K-1 6.25 代々木第二体育館(レポ):K-1初の女子大会メインでKANAがKO防衛し「K-1最高」。パヤーフォン、MIOと菅原美優を下し女子アトム級王者に。日本×世界は世界が勝ち越し
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
葛西 キックボクシング ストライブジム
最安4,378円~!通い放題でも7,700円!選手志願者兼インストラクターも募集中!
K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~RING OF VENUS~
2022年6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳
K-1初の女子大会メインでKANAがKO防衛し「K-1最高」
第17試合 K-1 WORLD GP女子フライ級(52kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/王者、元Krush同級王者)
×スーリ・マンフレディ[Souris Manfredi](フランス/ルークヤモ・トレーニングキャンプ/WBCムエタイ世界女子スーパーフライ級3位、WLC(World Lethwei Championship)女子バンタム級王者)
3R 2’26” KO (左ハイキック)
※KANAが初防衛
93年の第1回大会から約30年、K-1で初の女子大会が行われた。メインイベントでは長年Krush・K-1の主力として活躍したKANAが王座防衛戦を行った。
KANAは15年にデビューし、第2代・第4代Krush女子フライ級王者に。18年3月からK-1に出場し、19年12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントでクリスティーナ・モラレス、ヨセフィン・ノットソンを破って優勝し、K-1のベルトを巻いた。男子の試合から始まったK-1・Krushだが、KANAの躍進と共に、出場する女子選手・階級が増加。名実ともにK-1・Krushをリードしてきたエースといえる。
今回、KANAは20年11月のノンタイトル戦で敗れた相手・壽美との、ベルトを懸けての再戦を予定していたが、壽美の負傷により断念。そのため外国人選手とのノンタイトル戦が計画されると「初の女子大会ということもあって、女子のベルトただ一つだけなんで、このベルトを懸けて防衛戦をしたいというお願いをしたいです。タイトルマッチでメインイベントでやりたいです」と中村拓己プロデューサーに要請し、タイトルマッチとなった。
挑戦者のマンフレディはK-1系初参戦。タイ在住のフランス人で、WBCムエタイ世界ランカーで、WLC(ワールドラウェイチャンピオンシップ)女子バンタム級王者という実績があり、戦績43戦33勝(20KO) 9敗1分・34歳。21戦18勝(7KO)3敗・29歳のKANAの倍以上の経験がある。米国で着々と人気を高めている素手のボクシング大会「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ」にも上がったことがある。
KANAはマンフレディについて「ラウェイをやっているので気持ちと体が滅茶苦茶強いですね」「キャリアが長く、ボクシング、ラウェイ、ムエタイとか色んな種目をやっていているので、K-1ルールにもアジャストしてくると思うので噛み合うと思います」と評していた(このKANAの談話の掲載記事はこちら)。
1R、KANAが圧力をかけ、マンフレディが回って、両者右ロー、ミドルを打ち合う展開が続く。中盤、KANAのヒットが少しずつ増えてくると、パンチの連打で詰め、右のオーバーハンドフックでダウンを奪うことに成功する。中学の野球部、高校と大学の陸上のやり投げの経験が活きた一打といえよう。さらにKANAは右ハイも当ててから、パンチの連打で2ダウン目を奪う。だが最後の打ち合いで、KANAも右アッパーを被弾し、少しひるんで尻もちをついてしまう。大会後のインタビューでKANAは「(最後はダメージが)滅茶苦茶ありました。セコンドにダウン取られました?と聞いたぐらいでした」と明かす。
2R、開始すぐにKANAが右ハイを当て、マンフレディはマットに手を付けるが、すぐ立ち、岡田レフェリーはスリップと判断する。その後もKANAが右ロー、ハイ、パンチで攻めるが、マンフレディも随所で右フック、アッパー、ハイを返し、危険なムードを残し続ける。記者採点はKANA。
3R、後の無いマンフレディは、叫びながら右ミドルを当て続け、右ストレートも当て、これまでの厳しい戦いで培われたタフさを印象付ける。だがKANAが右のカーフキックを効かせると、マンフレディの勢いは落ちる。KANAはじわじわ手数を上げて巻き返すと、左ハイをヒットしマンフレディをダウンさせる。レフェリーはすぐにストップしKANAのKO勝ちとなった。
