RISE 5.19 後楽園ホール:大﨑孔稀、サンベル・ババヤン戦は「KOをしてK-1との違いを見せたい」|夫人が元選手対決・麗也「負けた方は後が無い」×酒井柚樹「愛では負けない」 |實方拓海の談話も
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RISE 178(5月19日(日)後楽園ホール)に出場する、大﨑孔稀、實方拓海、麗也、酒井柚樹のインタビューがRISEクリエーションから届いた。対戦する麗也と酒井は共に夫人がRISEに上がっていた元キックボクサーであることから、夫人も一緒にインタビューに応じている。
第12試合 セミファイナル バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級王者、BOM同級王者、元J-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者)
サンベル・ババヤン(スペイン/ババヤンジム/WKNバンタム級(53.5kg)世界王者、WAKO-PRO世界アトム級(52.7kg)王者)
大﨑兄弟の弟・孔稀は22年10月に志朗に延長判定負け。12月の両国大会ではSBルールでSB同級王者の植山征紀に判定勝ち。昨年2月の寺山遼冴戦は負傷判定ドローに終わったが、5月の再戦では2Rに右膝蹴りでKO勝ちした。8月のバンタム級王座挑戦者決定戦で加藤有吾に判定勝ちすると、12月の後楽園大会で鈴木真彦に判定勝ちし、同級王座を獲得した。3月に名古屋医専鍼灸学科を卒業し、国家試験もあったため、5カ月間隔の試合となる。
ババヤンはキック35戦30勝(14KO)5敗の28歳。過去2度来日し、19年6月のK-1スーパー・バンタム級(55kg)世界最強決定トーナメント一回戦では晃貴から1R右ハイキックでダウンを奪い判定勝ちしたが、準決勝では玖村将史に1Rに左飛び膝でダウンを奪われ判定負け。22年12月の初代K-1バンタム級王座決定トーナメントでは一回戦で壬生狼一輝に2R以降カーフキック等の蹴り技で攻め込まれ判定負けしている。
第11試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
麗也(team AKATSUKI/5位、元ISKAインターコンチネンタル&新日本フライ級王者)
酒井柚樹(TEAM TEPPEN)
麗也は19年9月に風音に3R KO負けし、一度引退したが、21年2月のNO KICK NO LIFEで復帰。昨年のNO KICK NO LIFEバンタム級トーナメントでは5月の準決勝でHIROYUKIに判定負け。11月に治政館を離れ、team AKATSUKIに移籍すると、今年2月のRISEではフライ級に階級を下げ、末國龍汰(空龍改め)と延長に及ぶ接戦を繰り広げ判定負けした。末國は当時RISEフライ級3位で、この内容が評価され、RISEのランキングに入っている。
酒井はKNOCK OUTで4戦2勝2敗の結果を残した後、昨年10月大会で1年3か月ぶりにRISEに登場し、塚本望夢に判定負けした。
なお、麗也は佐藤レイナ(伶南)、酒井は西原朱花と結婚し、元キックボクサーと結婚した点でも共通する。会見には西原も同席し、なれそめなどについても語っている。西原は結婚に伴い引退したことを明かしている。
第10試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
實方拓海(TSKjapan/3位、WMC日本・ルンピニー日本・J-NETWORKスーパーライト級王者、ルンピニー日本スーパーウェルター級王者)
サーシャ・タダヨニ(イラン/TEAM OTA/RISEミドル級(70kg)11位)
實方(さねかた)は昨年3月のK-1で寧仁太・アリに判定負けし、7月のRISEでは稲井良弥に延長判定負け。稲井戦の前後にはKROSS×OVERに参戦し、森本一陽に1R KO勝ちし、11月にはオーガニック菊﨑に判定勝ちしている。
タダヨニは昨年RISEに2度参戦し、リカルド・ブラボにKO負けしたが、7月に宮城寛克に1R KO勝ち。これまで2戦より下のウェルター級で出場する。
大﨑孔稀『いつも通りどんな試合でもKOする気持ちで試合をする』
―― 肘ありのマスを披露してくれましたが次戦への作戦ですか?
