勝ってますし、僕の今回の相手のシャロン選手にも勝っているので、 その意味で言えば分かりやすい相手だと思います。本当に強いと言われている選手とやりたい。だからコンペット選手に限らず、ONEで強いと言われている選手とチャンスがあれば、戦いたいと思います。」
―― 今回はキックでの参戦ですが、将来オープンフィンガーでのムエタイには興味ありますか?
孔稀「僕はどちらのルールでも組まれたら、やりたい気持ちはあるので。今回はRISEのチャンピオンとして出して貰えるので、そこはキックボクシングルールでしっかり結果を出したいです。今後どうなるか分かりませんが、どちらのルールでも僕はオファーがあれば、やるというスタイルなので。そこはどちらでも大丈夫です」
―― 大﨑選手がOFGで戦った場合、より一発で仕留めるKO劇が見られそうですね。
孔稀「そうですね。倒せる気しかしないです。多少パワーがあれば、倒せることはあると思いますが、僕はディフェンス面が違うと思います。ムエタイでKOをしたり、されたりという日本人の選手が多いですけど、僕はもらわない自信があって、かつ倒せる自信があります。ムエタイでも勝ったり負けたりじゃなくて3連勝、4連勝はできるんじゃないかと思います」
―― RISE王者の自分がONEに参戦することで、同じ日本の選手やファンに対しどの様なインパクトを与えると思いますか。
孔稀「ここでもし僕が負けることになれば、“RISEが負ける”というRISEの僕の階級が下に見られてしまうと思いますし世界より劣っているという立ち位置になってしまう。これは絶対に避けないといけない。その上で背負っているものが違うし、本当に結果で返さないといけない。その覚悟はできているので、それを金曜日にしっかり見せたいです」
―― 決意ある言葉です。王者という立場でありながら、挑戦するのは大きなプレッシャーになりませんか?この様なヒリヒリした状況は嫌じゃないですか。
孔稀「どうでしょうか。挑戦することで、確かに“負けてしまったら”というのはあるかもしれませんが、自分の中では、どちらかというと“世界に挑戦する”という気持ちの方が強いです。そして正直、自分が負けると思ってない。確かに負けたらRISEが落ちるかもしれないですが、僕は負けるつもりはないので。僕の強さを見せればいいかなと思っています。そうすれば自ずと結果はついてくると思っています」
―― とても力強い言葉ありがとうございます。最後に日本のファンへメッセージを。
孔稀「僕の強さを本当に見せたいですし、それを見せられると思うので、日本から画面越しになりますが応援してくだされば、僕へのすごい力になるので、期待と応援を宜しくお願い致します。」