Krush 9.24 後楽園ホール(レポ):瓦田脩二、南雲大輝と里見柚己を下しライト級王者に。K-1王者・朝久泰央との福岡勢対決要求
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Krush.129
2021年9月24日(金)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真:(C)K-1
第6代Krushライト級(62.5kg)王座決定トーナメント
第2試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×南雲大輝(八光流柔術総本部)
○瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
3R 1’33” KO (左ボディフック)
1R、南雲がサウスポーで構え、中央に立ち左ミドル主体で攻める。中盤過ぎからは左ストレートもヒット。瓦田も右ストレートを時折出し、最後だけ手数を上げたが、途中までなかなか攻撃しない状態だった。記者採点は南雲。
2R、お互い手数を上げ、時折パンチの打ち合いになると、両者とも少しひるむ。だが終盤、瓦田が右ストレートのヒットを増やすと、もらい過ぎた南雲はクリンチでしのぐように。記者採点は瓦田。
3R、瓦田が左ボディも絡め、右ストレートを当て続けると、南雲は鼻血を出し防戦一方に。瓦田は左ボディを増やすと、南雲は後退し、瓦田が左ボディの連打でダウンを奪う。南雲は立ち上がるが表情が朦朧としており、レフェリーがストップした。
第3試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○里見柚己(team NOVA)
×弘輝(team ALL-WIN)
判定2-0 (豊永30-29/岡田29-29/太田30-28)
弘輝は今回に備え、大阪から上京してウィラサクレック・フェアテックスジムで合宿しており、セコンドにはウィラサクレック・ウォンパサー会長がつく。
1R、両者サウスポーに構え、里見は左ボディストレート、左ミドルを強打しつつ、左ストレートで数度ひるませて先手を取る。終盤には左のカーフキックも強打する。記者採点は里見。
2R、弘輝は圧力を強め、左ストレートを積極的にヒット。中盤には右フックで里見をひるませる。里見は下がる状況が続き、攻撃が減ってしまう。記者採点は弘輝。
3Rも弘輝が圧力をかけ続け、ボディフックや前蹴りも絡めながら左ストレートをヒットし主導権。しかし終盤、弘輝の勢いが少し落ちて来たところで、里見が左ミドルを効かせ、左ストレートで弘輝をふらつかせて追い詰め、好印象を残す。記者採点は里見。合計29-28で里見。ジャッジは1者がイーブンだが、2者が1ポイントも弘輝に与えない形で里見を支持し、里見の判定勝ちとなった。しかし里見はかなりダメージを負っており、決勝は苦しい戦いとなる。
第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
×SEIYA(MAD MAX GYM)
○鈴木孝司(K-1ジム五反田チームキングス)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定1-1 (28-29/29-28/29-29)
第10試合 メインイベント 決勝 3分3R(延長1R)
○瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
×里見柚己(team NOVA)
判定3-0 (岡田28-27/豊永28-28/梅木28-27)
※瓦田が王者に
決勝で対戦する両者は昨年7月に対戦し、瓦田が判定勝ちしている。1R、瓦田がオーソドックス、里見がサウスポーで構え、お互い慎重な出だしだったが、中盤に入るとパンチが素早く交錯し、どちらも被弾するように。終了間際に、瓦田が圧を強め、パンチがまたも交錯する。大差はないものの、瓦田が前に出て、パンチの手数でやや上回る。記者採点はイーブンとしたが、瓦田につく可能性はある。
2R、瓦田は序盤からガードを固めつつも圧を強め、右ミドル、右ストレート等を積極的に出す。初戦のダメージの大きい里見は下がるように。そして瓦田が右の三日月蹴りを当てると、里見はうずくまってダウンする。その後も瓦田はボディへのパンチを集中し里見を追い詰める。記者採点は10-8で瓦田。
3R、瓦田はまたも序盤から前に出で来るが、ロープを背負った里見が左フックを当ててダウンを奪い返し、勝敗をわからなくする。瓦田はダメージは小さく、圧力をかけ続け、左ボディを当て、終盤は右ローを当て続けるが、ダウンば奪い返せない。記者採点は8-10で里見。合計28-28でイーブン。ジャッジは1者が同じ採点だったが、やはり2者が1Rの瓦田につけて28-27とし、瓦田の判定勝ちとなった。
