ONE 5.4 ルンピニー:秋元皓貴、ウェイ・ルイ戦は「28-29で自分の勝ち。30-27には絶対にならない」「リマッチして悔しさを晴らしたい」「倒しに行く練習ばかりするのは自分の考えに反する」
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ONE Fight Night 22(5月4日 タイ・バンコク・ルンピニースタジアム)でウェイ・ルイに判定負けした秋元皓貴が6日、マスコミのオンラインでの共同取材に応じ、判定への不満と、再戦への意欲について語った。(写真提供 (C)ONE Championship)
第7試合 キックボクシング バンタム級(65.8kg) 3分3R
×秋元皓貴[ひろき](イヴォルブMMA/1位・元王者、元WBCムエタイ&MA日本フェザー級(57.15kg)王者)
○ウェイ・ルイ(中国/元K-1ライト級(62.5kg)王者)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
秋元は昨年11月、ONEキックボクシング・バンタム級王座の初防衛戦でペッタノンに判定負けし王座から陥落したが、ペッタノンはドーピング検査失格により王座が剥奪された。その後、ジョナサン・ハガティーが王者となり、今年1月の日本大会での秋元の王座挑戦も計画されたが、ハガティーの怪我により実現しなかった。3月、元K-1王者のウェイ・ルイのONEとの契約が発表され、5月4日、秋元はウェイのONE初戦の相手を務めた。
試合は1R、ウェイが主導権を握りポイントを取る。2Rは秋元は圧を強めて手数を上げ、ウェイは回りながらも随所で強打を見せて細かく攻撃を返す接戦となり、ジャッジは2者が秋元、1者がウェイと割れる(ONEの立ち技の試合はラウンドマスト判定)。3Rは秋元が前に出続け、手数多く攻め、ポイントを取ったかに思われたが、ジャッジは3者ともウェイにつけ、ウェイの判定勝ちとなった。
秋元は試合当日の夜にInstagramに「今回の試合のジャッジに関しては納得出来ていません、私は自分が勝ったと思っています。結果を見直して欲しいですが、覆る事は無いと思いますのでリマッチやダイレクトリマッチを希望します!」と投稿した。
ファンからも不満の声が多く出ており、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOも、インドのスポーツ情報サイト「Sportskeeda」のニコラス・アトキン記者の取材に対し「大接戦でしたが、秋元選手が勝ったと思いました。ぜひ再戦を組みたいです」とコメントし、早ければ9月に計画している東京大会で組むプランも示した。
以下は試合2日後の6日のオンライン取材での秋元のコメントの要約。
―― まずは試合についての感想を聞かせてください。
秋元 やってすぐは勝ったと思いました。試合をしている本人はわからないこともあるので、違ったのかなと納得しようとも思ったんですけど、みんなの意見や映像を見て、悪くなかったよなってのはありました。試合まで5カ月間、新しい練習拠点(=東京都足立区のPOWER OF DREAM)でトレーニングして、楽しくて刺激的だったし、ウェイ・ルイもいい選手で、いい試合ができて、判定以外は凄く満足しています。
―― 試合全体を1Rから振り返ってどうでしたか。
秋元 1Rは正直、捨てていたというか、行き過ぎると良くないと思って、行かないようにしていました。2R・3Rで畳みかけるイメージでいて、試合をしている時も、それでいいと思いました。映像を見ると、ちゃんと行ってる方だったなという感想です。
2Rに入ってウェイ・ルイの攻撃にも慣れて来て、そこからしっかり攻めていこうとして、自分でも行けたと思いました。トレーニングキャンプをしてきて、出せなかった攻撃もあったんですけど、内容的には良かったと思います。
3Rはさらにプレッシャーを上げて行こうと思って、全部思い通り戦えました。2・3は取れたという感覚がありました。
―― ウェイ・ルイは秋元選手の攻撃を散らすのが上手くて、空振りを誘発されていたように見えました。
秋元 距離は若干遠かったのはあります。パッと攻めた時に空振りが多かったんですけど、ウェイ・ルイもカウンターを狙っているわけでもなかったです。ローや前蹴りや触るようなフックで嫌がらせるスタイルなのはわかっていたので、何も気にせず戦うことを意識していました。
―― (ONEで戦っていた)鈴木博昭選手は、ONEはタイでやるようになってから、ムエタイ寄りの採点になっているという感想をSNSに書いていました。
秋元 キックボクシングはキックボクシングなんで、そこははっきり分けてもらわないといけないと思いますね。
―― 判定の自己採点は?
秋元 1Rは五分かなと思ったんですけど、ONEはマスト判定なので、取られてしょうがないです。2・3はしっかり取って、28-29できっちり勝ちだというのが自分の意見です。
―― チャトリCEOは秋元選手が勝っていて、再戦を組みたいとコメントしています。ダイレクトリマッチかはわかりませんが、再戦を要求したいですか?
秋元 何戦か挟むよりはダイレクトリマッチがいいですね。すぐがいいです。
―― ONEのジャッジにはどこを改善してほしいですか?
秋元 一番(の評価基準)はダメージだったりとかだと思いますけど、ボディは効かせていました。ウェイ・ルイはポイントアウトしようとしていたと思うんですけど、30-27には絶対にならないと思います。しっかり公平なジャッジをして欲しいです。
―― 判定への異議を運営側にアピールすることは考えていますか?
秋元 そういうのをやろうと動いているところです。
―― 実際ウェイと戦ってみての印象は?
秋元 スピードだったりとかは想像していたとおり、あんまり無かったのと、前足の使い方が上手い選手と思っていて、そこを潰そうと意識してて、そこを潰せたんで、想像通り戦えました。
―― 判定の問題はありますが、なおさら倒さないと、という気持ちは強くなりましたか?
秋元 倒す練習はしてきたけど倒せなかったので、再戦することになれば次は倒したいです。ただ、格闘技はルールがあって、判定基準がある中で戦っているので、そこを抜きにして、何としてでも倒しに行くような練習ばかりするってのは自分の考えには反します。そこは今まで通り試合をコントロールし、完封して、プラスアルファで倒すってことも自分の課題に足さないといけないと思います。
―― 今回からPOWER OF DREAMで練習していますが、実際試合を終えての感想を聞かせてください。
秋元 会長や選手たちと相手の個々の特徴を潰す練習を徹底的にやったことで、自分が思った以上にスムーズに戦うことができて良かったと思います。
―― 今後もPODを練習拠点にしますか?
秋元 もちろんです。
―― チャトリ氏はインタビューで、9月の日本大会で再戦を組む可能性についても話していました。
秋元 日本大会でリマッチが組まれれば盛り上がると思います。準備期間がしっかりあるので、今回以上にいい試合をして勝ちたいです。
―― 少し休みますか?すぐ練習を再開しますか?
秋元 僕は蹴るので試合が終わると足が腫れやすいんですけど、足が治れば、すぐに練習を再開したいです。
―― 最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
秋元 たくさんの応援ありがとうございました。復帰戦にしてはいいパフォーマンスができて満足しています。残念な結果になりましたけど、またしっかり練習して、しっかりと作り上げて、自分はリマッチしたいですけど、リマッチして悔しさを晴らしたいので、応援お願いします。