大﨑 肘も見せて行こうかなと思いやっていました。
―― 肘は反則になりますが大丈夫ですか?
大﨑 やばいやばい。ルールを勘違いしていたかもしれないです。
―― お兄さん(一貴)がONEのグローブを付けていたので、何か意図があるのかなと思いました。
大﨑 お兄ちゃんも来月試合なので、役に立てればと思い練習しています。
―― 将来的なONE出場の展望はありますか?
大﨑 普段からONEやONEのフライデーファイツで日本人の選手が出ているのを見ているので、出たい気持ちもありますし、出させてくださいという感じですね。日本人選手が中々結果を出せていないのも見ているので、僕たち大﨑兄弟だったら勝てるし倒せます。今ONEのムエタイのストロー級王者がプラジャンチャイ選手でキック王者がディベラ選手なんですけど、僕はムエタイ上がりでキックボクシングもRISEでやっているので、どっちのルールでも良いのでやらせてほしいです。
―― ONEのルンピニースタジアムの雰囲気には憧れますか?
大﨑 憧れはないですけど、奥山が試合に行った時にセコンドについたお兄ちゃんからも、歓声の大きさや独特の雰囲気があるというのは聞いているので、実際にそれを体感してみたいとは思っています。
―― ONEに出る時はムエタイルールでも問題ないという事ですね。
大﨑 どちらでもいいです。
―― 組みの練習をすると体幹など鍛えられる部位が違うんですか?
大﨑 首相撲はRISEルールで活きる部分があるので、日頃から練習はしています。
―― その辺の練習はルールに関わらず欠かさない練習の一つなんですね。
大﨑 ワンキャッチで使える部分はあるので、実際使ってる選手って中々いないし、そこはムエタイ上がりの僕たちが一つ有利な部分ではあるので変わらず練習しています。
―― 12月にタイトルマッチをやってから国家試験に合格したというお話を聞きました。知らない人もいると思うので、具体的にどのような資格を取得されたのか教えていただけますか?
大﨑 鍼灸師の資格を2月末に受けて、合格して免許を取りました。1番分かりやすく言うと美容鍼とか顔に鍼をやったりするのと同じ業種で鍼の資格です。
―― この4月から就職した会社も同じく鍼灸の治療院で働いているんですか?
大﨑 鍼灸接骨院になるので、柔道整復師と鍼灸師が両方ともいる会社で、鍼灸師だけの免許を持っている人もいれば、柔道整復師の免許を持っている人もいます。
―― そこにいけば孔稀選手に治療してもらえるんですか?
大﨑 僕は一応いるんですけどまだ新人なので、勉強中っていう感じです。
―― キックボクシングをやりつつ鍼治療の道に進んだ理由はありますか?
大﨑 最初は大学に進学するかで迷ったのですが、やりたい事がなかったので手に職を付けようと探していた時に、鍼灸師の道に進もうと決めました。
―― 勉強と試合の両立をしていたと思うのですが大変でしたか?
大﨑 勉強は上手いこと手を抜きつつやっていました。でも3年生の最後の年は国家試験もあってちょうどタイトルマッチとも被った年だったので大変でした。結果的に、両方とも良い形で終われたのでよかったです。
―― 今回の試合までに5ヶ月の期間が空いていますが、その5ヶ月間は長かったですか?
大﨑 長いと思っていたけど、いざとなったら早かったですね。結局国家試験とかもあってあっという間に時間が過ぎていったので、長いとは感じませんでした。
―― 試験勉強中も練習はしていたんですか?
大﨑 練習はしていましたね。
―― 当初アイマン選手と対戦する予定が怪我により、ババヤン選手と対戦することになりましたが、相手が変わったことで気持ちが揺らぐことはありましたか?
大﨑 あまりなかったです。誰が相手でもチャンピオンになって初戦を見せるだけだったので、そこは全然誰でも良いかなっていう感じでした。
―― ババヤン選手の試合映像はご覧になりましたか?
