RISE 11.3 新宿フェイス(レポ):小林愛理奈、1階級上の宮﨑若菜からパンチでダウン奪い判定勝ち「オープンフィンガーやりたい」。17歳の野村勇人、15秒でKO勝ちしデビュー以来4連続KO勝ち
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RISE EVOL.11
2022年11月3日(木/祝)新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
小林愛理奈、1階級上の宮﨑若菜からパンチでダウン奪い判定勝ち「オープンフィンガーやりたい」
第7試合 セミファイナル 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R(延長1R)
×宮﨑若菜(TRY HARD GYM/RISE QUEENミニフライ級2位)
○小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE QUEENアトム級1位)
判定0-3 (北尻28-29/豊永28-29/長瀬28-29)
宮﨑若菜はAKARIとの3度目の対戦となった第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント準決勝で敗れて以来の試合。対する小林は5月に小雪の保持するアトム級王座に挑戦し判定負け。今回は1階級上で小雪の姉の若菜と対戦した。小林のセコンドには原口健飛、若菜のセコンドには小雪がつく。
1R、小林は左右のボディフックを度々当てつつ、顔面へのパンチにつなぐ。若菜はサウスポーで構え、左ミドル等の蹴りを随所で返し、一歩も引かない。
すると2R、若菜は左のインロー、奥ローのヒットを増やすと、小林は勢いが落ち攻撃が減り、若菜がパンチ、ミドル、ハイのヒットも増やし攻勢に。
3R、若菜が左ミドル、ロー、右膝を当てるが、小林もパンチを返し続けると、若菜も鼻血を出し苦しそうに。消耗戦となるが、終盤、小林が若菜の左ミドルのタイミングで右ストレートをクリーンヒットして若菜の動きを止めると、左ストレートの連打でダウンを奪う。結局これが決め手となり、そのまま小林が攻勢で終了。小林が見事逆転の判定勝ちを果たした。
マイクを持った小林は「初めて49kg(ミニフライ級)に挑戦したんですけど、パワーやったら全階級で一番です。49でもベルト狙います。何kgでも合わせてできるんで試合組んでください。オープンフィンガー(OFG)やりたいです。一発目は自分でお願いします」とアピールした。
OFGマッチはONEのムエタイルールの試合で定着し、RISEでは昨年から始まり、YA-MANがこの試合をきっかけにブレイクしたが、女子ではまだ行われていない。小林はフルコンタクト空手出身のため、OFGにも簡単にアジャストできるだろう。OFGマッチで戦いたいという女子選手はまだ少なそうだが、小林のパンチの技術と破壊力がOFGだとどう変化するか気になるところだ。
17歳の野村勇人、15秒でKO勝ちしデビュー以来4連続KO勝ち
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
×松永 隆(新宿レフティージム)
○野村勇人(GONG-GYM坂戸/第4回Stand upアマチュア一般Aクラス-60kg級優勝)
1R 0’15” KO (右フック)
野村は4月のRISE ELDORADO代々木大会でプロデビューし3R KO勝ち。以降も7月のシュートボクシング愛知大会、10月2日のFighting NEXUS川越大会でも連続で1R KO勝ちし、現在まで3連続KO勝ち中の17歳。
1R、両者サウスポーで構え、野村が開始すぐから左ストレートを当て、右の前蹴りで松永を吹き飛ばす。すると松永をロープに詰め、ガードの隙間から左ストレートと右フックを連続で当ててダウンを奪う。松永は立ち上がったがフラついていて表情が虚ろで、和田レフェリーがストップ。今回はわずか15秒でKO勝ちした。野村はこれでプロ4戦全勝4KO。今後の躍進がますます楽しみになった。
チャッピー吉沼、終始攻め続け判定勝ち
第8試合 メインイベント スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○チャッピー吉沼(TANG TANG FIGHT CLUB/RISE 8位)※フリーから所属変更
×小川悠太(誠真会館所沢支部)
判定3-0 (和田30-29/北尻30-28/豊永30-27)
