GLADIATOR 9.30 大阪 176BOX(レポ):竹本啓哉、モンゴル人のテムーレンとの接戦制しバンタム級王座奪還。韓国人フェザー級王者・パン・ジェヒョクが勝利「朝倉未来と戦いたい」
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2023年9月30日(土)大阪・176BOX
レポート:井原芳徳 写真提供:GLADIATOR事務局
メインカード
第15試合 GLADIATORバンタム級タイトルマッチ 5分3R
○竹本啓哉(ALIVE/挑戦者、元王者)
×テムーレン・アルギルマー[Temuulen Algirmaa](モンゴル/Shiqen Beelii/王者)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
※竹本が王者に
関西のケージMMA大会「GLADIATOR」では前回6月大会でバンタム級GPがスタート。テムーレンが神田T-800周一に判定1-2で勝利し、竹本がジェイソン・マルガリョ(フィリピン)に1R腕十字で勝利し、次戦に進んだ。
元々この2試合は8選手参加のGPの一回戦4試合のうち2試合で、9大会で残り2試合という予定だったが、結局、残り2試合の出場者は発表されず、GP自体も中止となった。GPの中心となりそうな選手が諸事情により欠場し、前半戦4選手に相応しい選手の出場が見込めないことが理由とGLADIATOR事務局は説明していた。
結局、テムーレン対竹本のGP準決勝は、テムーレンの初防衛戦という扱いになった。6月の神田対テムーレンのGP一回戦は神田の防衛戦も兼ねており、勝ったテムーレンがベルトを獲得していた。今回のタイトルマッチだが、挑戦者の竹本が赤コーナー側と、珍しいコーナー分けとなる。
1R、竹本がサウスポー、テムーレンがオーソドックスで構える。中盤、竹本が左ストレートを当てるが、直後にテムーレンが左フックを当てると、竹本がひるむ。テムーレンが上になると、竹本は足を取りに行くが、テムーレンは上からパウンドを当てて追い詰める。それでも竹本は足をつかみ続けつつ、テムーレンのパウンドの追撃を封じる。終盤、竹本は執拗にアキレス腱固めを仕掛けるが、テムーレンはギリギリで防御して終える。記者採点はテムーレン。
2R、竹本が片足タックルで倒してから、金網際でバックマウントを奪う。お互い手首をつかみ、膠着状態が続くが、鶴和レフェリーはブレイクせず続行する。最後、テムーレンが立ち、猪木アリ状態になると、竹本が下からヒールフックを狙って終える。記者採点は竹本。
3R、竹本のタックルをテムーレンは切り、竹本はテムーレンの左腕をつかみながら下になる。膠着状態が続き、中盤過ぎ、竹本がアームロックを仕掛けつつ上になりかけるが、テムーレンは極めさせず上を取らせず脱出してスタンドに戻す。テムーレンは左ストレートを当てるが単発で、竹本もタックルを切られ、どちらも譲らず終盤へ。猪木アリ状態が続き、寝転んだ竹本がテムーレンの足をつかむが、すぐテムーレンは振りほどく。レフェリーがブレイクをかけると、テムーレンは口が開いて疲れが目立ち、集中力が落ちた様子。スイッチを繰り返すテムーレンに対し、竹本は右のジャブストレート、左ストレート、右ジャブを的確に当て続ける。最後、竹本はタックルに行くと、テムーレンに切られてしまい、テムーレンのパンチと肘を数発浴びてしまうが、耐えきり終了する。記者採点は竹本。合計28-29で竹本。ジャッジは割れたが、2者が竹本を支持し、竹本が判定勝ちでベルト奪還を果たした。
マイクを持った竹本は「非常に接戦で、どちらが勝ってもおかしくなかったと思います。テムーレン選手に真剣に練習をする機会をいただきました。僕は半分以上キャリアがGLADIATORなんですけど、長いこと使ってくれて、もう一度こういうチャンスをいただけて感謝しています。もっと強いチャンピオンになって、GLADIATORの格を高めていきたいと思いますので、今後も強い相手と戦わせてください。また、他の団体でも、より強い人と試合をしたいです。より格を高めるチャンピオンになります」とアピールした。
第14試合 GLADIATORフェザー級王座決定トーナメント決勝戦 5分3R
×ダギースレン・チャグナードルジ[Dagiisuren ChagNaadorj](モンゴル/shandas Devjee/MGL-1フェザー級王者)
○パン・ジェヒョク[Bang Jaehyuk](韓国/コリアントップチーム)
判定0-3 (25-30/25-30/25-30)
フェザー級王座決定戦は6月大会で準決勝が行われ、ダギースレンがチハヤフル・ヅッキーニョスに、ジェヒョクが河名マストに、いずれも判定2-1で勝利し、決勝に進んだ。日本以外の東アジア勢同士による決勝となったが、ダギースレンが前日計量でフェザー級リミットの65.8kgを1.75kgオーバーしてしまう。減点2枚からのスタートで試合は実施するが、結果に関係なくパンがトーナメント優勝で同級王者となっている。
ジェヒョクはパンクラスで昨年12月に当時フェザー級王者の透暉鷹、今年4月に亀井晨佑と対戦し、いずれも接戦を繰り広げ、判定1-2で惜敗している選手で、今回も実力の高さを印象付ける。