大﨑 一通り見ました。
―― それを見てどんな印象を受けましたか?
大﨑 身長が低くて海外選手特有の体の強さがあって、パンチを振ってくるっていう印象なんですけど、僕のお兄ちゃんも同じようなタイプで一緒に練習をしているので問題はないですね。
―― 対ババヤンの対策として一貴選手がバッチリハマったんですね。
大﨑 対策というか戦い方がお兄ちゃんと似ている部分があって、いつも通りのお兄ちゃんとの練習が対策になっています。
―― お兄さんと練習をしていればババヤン選手も怖くないですね。
大﨑 お兄ちゃんの方が階級は下なんですけど、パンチ力は上の階級と同じくらいパワーがあってそれに慣れているので、ババヤン選手がどれだけパワーがあるか分からないですけど、そこまで予想を超えてくる事はないんじゃないかなと思っています。
―― 今回の相手がK-1に出ているということで、K-1の選手と比べられる事についてはどう思いますか?
大﨑 ババヤン選手がKO負けしたことがないというのを聞いていて、試合映像を見てもダウンはあるんですけどKO負けは無いみたいなので、そこで僕がKOをしてK-1との違いを見せたいです。
―― 相手がK-1に出ていたのが結構前にはなりますが、あの時とは変わっていると思いますか?
大﨑 あまり変わっていないと思いますね。身長が低くてあの体格なので、戦い方は基本的に変わらないと思うので、そんなに気にしてはいないです。
―― 次の試合に向けて、自分の見てほしいところを教えてください。
大﨑 勝つのは当たり前で内容が問われる試合なので、僕が倒し切るところを皆さんに楽しみに見ていてほしいです。
―― この試合でのテーマはありますか?
大﨑 チャンピオンになって初戦なので、内容にこだわるというか魅せる試合をしたいです。
―― ベルトを巻いて5ヶ月経ちましたが、心境に変化はありますか?
大﨑 いつも通りっていう感じで、どんな試合でもKOするっていう気持ちでいつも試合をしているので、倒しにいきます。
―― 孔稀選手にとって理想のチャンピオン像はありますか?
大﨑 理想はないですけど僕
を目標にしてもらえるように、僕みたいになりたいって思ってくれるような試合をしていきたいです。
―― 2024年も5月になりますが、今年の目標はありますか?
大﨑 ベルトを守り続けるというのと、負けないのが1番だと思うので全線全勝全KOできたら良いなと思います。
麗也 with 佐藤レイナ夫人インタビュー。麗也『負けた方は後が無いので、お互い良い意味でも気持ちのぶつかり合いが見せれる』
―― 酒井柚樹選手との対戦が決定しましたけれど心境はいかがですか。
麗也 今回はAKATUKIに来て2戦目になるんですけど、いい環境でー日一日練習ができていて自分が強くなってる実感があるので楽しみにしています。
―― 会見の時に顔を合わせた印象は?
麗也 身長がもっと小さいと思ったんですけど意外と小さくなかったのと、顔つきは気合入ってるなって思いました
―― お互いに前回が負け試合になりますがその辺でも意識はしている?
麗也 お互い負けられないですから、RISEさんはすごい残酷な試合を組みますよね。これで負けた方はだいぶ後が無いと思うので、お互い良い意味でも気持ちのぶつかり合いが見せられると思います。
―― 酒井選手にはファイターとしてどの様なイメージを持ってますか?
麗也 戦績は負けが多い選手なんですけど、全体的にバランスが取れていてレベルも決して低くないファイターだなって思います。
―― レイナさんは試合に関して何かアドバイスしますか?