吉沼は5月の後楽園大会では稲石竜弥を下しRISE初勝利して以来の試合。小川は昨年8月のRISE初戦では細野登弘にKO負けしたが、今年2月にはDelgermuru拳信王をKOしている。
1R、吉沼はサウスポーで構え、開始すぐから最後まで小川を詰め続け、左のミドル、膝、ストレート、ボディを何発も当て圧倒する。
2Rも吉沼が詰め続け左ミドル、膝を当てる。小川も右フックを随所で当てるようになり、1Rよりは巻き返すが、手数差はまだ大きい。
3Rも吉沼が同様に前に出続け、手数多く攻め続け、主導権を維持。小川も攻撃を返していたせいか、ジャッジの各Rの吉沼への評価はまちまちだったが、3者とも順当に合計点では吉沼を支持し、吉沼が判定勝ちした。
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○白石 舜(TEAM TEPPEN/RISE 14位)
×愛翔[あいと](Kickboxing Academy Sapporo)
不戦勝 (愛翔の前日計量前の体調不良)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
△叶和[とわ](チームドラゴン/JAPAN CUP 2022 -60kgトーナメント優勝)
△SAIGO(TARGET SHIBUYA)
判定1-0 (和田29-29/秋谷30-29/長瀬29-29)
1R、SAIGOがロープかコーナーに叶和を詰めてパンチと膝を当てるが、叶和もその状態からパンチと膝を返し続け、まだはっきり差をつけさせない。
2Rも同じような構図が続くが、中盤、SAIGOの右フックで叶和がひるむ。しかし叶和も終盤には蹴りのヒットを増やし巻き返し、SAIGOもしんどそうな様子を見せる。3Rも同じような攻防が続き、叶和も攻撃を返すが、SAIGOが終始叶和をロープに詰め、やや手数多く攻め続ける。ジャッジは1者のみ叶和を支持したが、2者はイーブンとしドローとなった。
西原朱花、左ジャブから流れ変え判定勝ち。TEPPEN勢全勝
第3試合 女子44kg契約 3分3R
×坂田実優(FASCINATE FIGHT TEAM)
○西原朱花(TEAM TEPPEN)
判定0-2 (長瀬28-29/豊永29-29/和田28-29)
1R、前に詰めて来るさ方に対し、西原がステップで距離を取りつつ、自分のミドル、ロー等の蹴りを当て続け主導権を握っていたが、終盤に坂田も左ボディ等のパンチのヒットを増やして挽回する。
2Rも坂田がパンチ、西原が蹴りの構図が続く。お互い強打を当て合う。坂田のパンチで沸く場面が比較的多いが、西原も返し、なかなか均衡が崩れない。
すると3R、西原が距離を取りつつ「会長に教えてもらったのを思い出した」という左ジャブのヒットを増やすと、これが効果を発揮し、そこからの左前蹴り、右ミドル、ボディストレート、顔面へのストレート等のヒットも増える。坂田は前に出続けるがほとんど攻撃が返せなくなり終了。ジャッジは2者が西原を支持し、西原が判定勝ちした。
第2試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
○羅司[らいぜ](TEAM TEPPEN/RISE Nova全日本大会2021 −60kg級優勝)
×竹野展生(風吹ジム)
1R 0’41” KO (左三日月蹴り)
1R、サウスポーの羅司がじわじわプレッシャーをかけ、左の三日月蹴りをクリーンヒットすると、竹野はダウン。竹野は10カウントギリギリでファイティングポーズを取ったが、すぐにうずくまったため、秋谷レフェリーがストップした。羅司はプロデビュー戦は敗れたが、2戦目で初白星をもぎ取った。
第1試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R
×Yu斗(Vigor Kickboxing Gym)
○原口アンドレイ(TEAM TEPPEN/第9回Stand upアマチュア一般Aクラス-65kg級優勝)
2R 2’25” KO (右ストレート)
22歳の原口はアマチュアStand Up等で優勝を経て今回プロデビュー戦。1R、パンチ主体のYu斗の右フックを被弾する場面もある原口だが、右フック、左ジャブを当てつつ、右ロー、右膝といった蹴り技も織り交ぜ主導権を握る。2R、原口が右ローを効かせ、右ハイも絡め、Yu斗をフラフラにすると、最後は右ストレートをクリーンヒットしたところで長瀬レフェリーがダウンを宣告する。Yu斗は倒れなかったが、コーナー際でロープをつかんでうずくまったまま、ファイティングポーズを取れず、原口のKO勝ちとなった。
原口は「僕は1年2年ぐらいでチャンピオンを目指しているんで応援お願いします」とアピールした。