初防衛を果たしたKANAは「女子だけの代々木大会が決まってから、不安が大きくて。先週のTHE MATCHで武尊君が負けてしまって、本当にK-1強いんだろうかと言われてしまって」と話しながら涙を浮かべ「これがK-1女子のスタートです。もっとたくさんの人にK-1を目指してきて欲しいです。日本中の女子格闘技を育てたいです。同じ階級に世界にまだまだ強い選手がいます。ONEのアニッサ・メクセンという選手で、114戦113勝で1回しか負けてなくて、そこの選手にK-1の選手として挑戦して、K-1世界最強を示したいです。最後に、K-1メインイベント、K-1チャンピオンが勝たないとダメでしょ。K-1最高」と、武尊の決め台詞を借りつつアピールした。
なお、KANAのメクセン戦希望のアピールについて中村プロデューサーは「そういった思いを持っているのなら考えていきたいです。今後僕らでKANA選手とも話し合いたいです」とだけコメントしている。
パヤーフォン、MIOと菅原美優を下し初代女子アトム級王座決定T優勝。ゲーオとゴンナパーも祝福
第6試合 K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
×MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元シュートボクシング日本女子ミニマム級(48kg)王者)
○パヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/アユタヤファイトジム/元WPMF世界女子ピン級王者)
判定0-3 (梅木29-30/水谷29-30/豊永29-30)
K-1の女子部門はアトム級、ミニマム級、フライ級と3階級があり、ベルトがあるのはKANAのフライ級だけだったが、2つ目のベルトが今回作られ、4選手のワンデートーナメントで争われた。
MIOはシュートボクシングの女子の主力として長年活躍後、武尊・野杁正明らのいるKRESTに移籍し、20年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。Krushアトム級王者の菅原美優とは1勝1敗で、初戦は勝ったが昨年11月のKrush王座戦での再戦ではバックハンドブローでダウンを奪われ判定負けしている。今年に入り卵巣成熟嚢胞性奇形腫の手術を経ての再起戦にもなる。
パヤーフォンは19年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、高梨knuckle美穂に延長の末惜敗したが、20年2月にはMOEに勝利したが、コロナ禍の影響でそれ以来のK-1系登場となる。
1R、MIOがオーソドックス、パヤーフォンはサウスポーで構え、離れた距離の攻防が続く。お互いミドルを当てるが単発どまりでまだ差はほぼない。記者採点はイーブン。
2R、パヤーフォンは左ミドルや前蹴りを当ててから、距離を詰めてパンチにつなぐ攻撃を繰り返し、やや優位に。MIOは攻撃を返せず印象が悪い。記者採点はパヤーフォン。
3R、パヤーフォンは変わらず左ミドルを当て続け、空振りしても右の前蹴りで吹き飛ばしたり、右ストレートや膝につなげ主導権。終了間際、ようやくMIOの右ストレートがクリーンヒットするが、間もなく時間切れに。記者採点はパヤーフォン。合計28-30でパヤーフォン。ジャッジ3者も29-30でパヤーフォンを支持し、パヤーフォンが決勝進出。MIOはトーナメント初戦敗退すると共に、2連敗となってしまった。
第7試合 K-1 WORLD GP初代女子アトム級(45kg)王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
○菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/Krush女子アトム級王者)
×松谷 綺[きら](ALONZA ABLAZE)
判定3-0 (梅木30-29/水谷30-30/豊永30-29)
菅原はK-1アマチュアで優勝を重ねた後、19年1月のKrushでプロデビュー。20年夏の第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメントで優勝。昨年5月のK-1でのMIOとの初戦では判定負けしたが、11月のKrush王座を懸けての再戦では判定勝ちした。2月のKrushでは優に判定勝ちし防衛している。子供のころからKrushのパンフレットを全て集めていたほどのKrushファン。大会前のインタビューでは「他の選手よりもK-1愛は強いと自信持って言えます」と話していた。
松谷はRISE等で5戦経験後、卜部功也代表のALONZAに移籍し、昨年9月からKrushに上がり森川侑凜、豊嶋里美に判定勝ちしている。トーナメントの4選手で最年少の19歳だ。
1R、松谷が距離を詰めると、両者組み付くことの多い展開に。松谷は入り際に左ミドル、菅原は組み際にパンチを当てるが、まだ両者攻めあぐねている感がある。松谷は組みが多いことで注意1を受け、さらにブレイク後のパンチでも注意を受ける。記者採点はイーブン。