レイナ 技術的なところでどうこう言える立場ではないのは自覚しているので言わないですけど、まぁポカをするので、、、一応目指してる所としてここで負けたら先は見えない相手ではあるよなっていうのは、お互いに思ってることだと思うんですけど、前回も負けてはいけない試合で、延長に行ったからランキングに入れさせていただいて言ったらRISEではランク外の相手なので。そこでまた更に遠回りになってくるとどんどん当て馬的存在になっていってしまうだけなので、タイトルを狙うのであればちゃんと頑張って下さい。
麗也 いつもそうなんですけど、誰が相手でもそんな感じで、、、
レイナ そりゃそうじゃん。シンプルに負けたら終わりじゃん。
―― なかなか厳しい感じですが普段の生活でも厳しいことは言われますか?
レイナ ああ言えばこう言うので。毎回俺はもう今回やばいよとかマジでもう誰にも負けねえからみたいな感じなんですけど、まぁ微妙な試合ばっかりして(笑)
それがちゃんと試合に現われてればいいんですけど、普段生活で当たり散らかしてるくせにそれかよって。
麗也 いや、あたり散らかしてるっていうか、あるんですよ、自分のご飯食べるタイミングとか生活全部にペースがあるのでそれを狂わされたくないなっていう部分で自分はそれで頭がいっぱいなんです。試合前だとコンディションが大事になるのでご飯とか減量も自分で管理してて、それが狂うだけであぁー終わったなってなっちゃう。
―― かなり神経質なんですね。先日の会見の時もご自身の事をかなり面倒くさいタイプと言っていましたよね?
麗也 一応自覚はありますね。いやこれは普通だと思うんですけど、皆からすると面倒くさいのかなって。でも結構理解してくれてるよね?
レイナ してない。してないから喧嘩する(笑)
―― 結婚する前とした後で試合に対する心構えみたいなところって変化はありましたか?
麗也 変わりましたね。結婚したら家族じゃないですか。本当にもう自分一人じゃないんだなっていうのを思います。
―― 今指導して頂いている良太郎さんがSNSでハンドスピードが上がってきたと書いていましたが、AKATUKIに移籍してどんどん変わっていってるっていう実感は有りますか?
麗也 良太郎さんも色々な選手を見ていてトレーナーとしてどんどん進化していっているので、それについていこうという感じで自分もやってるし、後は週に一回フィジカルトレーニングを別で通っているんですけどそこのトレーニングは体の使い方のトレーニングなので、それとAKATUKIでの練習が合わさってどんどん成長してるなって思います。
―― 拳を怪我して一度引退して膝もケガして手術をしてジムもAKATSUKIに移籍して環境が大きく変わって大変な部分もあったんじゃないですか?
麗也 何て言うか環境を変えようっていうよりか、常に強くなりたいって思ってやっていてより強くなる為により自分がレベルアップする環境を求めてやってきました。
―― AKATSUKIに行ったのは奥様の影響ですか?
麗也 色々重なって一回引退してそこから復帰した時に正直自分でもまだできると思ってたんですけど、自信をなくしてた部分もあったので自分の中でやりきって終わりたいって思いと復帰戦で石井一成選手とやったっていうのがでかくてそこでトップの選手とやらせてもらって刺激を受けて上を目指したいっていうタイミングが繋がって。
―― 元々は53kg近辺で試合をしていて、前回の末國戦からフライ級に階級を落としての試合でしたが1階級落としてみて動きだったり減量に支障はなかったですか?
麗也 スピードは速くなって、体も軽くなったんですけどなんか疲れるのが早かったですね。今回が階級をさげて2戦目になるので前回よりいい仕上がりになります。
―― 前回の試合では1ラウンドの動きが凄く良かったのですが後半に行くにつれてどんどん失速した印象でした。
麗也 フライ級の速さに慣れていないと言うかそこで変な力が入って無理して動いて、3ラウンドに入る時点で結構しんどかったですね。
―― 今回の試合は奥さまが元格闘家で恐妻家対決という見方も一部ではある様ですがレイナさんは会見をご覧になりました?
レイナ シンプルに朱花ちゃんが二人に巻き込まれてかわいそう(笑)
―― 先日結婚記念日だったんですよね?何かお祝いはしましたか?