8連勝で悲願のKrushのベルト獲得を果たした瓦田は「優勝候補って周りの方がずっと言ってくれて、プレッシャーで寝れない日も続いて、苦しかったですけど、周りのサポートのおかげで、こうやってKrushのチャンピオンになることができました。最後、向こうの方が疲れている状況で、倒しきれなくて、里見選手の気持ちが強かったです。次はライト級のK-1のチャンピオンとさせてください。朝久(泰央)選手、かなり強いですけど、福岡同士で頂上を決めましょう」と、K-1 WORLD GPライト級王者の朝久に対戦を要求した。
するとバルコニーの放送席にいた朝久が下に降りリングイン。「今日、解説していたんですけど、涙が出そうなぐらい感動しました。おめでとうございます」と称えつつも「でも62.5のチャンピオンは世界に俺しかいらないです。やるときがあれば全力で潰したいと思います」と里見に回答した。
ワンマッチ
第9試合 セミファイナル バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス)
判定3-0 (岡田29-27/太田29-27/梅木30-27)
1R、両者サウスポーに構え、離れた状態から蹴りを出し合うが、中盤から時折鵜沢が距離を縮め、パンチの連打をまとめるように。橋本はある程度ブロックしており、ダメージは小さいが、それ以外の場面でなかなか攻撃が出ず、印象は悪い。記者採点はイーブンだが鵜沢についても不思議ではない。
2R 橋本は変わらず慎重な状態が続いたが、鵜沢が右ジャブを当て、橋本が少しふらつくと、これで危機感を持ったか?橋本はすぐ前に出て、ワンツーでの左ストレートをヒット。下がった鵜沢に左フックを2連打すると、右フックでダウンを奪う。鵜澤はダメージは小さい様子で、その後は積極的にパンチを出すものの、終盤にも橋本が左ボディストレートを効かせてから、左ストレートでダウンを奪い、点差を広げる。記者採点は10-7で橋本。
3R、インターバルで回復した鵜沢は積極的にパンチを出すが、橋本は防御し、左フック、左ミドルを随所で的確にヒット。自身の攻撃は減ったものの、危ない場面も作らず終了。記者採点はイーブン。合計30-27で橋本。2ダウンを奪った橋本が判定勝ちした。
第8試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○松谷 桐(ALONZA ABLAZE/RISEスーパーフライ級(53kg)6位、元NJKFフライ級王者)※VALLELY KICKBOXING TEAMから所属変更
×豊田優輝(B.W/K-1カレッジ2019 -60kg優勝)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
松谷は移籍&K-1 JAPAN GROUP初戦。1R、両者サウスポーに構え、ロー、カーフキック主体の攻防。少しだけ豊田が終盤ぐらついたが、すぐ持ち直し、まだはっきりした差はない。記者採点はイーブン。
2R、豊田がバックハンドブローを放つが、松谷はかわしてから、背中の向いた豊田に左フックを当ててダウンを奪う。終盤にも豊田の左ローに合わせ、松谷が右フックを当ててダウンを奪う。
3Rも松谷が開始すぐに右ストレートでダウンを奪取。豊田は3ダウンを喫しているが、ダメージは小さく、終盤には右フックを当てるなど、積極的な攻めで巻き返すが、KOにはほど遠く時間切れ。松谷の大差の判定勝ちとなった。
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○西林翔平(K-1ジム福岡チームbeginning/九州プロキックボクシング(KPKB)バンタム級王者)
×倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 (30-28/29-28/29-28)
※右フックで倉田に1ダウン
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
○宮崎勇樹(相模原Sジム/MA日本フェザー級王者)
判定0-2 (29-30/29-29/28-30)
第5試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
×芳美(OGUNI-GYM)
○池内紀子(POWER OF DREAM)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×赤田功輝(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
○児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定0-3 (26-29/26-29/25-29)
※1R右ストレートで赤田に1ダウン。3Rローブローの反則で赤田に減点1
※児玉が計量650gオーバー。1R児玉減点1、ファイトマネー20%減額。赤田はグローブハンデを拒否