2Rもクリンチが多く、両者組んでから膝を連打する場面もあるが、岡田レフェリーの注意は入らない。その中でやや優位になったのは菅原で、体格で勝る分、組み力でも勝る様子で、少しずつ右のパンチを当てていると、松谷は少ししんどうそうに。自分から組むこともあり、松谷はレフェリーから注意を受ける。とはいえ菅原もなかなか強打や連打につなげられない。記者採点はイーブン。
3Rもクリンチが多く、レフェリーは両者に注意1を出す。序盤、松谷も少しパンチを当てたが、中盤以降はクリンチの合間に菅原が右ストレート、左前蹴り等を当てる場面が少し目立つようになり、やや優位に、記者採点は僅差だが菅原。合計29-30で菅原。ジャッジは1者イーブンだが、2者が30-29で菅原を支持し、菅原が接戦を制し決勝に駒を進めた。
第5試合 K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)
×紗依茄[らいか](月心会チーム侍)
2R 1’26” KO (左腕の負傷)
1R、チャンが圧をかけ続け、右ミドルを当てるが、紗依茄も回りつつ自分の左右のストレートを随所で返す。だが紗依茄は右ミドルを連打でもらった際に左腕を痛める。2R、チャンにコーナーに詰められ、チャンの右ストレートがかすめたタイミングでマットに倒れこみ、レフェリーがストップ。チャンのKO勝ちとなった。
第16試合 K-1 WORLD GP初代女子アトム級(45kg)王座決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
○パヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/アユタヤファイトジム/元WPMF世界女子ピン級王者)
×菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/Krush女子アトム級王者)
4R 判定2-1 (豊永9-10/梅木10-9/西村10-9)
3R 判定1-0 (豊永30-29/梅木30-30/西村29-29)
※パヤーフォンが優勝、王者に。
1R、パヤーフォンがサウスポー、菅原がオーソドックスで構え、パヤーフォンが左ミドルを当てつつ、パンチやバックハンドブローに時折つなげる。菅原も顔面狙いの左前蹴りを当て、右ミドル、右ストレートを随所で返し、ほぼ五分で渡り合う。記者採点はイーブン。
2R、蹴りの打ち合いもあるが、接近戦でパンチが交錯する場面、クリンチになる場面も増える。パヤーフォンは自分から組む場面が増え、岡田レフェリーから2度の注意の累積で警告を受ける。菅原は終盤、右ストレートを強打したが、まだトータルのヒット数は伸びていない。記者採点はイーブン。
3R、パヤーフォンのバックハンドブローの肘が当たり、菅原は額を切られドクターチェックが入る。パヤーフォンに岡田レフェリーは注意を出す。その後も接近戦のパンチの打ち合いが多い展開で、クリンチも増える中で、パヤーフォンが膝を随所で当て、菅原は苦しそうだ。終盤、菅原が頭から突っ込み、バッティングとなり、菅原も注意を受ける。最後はパヤーフォンがやや手数多く攻めて終える。記者採点はパヤーフォン。合計30-29でパヤーフォン。ジャッジは1者がパヤーフォンを支持したが、2者はイーブンで延長となる。
延長R、打ち合いとクリンチの繰り返しの頻度がさらに上がる。両者合計7R目のため疲労の色も濃く、どちらも注意を受ける中で、パヤーフォンがパンチ、膝をやや多く当て優位に。菅原もパンチ、左顔面前蹴りを当てるが、手数が伸びず、足に力が入りきらず押し倒される場面も少なくない。パヤーフォンはクリンチの注意の累積で警告をもらうが、減点にされる寸前までクリンチを駆使して相手の攻撃を寸断し休むのは、日本での練習拠点のウィラサクレック勢が得意とする試合運びだ。記者採点はパヤーフォン。ジャッジは割れたが、2者がパヤーフォンを支持し、パヤーフォンが判定勝ちで優勝し王者となった。
パヤーフォンの記念撮影ではウィラサクレック所属の元K-1王者・ゲーオとゴンナパーが祝福した。特にゲーオはここ代々木第二での14年の新生K-1旗揚げ大会でのトーナメントで優勝しスーパー・ライト級初代王者となっており、女子初のK-1でもタイ人がトーナメントを制する結果となった。
日本vs世界・3対3、☆SAHO☆と高梨knuckle美穂が初来日の精鋭に敗れる
第15試合 日本vs世界・3対3 女子-53kg契約 3分3R(延長1R)
×☆SAHO☆(闘神塾/S1&WMC日本女子バンタム級王者、元ミネルヴァ同級王者)
○ジェシンタ・オースティン[Jacinta Austin](オーストラリア/カリオティMMA/WKBF・WAKO・WKA豪州女子スーパーバンタム級王者(いずれもK-1ルール))
判定0-3 (箱崎28-30/水谷28-30/梅木28-29)