麗也 あの日は何もしてないよね。普通に水曜日とかそこら辺で。二人で過ごすのに良くなる物を買ったぐらいで。
レイナ 特にその日に特別思い入れが無い日なので。一応付き合った日がどちらかと言うと記念日っぽい感じになっていて、それが10月で全然関係ないノリで4月に籍を入れてしまって。前の家で同棲していて、家の契約とかの更新の関係とかジムの移籍で引っ越すついでに助成金とかの関係で今入れといた方がいいよねっていう感じだったので。
―― 玄関に飾っていましたが30歳までにチャンピオンになるっていう目標を掲げられてましたけれどこれは二人で掲げた目標ですか?
麗也 自分的にも1年で結果残さなきゃいけないというのはあるんですけどあと何年って言われると、、、
レイナ そうですね、30歳までに絶対引退しろとは正直思ってないですけどフライ級なんて若い子ばかりの階級でそこで1年でタイトルに絡めてなかったらその立ち位置じゃないって事なのでそういう意味で30歳までに引退しろと言っています。
―― レイナさん的にはご自身で競技をやっていて、その時に果せなかった部分を麗也選手に託す思いもあるんですか?
レイナ 自分もRISEのベルトを恐縮ながら夢見させてただいていたので自分の中でも獲って欲しいのはRISEのベルトなので獲ってくれたら嬉しいです。
―― 今のお言葉を聞いたら気合入りますね。
麗也 本当に入ります。
―― 最後に麗也選手の試合を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
麗也 ここ最近は全然結果を残せていないにも関わらず応援してくれたり楽しみにして頂き本当に感謝しています。その感謝を伝えられるような試合内容と結果を残せるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
酒井柚樹 with 西原朱花夫人インタビュー。酒井『(テーマは)愛です。愛では負けない。』
―― 麗也選手と対戦が決まりましたけれども対戦相手の印象は?
酒井 教科書通りの選手っていう感じで、特に印象はないです。
―― 年齢とキャリアも同じぐらいですよね?今まで接点はなかった?
酒井 昔から会場で顔を合わせたり顔見知り程度で、凄い話するとかじゃないですけど挨拶程度はしててなんか知ってるって感じです。
―― 朱花さんは麗也選手と面識はありますか?
朱花 直接はないですけど私の弟が治政館(西原茉生)なのでそれで知ってたぐらいです。
―― 朱花さんから見てファイターとしての柚樹選手の印象は?
朱花 普段が抜けてるから戦ってる方がちゃんとしてるように見える。多分普段何も考えてないからキックの方は考えてやってるんだろうなっていうのが分かる。
―― 試合の時は頭の中で事前にプランを考えて戦うタイプですか?
酒井 練習1回1回から意識してるんですけど、それが試合で飛んじゃう事もありますけど基本的に結構考えてます。
―― プライベートはちょっと抜けてる部分が?
朱花 何も考えてない
酒井 何も考えてないわけではないですけど、、、戦うことに関しては後先をすごく考えている。その点プライベートでは考えないでパってやってる。
―― 塚本戦以降、半年間自分と向き合ったとSNSで書いてましたが具体的にどう向き合った?
酒井 望夢戦とかその前あたりからも1戦1戦にかけていたし、1回1回の練習が大事っていう風に取り組んではいたんですけど、終わってからふと考えてみると、なんかその時は全力だったけど今思えば少しこなしてる自分がいて、3月に結婚式をやるって言うのも決まったタイミングだったので今まで練習を休むっていうことをしてこなかったので別に全く離れる訳じゃないけど何か見えてくるものもあるのかなっていうことで休みながらたまに練習するっていう感じでした。
―― 試合に関して朱花さんからアドバイスをする事ってあるんですか?
朱花 聞かれたら答えますけど私からはあまり言わない。
―― ついつい競技者目線で見てしまう?
朱花 自分を信じるとかやって来たことを出すとかそう言う部分は言いますけど、言われすぎると逆にプレッシャーになったりすると思うので私から煩くは言わないです。
―― 柚樹選手は朱花さんの試合の時はどうでした?