1R、スタンドの打撃戦が続き、お互い手数は少ないものの、その中でジェヒョクがダギースレンのパンチをかわしつつ、右のパンチを随所で的確に当てる。ダギースレンは鼻と口から出血する。
2R、変わらずお互い慎重だが、ダギースレンはパンチの空振りが続き、ジェヒョクが回ってカウンターの左フック等を随所で当て、優位をキープする。
3R、ジェヒョクは開始すぐに刀を出して振り回すジェスチャーをするが、そこから町田光のようにパンチにはつながず、変わらず前に出るジェヒョクをかわし続ける展開が続く。中盤、ダギースレンが片足タックルを仕掛けるが、ジェヒョクはあっさりと切ってからバックを取ってから、上になって押さえる。すぐにダギースレンが立つが、立ち際にジェヒョクがパンチを当てる。終盤もダギースレンのタックルを切り、反撃を許さず終了。手堅い試合運びでジェヒョクが判定勝ちした。
ジェヒョクはフェザー級王者のベルトを腰に巻いてマイクを持ち「戦わなくてもチャンピオンになれましたが、僕は戦うために日本に来たので、戦って、堂々とチャンピオンになりました。面白くない試合でしたらすみません」と韓国語で話し、最後は英語で「RIZINで朝倉未来と戦いたいです」とアピールした。
第13試合 PROGRESSフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王者決定トーナメント決勝戦 5分3R
○森戸新士(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY)
×世羅智茂(CARPE DIEM)
判定4-2
※森戸が暫定王者に
1R終盤、世羅が首投げを狙いつつ足を掛けて倒そうとしたが、森戸は耐えると、隙を突いてバックを取り2点を獲得する。2Rは終始スタンドで、お互いポイントは取れない。3R、下になった森戸がリバーサルで2点を追加する。中盤、世羅がテイクダウンで2点取り返すが、森戸は下から防御を続け反撃を許さず、2点差を守って勝利した。
マイクを持った森戸は「前回(1月の王座決定戦)負けたジョセフ・チェン選手、あれから世界的な活躍をしていて、負けられないんで、もう一度戦いたいです」とアピールした。
第12試合 フェザー級 5分3R
○河名マスト(ロータス世田谷)
×ユン・ダウォン(韓国/MMA story)
判定3-0
第11試合 フェザー級 5分3R
○チハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO)
×ハンセン玲雄(Reliable)
2R 4’01” TKO
第10試合 ミドル級 5分3R
×藤井章太(LEOS MMA/GLADIATORミドル級王者)
○イ・イサク(韓国/コリアントップチーム)
1R 3’43” TKO
第9試合 ライト級 5分3R
×八木敬志(猛者連本部)
○エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA/修斗2022年度ウェルター級新人王)
判定0-3
プレリミナリー
第8試合 PROGRESSフォークスタイルグラップリング 60kg契約 5分2R
○NavE(N★TRUST/元GLADIATORフライ級王者)
×前田吉朗(ENCOUNTER/元DEEPバンタム級王者、元パンクラス・フェザー級王者)
2R 4’28” 裸絞め
第7試合 バンタム級 5分3R
×藤原克也(SMOKER GYM)
○川北晏生(TRIBE TOKYO MMA)
2R 2’43” 裸絞め
第6試合 フライ級 5分2R
○和田教良(ガイオジム)
×梅亞愚裸毒一郎(コブラ会)
判定3-0
第5試合 フェザー級 5分2R
○桑本征希(SMOKER GYM)
×高木 亮(team preceding)
2R 1’45” TKO
第4試合 ウェルター級 5分2R
×森井 翼(パラエストラ天満)
○阿部光太(TRIBE TOKYO MMA)
2R 2’46” 裸絞め
第3試合 バンタム級 5分2R
×エダ塾長こうすけ(MIBURO)
○宮口龍鳳(コブラ会)
2R 0’52” KO
第2試合 バンタム級 5分2R
○吉田開威(朋武館)
×空(TOPKING)
判定3-0
第1試合 バンタム級 5分2R
○南友之輔(BRAVE GYM)
×小松祐貴(MMA GYM GROWTH)
2R 3’19” KO
オープニング アマチュア フライ級 3分2R
○向井琉綺弥(正道会館大河道場)
×伊藤琥大郎(Reliable)
2R 0’55” 腕ひしぎ十字固め
ポストリミナリー
第20試合 フライ級 5分2R
×宮川日向(SMOKER GYM)
○坪内一将(コブラ会)
判定0-3
第19試合 フライ級 5分2R
○陸虎(Reliable)
×古賀珠楠(STYLE)
1R 3’33” 腕ひしぎ十字固め
第18試合 ストロー級 5分2R
○澤田政輝(矢田道場)
×三輪勇気(修斗GYM神戸)
1R 3’32” 腕ひしぎ十字固め
第17試合 フェザー級 5分2R
○水野 翔(STYLE)
×野口蒼太(SMOKER GYM)
1R 4’25” アームロック
第16試合 ライト級 5分2R
×翔(猛者連 本部)※秋岡翔 改め
○磯嶋祥蔵(N★TRUST)
1R 4’25” 腕ひしぎ十字固め