1R、両者ともパンチとローを激しく打ち合う展開。中盤まで☆SAHO☆が右ローを巧く当てていたが、打ち合いが増えると、次第にオースティンが押し気味になり、終了間際、右ストレートで☆SAHO☆からダウンを奪う。記者採点は10-8でオースティン。
2R、打ち合いが激しさを増し、☆SAHO☆も左ボディを強打するが、本来1階級上のオースティンの勢いは止まらず。オースティンは左ミドルを時折強打し、左右のストレートも当て、やや優位な状態を維持する。記者採点はイーブン。
3Rも両者激しく打ち合い、☆SAHO☆も左ボディ、左右のフックを当て、オースティンは鼻血を出すが、変わらず左ミドル、フックを当て、バックハンドブローもヒット。終盤、☆SAHO☆は雄たけびを上げ必死にパンチを振るうが、オースティンはステップも駆使し反撃を封じ終了する。記者採点はオースティン。合計27-30でオースティン。ジャッジ3者とも1~2点差と厳しい採点ながら、オースティンが順当に判定勝ちした。
第14試合 日本vs世界・3対3 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
×高梨knuckle美穂(Y’ZD GYM/元Krush女子アトム級(45kg)王者)
○エリヴァン・バルト[Erivan Barut](トルコ/デルシム・キックボクス/IFMA欧州ミニマム級王者)
判定0-3 (箱崎28-30/梅木28-30/水谷28-30)
バルトは明日26日で22歳になる選手で初来日。アマチュアのムエタイとボクシングで経験を積み、プロはまだ2戦2勝(1KO)だったが、素質の高さを見せつける。
1R、バルトは開始ぐから顔面狙いの前蹴りを当て続けると、ロープ際に高梨を下がらせ、左右のストレートを連打して追い詰める。中盤、高梨もパンチのヒットを増やして反撃したが、終盤もバルトがパンチを当てて攻勢に戻す。記者採点はバルト。
2R、バルトははっきり差をつけようと手数を上げ、左右の前蹴り、ストレートを交互に自在に当て続け、高梨を圧倒する。高梨はほとんど攻撃が返せなくなってしまう。記者採点はバルト。
3Rもバルトが度々パンチ、蹴りを当てて主導権を維持。高梨は前に詰めるが、攻撃を出す前に出される状態が続き、流れを変えられず。記者採点はバルト。合計27-30でバルト。ジャッジ3者は2点差でバルトを支持し、バルトの判定勝ちとなった。高梨はプロ11戦目で初黒星を喫した。
第13試合 日本vs世界・3対3 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
○山田真子(KINGS/元J-GIRLSアトム級王者、元ボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)※team MAKOから所属変更
×マリーヌ・ビゲイ[Marine Bigey](フランス/チーム・ファイト・センター・ワン/GFCT 48kg級王者)
判定3-0 (山根30-29/梅木30-29/太田30-29)
1R、山田がオーソドックス、ビゲイがサウスポーで構え、距離を取り、両者蹴りを放つが、まだどちらも攻撃が増えず慎重だ。
2Rもお互い慎重ながら、山田が少し右ミドル、インロー、ストレートのヒットを増やし、若干優勢に。ビゲイはカウンター狙いが続く。
3Rも山田が右ミドル、インロー、膝、ストレートのヒットで上回り、主導権を維持し判定勝ちしたが、相手が慎重なせいもあり、今一つ印象の残せない試合となってしまった。
日本vs世界は世界勢の2勝で勝ち越しに。勝ったオースティンとバルトは掘り出し物で、コロナ禍の影響で海外勢の来日が日本格闘技界で途絶えていたが、この春からの来日解禁で、早速楽しみな選手が出て来た。
その他ワンマッチ
第12試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○真優(月心会チーム侍)
×芳美(OGUNI-GYM)
判定3-0 (山根30-28/水谷30-28/伊藤30-27)
真優は☆SAHO☆、鈴木万李弥に連敗中だが、芳美相手にはレベルの違いを発揮。1Rから真っすぐ詰めて来る芳美に対し、左ハイ、右三日月、左ストレート等を度々当てて圧倒する。
2Rも真優が左ハイ、ミドルを当て優位だが、芳美がバッティングを3度繰り返し中断。両者クリンチの注意もあり、荒れ気味の内容に。
3R、真優が変わらず左ハイ、ミドルを当て続けるが、クリンチも多く警告を受け、倒しきれず判定勝ちとなった。
第11試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
×櫻井梨華子(優弥道場)
○鈴木万李弥(志村道場)
判定0-3 (山根28-30/水谷28-30/伊藤28-30)
2R中盤まで櫻井がやや手数多く攻める状態が続く。だが強打に至らずいると、終盤、鈴木の左フックがさく裂。流れが変わると、鈴木が左右のパンチを度々当てて3Rも優位に進め判定勝ちした。