柚樹 もちろん勝って欲しいとかありますけど、仲間の試合も緊張するんですけど、朱花の時は気持ち悪くなってきちゃうんですよ。デビュー戦の時とか普通にもどしはしないですけど緊張が高まっちゃって。試合前の人より自分が緊張しちゃったりして他の人とは全然違う感覚がある。
―― それは心配なんですか?
柚樹 心配もあるし勝って欲しいっていうシンプルな応援もあるし、何か色々混ざっちゃってよくわからない感情になって。
朱花 なんかすごい喋りかけてくる。私はあまり喋らないから、色々言われると整理できなくて試合前って言われすぎると何言われたか忘れちゃうのに、、、
柚樹 自分は無意識にずっと喋りかけてて、朝から水分とかも取れないで喉通らないってこういうことなんだって。でも(朱花さんが引退して)もうそれがなくなったからちょっと楽です。
―― 朱花さんは前回の小林穂夏選手との試合が最後の試合とおっしゃってましたけど、結婚されたら競技はやめるって決めていたんですか?
朱花 最初からプロになるつもりはなくて、もともと空手をやっていてキックボクシングのトレーナーをやるにあたって自分が知らないことが多かったので自分がやった方が教えられると思って始めて、でも那須川会長に乗せられてプロデビューしてっていう感じだったので、最初から自分がやりたかったわけではないけど、今思えばやって良かったと思っていて、ちょうど結婚するタイミングがあったのでここで自分がやるのは最後にしようっていう風に区切りをつけたような感じです。
―― 今回の麗也戦では自分のどんな部分に注目して欲しいですか?
酒井 本当は会見で話したかったんですけど、3月に結婚式してその時に改めて色々な人から沢山の愛を貰っていることを実感して、この人達の為にもっともっとやらないといけないんだなって思って、(朱花さんと)色々話しをした時に練習量とか技術云々じゃなくてメンタル面じゃないって言って貰って、ちょうど会員さんでメンタルトレーニングをやっている人がいて今やってるんですけど、メンタルトレーニングとか瞑想を始めてから新しい発見が凄く多いので、練習の質も違うし1回の練習をめちゃめちゃ大事にしてて明日の練習を大切にするために私生活で前日どう過ごすかそういう所まで考えられるようになっていて、今まではプレッシャーだったり緊張で実力を発揮出来てなかったので、今回は強気と余裕のバランスが上手い具合に融合されていて実力を発揮できると思います。
―― この試合のテーマは?
酒井 愛です。愛では負けない。夫婦の愛だったり、友情だったり、先輩・後輩色々な方の愛。
夫婦ではそっと見守る愛、怒る愛、酒井家は寄り添う形の愛の表現でそれが自分にはあっている。
―― 深いお話で、、、その思考はメンタルトレーニングの効果ですかね?
酒井 今までは考えた事も無くて、なにかしらプラスにとらえれば良い方を向くのでそう言う思考自体が自分には新しいです。
―― 相手に対してはその愛は適用されるんですか?
酒井 それ、考えた時に難しいんですけど同じぐらいで結婚して年齢や成績も近くてタイミングで全部が重なって対戦に至るので、運命的なものはあるのかなって思います。
―― 隣で見てきて今回は自信ありそうだなって感じたりしますか?
朱花 今の所は大きく変わったなって部分は分からないですけど、試合でちゃんと結果が出るんだろうなとは思います。
―― 今回、麗也選手と酒井選手の試合を楽しみにしているキックファンも多いと思います。
酒井 自分の実力を出す相手としてそれなりに名前もあって実績もある相手を用意して貰ったなと思います。
―― フライ級は10代の若い選手がどんどん出てきていて、ベテランvs.若手という構図が多いですけど、その中でベテラン同士の対戦って割と酷というか、それぞれの選手の今後を左右するマッチメイクなんじゃないかなって感じたんですけ。
酒井 同い年とか年上とやるのも久しぶりだなって思う。やっぱりこの一戦で今後が全然変わってくるのかなって。本当にこの試合に自分は掛けてます。
―― 今後どういう風にキャリアを積み重ねていきたいですか?
酒井 それが難しいところで、次の試合を考えることがいっぱいいっぱいでそこまで先を見据えてっていうよりは次戦をどうクリアしていくかです。
―― 最後にいつも応援してくれるファンの皆さんにメッセージをお願いします
酒井 5月19日に新しい酒井柚樹を皆さんに見せるために私生活と練習で毎日自分と戦ってるので本当に楽しみにしてて下さい。
實方拓海『今までとは違ったスタイルを楽しんでいただければ』
―― 久々のRISE参戦となりましたね。
實方 去年の夏ぶりになりました。
―― 昨年7月の稲井戦がRISEでは最後の試合でしたが、振り返ってみて反省点はありましたか?
實方 前回の試合は当たり負けというか、ちょっと押された部分がありました。
―― 対峙してみて圧力やパワーを感じたんですか?
實方 周りから見て僕の技よりも相手の1発1発の方が見た目が重いというか、そういう面でも判定に響くこともありますし、そういった面でもフィジカル負けでした。
―― その反省点を踏まえてどこを重点的に練習をしていますか?
實方 フィジカルトレーニングと、後は技の一つ一つのインパクトを大事に練習をしています。
―― 今までもフィジカルトレーニングはやっていたんですか?
實方 元々やっていたんですけど、決まったメニューを必ずやっていなかったので、そこから会長とかとメニューを考えて決まった内容を必ず週3回やるようにして変えていきました。
―― その辺りは進化している実感はありますか?
實方 見た目はちょっと大きくなったなという感じはします。
―― 今までとは違った部分も鍛えられているような感じはある?
實方 見た目のインパクトというか、前回に比べたら付いています。
―― SNSを拝見すると色んなところに出稽古に行かれているイメージですが、今はジム以外だとどなたと練習しているんですか?
實方 最近だと城戸康裕さんや平山迅さんとか、ビッグバンのチャンピオンになった髙木覚清選手のところにも行ったりしていて、最近声をかけてもらうことが多くて色々なところに出稽古に行かせてもらっています。
―― 階級が少し上ぐらいの方と練習しているんですね。
實方 所属ジムだと僕ぐらいの階級でバリバリやっている人はそんなにいないので、良い刺激になります。
―― 志朗選手のトレーナーも務めているニックさんのところにも行かれているんですか?
實方 合宿にも2回参加させていただきました。
―― ニックさんの所では主にどこを強化しているんですか?
實方 フィジカルとボクシングのメニューが多くて、僕自身はキックしかやったことがなくてボクシングを習ったことがなかったので、色々なテクニックを勉強できています。
―― 最近ではKROSS×OVERに2試合出場していますが、試合をしていて練習の効果を感じていますか?
實方 まだ自分で納得いくようなしっくりきている部分がなくて、色々手を出し過ぎて逆に自分のスタイルが分からなくなっていて、今回の試合が決まってからは原点に戻って自分の本来の良い部分を大事にしていこうと思ってこの1ヶ月半くらい取り組んでいました。
―― この1ヶ月でその部分を修正して今回のサーシャ選手との試合に挑めるように調整しているんですか?
實方 試合まで後ちょっとあるので、微調整していけばいい状態になります。
―― 今回の相手のサーシャ選手の印象は?
實方 でかいなって思います。パワーが凄そうだなと。
―― 元々は70kgのミドル級でRISEでは宮城選手に豪快なKO勝ちをしています。
實方 体が強そうだなって感じはしますね。
―― 空手出身なので蹴りが多い選手なんですけど、その辺りは實方選手のファイトスタイルと合いそうですか?
實方 苦手なタイプではないんですけど、階級が上の選手なので当たった時のパワーがどれくらいなのかなって想像しています。
―― 前回の稲井選手もパワー系の選手だったので、経験が試される試合になりそうですね。
實方 試されますね。
―― 次戦については会長と対策を練っているんですか?