なお、この試合では、吉本興業のお笑いタレントで第19回R-1グランプリ優勝者のゆりやんレトリィバァさんがラウンドガールを務め、観客を楽しませた。
第10試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
○MOE(若獅子会館)
×MARI(ナックルズGYM/ミネルヴァ・アトム級王者、元同ピン級王者)
4R 判定3-0 (豊永10-9/西村10-9/伊藤10-9)
3R 判定1-1 (豊永29-30/西村30-29/伊藤30-30)
両者パンチ主体で、MOEはミドルも絡めるが、なかなか決定打が出ず延長へ。終盤、MOEが蹴り数を上げ、左ハイをクリーンヒットするなどして印象を残し判定勝ちした。
第9試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○池内紀子(POWER OF DREAM)
×ARINA(闘神塾)
4R 判定3-0 (豊永10-9/西村10-9/三浦10-9)
3R 判定1-0 (豊永30-29/西村29-29/三浦29-29)
近距離でのパンチと右膝での削り合いが続き、2RまでややARINAが優位だったが、3Rに池内がポイントを取り延長へ。池内は顔面とボディにつなぐパンチの連打を度々決め、手数多く攻め続け激闘を制した。
第8試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
×森川侑凜(GRES 8Mile GYM)
○奥脇奈々(エイワスポーツジム/BOM女子ピン級王者)
判定0-2 (三浦29-29/西村28-29/豊永28-29)
第4試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
○ケイト・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/M-1日本女子ライトフライ級王者)
×KAI(ファイティスジムMSC)
判定3-0 (西村30-28/梅木30-27/箱崎30-28)
1Rからケイトが左ジャブ、右ミドル、ハイを的確に当て主導権を握り、2R終盤には右ストレートでひるませ好印象を作る。3RはKAIの前身をかわしつつ、随所でコンビネーションを決め、主導権を譲らず判定勝ちした。
第3試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
×C-ZUKA(T-GYM/元ミネルヴァ・アトム級王者)
○真美[まさみ](Team ImmortaL/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
3R 1’35” KO (パンチ連打)
1Rから真美がミドル、パンチ等を度々当て主導権を維持。C-ZUKAが苦しそうに下がる場面が目立つようになり、3Rに真美が右ストレートでダウンを奪うと、最後はパンチをまとめ棒立ちにしたとろでレフェリーがストップした、
第2試合 女子55kg契約 3分3R(延長1R)
×上野hippo宣子(ナックルズGYM)
○Yuka☆(SHINE沖縄)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
第1試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○RAN(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO)
×TOODY NAOMI(月心会ラスカルジム)
判定3-0 (30-26/30-27/30-26)
※TOODYが計量50gオーバーし1R減点1。RAN 6オンス、TOODY 8オンスのグローブハンデ。TOODYはファイトマネー20%減額
プレリミナリーファイト第3試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
△Kiho(Team K.O.Garage)
△谷田美穂(K-1ジム大宮チームレオン)
判定1-0 (30-29/29-29/30-30)
プレリミナリーファイト第2試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
×AIKO(AX GYM)※FREEDOM@OZから所属変更
○吉崎 生[なる](K-1ジム大宮チームレオン)
判定1-2 (28-30/30-29/28-30)
プレリミナリーファイト第1試合 女子ミニマム級(48kg) 2分3R
×乃亜(昇龍會)
○夢空[ゆう](K-1ジム五反田チームキングス)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)
※乃亜が計量450gオーバーし1R減点1。乃亜8オンス、夢空6オンスのグローブハンデ。乃亜はファイトマネー20%減額