實方 いろいろ作戦を考えているんですけど、1番の不安はパワーの差がどうなるかなっていうところですね。
―― そのフィジカル面以外はテクニックで補うような作戦を立ててありますか?
實方 結局テクニックがあってもパワーでねじ伏せられるということもあるので、そこはテクニックに頼り過ぎないようにと考えています。
―― 今回サーシャ戦をクリアしたとして、今後はどんな目標を立てていますか?
實方 本当はRISE177で決まっていたタイトルマッチで稲井選手に勝ってほしかったんですけど、怪我で残念な形になってしまったので、とりあえずは一人一人倒していって次の挑戦者は僕しかいないっていう状態まで持っていけるのがベストだと考えています。
―― 最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
實方 久々のRISE参戦でかなり良い仕上がりになっているので、今までとは違ったスタイルを楽しんでいただければと思います。今年は倒します。
対戦カード
第13試合 メインイベント オープンフィンガーグローブマッチ 女子50kg契約 3分3R
小林愛理奈[ありな](FASCINATE FIGHT TEAM/RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者、アトム級(46kg)1位)
小林愛三[まなぞう](NEXT LEVEL渋谷/RISE QUEENフライ級(52kg)1位・元王者、WPMF女子世界&ムエタイオープン・同級王者)
第12試合 セミファイナル バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級王者、BOM同級王者、元J-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者)
サンベル・ババヤン(スペイン/ババヤンジム/WKNバンタム級(53.5kg)世界王者、WAKO-PRO世界アトム級(52.7kg)王者)
第11試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
麗也(team AKATSUKI/5位、元ISKAインターコンチネンタル&新日本フライ級王者)
酒井柚樹(TEAM TEPPEN)
第10試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
實方拓海(TSKjapan/3位、WMC日本・ルンピニー日本・J-NETWORKスーパーライト級王者、ルンピニー日本スーパーウェルター級王者)
サーシャ・タダヨニ(イラン/TEAM OTA/RISEミドル級(70kg)11位)
第9試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
寺山遼冴[りょうが](フリー/RISEバンタム級(55kg)2位、元DEEP☆KICK -53kg王者)
牧野騎士[ないと](FASCINATE FIGHT TEAM/RISEフェザー級16位、RKSスーパーバンタム級王者)
第8試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
チャッピー吉沼(TANG TANG FIGHT CLUB/9位)
フランクちゃん(タイ/TRY HARD GYM/ラジャダムナン認定ボクシング・スーパーフェザー級&ライト級王者)
第7試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
ねぎ魔神(ネイバーズキックボクシングジム/ミドル級16位)
石川泰市(Ten Clover Gym/ウェルター級4位)
第6試合 ヘビー級 3分3R
MAX吉田(TEAM岡見)※池袋BLUE DOG GYMから所属変更
武中秀武(魁塾 中川道場)
第5試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
横山典雄(不死鳥ジム/11位)
ジェイ・スノーデン(アイルランド/プロキックジム/ISKA推薦)
第4試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
田中恒星(FASCINATE FIGHT TEEM/RKSバンタム級王者)
横山大翔(拳心會館/Stand Up King of Rookie 2023 -53kg優勝)
第3試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
細越竜之介(team AKATSUKI)
髙岩 拓(TRY HARD GYM)
第2試合 ライト級(63kg) 3分3R
窪山 昂[のぼる](リアルディール)
鳰 陽斗[にお はると](KSR GYM)
第1試合 ライト級(63kg) 3分3R
嵐舞[らんま](TEAM TEPPEN)
鳰 翼[にお つばさ](KSR GYM)
概要
大会名 RISE 178(ライズ ハンドレッドセブンティエイト)
日時 2024年5月19日(日)開場・17:00 開始・17:15
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA
チケット料金 SRS席 18,000円 RS席 10,000円 S席 6,000円 A席4,000円 小中高生シート 2,000円(当日販売のみ予定) ※当日は500円プラス ※未就学児は保護者膝上に限り無料 ※一般発売4月13日(土)
チケット販売 イープラス チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5980-7409 https://www.rise-rc.com/